自転車ロードレースシミュレーションゲーム「ProCyclingManager2019」で、今年「20勝」を目指しながら6勝しか果たせなかったCCCチームのリベンジを狙って行く企画の第2弾。
前回のニュージーランド国内選手権でTT、ロード共に優勝し、ニュージーランド最強の男となったパトリック・ベヴィン。
今回からは、現実の世界では悔しい結果に終わったツアー・ダウンアンダーで、リベンジの総合優勝を狙って行く。
※このゲームでは、Youtubeでも数多くの動画を配信しているBenjiNaesen氏の手掛けたMOD「WorldDB 2019」を使用しております。記事中には実際のレースと変わらないチーム名・選手名・レース名・バイクサプライヤー名・スポンサーなどが登場しますが、いずれもMODによるものが多く、実際の何もいれていない状態でのゲームとは異なる場合があることをご了承ください。
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ダウンアンダーの前に
ダウンアンダー本戦に入る前に、1月8日に開催されたオーストラリア国内選手権タイムトライアルのリザルトを見てみる。
現実のレースではローハン・デニスが悔しい思いをしたこのレースだったが、ゲーム内ではきっちりと優勝。
現実のレースで勝ったダーブリッジは13位と沈んでしまった。
また、1月14日に以下のメールが届く。
チームのエース格の1人、アレッサンドロ・デマルキが気管支炎に罹ったとのこと。
幸いにも5日~10日程度で治るとのことだが、こういうアクシデントが発生するのもキャリアモードの醍醐味。
大事なところで大事な選手が怪我したり病気になったりするのをどうマネジメントするのか・・・。
デマルキ以外にもデラパルテが頭痛を訴えたり、オウシアンが原因不明の体調不良に悩まされて医者に行ったら栄養取ってしばらく休めと言われたり・・・。
そんなこんなで迎える1月15日。
ツアー・ダウンアンダーが開催される。
第1ステージ ノースアデレード~ポートアデレード 138.6km(平坦)
最初の本格的なレースにして、スポンサーも重要視するレース。
スポンサー的には総合5位以内に入れ、とのことだが、目指すは総合優勝一択。現実のレースのリベンジを果たすぞ!
メンバーはパウェルス、チェルニー、デラパルテ、コッホ、ベヴィン、ロスコフ、ゲシュケの7名。
現実のレースではマレツコやその発射台のサイノックなども連れてきていたが、起伏がそれなりにあるダウンアンダーではまったく振るわず。
よってゲームではとにかくベヴィンの総合だけに集中し、そのためだけのメンバーを揃える。逃げとか山岳賞とかにも色気を出さない。とにかくベヴィンだ!
最後のウィランガ・ヒルはさすがに勝てないだろうから、途中のスプリントでもベヴィンで狙ってボーナスタイム稼ぎを狙う。ダウンアンダー総合優勝における必勝パターンだ。
第1ステージはノースアデレードからポートアデレードまでの138.6km。距離は(短縮前の)実際のレースとはちょっと違うが、山岳ポイントやスプリントポイントの配置などはほぼ一緒。
途中内陸の丘陵地帯を駆け巡るとはいえ、基本的にはピュアスプリンターのためのステージ。実際のレースでも優勝しているヴィヴィアーニが一番人気。
ってか、アッカーマンにサム・ベネット、クリストフにヤコブセンと豪華だな!
こんな面子なので当然ベヴィンも名前は載っていない。
まあ、勝ちまでは考えない。ボーナスタイムが得られれば十分だが・・・。
とりあえずスタートリストを確認。
ジルベール、デュムラン、ベルナル、クウィアトコウスキー、ロペス、デマール、メスゲッツ、ザッカリン・・・豪華だなあ、本当。
とくにジルベール、クウィアトコウスキー、メスゲッツあたりは今回のダウンアンダー総合では危険な存在になりそう。もちろんインピーも。
なお、実際のレースでは南オーストラリア大学選抜と称して実質的なナショナルチームがプロコンチネンタルチームの代わりに出場するが、ゲーム中ではトタル・ディレクトエネルジーがワールドツアー以外の唯一のチームとして参戦。
レース開始直後にクーン・デコルト(トレック・セガフレード)、ブレント・ブックウォルター(ミッチェルトン・スコット)、ラファエル・バルス(モビスター)の3名がアタック。
これをネルソン・オリヴェイラ(モビスター)、ゲディミナス・バグドナス(AG2Rラモンディアル)が追いかけるもこの2名は吸収。
カウンターで飛び出したイマノル・エルビティ(モビスター)、ヴィアチェスラフ・クズネツォフ(カチューシャ)が最終的に先頭3名に追い付き、先頭はこの5名に。
モビスターは常にアグレッシブに動いたおかげで、逃げに2名を入れることに成功した。
とはいえ、この日は完全スプリンターステージ。逃げ切れるわけもなく。
さらには強風が吹き荒れ、横風分断も発生。
サム・ベネットも遅れ、パトリック・ベヴィンとこれをアシストするヨセフ・チェルニーを含んだプロトンの先頭は16名ほどにまで絞り込まれた
こうなると集団もペースアップ。
2級山岳で遅れ始めていた逃げメンバーのうち3名も飲み込み、残り80kmで先頭の逃げ集団は2名だけに。
そして、最初の中間スプリントポイントが迫る。
ツアー・ダウンアンダーで勝つ秘訣は、少しでも多くのボーナスタイムを得ることである。
ボーナスタイムを稼いでおけば、最後のウィランガ・ヒルでリッチー・ポートたちに差をつけられても、総合優勝を手に入れることができる。
だから、中間スプリントポイント3位通過の1秒ですらばかにならない。2つの中間スプリントポイントでいずれも獲れば、2~3秒のボーナスタイムを得られるのだ。
残り72km地点。最初の中間スプリントポイント。
残り300mで、ニュージーランド王者の証、白いナショナルジャージを身に着けたベヴィンは先手を打つスプリントを開始!
だが、遅れてスプリントを開始したアッカーマンが迫る。
残り100mで並ばれる!
どうだ!!!???
残念。わずかにアッカーマンが差し切った。
ベヴィンはボーナスタイムを得られず。
残り50km地点の第2中間スプリントポイントは全然だめだめ。
アッカーマン、デマール、モスケッティといったピュアスプリンター勢が一気に先行し、ベヴィンは2番手3番手すら取れるような状況ではなかった。
まあインピーとかジルベールとか、総合でライバルになりうる選手たちが取らなかったのであれば問題はない。
しばらく集団の中でアシストに守られながら大人しく足を貯めておこう。
終盤で飛び出したカルロス・バルベロ(モビスター)が最後まで単独逃げで粘ったものの、これも残り40kmを切ったところで早めの吸収。
いよいよポートアデレード市街地のフィニッシュに向けて、集団スプリントに挑む雰囲気に包まれていく。
ゴールまで残り3km。
CCCチームはベヴィンのための発射台であるヨナス・コッホと、ベヴィンとコッホを守るヨセフ・チェルニー、ジョセフ・ロスコフの計4名を先頭に。
これに対し、右側からはノルウェーチャンピオンジャージのアムンドグレンダール・ヤンセンとティモ・ローセンに牽かれたマイク・テウニッセン。その後ろにはアッカーマンが単騎で貼り付いている。上記画像では切れているが、このアッカーマンの後ろに、これもまた単騎でクリストフがついている。
CCCチームの後ろからはフィリップ・ジルベールとオランダチャンピオンジャージのファビオ・ヤコブセンという豪華なトレインに牽引されるエリア・ヴィヴィアーニ。ヴィヴィアーニの後ろには、やはり単騎でアルノー・デマール。
まさに頂上決戦の様相。
残り1.3km。
コッホにリードアウトされながらベヴィンもフラム・ルージュに向かって突き進んでいくが、それを凌駕する勢いでユンボ・ヴィズマのティモ・ローセンが抜け出していく。
そして、ドゥクーニンク・クイックステップはジルベールがリードアウトを終えるも、まだ発射台としてヤコブセンを残している。強い。
残り800mで、ベヴィン、スプリントを開始。
だが、ヴィヴィアーニを始めとする今大会のトップスプリンター陣たちとは、足の差が歴然としてあった。
ヴィヴィアーニ、アッカーマン、クリストフ、テウニッセン、デマールといった面々が抜け出して、勝負は彼らだけの間で繰り広げられることに。
最後に勝ったのはヴィヴィアーニ。
現実のツアー・ダウンアンダーの第1ステージと同じ勝者となった。
結果はこんな感じに。最後はライバルのインピーに先着されてしまったのは残念。
ただ、あくまでもピュアスプリンター同士の対決に終わり、総合を脅かすような存在がボーナスタイムを得ることは阻止できたのは良かった。
次回は現実のレースでもベヴィンが優勝した第2ステージ。アンガストンの緩やかな登りフィニッシュだ。
なんとしてでもここで勝って、そして総合優勝争いにおいてもリードを得る必要がある。
重要なステージとなるだろう。
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