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ブエルタ・ア・エスパーニャ2019 全チームスタートリスト&プレビュー

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いよいよ本日開幕の「シーズン最後のグランツール」ブエルタ・ア・エスパーニャ。

その出場する22チーム全176名の選手のスタートリスト、および各チームに対する簡単なプレビューを掲載。

また、ナショナルロードチャンピオンの選手については、国名を太字にしている。

 

レース観戦中のおともになれば幸い。 

 

 

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1〜.モビスター・チーム(MOV)

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世界王者バルベルデ、2016年ブエルタ覇者キンタナのダブルエース体制で挑む。本来はここに今年のジロ覇者カラパスが加わる予定だったが、日曜日の落車の影響で欠場。2人のエースがともにツールからの連戦であることはやや不安要素となっている。

エルビーティやロハス、オリヴェイラなどの平坦役も揃っており、後半2人は結構登れる。山岳アシストも2018年パリ〜ニース覇者でモビスターの次期エース候補ソレルに、直前のブエルタ・ア・ブルゴス総合4位のペドレロと充実。ペドレロはステージによってはカラパスより走れる姿を見せており、これまでの実績は薄いが今回のブエルタで化ける可能性のある男だ。

バランスのとれたハイレベルなチーム構成。あとは、エースがそれに見合う走りをできるかどうかだ。

 

 

11〜.AG2Rラモンディアル(ALM)

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2016年初出場のブエルタでいきなりのステージ優勝。そして昨年はツール・ド・フランス新人賞。バルデに次ぐ実力者ラトゥールがついにグランツールのエースを担う。

とはいえ、今年はそこまで調子が上がりきっていない様子を見せており、出場予定だったツールもパスしている。

チームもその辺りは認識しており、ラトゥールをチーム全体で守っていくというよりは、各選手がそれぞれ勝利を狙うような体制となっている。ジロではそれが功を奏し、ナンス・ピータースによる勝利をもぎ取っている。

まずはラトゥールが今年、一人でどこまでの走りを見せられるか。

 

 

21〜.アスタナ・プロチーム(AST)

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昨年ジロ・ブエルタ総合3位のロペスがエース。今年のジロもエースとして出場したが、そのときはうまく行かず、新人賞こそ確保するものの総合7位で終わった。

敗因の1つは個人TTの弱さ。今回のブエルタでは個人タイムトライアルの総距離は半分程度だが、そこでどれだけタイムを失わずに済むかが重要。

今年のクリテリウム・ドゥ・ドーフィネ覇者フルサングもエース候補。総合優勝すら期待されたツールでは初日に落車し、さらには第3週の初日でも落車。そのままリタイアとなってしまった。

今年はアルデンヌ・クラシックでも常に調子の良い姿を見せており、リエージュ〜バストーニュ〜リエージュも制覇。これまでのキャリアで最も良い調子で来れているだけに、状況によってはフルサングが今回の総合優勝候補に躍り出る可能性も十分にあるだろう。

その他にもイサギレ兄弟やサンチェス、山岳賞を2回取った男フライレなど強力なメンバーが揃い、今大会最強候補チームの1つである。

 

 

31〜.バーレーン・メリダ(TBM)

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元々はエース予定だったドメニコ・ポッツォヴィーヴォが、交通事故に遭い急遽戦線離脱。よって、このチームはバウハウスによるスプリントと山岳ステージにおける逃げ切りを狙う体制へと切り替えた。

総合では今年のクリテリウム・ドゥ・ドーフィネ総合6位のディラン・トゥーンスと、今年のアドリアティカ・イオニカレース総合優勝のマーク・パドゥンが主軸。ウクライナ人というかなり珍しい国籍ながら将来有望なパドゥンがどこまでの走りを見せられるか。

チーム事情がそんななので、新城も比較的自由に走ることができる。積極的な逃げと、そして日本人として初のグランツールステージ優勝。夢を見たい。

 

 

41〜.ボーラ・ハンスグローエ(BOH)

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まず注目すべきは、昨年のジロ・デ・イタリアで3勝、絶好調のエリア・ヴィヴィアーニに食らいついた男、サム・ベネットによるスプリント勝利だ。直前のビンクバンク・ツアーでも、地元オランダのフルーネウェーヘンを全く寄せ付けず、開幕3ステージを連勝するという圧倒的な強さを見せつけた彼は、今や5本の指に入るスプリンター。今回のブエルタでもガビリアと双璧を成す実力者である。

そして総合を狙うのは2015年総合3位のマイカと、2016年総合9位のフォルモロ。最近だけで言えば、今年リエージュ〜バストーニュ〜リエージュ2位、イタリア国内選手権優勝などのフォルモロの方が調子が良さそうに見える。

さて、他のメンバーはベネットの発射台役のドリュケール、アーチボルド。そして山岳アシストのグロスチャートナーやポリヤンスキ。ミュールベルガーもどちらかというとクライマー側で、平坦アシストと言えるような存在がいないのがやや不安である。

 

 

51〜.CCCチーム(CPT)

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今年20勝を掲げるこのチームが現状では5勝。予報されていたとは言え、あまりにも危機的。今回のブエルタも、サイノックとコッホがスプリントで勝つにはやや力不足、ベヴィンもTTを取れる可能性はなくはないが難しい。ほかにも山岳逃げ切りにとても向いているとは言えない選手たちばかりで、デラパルテとベントソに何とか期待するしかないか? 

1勝もできずに終わる未来しか見えないが、なんとか意地を見せられるか。

 

 

61〜.ドゥクーニンク・クイックステップ(DQT)

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ついに、ヤコブセンがグランツールデビューを果たす。ほかにもカヴァニャ、ノックスといった将来性溢れる若手たちを、ベテランの発射台や山岳アシストたちが支えるという実に美しい構図。

とくにジルベールやリケーゼは来期チームを離れることが決まっている選手。そんな彼らが、最後の瞬間まで後輩たちに何かを残そうと力を振り絞ってくれる。このチームはやはり「ウルフパック」。その精神は、メンバーが入れ替わったとしても、決して潰えずに継承されていくだろう。

 

 

71〜.EFエデュケーション・ファースト(EF1)

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2017年ツール総合2位のウランをエースに、かつてグランツールを取れる男と目されていたヴァンガーデレン、今年のジロでニバリらに食らいつき、ツール・ド・スイスでは驚異の100㎞逃げ切り勝利を果たした天才カーシー、さらにはパリ〜ニースでステージ勝利を果たしているこれまた若き才能マルティネスと、豪華な顔触れをそろえる。

クライマー以外にも強豪選手を揃え、さらにはツアー・オブ・カリフォルニア総合2位のスプリンター?パンチャー?クライマー??のイギータがどんな成績をもたらしてくれるのか予想がつかない。

ド本命ではないけれど、無限の可能性を秘めた、ある意味で最もワクワクするチームかもしれない。

 

 

81〜.グルパマFDJ(GFC)

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もしかしたら元々はピノの出場も予定していたかもしれないが、ツールのリタイアの余波を受けて復帰できず。ゴデュもデマールもおらず、今回のブエルタは若手成長の舞台と位置付ける。ドゥラージュ、モラビトはその引率役だ。

若手中心の構成の中、注目したいのはデマールに次ぐチームのエーススプリンターとして着実に成長しつつあるサロー。直近のツール・ド・ポローニュでは何度か上位に入り、最終的にはポイント賞を獲得している。

元フランス陸軍チームのトマにも注目。才能あるルーラーで、陸軍チームの最終年には立て続けに勝利を重ねていった。

現チームに昇格後はイマイチパッとしないものの、フランスTT王者に輝いたその独走力でもって、驚きの逃げ切り勝利などに期待したい。

なお今年いっぱいでの引退を予定しているモラビトにとって、これが最後のグランツール。花道があると嬉しいのだが。

 

 

91~.ロット・スーダル(LTS)

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総合狙いの選手も有力なスプリンターも連れてこず、8人中4名(デヘント、アルメ、マルチンスキー、ワライス)がブエルタで逃げ切り優勝経験があるという、とにかくエスケープに極振りしたチーム構成。プロトン随一のやんちゃ集団。

ファンデルサンドも2015年にステージ3位に入っており、今年も直近のツール・ド・ワロニーで1勝。しかも最終日の石畳登りスプリントで、後続を突き放しての独走勝利という強い勝ち方となっており、総合でも2位にジャンプアップしている。調子は良さそう。

個人的に注目したいのは今年からワールドツアー入りしたハーゲン。ツール・ド・ロマンディでは登りスプリントを中心に上位に入る実にノルウェーらしい脚質の持ち主で、ビョルグ・ランブレヒトに近い足をもっていた。

彼の遺志を継ぎ、更なる勝利を。

 

 

101~.ミッチェルトン・スコット(MTS)

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もしかしたら今年全グランツール出場となるかも?と噂されていたサイモン・イェーツは結局出場せず、久々にエステバン・チャベスが単独エースで臨むことに。

思えば、彼が台頭したのは4年前のブエルタだった。そのときは鮮烈なステージ2勝を挙げ、同年のマイヨ・ロホを巡る熾烈な争いを繰り広げたトム・デュムランと共に、突如出現した大いなる才能であった。もちろんチャベスは2011年のツール・ド・ラヴニール覇者。才能はもとより抜きんでていた。

そして、2016年のブエルタで、アルベルト・コンタドールを逆転して総合3位にのし上がったときの立役者であるホーゾンや、元スカイの最強山岳アシストのニエベなども揃っており、準備は万端。あとはチャベスがどれだけ、実力を発揮できるか。ジロで見せた「復活」の勢いをそのままに、奇跡を起こしてほしい。

メスゲッツも今年、かつての勢いを取り戻したかのように立て続けに勝利を重ねている。トレンティンがチームを去る中、インピーと共に来年のチームのスプリンターの先頭に立つべき男。今回はチャベスのアシストが優先かもしれないが、ブエルタは十分に可能性のあるレースだけに期待したい。

 

 

111~.チーム・ディメンションデータ(TDD)

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一応メインチェスが総合のエースを担うが、近年は正直、低迷気味。オコーナーも昨年のジロのときは可能性を感じていたが、今年は思うように走れていないようだ。

その意味で、むしろ期待していくべきなのはエリトリアの新星ゲブレイグザブハイアー。今年のジロの終盤の山岳ステージで、最終盤まで残る姿を見て可能性を感じていたが、先日のブエルタ・ア・ブルゴス最終日の区間3位に入り、総合6位。メインチェスの山岳アシストとしても十分に働いてくれるだろうし、彼自身の山頂フィニッシュでのステージ勝利すら考えられると思う。国内選手権ITT王者でもある。

その他、昨年ステージ2勝のキングや、昨年のダウンアンダーとブリテンで山岳賞を獲っているドラミニなどの逃げや山岳賞への動きにも期待したい。もちろん今年3勝とチーム一番の稼ぎ頭となっているボアッソンハーゲンの、ゴール直前の飛び出しからの逃げ切り勝利などにも。

 

 

121~.チーム・イネオス(INS)

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エースを担うのは、このチームにおいては常に「最強アシスト」であり続けていたプールス。その登坂力はときにフルームやトーマスを凌駕するほどのものを持ってはいるものの、安定感の無さが玉に瑕。3週間常に最高潮であることを求められるグランツールにおいてそれがどんな結果を生むか。

もう1人のエースが、ついに!といった感じのゲオゲガンハート。チームの次代のイギリス人エースを担いうる才能の持ち主である。今年はパヴェル・シヴァコフとタッグを組むことが多く、ツアー・オブ・アルプスとツール・ド・ポローニュで共にシヴァコフを総合優勝させている。彼自身もそれぞれ総合2位・5位と大健闘。

そこにデラクルス、キリエンカ、プッチョ、スタナードとベテランの最強アシスト陣が集い、相変わらず強力な「赤い軍団」。ただ、フルーム/トーマス/ベルナルといった絶対のエースを擁さないときのこのチームは意外なほどに存在感をなくすことがときおりある。今回がそうならないことを祈る。

 

 

131~.チーム・ユンボ・ヴィズマ(TJV)

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今大会最強の布陣と言っても過言ではない。エースもジロでの失敗を乗り越えてリベンジを胸に秘めたログリッチェと、ツール総合3位のクライスヴァイクの2本体制。そこにツールで強力なアシスト力を見せたベネットやベテランのヘーシンク、若き才能の1人クスと揃っており、平坦はマルティンが3人分の働きをしてみせる。

アシスト陣が若手ばかりすぎたジロや、スプリンターとのダブルヘッダー体制だったツールの反省点をすべて克服するような本気の体制で、このチームはもしかして最初からこのブエルタに照準を合わせていたのではないかと疑ってしまうほどである。

そして、初日のチームTTでは当然、最強候補である。ただ勝つだけでなく、どれほどのタイム差をつけてしまうのか・・・。

 

 

141~.チーム・カチューシャ・アルペシン(TKA)

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未だに、来期の存続の行方が不透明なこのチーム。9月15日までに結論を下すというから、このブエルタはまさに存続を懸けた最後のチャンスというべきレース。そういうとき、チームが妙に強くなることはままあり、たとえば2年前のキャノンデールがそんな感じだった。今回もナバーロやバッタリーン、ゲレイロなどの山岳・登りスプリントなどでの勝利には期待したいところ・・・。

 

 

151~. チーム・サンウェブ(SUN)

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トム・デュムランはジロでの落車による怪我からの回復が思うようにいかず欠場。元々エース予定のなかったケルデルマンが、ツールに引き続きこのブエルタもエースを担うことに。

彼自身も3月のカタルーニャでの落車で長期の戦線離脱を余儀なくされ、復活したツールでも後遺症により早期リタイア。それ以降レースはなく、万全とは言い難いかもしれない。

しかし、デュムランが来期チームを去ることが正式に発表され、彼がチームの最前線に立つことになる。ここでしっかりと結果を出しておきたいところだ。

このチームのもう1つの軸がヴァルシャイドによるスプリント勝利。これはシーズン当初からの計画通りである。

その他、パワーとストーラーのオージーコンビやペダースンなど、若手の経験を積ませる、ということもメインに置かれた布陣のようで、移籍市場の動向を見ても来年は「生まれ変わる」ことを望んでいるように思えるこのチームの意図が透けて見える。

 

 

161~.トレック・セガフレード(TFS)

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総合でもスプリントでも絶対の存在はいない。もちろんブエルタ同一年5勝経験のあるデゲンコルブもいるが、最近はやや衰えも見せ、状況によっては、ビンクバンクで良い走りをして見せたトゥーンスが先頭に立つ可能性もある。

それよりは、それぞれの選手が積極的な走りを見せる中でのステージ優勝や、勝利に結びつかなくても来年以降に繋がるような可能性を模索するブエルタとなりそうだ。

とくに、ツアー・オブ・ユタでも総合5位と善戦したイーグに期待したい。クリテリウム・ドゥ・ドーフィネでも終盤で果敢にアタックを繰り出していた。少し前から期待されていた若手ではあったが、ようやく芽が出てきたように感じる。

 

 

171~.UAEチームエミレーツ(UAD)

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エースナンバーは2015年の覇者アルが身に着ける。彼自身は、「底を抜けた」と感じてはいるようだが、まだまだ結果としては出ていない。ツール総合14位は決して悪くはないが、今回も表彰台を狙うというところまではいかないだろう。

それよりは昨年ラヴニール覇者、今年のカリフォルニア覇者であるポガチャルがどこまでの走りができるかに期待したい。おそらくは、自由な走りを許されているはずで、ステージ1勝くらいは持ち帰ってきそうだ。

そして、ジロの落車以来沈黙し続けてきていたガビリアがついに復活。復帰戦となったポローニュでは勝てはしなかったが十分に強い走りは見せていた。実績だけで言えば今大会随一。サム・ベネットと並ぶ優勝候補。久々にガビリア旋風を巻き起こせるか。

 

 

181~.ブルゴスBH(BBH)

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元モビスターでイタリアの秋のクラシックに強いマドラソ、そして元ラボバンク~ベルキンのボルの2人のベテランを中心に、昨年のブエルタでステージ7位に入っている若き才能カベドなどにアグレッシブな走りを期待したい。

正直、今回の4つのプロコンチネンタルチームの中でも最も実績の薄いチームであることは間違いない。とにかく連日の逃げで目立つことが何よりも重要なミッションだ。

 

 

191~.カハルーラル・セグロスRGA(CJR)

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ここ最近ひたすら強く、シルキュイ・ドゥ・ゲチョ2位、ブエルタ・ア・ブルゴスでも1勝&ポイント賞のバスク人、アランブルに大注目。ただし長い登りを得意とするタイプという印象はないので、登りスプリントなどが主戦場となるだろう。元チーム右京のアベラストゥリも似たような脚質で、こっちも活躍に期待したい。

エースナンバーをつけるチェルネツキーは元アスタナで昨年のアークティックレース・オブ・ノルウェー総合優勝者。彼もどちらかというとパンチャー寄り。

現アスタナのオマール・フライレもカハルーラル時代にブエルタの山岳賞の1つ目を獲得している。他にもワールドツアーの各チームの出場メンバーの中にもカハルーラル出身者は多く、その多くがブエルタでの活躍がきっかけでもある。

スペインの有力な人材発掘の現場となるこのカハルーラル。今年もしっかりと注目しておきたい。

 

 

201~.コフィディス・ソルシオンクレディ(COF)

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今年絶好調だったはずのヘスス・エラダは、ツールではイマイチな結果に終わってしまった。昨年もマイヨ・ロホを着たこのブエルタでリベンジを果たしたい。

同じく、実力はあるのになかなか結果を出せずにいるアタプマも・・・そろそろなんとかしたいところ。

ほかにも2013年ブエルタ山岳賞エデ、元アスタナの山岳アタッカー・ハンセン、逃げといえばこの人マテマルドネスことルイスアンヘル・マテ、そして今年はツールでも果敢な逃げが目立つロセットなど、連日何かしら名前を売ることができそうなメンバーが揃っているのはさすがの安定感である。

 

 

211~.エウスカディ・バスクカントリー・ムリアス(EUS)

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昨年ブエルタ1勝。そして直近のブエルタ・ア・ブルゴスでも総合2位につけたロドリゲスがエースナンバー。とはいえ、さすがに総合争いに絡むことはできない、と思うのだけれど・・・奇跡を起こせるか? 今年がチームとの最終契約年であり、ブエルタの期間中、もしくはその走りの結果で、何か大きな話が出てくるかも。

あとはブルゴス同様にひたすら逃げで目立ちたいところ。とくにサミティエは若くしてその姿勢は常にアグレッシブ。今年のツアー・オブ・アルプスでも山岳賞を獲得している男だ。

 

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