りんぐすらいど

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2020年シーズン  各チームのグランツール出場予定選手概覧(随時更新)

 

2019年シーズン最も読まれた記事の1つが、「2019年シーズン  各チームのグランツール出場予定選手概覧」であった。

個人的にはちょっとしたメモのつもりだったのだが、やはり「どの選手がどのグランツールに出るつもりなのか」というのは誰しもが気になるようで、投稿当時のシーズン冒頭だけではなく、グランツールが近づく時期に連れてまた閲覧数が増大していった。

 

そして、2020年シーズンに向けて、早くもグランツール出場に関するスケジュールを語り始める選手たちがチラホラ。

今回は、それらのデータを一つにまとめていくことにする。2020年シーズンのグランツールの行方を占う上で、少しでも参考にしていただければ幸いだ。

※年齢はすべて2020/12/31時点のものとなります。

 

暫定一覧

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AG2Rラモンディアル

バルデがツールを回避、ラトゥールがツールのエース?

2016年ツール・ド・フランス総合2位、2017年総合3位のロマン・バルデが、2013年以来欠かさず出場し続けてきたこの偉大なるレースを、2020年は回避することに決めた。

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その決断は決して簡単なものではなかった。けれど、今は何かを変えるべきときだと思った

 

「何かを変えなければならない」という思いは、すでに10月末のさいたまクリテリウムでのインタビューで語られていた。そこで彼は2020年のジロ・デ・イタリアへの挑戦、そしてオリンピックとスイスで行われる世界選手権への意欲を示していた。

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それでも、彼がツール・ド・フランスを欠場するという事態は、やはり驚くべきことであったと言える。

 

それは僕を快適な場所から引きずり出す選択だった。しかしそれは同時に、僕を1人のライダーとして成長させることを意味し、かつ将来のツールに向けたよき経験をもたらしてくれるだろうと思っている

 

この決断と同時に、バルデは、2020年シーズンにおいて二つのグランツール、すなわちジロ・デ・イタリアとブエルタ・ア・エスパーニャに共に参戦することを宣言した。

とくにジロ・デ・イタリアは彼にとって初となる経験。彼の苦手な3つの個人タイムトライアルが用意されていることも、彼の決意を揺るがす要素にはならなかった。

 

ジロのルートはとても魅力的だ。とくに最終週には獲得標高の大きな長距離ステージが複数用意されている。たしかにタイムトライアルは3つもあるけれど、同じようにタイムトライアルが長距離設定された今年もクライマーが優勝している。そこで僕は自分らしさを表現してみたい

 

もちろん、東京オリンピックに万全な状態で出場したいという思いも、ツール回避の決断を後押しした。彼にとって自らのもう1つの可能性であるワンデーレースへの意気込みを、東京オリンピックおよびスイスの世界選手権への出場という形で表現した。

そして、ジロ・ツールの「ダブルツール」への可能性もばっさりと切り捨ててみせた。

それは、彼が何よりもツールを愛しているからこそであった。

 

ジロ・ツールの『ダブルツール』は、僕がツールにおいて小さな結果だけで満足したくはないという意味で選ぶことのできない選択だった。たしかにステージ優勝にフォーカスするとか、山岳賞を再び狙うという方法はあっただろう。しかし、僕はツールを総合上位を狙うこと以外では出場したくはなかった。ツールで総合上位を狙うか、それともまったくそれに出ないか、どっちかでしかなかった

 

だからこそ、彼は再びツールの地に戻ってくるとも約束してくれた。

 

ツールには戻ってくるつもりだ。この6年間、僕はツールを走り続けてきたけれど、直近の2年ーーとくに2019年はーー満足のいくものではなかった。だから何かを変えるべきなんだ。この選択は僕に新たな経験をもたらし、より良いライダーへと成長させてくれるだろう。僕は再びツールに戻ってくる。それも、より強くなって

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ではツールには誰がエースとして出場するのか?

その当然の疑問に対し、バルデは若き才能の名を挙げる。

 

このチームには若き世代の選手たちがいて、その筆頭がピエールだ。今回の僕の選択は彼らにチャンスを与えることになる。それはチーム全体にとっても良いことと言えるだろう。2020年はあらゆる観点において重要な年となる気がしている

 

2017年のブエルタ・ア・エスパーニャでステージ優勝を挙げ、2018年のツール・ド・フランス新人賞を獲得した男、ピエール・ラトゥール。彼がエースとして2020年のツール・ド・フランスを走ることを示唆するバルデの発言であった。

 

もちろんここではまだはっきりとはしていない。ラトゥールは2019年は怪我にも悩まされイマイチ結果を出しきれずにいたシーズンでもあった。

それでも彼は、ブエルタ・ア・エスパーニャ、ロス・マチュコスの厳しい登りの終盤で、決して諦めようとしない力強い走りを見せていた。

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来年は27歳になる年。彼もまた、2020年に注目すべきフランス人の1人だ。 

 

 

アスタナ・プロチーム

フールサンがジロ・ツール予定、ロペスがツール初挑戦

2019年シーズンを彼史上最高の成績で終えることのできたヤコブ・フールサンが、2020年はジロ・デ・イタリアをエースで走ることに決めた。

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彼がジロを走るのは2016年以来の2度目。ただしそのときはヴィンツェンツォ・ニバリのアシストとして走り、彼を総合優勝に導いた。

それでもフールサンは総合12位と十分にセカンドエースの器には収まっており、このたびエースとしては初挑戦となるジロに対しても、可能性は十分すぎるほどである。

 

そして、そうなれば、ツール・ド・フランスをエースで走る予定となっているのは、今やこのチームの絶対的エースであるミゲルアンヘル・ロペス。

2018年のジロ・ブエルタで総合3位。2019年はツールに挑むかと思われていた中で、それをフールサンに任せて再びジロ・ブエルタを走ったコロンビア人は、2020年に満を持してツールに初挑戦する。

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一応、現時点ではフールサンもツールに出場予定だという。ただし、ロペスのアシストに集中する予定。

なにしろ彼が見据えているのはパリ・シャンゼリゼの1週間後の東京オリンピック。同じくジロに出場し、ツールをアルのアシストとして参戦していた2016年には、リオ・オリンピックで銀メダルを獲得したフールサン。

同じ良い流れのまま東京に降り立ち、今度は金色のメダルを目指す。

 

もちろん、アルデンヌ・クラシックにも本気で挑む。アルデンヌ、ジロ、ツール、オリンピックと忙しいスケジュールとなりそうだ。

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ボーラ・ハンスグローエ

サガンはジロとツールに出場予定

2020年にツアー・オブ・カリフォルニアが「中断」するためかどうかは分からないが、ペテル・サガンが彼にとって初となるジロ・デ・イタリアへの挑戦を決めた。

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チーム代表のラルフ・デンクが同じリリースの場で、サガンがそのままツールに出ることも明言。これにより、カリフォルニアだけでなく、彼の得意なツール・ド・スイスも不出場がほぼ確定的となった(その代わりツール・ド・ロマンディに出る可能性は囁かれている)。

また、ジロ・デ・イタリアではきっちりと完走し、マリア・チクラミーノ(ポイント賞)を狙っていくことも示唆しており、その点でも楽しみである。

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アッカーマンがジロとブエルタ、ブッフマンがツールを走る

ペテル・サガンがジロとツールに出場し、ジロでもしっかりとマリア・チクラミーノを狙うと宣言されたことで、その処遇が気になっていたパスカル・アッカーマン。2020年は再びジロに参戦したうえで、「私が考えるに2020年のツールはスプリンターには100%向いてない」というGMのラルフ・デンクの意向でツールデビューは見送られ、初のブエルタ・ア・エスパーニャ挑戦を予定する。

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ジロもツールもサガンのアシストとして出場するのはアッカーマンにとっても耐えがたいだろう。とりあえずはブエルタで、2019年のサム・ベネット以上の結果を出すこと。それが喫緊の課題である。

 

また、2019年クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ総合3位、ツール・ド・フランス総合4位と大ブレイクを果たしたエマニュエル・ブッフマンは、2020年も前年のスケジュールを踏襲するようだ。すなわちUAEツアー、イツリア・バスクカントリー、ツール・ド・ロマンディ、そしてクリテリウム・ドゥ・ドーフィネとツール。チーム最強のクライマーはラファウ・マイカからブッフマンへ、明確に世代交代することとなった。

 

 

コフィディス・ソルシオンクレディ

ヴィヴィアーニがジロをスキップしツールへ

コフィディスが大枚をはたいてワールドツアーに昇格し、ヴィヴィアーニを獲得した理由はただ1つ。チームの悲願であるツール・ド・フランスを優勝を成し遂げるため。

過去、同じく大金を支払っていたナセル・ブアニはこれをまったく成し遂げられなかった。その代わりに台頭させたクリストフ・ラポートもやはり届かなかった。

 

だがヴィヴィアーニならば、すでにそれを成し遂げている。また、明らかに今なお世界トップクラスの強さを誇っている。彼の盟友サバティーニも、トラックにおける相棒コンソンニも引き抜いてきた。

だからこそ、ヴィヴィアーニが2020年にツール・ド・フランスに出ないなどという選択肢はあり得なかった。たとえ東京オリンピック目前の時期だったとしても。

トラック競技ならばたしかこの時期は大会もないし、むしろオリンピックへの最終調整にツール出場は悪くないかもしれない。それに、途中リタイアという方法もある。4年前のカヴェンディッシュが4勝しながらそうしたように。

 

というわけで、2020年のヴィヴィアーニはツール・ド・フランスに出場する。母国のグランツール、ジロ・デ・イタリアをスキップして。

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代わりに彼は春のクラシックに力を入れるという。目下、目標はミラノ〜サンレモ。これまではチーム内により強い選手もいたため、チームの選択肢の1つではあったものの、それが結果につながることはなかなかなかった。

コフィディスであれば、彼のためにチームが一丸となって支えてくれるはず。果たして、イタリア人スプリンターとしての最高峰の目標を、手に入れることができるか。

 

また、ヴィヴィアーニが出ないことによって、クリストフ・ラポートがジロ・デ・イタリアのエーススプリンターとして出場する可能性はあるのだろうか。

そうなればもちろん彼にとっては初のジロ。ツールではさすがに敵わなかった彼も、ジロならばもしかしたら可能性を得られるかも・・・?  それよりはブエルタの方が、適性ありそうだけれど。

 

 

EFエデュケーション・ファースト

ウッズはアルデンヌ、ツール、東京、スイスを目標に

2019年のEFエデュケーションにおいて最強であることを示したマイケル・ウッズ。彼は2020年の目標をアルデンヌ・クラシック、東京オリンピック、スイスの世界選手権、そしてツール・ド・フランスに置いた。

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2017年のブエルタ・ア・エスパーニャで総合7位、2018年のブエルタで区間1勝、そして2019年はツール・ド・フランスに初出場を果たしたウッズ。

しかし彼にとっての初のツールは、成功したシーズン全体の中に置かれると、悔しさの残る3週間であった。その原因は第11ステージでの落車。肋骨を折りながらもシャンゼリゼには辿り着いたが、目標のステージ優勝を果たせるようなコンディションには戻れなかった。

それがゆえに、彼は2020年のツールでリベンジを望む。もちろん、2018年の山岳系コースの世界選手権で3位を獲っている彼は、同じ山岳系のコースとなる東京オリンピックも視野に入れている。ツールと東京の間は1週間もない。しかし彼は、似たようなスケジュールで(台風のせいでさらにシビアなスケジュールで)敢行した2019年イル・ロンバルディア〜ジャパンカップでも好成績を残している。

毎年右肩上がりで成長している遅咲きの実力者ウッズ。2020年はさらにその上昇を続けて見せてくれるのだろうか。

 

 

ロット・スーダル

ユアンはマイヨ・ジョーヌ着用を目指す

2015年のブエルタ・ア・エスパーニャで鮮烈な勝利を飾ったカレブ・ユアンは、翌年にはジロ・デ・イタリアデビューを飾る。勝つことはできなかったが、その年のグランツールには1つも出場しなかったライバルのフェルナンド・ガビリアに対して、そのときは確かにリードしていたようだった。

しかし、2017年には一緒に出場したジロで、ガビリアがステージ4勝とマリア・チクラミーノ。対するユアンは1勝にとどまった。

2018年はユアンは1つもグランツールに出場できず。対してガビリアは一足先にツール・ド・フランスデビューを果たし、しかも初日勝利でマイヨ・ジョーヌまで手に入れた。

ユアンは悔しかったに違いない。しかし彼は勇気を出してチームを飛び出し、新天地で挑んだ2019年で、ジロ・デ・イタリア2勝、そしてツール・ド・フランスでは、ガビリアの記録を超える3勝とシャンゼリゼ。ユアンは、ようやくライバルを打ち倒すことができた。

だからこそ彼は、まだライバルに先を越されたままのもう1つの証、マイヨ・ジョーヌを求める。2020年のツール・ド・フランスの初日はスプリンター向けのフィニッシュ。ここで勝利し、栄光のジャージを身に纏うことが、ユアンの2020年の最大の目標となるだろう。

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ただ、2020年ツール・ド・フランス初日ステージは、フィニッシュこそスプリンター向きだが、その途中にはアルプスの麓ニースらしい決して小さくはない登りが複数待ち受ける。

ユアンは登りスプリントにも強いタイプだが、コース途中の起伏には力を失う例も何度かある。果たして、これを乗り越えて最後まで問題なく到達できるのか。

チーム力も重要になりそうな1日だ。

 

 

NTTプロサイクリング

カンペナールツのシーズン前半最大の目標はジロ

現アワーレコード保持者ヴィクトール・カンペナールツは、2020年シーズン前半戦の最大の目標を、ジロ・デ・イタリアで行われる3つのTTステージであると宣言。その理由は・・・東京オリンピックTTでのベルギー代表選考における重要なポイント源となるからだ。

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すでに2枠のうちの1つは、2019年ヨーロッパ大陸選手権TT王者に輝いたレムコ・エフェネプールが確保している。残り1枠の有力候補は、このカンペナールツとワウト・ファンアールト。ファンアールトのロード復帰の目処が立たない今、オリンピック前最後のチャンスともいうべきジロで、きっちりとポイントを稼いでおきたい。

 

2020年のジロ・デ・イタリアは、2019年と同様、3つのタイムトライアルステージが用意されている。

2019年は同じく3つあったタイムトライアルのうち、2つで2位になっている。しかもこの2位も、実力というよりも、落車などによってアクシデント的に失ってしまった優勝でもあり、さらに唯一2位にすらなれなかった初日ステージのTTは、激坂タイムトライアルでTTスペシャリスト向きとは言い難いレイアウトだった。

2020年のTTはいずれも比較的「ふつう」なTT。カンペナールツの実力的には、2020年3つのTTすべてを制覇したとしてもおかしくはない。そのうえで、彼がTTに集中できる環境をチームによってもたらしてもらえるなら、さらにその可能性は高まることだろう。

 

一応、「日本チーム」の雰囲気も漂わせているこのNTTプロサイクリングが、ジロの3つのTTをすべて制覇したら、それは結構センセーショナルなことだと思う。

そんな風景を見てみたい。頑張れカンペナールツ。

 

 

チーム・イネオス

ベルナルはジロとツールの両方に出たがっている?

これまで来期のスケジュールについては慎重に言葉を選んできた2019年ツール覇者エガン・ベルナルが、スペインの新聞によるインタビューに対し、「ツール・ド・フランスの前にジロ・デ・イタリアを走りたい」と「願望」を述べた。

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もちろん、とりわけこのチームに関しては、この手の話には他チーム以上に注意を払わなくてはならない。チーム・イネオスの「内紛」を期待するメディア側の願望が込められている場合も往々にしてあるからだ。昨年もこの時期にゲラント・トーマスのジロ行きの噂はあった。

 

ただ、ベルナルが2020年にジロを走ること自体はとても納得のいくことだ。そもそも2019年シーズンも元々はジロに乗るつもりだった。ただ、直前の怪我により出られなくなっただけだ。

ベルナルは2018年にイネオス(当時はスカイ)に移籍するまではイタリアのプロコンチネンタルチームに所属しており、イタリアに住んで生活をしていたこともある。彼にとってイタリアは第二の故郷のようなもので、思い入れは強い。

 

彼のジロ行きを否定する根拠があるとすれば、それは彼がツール王者であるということだ。昨年もゲラント・トーマスのジロ行きが噂になったが、結局彼は、ディフェンディングチャンピオンとしてツールに全力で挑むことを決意した。

だが、ベルナルはまだ若い。慌ててツール連覇を狙いに行く必要性は決して高くない。また、今回はあくまでも先にジロに出るということを希望しているだけで、ツールに出ないとは言っていない。

これまでアルベルト・コンタドールもクリス・フルームも目指しながらも果たせずに終わった「ダブルツール」を、思いがけず簡単に果たしてしまう可能性すらある。ベルナルという男は、こちらの常識を軽々と乗り越えてくる男なのだから。

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フルームはジロをスキップしツール5勝を目指す

と言っても、チームの正式発表ではなく、ゲラント・トーマスとルーク・ロウの人気ポッドキャストでの発言だ。

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ご存知の通り、2019年クリテリウム・ドゥ・ドーフィネのTTステージの試走中に大落車を起こしたクリス・フルーム。その瞬間を目撃したダン・マーティンは彼が死んだと思ったといい、命こそ助かったものの、選手生命の危険すら十分に考えられる大事故だった。

だが、その後のフルームはさいたまクリテリウムにて人前で自転車に乗って軽く「レース」をしてみせた。驚異的な回復力を見せつつある彼は、このポッドキャストで次のように発言した。

 

ジロは100%間に合わないだろうね。だから論理的に考えてツールは僕自身の野望にとって大きな意味を持つだろうね。ツール5勝という大記録は僕の大きな目標だ

 

やや、奥歯にものの挟まった言い方に感じるのは気にしすぎだろうか。いずれにせよ確定情報はこのチームはまだまだ出ないだろうけど、ベルナルがとりあえずジロに集中し、フルームがツールに集中するという構図が少しは見えてきた。ではトーマスは?

 

なお、ポッドキャストでは、「いつも下ばかり見て走るという自分の癖は落車でも治らなかったよ」と英国ジョークを振る舞ったフルーム。とりあえず楽しそうな彼の姿を見れるのは幸せなことだね。

 

 

モビスター・チーム

バルベルデはツールからオリンピックを目指す

40歳を目前としながらも、なおこの老舗チームの最強エースであり続けている男、アレハンドロ・バルベルデ。

彼の2020年最大の目標は東京オリンピックであるはずだが、その前にツール・ド・フランスに出ることにしたらしい。

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2020年ツールはオリンピックに配慮して例年よりスケジュールが前倒しに。

ツール最終日のパリ・シャンゼリゼは7/19となるが、東京オリンピックのロードレースは開幕直前の7/25。1週間もない。

だからこそヴィンツェンツォ・ニバリやロマン・バルデなどはツールを回避したわけだが、バルベルデはそこを果敢に挑むことにした。

 

チームのゼネラルマネジャー、エウセビオ・ウンスエは次のように語る。

 

多分これは理想的な準備とは言えないだろうね。なにせツール最終日は日曜の夕方で、時差の関係上、そのときの東京はすでに翌日なのだから。だから日本に着くのは早くても火曜日。時差や気候の違いに順応する十分な時間はないだろうね

 

最もである。そこまで分かってるのに、なぜ?

ウンスエは続ける。

 

まあでも、アレハンドロにとっては問題にはならないと思うよ

 

根拠ゼロ!  バルベルデのバルベルデらしさに対する無限の信頼感。GMとしてそれでいいのか。

 

まあ、さすがにエースとして走るわけではないだろうし、完走せず途中リタイアという方法もある。

さすがに無理はしない、だろう・・・多分。

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トレック・セガフレード

ニバリはジロに焦点を合わせ、ツールはポートが担う

3大グランツール制覇者であり、ジロ・デ・イタリアに関しては2度の総合優勝を遂げた男、ヴィンツェンツォ・ニバリ。

新チームでの最初の年をジロ・デ・イタリアと東京オリンピック、世界選手権に焦点を合わせ、ツール・ド・フランスには参加しないことを彼は明言した。

ツール・ド・フランスのエースは2019年と変わらずリッチー・ポート。大方の予想通りの結果となった。

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また、同記事では、ニバリのジロ参戦に帯同する予定のチームメートについても触れている。

すなわち、2019年ジロ山岳賞のジュリオ・チッコーネ、ジロ区間優勝の経験のあるジャンルーカ・ブランビッラと若きニコラ・コンチ。さらには2019年ジロで兄を強力にサポートしたアントニオ・ニバリ。

そして、チーム・イネオスから移籍してくるケニー・エリッソンドも、現時点ではニバリと同じスケジュールでシーズン前半を過ごし、ジロを見据える予定だという。2018年ジロの、伝説のフィネストーレでのクリス・フルームのアタックをお膳立てした名アシストである。

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てっきりポートの側に回るかと思ったので、やや意外であった。

 

チームとしてはもしかしたら、ツールのポートよりもこのジロのニバリの方により力を入れるつもりかもしれない。まあ、2019年の実績でいえばそれは確かにそうなのだけれど・・・。

 

モレマとポートがツールとブエルタを走る

バウケ・モレマはオランダのメディアに、「リッチー・ポートと共にツール・ド・フランスを走る」ことを明言。また、「私たちはおそらくブエルタ・ア・エスパーニャも一緒に走るだろう」。この主語がWeなので、ポートもまた、ツールと共にブエルタも走る予定だということだろう。

また、「ヴィンツェンツォ・ニバリはジロ・デ・イタリアに集中する予定だ」とのこと。

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加えてモレマは、2019年のイル・ロンバルディアの成功を引き継ぎ、2020年は「特別なジャージを着てみたい」と意欲を燃やす。すなわち、国内選手権、欧州大陸選手権、あるいは世界選手権での勝利である。

将来的にはロンド・ファン・フラーンデレンも走ってみたいと語るモレマ。ワンデーレースへの情熱を燃やす彼だが、かと言って、もはやグランツールの総合を狙えないとは思っていない。

実際、リッチー・ポートは2019年は例年以上に苦しんでおり、2020年にこれが復調するという保証はない。モレマにポートと同じ動きをさせるチームの意図としては、ポートが2020年も再びグランツールの総合を戦えない状態だったときの保険という意味合いも持っているのだろう。

 

 

コレンドン・サーカス

ファンデルポールの初グランツールはブエルタの見通し

2019年シーズン、わずか31日間の出走でロードレース界に衝撃をもたらした「怪物」マチュー・ファンデルポール。

2020年シーズンの彼の最大の目標は、東京オリンピックにおけるマウンテンバイク・クロスカントリー種目での金メダルだが、5月からのマウンテンバイクシーズン開幕の前に、再び春のクラシックで猛威を振るう予定のようだ。

だが一方で、彼は彼の最初のグランツールとして、ブエルタ・ア・エスパーニャへの出場を希望しているという。

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東京オリンピックは僕の大きな目標だ。その後、もう1つの大きくて新しい挑戦を考えている。それがブエルタだ

 

2020年のブエルタ・ア・エスパーニャは、オランダのユトレヒトで8月14日に開幕する。オリンピックのマウンテンバイク種目は7月27日なので、開幕までは2週間以上あり、マチューであればその切り替えは決して難しくはないだろう。オリンピック金メダリストとして、母国への凱旋を行いたい。

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平坦の国オランダであれば、さしものブエルタも強烈な山岳は用意できまい。初日のチームTTはともかく、第2・第3ステージは彼が早速活躍できるチャンスとなるだろう。後半の厳しい山岳ステージはさすがに彼も対応は難しいだろうが、そこを完走することができるのか、アシストとしての働きはできるのか、に注目が集まる。

 

なお、コレンドンサーカス自体も、このブエルタに対応できるよう、2020年シーズンは20名から25名ほどにまで戦力を増強する予定があるという。現時点ではクラシックスペシャリストやスプリンターが中心で、ブエルタに対応できるようなクライマーの姿はなさそうに思える。チームとしての動向にも注目だ。

もちろん、そもそもコレンドンサーカスが、ブエルタのワイルドカードを手に入れられるかどうかが前提のお話となってくる。

 

 

 (以下、随時更新)

  

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