今年のオフシーズン企画として、自転車ロードレースシミュレーションゲーム「Pro Cycling Manager 2019」の「キャリアモード」を使用し、ワールドツアーを1つ選んでシーズン全体をシミュレーションしていく。
今回選ぶのは「CCCチーム」。昨年の春、突如のBMC撤退によりスポンサー獲得に苦しみ、その中でメンバーの半数が他チームに流出してしまった悲劇のチーム。
結果として残ったのは半分は元BMC、半分はプロコンチネンタルチームを中心にかき集めてきたメンバー。
圧倒的に不足するチーム力をもとに、絶対的エースのグレッグ・ファンアーフェルマートを中心として、チームは「年間20勝」を目標に掲げた。
が、蓋を開けてみれば結果は6勝。頼みの綱の北のクラシックも1勝もできず、仕方のない陣容とはいえ、苦しい結果に終わってしまった。
来年はマッテオ・トレンティンやイルヌール・ザッカリンの加入が決まっており、また違った結果を出せるとは思うが、それでも今年のこの結果は悔しさで一杯である。
そこで、今回はこの「PCM2019」を使用し、CCCチームの「リベンジ」を狙う。
目標は、果たされなかった「20勝」。果たして、このCCCチームのメンバーで、目標達成は叶うのか。
そもそも完走できるかどうかも大きな不安があるものの、生暖かく見守っていただけると幸い。
↓シリーズ目次↓
↓過去の企画:ツール・ド・フランス編↓
↓過去の企画:ブエルタ・ア・エスパーニャ編↓
それではいってみよう。
※このゲームでは、Youtubeでも数多くの動画を配信しているBenjiNaesen氏の手掛けたMOD「WorldDB 2019」を使用しております。記事中には実際のレースと変わらないチーム名・選手名・レース名・バイクサプライヤー名・スポンサーなどが登場しますが、いずれもMODによるものが多く、実際の何もいれていない状態でのゲームとは異なる場合があることをご了承ください。
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チーム選択
「キャリアモード」はこのゲームの基本となるモードで、任意の1チームを選択し、それをマネジメントして賞金を稼ぎ、成績を積み上げていくことを目標とするモードである。
選択できるチームはワールドツアーはもちろん、プロコンチネンタルチーム全チームから一部のコンチネンタルチームまで。MODの導入により、日本のチームも数多く選択することができる。
今回はすでに述べたようにCCCチームを選択。
グレッグ・ファンアーフェルマートを筆頭にパトリック・ベヴィン、アレッサンドロ・デマルキなどがエース級の選手として登録されており、チーム総合評価としてはTT能力がずば抜けており次いで石畳クラシックの適性の高さが評価されている。
チームの総合評価を★で表されてもいるが、その評価は3.5と、ワールドツアーの中では決して高くはないがビリでもない。
なお、ワールドツアー最低の星3つ評価はディメンションデータ。星5つという評価は存在しないが、4.5を取っているのがユンボ・ヴィズマとドゥクーニンク・クイックステップである。
スポンサーについて
さて、現実のレースでもそうであるように、チーム運営に欠かせないのはスポンサーとの関係である。
自分の場合、キャリアモードを始めて真っ先に見るのが「スポンサー」のページである。
そこには、現在のスポンサーの情報が以下のように記載されている。
機材を強化したり、キャンプに行ったり、来期に向けての新しい契約を取ってきたりと、とにかく重要な「予算(Budget)」。
現在のスポンサーからの予算は535,000/月。単位は「?」となってぼかされているが、ここでは便宜上「ユーロ」ということにしておこう。
月53万5千ユーロということは、単純計算で年間642万ユーロ。
日本円に直すと約7億5,300万円である。
あくまでもゲームなので当然、現実的かどうかは置いといて、この予算を高めるうえで重要なのが「スポンサー満足度」である。
スタート時点でのCCCチームのスポンサー満足度は以下の通りである
クリーム色のバーが緑色の「サクセス」に位置しており、この状態を維持できれば来期の予算は若干増額される。
逆にこれが赤色の「バッド」の状態になればスポンサーは撤退。そうならないように結果を出していかなければならない。
スポンサーの満足度を高めるうえでレースに勝利していくのはもちろんだが、ただ漫然と勝てばいいというわけではない。
スポンサーが好むレース、その優先度というのが設定されている。
たとえば今回のプレイにおけるスポンサー満足度の高いレースは上記の通り。
- 重要度4 :ロンド・ファン・フラーンデレンで5位以内
- 重要度3.5:オンループ・ヘットニュースブラッドで3位以内
- 重要度3.5:E3ビンクバンク・クラシックで5位以内
- 重要度3 :ツール・ド・フランスでステージ優勝
- 重要度3 :ツール・ド・ポローニュでステージ優勝
- 重要度2.5:パリ~ルーベで10位以内
- 重要度2.5:ツアー・ダウンアンダーで総合5位以内
- 重要度2 :クラシカ・サンセバスティアンで5位以内
- 重要度2 :ビンクバンクツアーでステージ優勝
- 重要度1.5:ジロ・デ・イタリアでステージ優勝
- 重要度1.5:ブエルタ・ア・エスパーニャでステージ優勝
- 重要度1 :ポーランド国内選手権個人TTで5位以内
「20勝」以外に、上記のレースで結果を出すこともまた、今回のプレイの目標としていこう。
所属選手について
スポンサーについて確認し、チーム全体の目標をはっきりさせたあとは、所属選手たちの目標を確認していく。
やはり実際のレースがそうであるように、ゲーム中においても、目標となるレースを決めて、そこに向けてトレーニングやレースを調整してコンディションをトップにもっていくことは重要になる。
「Team」→「Object」タブを選択して出てくる以下の画面では、総合能力の高い順に選ばれた5名の選手がリーダーとなり、年間の目標を3つのシーズンに分けて選択することができる。
3つのシーズンとは、「1月~4月」「5月~7月」「8月~12月」の3つ。
たとえばチームの絶対的エースのグレッグ・ファンアーフェルマートは「1月~4月」の目標をロンド・ファン・フラーンデレンに、「5月~7月」の目標をツール・ド・フランスに、そして「8月~12月」の目標を世界選手権に定めている。
これは実際、悪くない目標設定だ。そのままにしよう。
一方、アレッサンドロ・デマルキの「5月~7月」の目標が国内選手権になっていたり、パトリック・ベヴィンの「1月~4月」の目標がツール・ド・ロマンディになっていたりする。
ここは、年間20勝目標およびスポンサー目標を達成するうえで、少し変えることにする。
デマルキは「5月~7月」はジロ・デ・イタリアを、「8月~12月」はブエルタ・ア・エスパーニャを目標にさせてもらう。
一方のベヴィンは「1月~4月」をティレーノ~アドリアティコに。クライマー向けというよりはTTとパンチャー向けのレイアウトが重要になる今年のティレーノは、ダウンアンダーと並んでベヴィンが総合を狙えるチャンスとなるレースだ。
ゆえに、このティレーノ~アドリアティコではチームTTに力を入れたい。TTスペシャリストのロスコフとチェルニーの「1月~4月」の目標をティレーノ~アドリアティコに。同様にチームTTでの「1勝」を目指し、2人の「5月~7月」および「8月~12月」の目標をそれぞれツール・ド・フランスとブエルタ・ア・エスパーニャにさせてもらう。
また、各リーダーの各ピリオドの目標に対して、それぞれ「チームメート」を選ぶことができる。
チームメートたちはリーダーのスケジュールに合わせてコンディションを整えるため、それぞれ目標に設定したレースに対して、実際にアシストとして連れていきたいメンバーを選択していくことにしよう。
また、個別に目標設定をすることもできる。
あまりここにこだわりすぎると時間がどんどん消えてしまう。
ある程度バランスを意識して設定し、あとは適当に、くらいが丁度良いだろう。
カレンダーとプレシーズン
さて、時間を進める前に最後にやっておくことが2つある。
1つはカレンダーの設定。まずは1/10までの間に、3/31までのレーススケジュールを策定する必要がある。
初期状態でAIが勝手に設定してくれているので、そのままでも良い。
ただ、今回の「20勝」を目標にすべく、勝てるレースにはきっちりと出場し、戦略的にレース選択を行いたい。
よって、実際に今年CCCチームが出場したレースとは異なるレースもいくつか選択している。たとえば1月の「ラ・トロピカーレ・アミッサ・ボンゴ」や「ヘラルドサン・ツアー」、「エトワール・ド・ベセージュ」など。
逆に実際のレースではファンアーフェルマートが1勝している「ボルタ・ア・ラ・コムニタ・バレンシアナ」などは今回は出場しない。実際のレースとは少しコースが異なっていたりもしていて、それよりは「ベセージュ」や「プロヴァンス」の方が勝利を狙えると判断してのことである。
右側の+マークやーマークを押すことでレースの選択ができる。
?マークは出場申請を出したがまだ承認を得ていない状態。クラスの低いチームでは、高いクラスのレースに必ずしも希望通りに参戦はできないだろうが、ワールドツアーならある程度自由が利く・・・はず。
このレース選択がキャリアモードの醍醐味。一方で、時間が一気に取られてしまうところでもある。
ほどほどに・・・。
最後に「プレシーズン」を見てみよう。
これは、シーズン開幕までの間のトレーニング強度をどうするか、という選択である。
強度が高ければより早くトップコンディションにもっていくがその分疲労が蓄積しやすい。低ければその逆である。
1/1にしか選べない項目のため、忘れずに調整しておくこと。
今回は、開幕戦ツアー・ダウンアンダーに出場する選手たち(ベヴィン、チェルニー、デラパルテ、パウェルス、ロスコフ、ゲシュケ、コッホ)は強度をVery Highに。
また、同じく1月のレースである「トロピカーレ・アミッサ・ボンゴ」に出場する選手たち(マレツコ、ベントソ、ベルナス、サイノック、バルタ、オウシアン)はHighに。
それ以外の選手たちはNormalに。正直、このあたりの調整は何が正しいのかは分かっていないので、ある程度は適当に行う。
ここまで設定したら右上の「Continue」を押して日付を1/2に進めよう。
機材研究
1/2になると、1通のメールが届いていた。
メールタイトルの横の赤いマークは最重要メールであることを示すマークで、何かしらのアクションを行さない限り日にちを進めることができない。
1/1の「プレシーズン」も同様のマークがついたメールでアナウンスされていた。
今回の内容はReserch & Development すなわち「研究開発」。
CCCチームのフレームを担当するジャイアントより、新たな研究開発の指針を提示してくれとの連絡である。
指示に従ってEquipmentのページに飛んでみると、以下の画面が。
(ゲーム内での)現在、CCCチームに供給されているフレームは4つ。
快適性を重視したエンデュランスロードの「DEFY ADVANCED SL」。
エアロ性能を重視したスプリンター向けの「PROPEL ADVANCED SL」。
バランスの取れた性能を発揮するトータルレースバイク「TCR ADVANCED SL」。
そしてTT専用バイク「TRINITY ADVANCED SL」である。
いずれも現実にも存在するバイクだが、どれも古いタイプ。ゲームではこの状態から開発を進めていって、より高い性能のバイクを手に入れることを目指すということらしい。
とりあえず、最初の時点では、ヤコブ・マレツコらに勝利数を稼いでほしいので、スプリンター向けの「プロペル」の開発を進めることにする。
開発期間も20日・40日・60日から選べるようだが、とりあえず最初のヤマであるUAEツアーまでに開発が完了してもらえれば良さそうなので40日の「Major changes」を選択しておく。
なお、ホイールはシマノ製だが、どうやらこっちに関してはチーム・サンウェブとイネオスに優先権があるらしく、CCCチームは何も手出しできない。
個人別スケジュールの策定
また1/2から行えるようになることとして、「Plannner」タブから以下の画面に行くことができるようになる。
これは、カレンダーに記載された各レースについて、各選手のスケジュールをどんどん組み込んでいけるページである。
もちろん、レース直前に入れ替えることはできるし、ケガなどがあれば入れ替えをせざるをえなくなることはある。
ただ、重なって出られないレースなどもあるため、ある程度は決めておくと便利だろう。
これも時間がかかってしまうものなので、ほどほどにすべきだとは思うが・・・。
こういうのが楽しいのでしょうがない。
さて、いよいよ各種準備が整い、シーズン本番へと突入していく。
現実世界でもパトリック・ベヴィンが幸先良い1勝を挙げた個人タイムトライアル。ゲームの中でも結果が出せるか?
↓ガッツポーズ選手権、投票締め切りは11/15(金)に!↓
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