序盤のトラブルの連続や激しい展開により、クライマーもスプリンターも有力選手たちが次々とレースを去る結果となった今年のツール・ド・フランス。
しかしタデイ・ポガチャル、ワウト・ファンアールト、マチュー・ファンデルプールといった「超人」たちによる圧巻の走りや、マーク・カヴェンディッシュの感動的な4勝など、見所は十分。
そんな今年のツール・ド・フランスの全23チームについて、その獲得UCIポイントをもとにランキング。
簡単なレビューと共に紹介していく。
今回は23位から12位まで。
Podcastでも全21ステージの感想を語り合っています。
全21ステージのレビューはこちらの記事でも
【全ステージレビュー】ツール・ド・フランス2021 第1週(前編) - りんぐすらいど
【全ステージレビュー】ツール・ド・フランス2021 第1週(後編) - りんぐすらいど
【全ステージレビュー】ツール・ド・フランス2021 第2週 - りんぐすらいど
【全ステージレビュー】ツール・ド・フランス2021 第3週 - りんぐすらいど
目次
- 第23位(昨年14位) ロット・スーダル 25pt.
- 第22位(昨年22位) チーム・トタルエナジーズ 40pt.
- 第21位(昨年20位) チーム・キュベカ・ネクストハッシュ 40pt.
- 第20位(昨年8位) チームDSM 45pt.
- 第19位(昨年21位) イスラエル・スタートアップネーション 65pt.
- 第18位(昨年16位) B&Bホテルス・p/b KTM 90pt.
- 第17位(昨年-位) アンテルマルシェ・ワンティゴベールマテリオ 110pt.
- 第16位(昨年18位) チーム・アルケア・サムシック 145pt.
- 第15位(昨年9位) チーム・バイクエクスチェンジ 270pt.
- 第14位(昨年17位) グルパマFDJ 300pt.
- 第13位(昨年13位) コフィディス・ソルシオンクレディ 355pt.
- 第12位(昨年3位) トレック・セガフレード 370pt.
11位~1位はこちらから
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第23位(昨年14位) ロット・スーダル 25pt.
逃げ一覧
- ブレント・ファンムール(第4・7・12・19・21ステージ)
- ハリー・スウェニー(第7・9ステージ)
- ロジャー・クルーゲ(第6ステージ)
- フィリップ・ジルベール(第7ステージ)
- トッシュ・ファンデルサンド(第10ステージ)
- トーマス・デヘント(第15ステージ)
まさかのカレブ・ユアンの初日スプリントステージからの落車リタイア。このチームが描いていたツール・ド・フランス、どころかグランツール全体の計画が大きく崩れてしまった瞬間であった。
しかし、それですぐにチームが終了したわけではない。翌日はクリテリウム・ドゥ・ドーフィネでも初日勝利を果たしている「新・逃げ王」ブレント・ファンムールが残り200mまで逃げ続ける。マーク・カヴェンディッシュの5年ぶりの勝利に沸く観衆の中でデヘント大先輩に慰められた彼は、その後も果敢に逃げ続け、TOP10にも2回入り込む大健闘。
今大会は結果に繋がらなかったけれど、彼もまたデヘントやウェレンスやモホリッチのような、偉大なるエスケーパーとして君臨する片鱗を存分に見せつけてくれた。
そして、昨年のU23版イル・ロンバルディア(ピッコロ・ロンバルディア)覇者ハリー・スウェニーも、第12ステージで3位に入る大健闘。
周りはベテランの実力者ばかりの中で果敢に攻め、その加速によってシュテファン・キュングを突き放したまでは良かった。
その後はカウンターでニルス・ポリッツに飛び出され、最後のスプリントはイマノル・エルビティに奪われてしまったけれど、彼もまた、近い将来ビッグウィンを期待できる才能である。
最下位で、散々だったけれど、決して悪くない3週間を過ごせたのではないか。
第22位(昨年22位) チーム・トタルエナジーズ 40pt.
逃げ一覧
- ピエール・ラトゥール(第9・13・15ステージ)
- アントニー・テュルジス(第17・19ステージ)
- クリスティアン・ロドリゲス(第1ステージ)
- ジェレミー・カボ(第2ステージ)
- ビクトル・デラパルテ(第9ステージ)
- ファビアン・ドゥベ(第9ステージ)
- エドヴァルド・ボアッソンハーゲン(第12ステージ)
むしろ上手くいかなかったのはこっちのチームだろう。UCIプロチームとは言え、元ワールドツアーの実力者が集まっている中で、決して満足できる成績ではなかった。ピエール・ラトゥールも序盤から常に積極的に動いていたが、それが実を結ぶことはなかった。
そんな中、まったく目立たなかったけれど、チームで最大の「実績」を残したのがクリスティアン・ロドリゲス。
元カハルラルで今年からトタル入りしたこの26歳のスペイン人は、今年ツール・ド・ルワンダで総合優勝し、ルート・ドクシタニーで総合4位、モンヴァントゥー・デニヴレチャレンジでも5位と、キャリア最大の成績を残しつつある登り調子のライダーである。
今後も密かに期待していきたい選手。
第21位(昨年20位) チーム・キュベカ・ネクストハッシュ 40pt.
逃げ一覧
- セルジオ・エナオ(第8・12・15ステージ)
- サイモン・クラーク(第2・19ステージ)
- ショーン・ベネット(第13・18ステージ)
- ヴィクトール・カンペナールツ(第7ステージ)
- マキシミリアン・ヴァルシャイド(第19ステージ)
ここも全くと言っていいほど目立てなかった。ジロ・デ・イタリアではまさかの3人による3勝、北のクラシックでも勝利こそないものの存在感を示していた彼らだが、世界最高の舞台では残念ながらその新スポンサーに報いることはできなかった。
個人的には元パリ〜ニース覇者でUAE時代はその存在感を消失していたセルジオ・エナオが復調気味の総合21位というのは嬉しいが、それにしても21位だからなぁ。
そもそも逃げられている数が少ない。序盤よくアタックしていたカンペナールツのように、トライした数は多い印象はあるのだが、確定した逃げに乗れていないということでもあり、割と深刻。
第20位(昨年8位) チームDSM 45pt.
逃げ一覧
- セーアン・クラーウアナスン(第7・8・9ステージ)
- ティシュ・ベノート(第8ステージ)
- マーク・ドノヴァン(第15ステージ)
- カスパー・ピーダスン(第19ステージ)
昨年は3勝。ある意味最も成功したチームの1つですらあったこのチームのこの結果は、今大会、落差という意味ではワースト1である。
今年もクラーウアナスンは積極的だった。しかし第13ステージでリタイア。昨年は素晴らしいトレインの末に勝利まであと一歩というところまで迫り、今年もパリ〜ニースで1勝し期待されていたボルも、結果に繋がらず。第13ステージはニルス・エークホフの強力なリードアウトの末、一度は先頭を奪っており、惜しかったけれど。
そんな中、少しは爪痕を残したのがマーク・ドノヴァン。元チーム・ウィギンスで一時はスカイのトレーニーだったイギリスの現22歳。怪我の期間もありプロデビューは遅れて昨年からだが、昨年のブエルタの山岳ステージで区間4位など、ポテンシャルの高さを見せていた。
今回のツールでは区間上位には入れず総合も45位なので爪痕とは言えないレベルではあるものの、今後の期待株の一人ではあるので、良い経験にはなったのではないか。
あまりにも苦しい結果だった今年のDSM。チーム内事情的にもあまり良くなさそうな噂が出てきている中、果たして今後はどうなってしまうのか。
第19位(昨年21位) イスラエル・スタートアップネーション 65pt.
逃げ一覧
- マイケル・ウッズ(第8・9・14・15ステージ)
- ダニエル・マーティン(第9・11・15ステージ)
- アンドレ・グライペル(第12ステージ)
- オメル・ゴールドスタイン(第13ステージ)
マーティンはさすがにジロとの連戦で疲弊。最も目立った活躍をしてみせたのはマイケル・ウッズ。初日に落車に巻き込まれていきなり総合争いから脱落してしまったのは悲劇だったが、コツコツと貯めていた山岳ポイントをもとに、第14ステージでついに首位に立つ。
しかし翌日はワウト・プールスに奪い返され、さらに第3週に入るとタデイ・ポガチャルが一気にこれを大逆転。
山岳賞を取れない以上、一足先に東京に移動してオリンピックに集中する・・・とでも言わんばかりに、第19ステージ未出走でフランスを後にした。
あとは最終日シャンゼリゼで今期限りの引退を発表したアンドレ・グライペルが、そのシャンゼリゼで5位に入賞。
ツール通算11勝。このシャンゼリゼでも2勝を遂げている男の、最後のシャンゼリゼでしっかりとその名を残した。
シーズンの残り期間、さらなる活躍を期待している。
第18位(昨年16位) B&Bホテルス・p/b KTM 90pt.
逃げ一覧
- フランク・ボナムール(第1・7・9・15・16・19ステージ)
- カンタン・パシェ(第9・11・13・14ステージ)
- ピエール・ロラン(第9・11・14・18ステージ)
- マキシム・シュヴァリエ(第3・17ステージ)
- シリル・バルト(第3ステージ)
個人的には昨年、ロラン以上に登れる姿を見せていたカンタン・パシェに強い期待を抱いており、実際彼は今回も頑張り、ロランと共によく逃げていた。
が、それ以上に今年のこのB&Bで活躍していたのがフランク・ボナムール。ツールにジロで言うところのフーガ賞が存在していれば、その筆頭候補になったのではないかと思うくらい、とくに山岳丘陵系ステージで逃げまくっていたボナムール。
最終的にも総合22位と、キャリア最大の実績を掴み取った。
そもそも、今回が初のグランツールだった。現アルケア・サムシックがブルターニュ・セシェという名だった頃から所属し、今年このB&Bに移籍してきた26歳。これまでプロ勝利はなく、TOP5に入った経験も少ない。一応ヨーロッパ選手権ジュニア部門ロードでの優勝経験はあるが、2013年というとこのレースの格がいかほどであったかは不明だった。
ほぼほぼ無名と言っていい存在の、飛躍とも言える今大会の活躍。
今後密かに期待する価値のある選手だと思われる。
一方、2015年シャンゼリゼ2位の栄光から遥か遠く、ブライアン・コカールは1週目アルプスでタイムアウト。
もう一度ツールで輝く彼の姿を見たくはあるが、果たして・・・。
第17位(昨年-位) アンテルマルシェ・ワンティゴベールマテリオ 110pt.
逃げ一覧
- ダニー・ファンポッペル(第1・17ステージ)
- ヤン・バークランツ(第7・13ステージ)
- ヨナス・コッホ(第2ステージ)
- ボーイ・ファンポッペル(第7ステージ)
- ルイス・メインチェス(第14ステージ)
- ロレンツォ・ロタ(第16ステージ)
- ゲオルク・ツィマーマン(第19ステージ)
ジロ・デ・イタリアでは誰もが驚くチームシーズン初勝利をグランツールで成し遂げたこのチームだが、今回のツールでは残念な結果に。しかし8名中7名が逃げに乗るという積極性は素晴らしい。って、それはどっちかって言うと、UCIプロチームに求められるムーブではあるけれども・・・来期の強化が待たれる。
そんな中、個人的にずっと好きだったものの「過去の人」と認めざるを得ないかと思っていたルイ・メインチェスが総合14位と大快挙!
もちろん、元ツール・ド・フランス総合8位×2の男のこの成績はまだまだ満足はできないし、新人賞を取ってアフリカ人として初めてパリで表彰台に立つという夢は叶わずに終わったが、しかしこの復調は素直に嬉しい。たしか今年、クリテリウム・ドゥ・ドーフィネでも積極的なアタックをしていた印象もあるし、確実に調子は上がってきているはず。
来年以降もこの状態が続くことを期待している。
第16位(昨年18位) チーム・アルケア・サムシック 145pt.
逃げ一覧
- ナイロ・キンタナ(第8・9・15ステージ)
- エリー・ジェスベール(第9・14・19ステージ)
- コナー・スウィフト(第1・12ステージ)
- ワレン・バルギル(第9ステージ)
ナセル・ブアニが好調だった。が、それも結局は勝ちきれなかった。そしてそれ以外では、成しえたことの少ない、残念な結果に終わってしまったと言わざるをえない。
もちろん、(ワールドツアー級の補強を行なっていたとはいえ)あくまでもUCIプロチームだし、結果自体は求めないものの、逃げもあまり出せていないのはそのポジションとしては辛い。というか、完走者がジェスベールとスウィフトとキンタナの3名だけだったのが・・・。
ジェスベールも花開か花開くと期待しながらずっといるのだが、なかなか結果が出ないなぁ。
第15位(昨年9位) チーム・バイクエクスチェンジ 270pt.
逃げ一覧
- クリストファー・ユールイェンセン(第8・9・18ステージ)
- マイケル・マシューズ(第9・15・16ステージ)
- サイモン・イェーツ(第7・8ステージ)
- ルカ・メズゲッツ(第9・12ステージ)
- エステバン・チャベス(第9・14ステージ)
- ルーカス・ハミルトン(第9ステージ)
- ルーク・ダーブリッジ(第11ステージ)
マシューズも初日の激坂を越えた先の2位とか、いい走りはしていたのだけれど(それこそマイヨ・ヴェール獲得した2017年レベルには戻っていたけれど)、ゆえにこそ(とくにこれだけライバルの少なくなった今年に)勝ちきれなかったのは残念。むしろメズゲッツの器用さが際立った。
エステバン・チャベスは総合13位は素晴らしい結果だし、確実に復調しつつある。が、やっぱり勝っては欲しかった。逃げ成功もそこまで多くなかったので、次こそは。
第14位(昨年17位) グルパマFDJ 300pt.
逃げ一覧
- ヴァランタン・マデュアス(第14・15・18ステージ)
- ダヴィド・ゴデュ(第15・16・18ステージ)
- ブルーノ・アルミライル(第8・15ステージ)
- シュテファン・キュング(第9・12ステージ)
昨年のジロ・デ・イタリア4勝。実質的なシーズン最強スプリンターだったと言いたくなるくらいの成績を出していたアルノー・デマールの、「最強の証明」のための3年ぶりツール出場。
しかしそれは、あまりにも悲劇的な結末を迎えた。第3ステージの落車が響いていたのか? 初日から「ラスト1㎞までの場所取り/牽引役」のコノヴァロヴァスがリタイアし、発射台グアルニエーリも第6ステージだったかで落車してたりと散々だったのも痛かった。
結局一切の存在感を示せないままアルプスで帰宅。なんだろう、ツール・ド・フランスは、FDJのエースに厳しいのか?
そんな中でゴデュは頑張った。総合では食らいつけなかったけれど、積極的な逃げでチームの新エースとしての風格はしっかりと見せられた。クイーンステージの第17ステージ後半の追い上げで、単独での(「3強」に次ぐ)4位フィニッシュは見事の一言。そのあとの東京オリンピックでもトップライダー集団に残って7位だし、そもそもリエージュ〜バストーニュ〜リエージュでもトップ集団でフィニッシュして3位だし、本当に強くなった。ただ、「フランス人エース」はここからが大事。30年届かずにいるツールの頂点は、今のゴデュの成長スピードのままではまだまだ遠い。さらなる覚醒が求められる。
そして今や世界王者の座すら期待したくなるシュテファン・キュング。今回のTTステージの最右翼だったが、タデイ・ポガチャルとワウト・ファンアールトという2人の怪物に完全に呑まれてしまった。
東京オリンピックでも4位。世界の頂点に向けて、立ちはだかる壁はあまりにも高い。
第13位(昨年13位) コフィディス・ソルシオンクレディ 355pt.
逃げ一覧
- アントニー・ペレス(第1・2・9・11・17ステージ)
- ピエールリュック・ペリション(第4・11・16・18ステージ)
- ギヨーム・マルタン(第8・9・14ステージ)
- クリストフ・ラポルト(第7・19ステージ)
- イェレ・ワライス(第3ステージ)
- シモン・ゲシュケ(第9ステージ)
- ルーベン・フェルナンデス(第15ステージ)
一時は総合2位にまで登り詰めたのにすぐに(しかも下りで差をつけられて?)それを失うあたり実にマルタンらしいというか。結果としては彼にとって初となる総合TOP10入りとたしかに着実に成長してはいるのだけれど、なんだかガッカリ感があるのは不思議なものである。
あとは昨年の「山岳賞ジャージ確定した直後にリタイア」という悲運のアントニー・ペレス。今年も結局目の前まで何度もやってきた山岳賞ジャージがするりするりと抜けていった。
しかし逃げはかなり積極的。個人的には好きなタイプな選手だしいつか報われてほしい(が、決定力はないんだよなぁ)。
昨年ブエルタのマルタン山岳賞を強力にサポートしたペリションも、第16ステージ終盤のアタックは見事だったけれど、届かず。彼もまたその実力に相応しい結果がもたらされることを期待している。
なおスプリントでは一切存在感を示せなかったラポルト。しかしそのTTも石畳も激坂もいける万能ぶりを見事発揮し、「3週目の平坦ステージ」たる第19ステージで見事2位。
いわば、ニキアス・アルント的な走り。たしかにこういう戦い方の方が、彼には合っているかも。
第12位(昨年3位) トレック・セガフレード 370pt.
逃げ一覧
- ケニー・エリッソンド(第8・9・11・15・18ステージ)
- エドワード・トゥーンス(第2・12・19ステージ)
- バウケ・モレマ(第9・11・14ステージ)
- ジュリアン・ベルナール(第11・15・19ステージ)
- ヴィンツェンツォ・ニバリ(第7・15ステージ)
- トムス・スクインシュ(第7・16ステージ)
- ジャスパー・ストゥイヴェン(第7・19ステージ)
ジロ・デ・イタリアでは幾度となく逃げに乗りチャンスを掴み切れなかったバウケ・モレマが、その勢いをそのままツールにももってきて、そしてついに掴んだ。
5年前のツール初勝利のときと同じ、そしてクラシカ・サンセバスティアンやイル・ロンバルディアのときと同じ、集団からの不意のアタックによるロングエスケープ。実にモレマらしい、彼が最も得意とする勝ち方での勝利だった。
あとはモン・ヴァントゥでの見事なコンビネーションも素晴らしかった。ベルナールがエリッソンドとモレマのために全力で牽き、そこからエリッソンドが一気に抜け出して、モレマは後方で足を溜めながらライバルを牽制。
お手本のような見事なチームワークで、ジュリアン・アラフィリップは翻弄した。
が、相手が悪すぎた。エリッソンドもモレマも悪くない。ただ、ファンアールトが強すぎただけだ・・・。
ここも8人中7人が逃げに乗る。
決して最強ではない。総合を狙えるエースがいるわけではない。それぞれがそれぞれの強みを活かして全力を尽くし、誰かが勝利を掴む。
トレックにとって、今回のツールは成功と言っても良いだろう。
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