りんぐすらいど

サイクルロードレース情報発信・コラム・戦術分析のブログ

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シクロクロス

ルシンダ・ブラントが女子シクロクロス史上初となる「グランドスラム」を達成するまでの軌跡

グランドスラムといえばテニスにおける四大大会制覇を意味する言葉であるが、シクロクロスの世界においてもこの言葉が使われる。 それは3大シリーズ戦(UCIワールドカップ、スーパープレスティージュ、X2Oバドカマー・トロフェー)と世界選手権の全てを同年…

「4勝4敗」で迎えた「9回目のアルカンシェル争奪戦」の行方は? シクロクロス世界選手権2021オーステンデ男子エリート

自転車ロードレース界には今なお語り継がれるライバル関係というものがいくつも存在する。 ジャック・アンクティルとレイモン・プリドール、ベルナール・イノーとグレッグ・レモン、ファビアン・カンチェラーラとトム・ボーネン――そして今、最もこの「ライバ…

シクロクロス世界選手権2021 プレビュー

いよいよこの週末、今シーズンのシクロクロス「最強決定戦」が開催される。 すなわち、シクロクロス世界選手権。 マチュー・ファンデルポール、ワウト・ファンアールト、ルシンダ・ブラント、セイリン・アルバラードなど、世界トップクラスのシクロクロッサ…

【シクロクロス】いよいよ2020-2021シーズンも終盤戦! 激戦の3大シリーズ戦のおさらいと、世界選手権にむけての展望

1月中盤のシーズン中断期間を経て、いよいよ2020-2021シーズンの終盤戦が開幕する。 このブログ、そして「りんぐすらいど・のーつ」でも取り上げ続けてきた3大シリーズ戦も、いよいよ完結のときが近づいてきている。 とくに今週末日曜日に最終戦を迎えること…

シクロクロス初心者ガイド2020-2021 ロードレースとの違いから3大シリーズ戦について、そして注目選手など

激動の2020-2021シーズンもいよいよ後半戦。 年末年始の重要レースの連戦や各国国内選手権が控える中、このタイミングで改めて「シクロクロス初心者ガイド」を整備しておく。 2年前にも同趣旨の記事を書いているが、そのアップデート版であり、また最新の注…

マチューvsワウトvsピドコック 「今年最高峰の自転車レース」が繰り広げられた1日――シクロクロスUCIワールドカップ第2戦「ナミュール」

ロンド・ファン・フラーンデレンで1,2を争った2人に、今年のU23版ジロ・デ・イタリア覇者で来年のイネオス・グレナディアーズ入りが決まっている1人。 2020年代の自転車ロードレース界の中心を駆け抜けることが宿命づけられた3名による激戦。それがたとえ…

「怪物」マチュー・ファンデルポールを打ち破った男、「小さな天才」トム・ピドコックの描き出す新時代の「イネオス」

Embed from Getty Images // 難攻不落の「怪物」を、わずか21歳の「小さな天才」が打ち破った。 それも、真正面から、純粋な力で。 スリッピーな重い泥を軽快に駆け抜けていく新時代の英雄に、全世界を震撼させ続けた25歳の男がなす術もなく突き放されていく…

ワウト・ファンアールトの苦境、そしてマチュー・ファンデルポールがついに参戦。その行方は? シクロクロス2020-2021シーズン12月前半戦レビュー

Embed from Getty Images // 前回の記事でお伝えした通り、11月末の2連戦でいよいよワウト・ファンアールトが今年のシクロクロスに参戦し始めた。 www.ringsride.work しかし、さすがにいきなり勝利というわけにはいかず、連日表彰台には入ったもののその頂…

ワウト・ファンアールト、今期シクロクロス初参戦の結果は? 2020-2021シーズン11月最終週2連戦レビュー

Embed from Getty Images // 前回の記事でお伝えしたように、先日の11/28(土)・11/29(日)の週末に2つの3大シリーズ戦*1レースが開催され、元世界王者のワウト・ファンアールトが今期シクロクロス初参戦を果たした。 その結果を簡単に振り返りつつ、今後のシ…

さあ、ワウトの参戦だ! 2020-2021シクロクロスシーズンのこれまでの振り返りとこれから

Embed from Getty Images // 例年よりもずっと後ろ倒しになっていたロードレースシーズンも終わり、いよいよ本格的なシクロクロスシーズンに突入する。 すでに3大シリーズ戦と呼ばれる重要なレース群も10月頭から開幕しており、その中でも最も遅いスタートと…

【シクロクロス】ヨーロッパ選手権の「3秒」の意味

マチュー・ファンデルポールが3年連続となるヨーロッパ王者に輝き、オランダ王者・欧州王者・世界王者の3枚のジャージを独占する事態となった。 結局、「怪物」は強すぎたのか。 いや、今回の展開を見ていくと、彼が誰からも届くことのない無敵な存在である…

復帰のマチューと「全戦全勝の男」イゼールビットの今年最初の対決の行方は?――スーパープレスティージュ2019-2020第4戦「ロッデルヴォールデ」

Embed from Getty Images // ついにあの男が帰ってきた。 2018-2019シーズンにおいて驚異の34戦32勝を果たし、3大シリーズ戦のうちスーパープレスティージュは全戦全勝の総合優勝、DVVトロフェーは4分以上のタイム差をひっくり返して逆転総合優勝、世界選手…

シクロクロス界の「新星」エリ・イゼールビットと、立ち塞がる「怪物」

エリ・イゼールビットが強い。 22歳のベルギー人。2度のU23世界王者を経て、今年から本格的にエリート入りした期待の「新星」は、その期待を遥かに超えた活躍を見せている。 すなわち、3大シリーズ戦と呼ばれるシクロクロス界の「グランツール」にて、現時…

アールツとイゼールビットの激戦再び。泥に塗れた地獄のコースで勝ったのは――UCIワールドカップ第2戦「ウォータールー」レビュー

9/14に開催された「アイオワ」に続き、9/22には同じ北米を舞台にして2019-2020UCIワールドカップ第2戦「ウォータールー」が開催された。 昨年のワールドカップ開幕北米2連戦では、マチュー・ファンデルポール不在の中、世界王者ワウト・ファンアールトが圧勝…

王者アールツと新星イゼールビットの激戦!ーー2019-2020シーズンUCIワールドカップ開幕戦「アイオワ・シティ」レビュー

いよいよ今年のシクロクロスシーズンも本格的に幕を開ける。 まずは3大シリーズ戦の1つ、UCIワールドカップの開幕だ。例年通り北米を舞台にこの9月から始まり、その初戦は「アイオワ・シティ」である。 昨年まではU23カテゴリで活躍し、2度の世界王者に輝い…

【シクロクロス】ベルギー新王者トーン・アールツが、いかにしてワールドカップ初制覇を果たしたか

※年齢の表記は全て2019年1月31日時点のものとなります。 Embed from Getty Images // まさに劇的な勝利だった。 シクロクロス3大シリーズ戦の1つ、UCIワールドカップの最終戦が、1月27日にオランダのホーヘルハイデで開催された。 UCIワールドカップの総合首…

UCIワールドカップ第7戦「ヒュースデン・ゾルダー」

Embed from Getty Images // 12月26日、ベルギー・リンブルフ州ヒュースデン・ゾルダー近郊の森に設営された「ゾルダー・サーキット」を舞台に、激戦続くUCIワールドカップの第7戦が開催された。 3日前に開催された第6戦と比較してドライなコンディションで…

アールツとニューウィンハイスの激戦が熱かった!――UCIワールドカップ第6戦「ナミュール」

Embed from Getty Images ベルギー中心部に位置する都市ナミュールを舞台にして開催されたUCIワールドカップ第6戦。 例年通りの雨模様に見舞われ、ドロドロのコンディションの中で激しい戦いが今年も繰り広げられた。 UCIワールドカップは、3大シリーズ戦の…

DVVトロフェー第4戦「シュヘルデクロス」 スーパープレスティージュ第5戦「ゾンホーヴェン」

1ヶ月近い大型レースの休止期間を挟み、いよいよトップ選手たちも戻ってきての本格的なレースが再開された。 12/15・12/16の土日に開催されたDVVフェルゼクリンゲン・トロフェー第4戦「シュヘルデクロス」およびスーパープレスティージュ第5戦「ゾンホーヴェ…

UCIワールドカップ第5戦「コクサイデ」

Embed from Getty Images // ロードレースでも「デパンヌ~コクサイデ3日間レース」で名前が知られている*1ベルギーの街コクサイデ。 シクロクロスでは特に有名なコースで、スタート直後の絶対に自転車に乗りながらは登れない激坂と、アップダウンの激しいサ…

UCIワールドカップ第4戦「ターボル」 DVVトロフェー第3戦「フランドリアンクロス」

Embed from Getty Images // UCIワールドカップ第4戦「ターボル」 2015年世界選手権、2017年ヨーロッパ選手権の舞台ともなったチェコの名コース。 厳しい登りのセクションや、登りながらのシケイン(バニーホップを必要とする障害物)が用意され、テクニック…

シクロクロス初心者による、シクロクロス初心者のための2018-2019シーズンレビュウ第1弾

Embed from Getty Images // 今年はシクロクロスがアツい。 いや、毎年アツいんだけど、今年はとくにロードへの影響力も大きく、普段ロードしか観ていない層からの注目度も高まっているように感じる。 かつては、3度世界選手権を制した男ゼネク・スティバル…

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