2017-03-01から1ヶ月間の記事一覧
ヘント~ウェヴェルヘムとロンド・ファン・フラーンデレンに挟まれる形で行われるフランドル地方のステージレース。 第1日はクラシック風味のコースで、今年は久しくロンドから姿を消していた「カペル・ミュール(ミュール・ド・ヘラールツベルヘン)」が残り1…
日本語では「バスク1周」の名でも知られる歴史あるワールドツアークラスのステージレース。英語では "Tour of the Basque Country" 例年、北ヨーロッパがモニュメント・クラシックで湧く4月頭に、南ヨーロッパで最も自転車熱の高い地域と言っても過言ではな…
Embed from Getty Images 今年もいよいよやってきた。 「クラシックの王様」、ロンド・ファン・フラーンデレン(ツール・ド・フランドル)。 昨年は第100回記念大会となり、伝説の男カンチェラーラの鋭いアタックが光ったものの、彼を独走力で引き千切るという…
最終日までスペクタルに溢れ、驚きに満ち溢れた一週間をもたらしてくれたボルタ・シクリスタ・ア・カタルーニャが閉幕した。 今、最も調子の良さを感じる男たちが勝利を掴んだようにも思え、今後を占ううえでも参考になったレースかもしれない。 一方で、ス…
晴天の下、開幕した206.1kmの旅路は、いくつかの小さなクラッシュと共に始まった。 その中でいきなりのリタイアを余儀なくされた選手の1人が、トニー・ギャロパン(ロット・ソウダル)であった。 それゆえに最初に形成された6人の逃げは、問題なく4分以上のタ…
ベルギー、フランデレン地域で開催されるワールドツアーレース。 昨年まではベルギーにおけるシーズン最初のワールドツアーレースとして、「北のクラシック」シーズンの開幕を告げる注目度の高いレースであった。 また、2日後には同じくワールドツアーのフラ…
いよいよカタルーニャ1周のクイーンステージに到達する。 トルトサ郊外に位置する「ロポルト」山頂ゴール。 標高は1000mと大したほどではないが、標高25m地点から一気に登るため、獲得標高は大きい。 登坂距離20km超えのため、平均勾配は5%程度だが、ラスト6…
「北のクラシック最強軍団」クイックステップ・フロアーズが、その実力を遺憾なく発揮し、勝利を掴み取った。 「数的優位」が逆に敗北の兆候であると揶揄され続けてきたこのチームが、今期新加入となった「アルデンヌの王」フィリップ・ジルベールを中心とし…
波乱が予想されていた長距離(41km)チームタイムトライアル。 大方の予想通り、トレック・セガフレードのタイム(50分10秒)を大きく上回ったのがBMCレーシングチーム。48分57秒のタイムを叩き出し、トレックを1分13秒上回る結果に。トレックのエース、アルベル…
ボルタ・シクリスタ・ア・カタルーニャ第1ステージは平坦ステージ・・・というのは名ばかりで、2日前のミラノ~サンレモから駆けつけている選手たちにとってはあまりにも厳しい山岳含みのコースとなった。 とはいえ翌第2ステージは総合成績を左右しかねない…
3月22日水曜日、ベルギー北西部西フランドル地方を舞台に行われるワンデーレース。今年からワールドツアー入りを果たした。 ここから2週間にわたって行われる、フランドルクラシック4連戦の開幕を告げるレースであり、ヘント~ウェヴェルヘムやロンド・ファ…
ボルタ・シクリスタ・ア・カタルーニャ。通称「カタルーニャ1周」。 スペイン北東部のカタルーニャ地方において1911年から開催されており、今年で97回目を迎える歴史あるレースだ。 開催日程は3月20日から26日間までの7日間。 近年はタイムトライアルを開催…
2017シーズンJプロツアー第2戦となる「宇都宮ロードレース」が、3月19日(日)栃木県宇都宮市森林公園(鶴カントリークラブ)で行われた。 今年初開催となる本レースは、ジャパンカップのコースを一部使用したレイアウトとなっている。1周6.4kmの周回コースを、J…
「ラ・プリマヴェーラ」の名に相応しい、春の陽光に照らされたミラノ~サンレモ。 5kmほどのアタック合戦の末に、10人の逃げがすんなりと決まった。 ミラノ~サンレモ2017逃げメンバー一覧 集団とのタイム差は4~5分で維持され、集団の牽引は、昨年度優勝者…
「ラ・プリマヴェーラ(春)」の別名で知られる、春のクラシックシーズンの開幕を告げる伝統的なレース、ミラノ~サンレモ。 今年で108回目の開催となるこのレースは「モニュメント」と呼ばれる最高格付のワンデーレースの1つに位置付けられ、とくにこのミラノ…
総合争いの行方が最後までわからない状態で突入したティレーノ~アドリアティコ最終ステージは全長10.05kmの個人タイムトライアル。 総合首位のナイロ・キンタナと総合3位のローハン・デニスのタイム差は1分6秒。 2015年にキンタナがこのステージで出した記…
昨年に引き続き、最終ステージでなお、激しい総合争いが繰り広げられ、数秒差での決着となった2017年のパリ~ニース。 総合エースクラスの多くのトップライダーがティレーノ~アドリアティコに流れる中、むしろセカンドエース級の選手が多く揃ったからこその…
ラスト50kmに20%超えの激坂区間が連続するというハードな丘陵ステージ。アルデンヌクラシックやイル・ロンバルディアに匹敵するこの難関ステージを制したのは世界王者ペーター・サガン。 彼以外にはキンタナやウラン、モレマといった総合ライダーたちが肩を…
ティレーノ~アドリアティコのクイーンステージである、「テルミニッロ山頂ゴール」。 全長16.1km、平均勾配7%、最大勾配12%という、グランツール相当の難関山岳。 実際、シクロワイアードの記事によると、ティレーノ~アドリアティコが難関山岳を取り入れた…
フランス北部の最初の2ステージで、大きくタイムを失ったリッチー・ポート。 もはや、どう足掻いても総合争いには絡めないほどのタイム差を得ることとなった彼は、しかし、リタイアすることもなく、ただ走り続けることを選んだ。 そして彼は、第5ステージ、…
パリ~ニースもいよいよ終盤。 山岳ステージ3連戦の初日となった今日は、3つの1級山岳を含んだ厳しいコースで、ラスト1.2kmの登りは最大20%の激坂区間を含む2級山岳山頂フィニッシュである。 スタート直後に待ち構える1級山岳レスピグリエ(l'Espigoulier)峠…
ティレーノ~アドリアティコ第2ステージ パリ~ニース第5ステージ ティレーノ~アドリアティコ第2ステージ 初日のチームタイムトライアルに続き、ティレーノ~アドリアティコ第2ステージはいきなりの登りゴール。最大勾配15%の激坂区間を含む厳しいフィニッ…
ジュリアン・アラフィリップ、まさかの大勝利。 彼がこのタイミングで総合ジャージを着ることには何の違和感もないが、あれだけの走りを見せたアルベルト・コンタドールを20秒も上回って勝利したことが何よりも驚きである。 第2ステージのコルブレッリ、第3…
各種ステージレースが次々と展開され、ビッグネームたちがこぞってシーズン入りしている2月。 ワールドツアーレースが本格化していく3月を前にして、今年の有名選手たちの「足の調子」を見るにはちょうどいい時期である。 今回はこの、2月期の主要レースを振…
パリ~ニースと並び、本格ワールドツアーシーズンの開幕を告げる伝統的なステージレース。主催者はジロ・ディタリアと同じRCSスポルト。 イタリア半島を横断し、ティレニア海とアドリア海とを結ぶその行程から、「二つの海を結ぶレース」という異名でも知ら…
昨年は5勝。HCクラスでの勝利もあり、十分に実力のあるスプリンターであった。 それでも、ペーター・サガンという絶対的エースの合流によって、エーススプリンターとしてのその立場は危うくなる、かとも思われた。 しかし、彼の実力はサガンも認めるものであ…
勝利を確信し、両手を開く。 その瞬間、吐き出された咆哮は、ライブカメラを伝わって世界中の視聴者へと届けられた。 ソンニ・コルブレッリ。彼にとって初めてのワールドツアーチームに移籍した初年度に、待望のワールドツアーレース勝利を決めた。 これは決…
「ナセル・ブアニのライバル」という枕詞が常について回った。 そして、ジロ・ディタリアなどで勝利を重ねていたブアニと比べ、彼はそこまで、大きな目立ち方をしていなかったように感じる。 しかし昨年のパリ~ニースで1勝。そして何よりも、ミラノ~サンレ…
前編に引き続き、着順20位以内の選手たちを全レビューする。 今回は10位~1位。 レース名の由来となった「白い道」。今年は悪天候の結果、泥だらけの過酷なコースとなった。 第10位(+2分52秒) スコット・スウェイツ(ディメンションデータ) 第9位(+2分23秒) …
イタリア・トスカーナ地方で行われたワールドツアーランクのワンデーレース、ストラーデ・ビアンケ。 全長62kmにわたる「未舗装路」の存在が特徴的なこのレースについて、今回は「着順20位までの選手を全レビューする」という、いつもとちょっと違った方法で…