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ジロ・デ・イタリア2021 総合優勝候補プレビュー

 

いよいよ開幕が目前に迫ってきた今年のジロ・デ・イタリア。

スタートリストも大体が出揃ってきており、このあたりで今年の総合優勝候補とも言うべき選手とそのチームとを確認していきたいと思う。

 

もちろん、何が起こるかわからないのがグランツールの常。とくに今年は、様々な事情で例年以上にとにかく「読みづらい」総合優勝争い。

どんな選手たちが有力で、その理由は何なのか。

自分なりにまとめてみたので、参考にしていただければ幸い。

 

※身長、体重はProCyclingStatsを参照しております。

※年齢はすべて2021/12/31時点のものとなります。

※出場日数とは、ジロ初日までに今期出場したレースの日数のことを表しています。

 

目次

   

全21ステージのコースプレビューはこちらから

第1週(第1~第10ステージ)

第2週(第11~第16ステージ)

第3週(第17~第21ステージ)

 

Podcastでも『サイバナ』のあきさねゆうさんと全21ステージの解説&優勝予想をしています!

 

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サイモン・イェーツ(チーム・バイクエクスチェンジ)

イギリス、29歳、172cm、58kg、出場日数20日

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2018年のジロ・デ・イタリアで「覚醒」としか言いようのない勢いでステージ優勝を連発し、合計3勝(エトナ山の実質的な勝利も含めれば4勝)。総合3位以下に対しては圧倒的な差をつけてマリア・ローザを保持していた。

しかし、第19ステージのフィネストーレ決戦で、まさかの大失速。最終的には総合21位で初めてのジロ・デ・イタリアを終えた。

www.ringsride.work

 

その年のブエルタ・ア・エスパーニャはすぐさまに総合優勝。翌年はツール・ド・フランス出場をあえて回避し、ジロ・デ・イタリアへの「リベンジ」にこだわった。

だが、前哨戦レースで力を抜き「過ぎて」しまったのか、思うように走ることができないまま総合8位でフィニッシュ。彼にとっては決して満足のいかない2回目のジロであった。

 

そして2020年。直前のティレーノ~アドリアティコでは危なげなく総合優勝を果たし、今度こそ万全の態勢で3度目の正直を——と思っていた中で、新型コロナウイルスに罹患。明らかに精彩を欠いた走りでエトナ山頂フィニッシュを31位で終え、その第1週のうちにレース自体を去ることとなった。

 

3度にわたるジロ・デ・イタリアでの「失敗」を経て、彼は今年、4度目の挑戦に挑む。すでに相棒アダム・イェーツがチームを去った中、今年はツール・ド・フランスにも出場を考えてはいるものの、その前にどうしてもこのジロで結果を出さなくてはいけなかった。

「前哨戦」ツアー・オブ・ジ・アルプスも問題なく総合優勝。準備は万端。

 

ただ、不安要素がないわけではない。そのチーム体制。

アダム・イェーツとジャック・ヘイグがチームを去ったとはいえ、このチームには次期エース候補のルーカス・ハミルトンと、今年復調を見せつつあるエステバン・チャベスがいる。彼らが支えてくれればこれほど心強い存在はいなかったのだが——2人も、今回のジロには未出場。

もちろん、チーム・スカイ時代から総合エースを守り続けてきたミケル・ニエベやジロ総合13位経験者のタネル・カンゲルトなどはいる。直近のツアー・オブ・ジ・アルプス総合10位のニック・シュルツももしかしたら山岳アシストとして活躍してくれるかもしれない。

だが、決して「万全」とは言い難い。不安要素があるとすれば、そこだろう。

 

とはいえ、たとえば2017年のチーム・サンウェブも、決して万全とは思われていないチーム体制で、見事なトム・デュムランによる総合優勝を成し遂げていた。そこには、実績や数字からだけでは見えない固いチーム力の存在があった。

バイクエクスチェンジもそういうチームだ。オーストラリア王者キャメロン・マイヤー、マイケル・ヘップバーン、クリストファー・ユールイェンセン、カラム・スコットソン・・・みんな、家族のようなこのチームの信頼おける存在たちであり、実際的なアシスト以上のものをサイモンにもたらしてくれる可能性は十分にある。

 

2016年に偉大なる先達エステバン・チャベスが届きそうで届かなかったマリア・ローザ。それを、サイモンが引き継ぎ、そして実現させられるのか。

このジロはまさに、彼にとって最大のチャンスである。

 

 

アレクサンドル・ウラソフ(アスタナ・プレミアテック)

ロシア、25歳、186cm、68kg、出場日数19日

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2018年のU23版ジロ・デ・イタリア(ベイビー・ジロ)総合優勝者。同年のツール・ド・ラヴニールでは総合4位。

そして昨年から現チームにてワールドツアーチームデビューを果たし、元々の才能を順調に結実させつつある。

すなわち、ツール・ド・ラ・プロヴァンス総合2位、ルート・ドクシタニー総合3位、モン・ヴァントゥー・デニヴレ・チャレンジ優勝、そしてイル・ロンバルディアにおいて、ヤコブ・フルサンの優勝の立役者となり自らも3位に入るという実績!

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そんな絶好調な状態でいよいよグランツールデビューを飾る。

直前のティレーノ~アドリアティコ総合5位で迎えた、ジロ・デ・イタリアへの出場。ヤコブ・フルサンとミゲルアンヘル・ロペスとの、実質的なトリプルエースとして、場合によってはチーム内最高順位も目指せるような、そんなコンディションのはずだった。

 

しかし、胃腸のトラブルを抱え、第2ステージでいきなりのリタイア。

本来は時期が重なり出場は難しかったはずのブエルタ・ア・エスパーニャに特例?で出場することが決まったものの、まだ胃腸トラブルは尾を引いており、初日から4分半も遅れての総合41位スタートとなってしまった。

 

しかしそこからの勢いがすさまじかった。第3ステージの山頂フィニッシュではログリッチやカラパスらに食らいつき区間5位でフィニッシュ。第8ステージでは区間4位、第12ステージのアングリルでは(総合で遅れていたという事情はあるものの)その2人すら後方に突き放しての区間2位。

着々と総合順位を取り戻していき、最終的には総合11位で2回目の(実質的には初めての)グランツールを終えた。

 

もしも胃腸トラブルの影響がなく初日から遅れていなければ、TOP10はもちろん、表彰台すら狙えたかもしれない。それだけの走りを彼は見せてくれていたのだ。

 

そんな彼が挑む、3回目のグランツール。ある意味彼にとっても、「リベンジ」となるジロ・デ・イタリアだ。

そして今回は、チームを去ったロペスはもちろん、フルサンも出場しないことによって、単独の絶対的なエースとして臨むことができる。

今期はツール・ド・ラ・プロヴァンス総合10位から始まってパリ~ニース総合2位、そして前哨戦ツアー・オブ・ジ・アルプスでは総合3位と問題なく好コンディション。

そしてチームメートもベテランのルイスレオン・サンチェスに昨年のモンヴァントゥ・チャレンジ勝利を支えてくれた若き才能あふれるクライマー、ハロルド・テハダ。そして昨年ジロでアシストが少ない中で懸命にフルサンを助けてくれていたファビオ・フェリーネなど・・・「完璧」ではないものの、十分に強力なアシストたちを連れてくることができている。

とくにテハダがどこまで山岳でウラソフを支えてくれるか。それ次第では、混戦が予想される今年のジロ・デ・イタリアにおいて、その表彰台の頂点にウラソフが立つことも、決してありえないことではない。

 

 

ミケル・ランダ(バーレーン・ヴィクトリアス)

スペイン、32歳、173cm、60kg、出場日数15日

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アスタナ所属時代の2015年のジロ・デ・イタリア。序盤の山場となった第5ステージで、アルベルト・コンタドールとリッチー・ポートとファビオ・アルという各チームのエースが集団から抜け出したとき、アシスト格でありながら唯一これに食らいついていった男がこのランダであった。

そのジロ・デ・イタリアでは区間2勝。総合争いにおける最終日となった第20ステージでは逃げに乗り、自らの順位をさらに上げるチャンスもあったものの、エースのファビオ・アルのための走りに徹し、結果として総合3位で決着。同年のブエルタ・ア・エスパーニャでもアルと共に臨み、彼の総合優勝を助けるとともに自らも区間1勝という結果を持ち帰った。

2016年からはチーム・スカイに。2017年のツール・ド・フランスにおいては、ペイラギュードやイゾアール峠ではクリス・フルーム以上の登坂力を見せる瞬間すらあった。このときもまたフルームのための走りに徹した結果、わずか1秒差での総合4位に終わった。

モビスターに移籍後の2019年。5回目のチャレンジとなるジロ・デ・イタリアでは一見単独エースのようなメンバーでの参戦。だが第14ステージでセカンドエース扱いだったリチャル・カラパスが抜け出して総合首位に立ち、その後は彼のためにアシストに切り替えてその総合優勝を助け、自らは総合4位で終えた。

 

そんな、常に「誰かのために」走り続け、自らもグランツール5大会連続総合シングルリザルトという安定した実力を誇りつつも、「あと一歩」が届かずにいた男。

だが現チームに移籍した昨年のツール・ド・フランスで、彼はペリョ・ビルバオとダミアーノ・カルーゾに支えられながら、最後まで自分のために走り続け、そして2度目の総合4位を手に入れた。

 

結局「あと一歩」ではあったものの、彼と彼のチームとの相性は完璧だった。これまでとは違った走りがこのチームではできると、信じられるような自信に満ち溢れた走りであった。

 

そして今回のジロ・デ・イタリア。ここでは正直、ペリョ・ビルバオとの「ダブルエース」というのが実際のところであろう。

シーズン序盤はランダの方が好調で、実際ティレーノ~アドリアティコではランダ総合3位・ビルバオ総合61位という結果だった。

しかし続くイツリア・バスクカントリーではランダ総合8位とビルバオ総合6位とわずかにビルバオが上。実際、肝心なところで遅れる姿がランダには目立った。

その後ランダはレースを走らずにいたが、ビルバオは前哨戦ツアー・オブ・ジ・アルプスで区間1勝と総合2位と、その好調さをキープ中。

個人TTでは基本的にビルバオの方が優位ということもあって、現時点ではまだ、この二人がどういう立ち位置で走ることになるのか、判然としない。おそらくは、走りながら様子を見ていくということになるだろう。

もしかしたら2019年モビスター時代のカラパス総合優勝のときのような結果になるかもしれない。

 

それでも、ランダの安定感は現役グランツールライダーの中でも抜けている。「あと一歩」が届かずに居続けてはいるものの、それでもグランツール直近5大会すべてでTOP10以内に入り込んでいるというのは、なかなかない。

そしてそこでビルバオとの完璧なコンビネーションが発揮されることで、このバスクの実直な男はついに自らの栄光を掴み取れる—―そんな風に、信じられる状況にまできている。

 

そんな「ダブルエース」は支えるべきアシストの存在が重要だ。その役割を一手に担うのがダミアーノ・カルーゾ。かつて、ヴィンツェンツォ・ニバリの右腕でもあったこの男は、昨年のツール・ド・フランスでもビルバオと共にランダを支え、その総合4位の立役者となるとともに自らも総合10位に入り込んだ。

あとは、今年のパリ~ニースのクイーンステージで、ラスト50㎞まで逃げ続けた男、ジーノ・マーダー。彼もまた、山岳アシストとして活躍しうる素質はある。

 

そしてそんな重要な8名の1人として選ばれたのが、我らが新城幸也。そのポジションが秘める価値は、計り知れないものがある。

ランダ(あるいはビルバオ)の勝利は、新城の勝利でもある。Forza, Yukiya!

 

 

ヒュー・カーシー(EFエデュケーション・NIPPO)

イギリス、27歳、193cm、69kg、出場日数20日

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この10年で一気にその存在感を高めつつあるイギリス人ライダー。彼もまたその1人だが、スペイン籍プロコンチネンタルチームのカハルラルを経てのプロデビューという点では、異端の存在であった。

そんな彼を拾ったのがジョナサン・ヴォーターズ率いる現チーム。マイケル・ウッズやパトリック・ベヴィンなど、兼ねてよりそういった隠れた才能を引き上げることに定評のあるヴォーターズによって、彼は着実にそのポテンシャルを高めていき、2019年にはツール・ド・スイスで100㎞にわたる大逃げ独走勝利、そして2020年にはヴォーターズも驚く走りでブエルタ・ア・エスパーニャ総合3位という驚きの成果を成し遂げることとなる。

では今年はどうかというと、ボルタ・シクリスタ・ア・カタルーニャでは総合8位。イツリア・バスクカントリーでは総合12位。そして前哨戦ツアー・オブ・ジ・アルプスでは総合5位と、悪くはないが、ずば抜けて良くもない。ブエルタ総合3位経験者としてはいわば平凡とも言うべき成績であり、今回のジロで総合表彰台を狙える最有力候補かというと、若干、微妙かもしれない。

とはいえ、その勢いという点では今最も注目すべき存在なのは間違いない。そして彼自身にとっても、この勢いをここで止めず、この先チームのエースとして走るチャンスを得るためには、結果を出すことが強く求められるジロとなる。

 

チームメンバーについては現時点ではまだ確定しているわけではないが、昨年のジロでも活躍したホナタン・カイセドやルーベン・ゲレイロ、そして今年NIPPOデルコ・ワンプロヴァンスから移籍してきていきなりストラーデビアンケ11位など目覚ましい活躍を見せている若きサイモン・カー。このあたりが山岳アシストとして活躍する可能性はあるだろう。

とはいえ、どちらかといえばカーシーが単独でどれだけやれるか、というのが重要になりそう。前回アングリルの覇者は、今回のゾンコランでどんな走りを見せてくれるのか。

 

 

エガン・ベルナル?(イネオス・グレナディアーズ)

コロンビア、24歳、175cm、60kg、出場日数18日

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2019年ツール・ド・フランス覇者。その才能を発掘して見せたアンドローニジョカトリ・シデルメクGMのジャンニ・サヴィオは、最初こそ若くしてひたすらハイペースにレース出場させるイネオスのやり方に不満を述べていたが、こうしてベルナルが結果を出すとその論調も変わってきていた。

だが、現状から言えば、このサヴィオの警鐘は的を射ていたということになるのだろうか? 昨年ツールの途中で訴え始めた彼の背中の痛みは、今年の彼の走りも阻害することになってしまっている。

シーズン序盤のツール・ド・ラ・プロヴァンスでは何も問題がないかのような素晴らしい走りを見せていたものの、ティレーノ~アドリアティコでは精彩を欠くようになり、ついにはその後、このジロまでひたすら療養に努めることとなってしまった。

一度はジロ回避の噂も立ったものの、最終的には出場を決断した様子。ただ、セカンドエースのパヴェル・シヴァコフ(ツアー・オブ・ジ・アルプス総合6位)も、基本はベルナルのために走ると述べながらも、場合によっては自らが動く必要があるとも述べている。それはダブルエース体制の話ではあるものの、「まさか」を考えてチームがメンバー選定をしていることも匂わせる話でもあった。

www.cyclingnews.com

 

実際、シヴァコフ以外にも、ラ・プロヴァンス総合優勝のイバン・ソーサや、UAEツアーでは最強の山岳アシストぶりを見せていたダニエル・マルティネス(ツアー・オブ・ジ・アルプス総合13位)は、基本はアシストとして活躍することが前提ながら、「まさか」に備えた走りもできる素質はもっている。

昨年のイネオスはそれが機能し、ゲイガンハートによるジロ制覇というこれまでのイネオス(スカイ)にはない結末を描き出した。今年のジロも、荒れる可能性が大。そんなとき、このイネオスの最強メンバーは、他のチームにはない圧倒的な強みとなるだろう。

 

そもそも、今年のイネオスは昨年よりも確実に強い。昨年はユンボ・ヴィスマにお株を取られることも多く存在感の薄かった山岳最強トレインが、今年はあらゆるレースで機能し続けている。

間違いなく今大会最強の山岳支配力をもつ彼らが、あとは誰をその先頭に立たせるかというだけのこと。

誰が勝つにせよ、今年も「最強チーム」はこのチームなのかもしれない。

 

 

レムコ・エヴェネプール?(ドゥクーニンク・クイックステップ)

ベルギー、21歳、171cm、61kg、出場日数0日

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わずか20歳、そして初のグランツールにも関わらず、彼は2020年のジロ・デ・イタリアにおける最有力総合優勝候補の1人であった。常に想像を超え続ける男。彼に不可能はないはずだった。

しかしその可能性はそれこそ想像もつかなかった形で跡形もなく消え去った。イル・ロンバルディアにおける橋からの転落。命こそ助かったものの、彼の2020シーズンは早くも幕を閉じることとなった。

 

そこから8か月。

エヴェネプールは1年越しに、ジロ・デ・イタリアへの初出場を果たすこととなる。

ただし、あの夏以来、彼は一度もレースを走ってはいない。

4月末には元気よくライドする姿を自らTwitterに投稿しており、問題なく本気でジロに乗り込む気があることは確かなようだ。

とはいえ、さすがにエースではないのかもしれない、と感じさせたのは5/3のチームの公式アカウントによるツイート。ここでは最初に紹介されるのがジョアン・アルメイダであり、最後の集合写真でもアルメイダが中心に立っていた。

 

昨年ジロ・デ・イタリアでおそらく本来はエヴェネプールのアシストとして参戦する予定だったアルメイダ。

しかし蓋を開けてみれば15日間に及ぶマリア・ローザ着用と、最終的にも総合4位。TT能力では本気のエヴェネプールには敵わないもののトップグランツールライダーの中でも随一のものをもっており、スプリント力についてはエヴェネプール以上。

実際、昨年のジロ前においてもエヴェネプールと並ぶ走りをする場面も見せていた。

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だが、そのアルメイダも、昨年のジロ・デ・イタリアを見ても、今年の走りを見てみても、本当の本当に重要な厳しい局面においては、最大の総合優勝候補には一歩劣る姿を見せてしまってもいる。

チームメートも昨年ジロ総合9位・今年のツール・ド・ロマンディ総合3位のファウスト・マスナダ、昨年総合13位・今年のリエージュ~バストーニュ~リエージュでもジュリアン・アラフィリップの最終発射台を務めたジェームス・ノックスなど、強力なメンバーも揃っている。

 

それでも、本当の意味でこのジロを制するには——絶好調のサイモン・イェーツやアレクサンドル・ウラソフ、あるいは本当の力を取り戻したエガン・ベルナルを打ち倒すには——レムコ・エヴェネプールのような、不可能を可能にする男の存在が必要不可欠なようにも思う。

 

あの事故のあと、本当であれば、無事に走ってくれるだけでも万々歳。それだけであとは何も期待しない、というのが適切なのかもしれないが・・・

それでも、どこか、期待してしまう。

 

この男、レムコ・エヴェネプールが、このジロで、新たな伝説を創ってしまうその瞬間を。

 

 

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