2017-05-01から1ヶ月間の記事一覧
ファビオ・アルの欠場、ミケーレ・スカルポーニの悲劇、「ダウンヒル賞」を巡るあれこれ・・・ 開催前は不安に満ちていた第100回記念大会だったが、蓋を開けてみれば歴史に残る激戦。見事な3週間だった。 今大会を振り返り、各チームの所感を勝手に述べてみ…
ついに開催が決まった、新ロードレース「ハンマーシリーズ」の第一弾、「スポートゾーン・リンブルフ」。 Jsportsでの放送も決まり、あとは開催を待つだけ、というところまできたが、ここで今一度、今大会の概要の確認、そして注目すべきチームは一体どこな…
サイバナさんのところで以下のアンケートが行われている。 【アンケート】サイクルロードレース界で最もイケメン選手は誰なのか? - サイバナ 早速投票しようと思ったのだが、1位は鉄板なのだがそれ以降がなかなか決めきれない。 ので、個人的に「イケメンだ…
F1の開催地モンツァ・サーキットから、ミラノ・ドゥオーモ広場までの下り基調の29.3km個人タイムトライアル。 基本的にはTTスペシャリスト向きと思われたレイアウト。1分近くキンタナから離されているとはいえ、デュムランの圧倒的有利という前評判のもとス…
Jプロツアーの観戦はこれまで3回経験してきたが、UCI公認レースの観戦は初めて。 今年で20回目を迎える、日本国内最大級のUCI公認ステージレース、「ツアー・オブ・ジャパン」。 今年も大阪府堺市で行われた個人タイムトライアルから、東京・大井ふ頭で行わ…
1級山岳を2つ乗り越えて、最後は平坦基調。 まさに最終日(一歩手前)に相応しいレイアウト。 注目は最初の1級山岳モンテ・グラッパで、モビスターや(新人賞確定を狙う)オリカ・スコットが攻撃を仕掛けるか否か。 逃げは6人。意外と少ない? モンテ・グラッパ…
アップダウンは激しいが、勝負所はあくまでもラストの登りだけ――そんな風に思っていたら、序盤から激しい展開が。 バッド・デイに見舞われたトム・デュムランが、プロトンの後方に下がってしまっていた。それに気づいたモビスターとバーレーン・メリダが、残…
これぞドロミテ!というような雄大な景色の中を駆け巡る137kmの道のり。 ひたすら登っては下る過酷なレイアウトの中をプロトンは突き進んだ。 Embed from Getty Images 世界自然遺産にも指定されているドロミテ(ドロミーティ)。 その中でもとくに厳しく、美…
ロンバルディアからドロミテへ。その「移動」ステージとなる219kmの道のりは、激動の第16ステージを終えた総合勢にとっては休息の日、そしてまだ勝ちを得られていないアタッカーたちにとっては残された数少ないチャンスとなった。 それゆえに逃げも、今大会…
モルティローロ、そしてチマコッピを含むステルヴィオを2回登坂する、文句なき今大会最難関ステージ。 そのステージに相応しい激戦が繰り広げられた。とにかく、あまりにも沢山のことが起きたため、整理するつもりで各登りごとの出来事をまとめていきたい。 …
今年からワールドツアーに昇格した「北米最大のレース」ツアー・オブ・カリフォルニアが幕を閉じた。 今年のツールを単独エースで出場予定のラファウ・マイカ、あるいはアンドリュー・タランスキーといった本命を抑えてのジョージ・ベネットの勝利は、正直、…
いよいよ、ジロ・ディタリア第100回記念大会は、最終週に突入する。 アルプスからドロミテにかけての過酷な山岳コースを制するのはキンタナか、デュムランか、それとも別の誰かか。 そしてイタリア人による勝利は果たして果たされるのか。 第16ステージ ロヴ…
ラスト50kmがほぼ昨年の「イル・ロンバルディア」のレイアウトだという第15ステージ。 なんとしてでも逃げに乗りたい選手たちが果てしないアタック合戦を繰り返し、10名の逃げを確定させるまでに100km以上の道のりと、2時間以上の時間を必要とした。 この10…
今日のような、最後に山岳が一発ドカンと来るようなステージは、デュムランにとっては決して苦手ではない、ということはわかっていた。 だが、それで考え付くのは「遅れても30秒程度かもしれない」くらいなものだった。それこそ、第9ステージのブロックハウ…
はいはい、ガヴィリア。 もはやそういう言い方がされてもおかしくない。 グランツール初出場の22歳の若者は、4勝という金字塔を打ち立てた。 キンタナが2014年に挙げた3勝を超える4勝。22歳で4勝したのは2004年のダミアーノ・クネゴ以来だという。 今大会、…
今大会最長の229kmステージを制したのは、今大会3勝目を果たすこととなったフェルナンド・ガヴィリア。 グライペル、ユワンといった強豪スプリンターたちが軒並み集団の中に埋もれていく中、彼だけは、マキシミリアーノ・リケーゼという最高のアシストによっ…
ツアー・オブ・カリフォルニア第2ステージ、超級山岳マウント・ハミルトンを含む山岳ステージで、逃げに乗ったラファウ・マイカがそのまま逃げ切りを決めてステージ優勝を果たした。2011年以来、6年ぶりの出場となるカリフォルニアの地で、ツールに向けての…
「登りか下りしかない」、難易度星4つの山岳ステージ。 スタート直後からアタック合戦が繰り広げられ、25名の先頭集団が形成された。 この中で注目すべきはモビスター・チーム。 3名の逃げを入れており、しかもその中のアンドレイ・アマドールは、4分39秒遅…
総合争いに非常に重要な意味をもつ39.8kmの個人タイムトライアル。 完全な平坦ではないが、クライマーに有利になるほど起伏があるわけでもないレイアウト。 結果は、以下の通りとなった。 ※11位以降は各チームの総合エースを抜粋。 ※総合上位5名を黄色で強調…
モビスター ★★★★★ ブロックハウスの登りで「最強アシスト」のアナコナと自ら総合上位を狙える足を持つアマドールが先頭を牽いただけで他チームのアシストを全滅させてしまった。圧倒的に強い。まさにツールのスカイと同レベルである。 キンタナ自体も絶好調…
激動の1週目を終え、戦いの舞台はいよいよ2周目へ。 総合争いに大きな影響をもたらすITTやオローパの山など、見所は沢山。 1週目の状況を踏まえながら、プレビューしていく。 第10ステージ フォリーニョ〜モンテファルコ 39.8km 総合争いに重大な影響を及ぼ…
ブロックハウスでの頂上決戦。 長い平坦の先に、全長13.7km、獲得標高1100m、ラスト10kmの平均勾配は9%超、そして最大勾配は14%という、凶悪な1級山岳が待ち構えるレイアウト。 まず間違いなく、総合争いが勃発すると思われたこのステージ。 逃げ切りが決ま…
後半に激しいアップダウン。ラストも平均10%、最大12%の登り。翌日はブロックハウスの山頂ゴールと、あらゆる条件が重なって逃げ切り濃厚となったステージ。 結果として、集団も随分近くまで迫ってはきたものの、なんとか逃げ切りは果たされた。 激しい展開…
日本時間の5月15日(月)早朝から7日間の日程で開催される、アメリカ最大のステージレース。昨年まではHCクラスのレースだったが、今年からワールドツアークラスに。 元々、ワールドツアーに劣らないほど豪華なメンバーが集まり、一方でHCクラスであるがゆえに…
今日は完全に平坦ステージ。 世界遺産「アルベロベッロのトゥルッリ」で有名な同地にゴール。 Embed from Getty Images 逃げは2名。 最初はCCCのシモーネ・ポンツィも逃げていたが、序盤でメカトラによって後退。残り18km地点までこの2人で逃げることとなっ…
ついにイタリア本土上陸。 イタリア半島の「つま先」にあたるレッジョ・カラブリアからテルメ・ルイジャーネまで。「足の甲」を征くステージだ。 当然、警戒されたのは横風。実際、その区間に入るとさっそくクイックステップ・フロアーズが動き出した。 しか…
エトナ山での本格的な山登りから一夜明けて、2日ぶりに平坦ゴールを迎えるジロ・ディタリア2017。ゴール地点はニバリの故郷・メッシーナ。メッシーナがゴール地点になるのは18年ぶりだとか?(DAZNの紹介サイトによる) 今大会4回目のスプリント勝者およびマリ…
注目を集めた今大会最初の本格的山岳ステージにして山頂ゴールとなる、「エトナ山」ステージ。 しかしさすがに序盤過ぎたために、総合勢での大きなバトルは起きず。 「脱落者」もほぼ出ないまま、結果的に平穏に終わったステージとなった。 まあ昨年ジロの第…
今日は短めの記事。 第1~第3ステージまでの、「スプリント」における振り返りを行う。 まずは第1ステージの結果。 そして第2ステージの結果。 最後に第3ステージの結果だが、こちらは横風作戦により大きな分断が起きたため、「後続集団のベスト10」を含めた…
サルデーニャ島3連戦の最終日は、島の南東部を海岸に沿って走破するコース。トルトリの街から南下して、サルデーニャ自治州の州都であり最大の都市カリアリに向かう148kmだ。 距離は短く、平坦。だが、4級山岳を越えてからの40kmは海岸線に出ることもあって…