自転車ロードレースシミュレーションゲーム「ProCyclingManager2019」で、今年「20勝」を目指しながら6勝しか果たせなかったCCCチームのリベンジを狙って行く企画の第15弾。
3月に入り、いよいよ本格的な欧州のステージレースシーズンがスタートしていく。
その開幕戦となるのがフランスの「パリ~ニース」とイタリアの「ティレーノ~アドリアティコ」。日程的にはほぼ平行して開催されるこの2つのステージレースではあるが、今回、CCCチームとしてはティレーノ~アドリアティコの方により力を入れていく。
その理由は、ティレーノ~アドリアティコがチームTTと個人TTを備えており、TT能力の高い選手を揃えているCCCチームにとっては有利であること。
そして、今年のティレーノ~アドリアティコには厳しい山岳が登場せず、TT能力の高いパンチャータイプの選手――すなわち、パトリック・ベヴィンのことだ――にとっては有利なコースプロフィールなのである。
よって、今回のティレーノ~アドリアティコで、今度こそパトリック・ベヴィンの総合優勝を狙っていく。
※このゲームでは、Youtubeでも数多くの動画を配信しているBenjiNaesen氏の手掛けたMOD「WorldDB 2019」を使用しております。記事中には実際のレースと変わらないチーム名・選手名・レース名・バイクサプライヤー名・スポンサーなどが登場しますが、いずれもMODによるものが多く、実際の何もいれていない状態でのゲームとは異なる場合があることをご了承ください。
↓ここまでのシリーズ紹介↓
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第1ステージ リード・ディ・カマイオーレ~リード・ディ・カマイオーレ 21km(TTT)
まずは今回のティレーノ~アドリアティコに挑むCCCチームのメンバーを確認していこう。
シーズン最初の目標レースをこのティレーノ~アドリアティコに置いている選手も多く、7人中5人がFitness Peakの状態。
そしてベヴィンはもちろん、ヨセフ・チェルニーやジョーイ・ロスコフもTT能力の高い選手であり、初日のチームタイムトライアルにおいてはかなり優位な状況。実際、優勝予想では首位に立っている。
チームTTと個人TTは今回のプレイではすべて「クイックシミュレーション」を行って結果だけ確認する方針で行っている。
よって、今回も結果だけを確認・・・
ほぼほぼ予想通りの結果に。
CCCチームはこれで今シーズン8勝目。素晴らしい。
そしてライバルたちに決して小さくないタイム差をつけることに成功した。
ここと、最終日の個人TTで稼げるであろうタイム差を、ここからの先のステージでいかに守り切れるか。
あるいはスプリントでボーナスタイムを稼いでさらに広げることができるか。
続けて第2ステージを見ていく。
第2ステージ カマイオーレ~ポマランチェ 190km(丘陵)
今年のティレーノ~アドリアティコは例年とは色々異なっている。
初日にチームTT、最終日に個人TTというのは変わらないが、例年なら1つはあるはずの山岳ステージがなくなり、またパリ~ニースよりも多く存在することが通例のピュアスプリンターステージも今年は少ない。
基本的には登れるスプリンターやパンチャー、もしくは逃げスペシャリストたち向けの丘陵ステージが中盤にひたすら連続するレイアウト。
すなわち、パトリック・ベヴィンにとっては好都合なプロフィールなのである。
第2ステージのカマイオーレからポラマンチェに至る190㎞の丘陵ステージもそういったレイアウトである。
前半は平坦基調だが、終盤はそれなりの勾配のアップダウンが続く。
そしてラストは急勾配区間を含みつつ、終盤は比較的緩やかな勾配が続く、逃げ切りを狙うにはやや難易度の低いフィニッシュとなっている。
現実世界では残り3㎞でプリモシュ・ログリッチェがアタック。ここにアレクセイ・ルツェンコとサイモン・クラーク、ズィネク・シュティバルが追随。のちにトム・デュムランとズィネク・シュティバルがブリッジしてきた。
この逃げは1度捕まえられるが、残り1㎞で再びログリッチェがアタック。再びルツェンコと、今度はジュリアン・アラフィリップも追随した。
そして集団の先頭でこの危険な3名を追いかける役割を担ったのがCCCチームのグレッグ・ファンアーフェルマート。その努力は実りゴール直前で3名を捕まえるも、そのせいで彼に最後のスプリントでもがく力は残っていなかった。
代わりに、ライバルたちの動きに反応するだけだったアラフィリップが最後に先頭で突き抜ける。3位に入ったのはEFエデュケーション・ファーストのアルベルト・ベッティオル。まさにパンチャーたちによる、パンチャーのためのステージとなった。
ゲーム中ではアラフィリップはパリ~ニースの方に出場しており、代わりに現実世界のリエージュ~バストーニュ~リエージュ覇者ヤコブ・フールサンが優勝候補筆頭。
その他、どちらかというと純粋なパンチャーというよりは、アルデンヌ・クラシックに強いワンデー向きのクライマーたちが上位に名を連ねた。
ファンアーフェルマートもベヴィンもここには名前がない。
しかし、予想はあくまでも予想。コンディションも面子も最強の布陣を揃えたCCCチーム。勝利は十分に狙えるはずだ。
最初の逃げはジョヴァンニ・ヴィスコンティ(ネーリソットーリ)やイバン・サンタロミータ(NIPPOヴィーニ・ファンティーニ)など4名。
しかしこの逃げは残り120㎞地点で早くも捕まえられ、新たな逃げが生まれる。
新たな逃げはマヌエーレ・ベレッティ(アンドローニ・ジョカトリ)、アレクシ・ヴュイエルモーズ(AG2Rラモンディアル)、マルコ・カノラ(NIPPOヴィーニ・ファンティーニ)など5名。
このコースにもフィットする実力者たちばかり。
とはいえ、第2ステージからいきなり逃げ切りは難しい。
この5名も、残り9.6㎞で全員捕まえられてしまった。
いよいよ、最後の登り。残り2㎞を切って、集団はなおも80名以上の大集団。
フラム・ルージュを超えて、集団の先頭を突き進むのは、初日のチームTTを先頭でフィニッシュしたことによってマリア・アッズーラ(総合リーダージャージ)を着用するサイモン・ゲシュケ。
残り800m。ゲシュケがアレッサンドロ・デマルキ、グレッグ・ファンアーフェルマート、そしてベヴィンのエース群を引き連れながらなおも先頭を突き進む。
ローハン・デニス(バーレーン・メリダ)、プリモシュ・ログリッチェ(ユンボ・ヴィズマ)、セーレンクラーウ・アナスン(サンウェブ)、そして新人賞ジャージを着るカスパー・アスグリーン(ドゥクーニンク・クイックステップ)などが追随しようとするが、彼らがまったく歯が立たないほどにCCCチームの加速は鋭かった。
残り400mでデマルキ、そしてファンアーフェルマートと順次スプリントを開始。
圧倒的。
逆にここで新たな不安が出てきた。
・・・これ、最終的に総合優勝を目指すベヴィンが先頭を取れるのか?
残り300mで、前の二人を右手から躱すようにしてスプリントを開始。
前の2人も、ベヴィンに勝たせるためにペースダウン。
だが・・・
結局、ファンアーフェルマートが先頭でゴールラインを通過。
そして2位にもデマルキが入ってしまい、最もボーナスタイムを得るべきベヴィンは3位フィニッシュ。
ボーナスタイムは4秒しか獲得できなかった。
とはいえ、まさかのワンツースリーフォーフィニッシュ。
こんなことってあるんだな・・・
これで第1ステージに引き続き勝利を重ね、CCCチームの今期の勝利数は9に。
本日の結果を受けて、総合成績は以下の通り。
初日のチームTTで稼いだ16秒に加え、今日のボーナスタイム4秒を手に入れて、エンリク・マスやカスパー・アスグリーンなどに対しては20秒差。ローハン・デニスやヴィンツェンツォ・ニバリたちに対しては34秒差。現実世界で総合優勝を果たしているプリモシュ・ログリッチェに対しては59秒差をつけている。
なお、ポイント賞はもちろん、山岳賞も、実はこの日のフィニッシュがまさかの超級山岳だったため、ファンアーフェルマートが首位についている。
とはいえ、このあたりの賞は意識的に追い求めることはしない。
あくまでも、総合優勝だけを狙っていく。
第4・5ステージあたりの厳しいステージでベヴィンたちが耐え抜くことはできるか。
次回は第3ステージを見ていく。
目標の「20勝」まであと・・・11勝
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