自転車ロードレースシミュレーションゲーム「ProCyclingManager2019」で、今年「20勝」を目指しながら6勝しか果たせなかったCCCチームのリベンジを狙って行く企画の第1弾。
シーズン開始前の準備段階で終わった前回に続き、今回はいよいよレース開始。
最初は1月4日のニュージーランド国内選手権個人タイムトライアルと、1月6日の同ロードレース。
チーム唯一のニュージーランド人パトリック・ベヴィンで、まずは2勝を狙っていく。
※このゲームでは、Youtubeでも数多くの動画を配信しているBenjiNaesen氏の手掛けたMOD「WorldDB 2019」を使用しております。記事中には実際のレースと変わらないチーム名・選手名・レース名・バイクサプライヤー名・スポンサーなどが登場しますが、いずれもMODによるものが多く、実際の何もいれていない状態でのゲームとは異なる場合があることをご了承ください。
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個人タイムトライアル
まずは1/4の国内選手権個人タイムトライアル。
34.3kmの平坦レイアウト。
現実世界のレース(40km)では、ベヴィンが2位で昨年覇者のハーミッシュ・ボンドに2分近いタイム差をつけて優勝したレース。
ゲーム中でも、TTR(タイムトライアル)能力の比較では他を圧倒している。
ただし、下馬評2位のジャック・バウアーは、現実世界では唯一出場している2017年でチャンピオンに輝いている。
油断できない相手だ。
今回のゲームプレイでは、TTの類はすべて「クイックシミュレーション」を行うことにする。
TTは実力がそのまま出る形式だし、プレイヤーが余計なことをすると逆に遅くなることが多々ある。
今回も早速、クイックシミュレーションを実施。
ドキドキだ。
ドン。
なんとか、勝利。
2位はやはりバウアーだったが、1分近いタイム差をつけている。やはりベヴィン、強し。
これで20勝中1勝目を達成した。
ロードレース
続いて1月6日のロードレース。
こちらは、現実のレースにおいてはU23TT王者のジェームス・フーシェが逃げ切り勝ちを収めており、ベヴィンは残念ながら5位に沈んでしまっている。
コースは全長183.6km。全体的にはフラットなレイアウトだが、中盤以降に10周回する周回コースの入り口には最大10%超えの激坂が待ち構えている。
パンチャータイプのベヴィンにとっては得意とするタイプのレイアウト。
実際、AIの出した優勝予想でも筆頭に。
問題は、ベヴィンが単独での参加だということ。
たとえばミッチェルトン・スコットは、2010年王者のジャック・バウアーを筆頭に、ディオン・スミス、サム・ビューリー、さらには現実世界で王者になったフーシェも連れている。
フーシェは本来、この時点ではチーム・ウィギンス所属。8/1よりミッチェルトン・スコットのトレーニーになっているのだが、現在導入しているMODでは1/1からメンバー入りしている*1。
集団スプリントにさえ持ち込めれば勝てるだろうが、それまでに危険な逃げをいかに許さないようにするか。
そしてそれを追うために無駄な足を使わないようにするか。
結構、神経を使いながらの戦いとなりそうだ。
スタートラインに並んだのは28名。
もちろん、実際のレースではもっといるが、コンチネンタルチームやアマチュア含めての数字だし、ゲームで再現できるわけがない。
むしろ28名も再現しているだけすごい。MODで加わっている選手も何人かいるだろうけれど。
ファーストアタックを仕掛けたのはFuturo-Maxxis(オーストラリア籍のコンチネンタルチーム)に所属するニック・ミラー。
しかしこれを、ミッチェルトン・スコットのジェームス・フーシェが追いかけてきっちりと引き戻した。
このあともしばらくは集団先頭に陣取り、新たなアタックを許さない構えを見せる。
さすがU23個人TT王者。もしも正式にミッチェルトン・スコット入りを果たした際には、注目しておきたい選手だ。
フーシェの抑え込みによってしばらくは新たなアタックが生まれない平穏な時間が過ぎるが、13kmを消化した段階で今度はEvoProレーシングのルーク・マッジウェイがアタック。
ここにドゥクーニンク・クイックステップから1人参戦しているサミュエル・ゲイズ(こちらも現実世界では8/1からのトレーニー)が追随して、2人逃げとなった。
相変わらずフーシェが全力で追いかけ、プロトン全体のペースもアップ。ベヴィンも慌ててパワーを上げてついていく。
最終的にはフーシェがほぼ力尽き、代わってディオン・スミスが先頭に出てなんとか2人を捕まえる。
このあとも次々と生まれるアタックを、スミスとフーシェがほぼ2人だけで潰していく。
数で勝るミッチェルトン・スコットは、とにかくこうやってすべての逃げを潰しながら推移していくつもりのようだ。
勝手にミッチェルトンのアシストが削られていくし、集団スプリントに持ち込まれればベヴィンにとっては勝ち目が大きいし、ということでこれは嬉しい限り。
せいぜい利用させてもらおう。
残り100kmを切って周回コースに入ると、その入り口の10%超えの激坂区間で、チーム・ユンボ・ヴィズマから1人参戦しているジョージ・ベネットがアタックを繰り出す。
同行人は今年のニュージーランド・サイクルクラシック総合優勝者のアーロン・ゲイト(EvoPro)と、過去に2度ニュージーランド王者となっているジョセフ・クーパー(ブリッジレーン)という強力な2人組。
登りを終えたあとの下りと平坦区間で追い付きかけるも、次の10%登り区間でゲイトたちを突き放しながら独走態勢に入り再びギャップを開くジョージ・ベネット。
のちにEFエデュケーション・ファーストのTTスペシャリスト、トム・スカリーも加わったことで、この逃げはかなり危険なものとなる。
ゆえにミッチェルトン・スコットもいよいよフーシェを切り離し、後方待機していたサム・ビューリーも先頭に出しての追走体制に。
これで、ミッチェルトン・スコットのエースが過去優勝者のジャック・バウアーであることがはっきりした。
そして残り13km。最後から2番目の激坂区間を終えた、その下り。
集団先頭付近に、今までは集団中ほどにいたバウアーが出てくる。
臨戦態勢だ。
ベヴィンもきっちり、その近くにポジションを置く。
残り12km。ジョージ・ベネットが再びアタック!
そしてこれにジャック・バウアーが反応!
これを逃がしてはいけない!
ベヴィンにとって幸運だったのは、今回の国内選手権に5名もの選手を連れてきているセントジョージ・コンチネンタルサイクリングチームが追走に全力を尽くしてくれたことだ。
その隊列に乗っかりながら、ほぼ全速力でバウアーとベネットを追いかける。
そして、なんとか、危険な残り6kmからの激坂ポイントを前にして、二人を捕まえることができた。
その激坂ポイントでは、チーム・コルパックのフェリックスジェームス・メオがアタック。
まだ無名の選手の攻撃だけに、ベヴィンとしては本気で追いかけるわけにはいかない。
まだ数を残すミッチェルトン・スコットやセントジョージになんとかしてもらいたいところだが・・・。
意外と彼らが何もしてくれない!
残り2kmをきってなお、タイム差は20秒。
これは・・・現実世界と同じ轍を踏んでしまうのか?
だがここで、ボーラ・ハンスグローエから1人で参戦しているシェーン・アーチボルドが、集団先頭を強力に牽引。
完全にアシストの動きである。有能リードアウターとしての才能を見事に発揮してくれた。本人の勝利は逃す形だけれども。
メオも失速。勇気ある逃げはラスト1kmであえなく飲み込まれてしまった。
アーチボルドに牽引された隊列は縦に長く伸び、ベヴィンはバウアーの背後をきっちりと確保。
必勝態勢。あとはいつ飛び出すか、である。
早すぎて失敗するのも不安で――選択したのは、残り500m。
だが、ちょっと遅すぎたようだ。
ベヴィンの背後から、セントジョージに所属する24歳スプリンター、ディラン・ケネットが飛び出して先行する。
2015年のトラック世界選手権チームパーシュート金メダリストである彼の加速はすさまじく、ベヴィンも遅れをとってしまう。
ただ、駆け出しのタイミングが遅かっただけで、地力ではベヴィンの方が上手であることは間違いない。
残り200m、100mとじりじりと距離が狭まっていく中で、少しずつ追い上げを見せていく。
そしてフィニッシュライン。
ごくわずかの差で、ベヴィンの勝利が決まった。
見事、ニュージーランド国内王者の座を手に入れたパトリック・ベヴィン。
そして、チームとしても、目標となる20勝に向けて、早速の2勝。
この調子で、勝利を積み重ねていこう。
次の目標は、ツアー・ダウンアンダーだ。
今回のニュージーランド国内選手権ロードレースのリザルトは以下の通り。
今回の2つの勝利で、それぞれ1,250ユーロと2,500ユーロの賞金を獲得した。
日本円にして合計44万円。まああくまでもユーロではなく「?」単位だし、そもそもナショナル選手権で賞金が出るかはわからない。ここはゲームということでひとつ。
同日に開催されたオーストラリア国内選手権ロードレースの結果はこちら。
今年のオーストラリア国内王者はミッチェルトン・スコットのダミアン・ホーゾンの手に。
現実世界では目の前で零れ落ちてしまったパトリック・ベヴィンの総合優勝を目指す。
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*1:CCCチームにも、同じく8/1からトレーニーで参画しているゲオルグ・ヅィマーマンやアルフレッド・ライトが1/1の時点でチーム入りしている。ただし、一応8/1が過ぎるまでは使わないようにする。