りんぐすらいど

サイクルロードレース情報発信・コラム・戦術分析のブログ

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2016-01-01から1年間の記事一覧

ジロ・ディタリア2016 第8ステージ

13人の逃げの中からまず飛び出したのはAG2Rのモンタグーティ。連日逃げを見せていたベルラートがこれを追うもさすがについていけず。離れたのちにデマルキがブリッジを仕掛け、その後、追い付いたブランビッラがそのまま単独で逃げ始めた。 ステージ勝利は当…

ジロ・ディタリア2016 第7ステージ

最後の山岳で遅れた後もなんとか下りで集団に追い付いたキッテルも、残り5km地点にパンクに見舞われて、完全に勝利を諦めてしまった。やはりイタリアでの勝利は今回も難しいのか。 そしてキッテルなき集団において間違いなく最強だったのはこの男、アンドレ…

ジロ・ディタリア2016 第6ステージ

今年すでにパリ~ニースで1勝。そしてアムステルゴールドレースでも積極的な走りを見せ上位でフィニッシュ。そしてこの日、ついにグランツールにおける初勝利を遂げた。ベルギーチームのエースを任された24歳の新星ティム・ウェレンスが、圧倒的な独走でもっ…

ジロ・ディタリア2016 第5ステージ

石畳+登りゴールを前にして、最強ピュアスプリンターのマルセル・キッテルは早々に勝利を諦めた。代わりに圧倒的な強さを見せつけたのが、ロット・ソウダルのアンドレ・グライペルであった。 シーズン序盤は体調不良に悩まされながらも、ロンド・ファン・フ…

ジロ・ディタリア2016 第4ステージ

チームのエースでありながら果敢に逃げに乗り、そしてアシストの尽力によって最高のタイミングで飛び出し、ラスト2.5kmの長い直線区間でも10秒近いタイム差をほとんど失うことなく逃げ切った。 昨年ジロで、苦難を乗り越えた末の感動的な復活勝利を遂げたデ…

ジロ・ディタリア2016 第3ステージ

強すぎる。 圧倒的すぎる。 もはや発射された瞬間に、誰もがその勝利を確信した。 ゴールまでまだ距離がある段階で、チームメートたちが次々と両手を挙げる。 そしてその男も両手を挙げる。 俺が勝者だ、と。 俺が最強だ、と。 そしてそれを否定する者はいな…

ジロ・ディタリア2016 第2ステージ

誰もが期待していた勝利。 誰もが想像していた通りの勝利。 現代のキング・オブ・スプリンター、マルセル・キッテルがジロ最初のスプリントステージを制した。 jsportsより アーネムからナイメーヘンまでの190km。オランダらしいド平坦のステージ。ラストに1…

ジロ・ディタリア2016 第1ステージ

第99回ジロ・ディタリアの第1ステージは、オランダの都市アペルドールンで行われた全長9.8kmの個人タイムトライアル。地元オランダでの開催ということで、オランダが誇るタイムトライアルスペシャリスト、トム・デュムランに大きな期待がかけられていた。ま…

ツール・ド・ロマンディ2016

スイス、ロマンディ地方で6日間にわたって行われるワールドツアーのステージレース。起伏に富んでタイムトライアルも含み、近年の優勝者がそのままツールの総合優勝者となっていることも多いため、ツールの勝敗を占うレースとして重要度が高い。今年もフルー…

リエージュ~バストーニュ~リエージュ2016

激しい吹雪と冷たい雨の中、前年度優勝者のアレハンドロ・バルベルデや、2013年度優勝者のダニエル・マーティンといった優勝候補たちが姿を消した。今年新たに加わった石畳の上り坂「コート・ドゥ・ラ・ルー・ナニオ」を制した4人の中で、最も安定したスプリ…

フレッシュ・ワロンヌ2016

アルデンヌ・クラシック第2弾。別名「水曜日のクラシック」。名物の「ユイの壁」は全長1.3kmで121mを登る、平均勾配9.3%、最大勾配も一説では26%に到達するという激坂。動画を見ればわかるが、単発でも足をついてしまいそうな勾配が、カーブを曲がるたびに延…

アムステルゴールドレース2016

右手首につけていた喪章に口づけをしたあと、両腕を天に高く掲げ、投げキッスをした。何よりも、天国で見守るチームメートのために。ワンティ・グループゴベールのエンリーコ・ガスパロットが、251.8kmの戦いを制した。 天に向かって勝利のキスを送るガスパ…

パリ~ルーベ2016

誰もが予想しなかった人物が勝利した。 マシュー・ヘイマン。37歳オーストラリア人。生粋のアシストとして活躍を続け、16年という長いプロ生活の中で勝利は1回だけ。 しかしまた、彼の勝利は必然でもあった。彼はプロ入りの年からパリ〜ルーベを走り続け、そ…

近藤史恵『サクリファイス』シリーズ

2015年のブエルタ・ア・エスパーニャ第13ステージ。すべての日本人ファンがやきもきしただろう。単独で先頭を走るネルソン・オリヴェイラ。その後ろに、1分もない距離で追走する23人の集団。集団を先頭で走るのが、新城幸也。このブエルタで日本人初となる、…

ロンド・ファン・フラーンデレン2016――新たな時代の「王」の誕生

怪童と呼ばれた男が、王となった瞬間であった。 4月3日に行われたベルギー最大のレース、ロンド・ファン・フラーンデレン。 今年は記念すべき100回目大会として――そして大会における最多優勝タイ記録保持者ファビアン・カンチェラーラが最後に走るフラーンデ…

ヘント〜ウェヴェルヘム2016

ロードレースというのは単純に強い選手が勝つわけではない。いつどこでどのタイミングで仕掛けるか、あるいは仕掛けないか。その判断の僅かな差で勝敗が大きく分かれる。 元々の力量の差は、その判断の正否によって簡単に覆される。先日のE3・ハレルベークも…

佐藤喬『エスケープ』

エスケープ 2014年全日本選手権ロードレース 作者: 佐藤喬 出版社/メーカー: 辰巳出版 発売日: 2015/07/22 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログ (1件) を見る 2014年全日本選手権ロードレースを題材にしたノンフィクション。しかし、その…

ツール・ド・フランス2014

ツール・ド・フランス2014 スペシャルBOX(Blu-ray2枚組) 出版社/メーカー: 東宝 発売日: 2014/10/15 メディア: Blu-ray この商品を含むブログ (1件) を見る ヴィンツェンツォ・ニバリは不思議な魅力をもった選手だ。 自分がサイクルロードレースを見始めたの…

宇都宮クリテリウム

サイクルロードレース初観戦だったが、期待以上に面白いレースだった。勝ったのは地元の宇都宮ブリッツェン、鈴木譲。宇都宮クリテリウムは今年で3年目となるが、地元の宇都宮ブリッツェンはまだここまで勝利を挙げることができていなかった。その中でのこの…

パリ〜ニース2016

コンタドール、ゲラント・トーマス、リッチー・ポート、ロメン・バルデなどの実力者が続々参戦を決めた2016のパリ〜ニース。ニバリやTJヴァンガーデレンなどはティレーノ〜アドリアティコに取られてしまったものの、クイーンステージが雪でキャンセルとなっ…

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