りんぐすらいど

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2019年シーズンを振り返る④ UCIワールドランキング「女子」個人20位~11位全レビュー

 

男子での世界ランキング紹介に続き、今年から少しずつ見始めた女子レースにおける世界ランキング上位勢も見ていこう。

 

女子レースについては自分もまだまだ初心者。自分自身の勉強の意味合いも込めて書いていく。内容は男子に比べると実に淡白で、かつ、思い込みや認識不足による間違いなども多いかもしれない。

もし気づいたところがあれば指摘してくれると幸い。

 

今回は20位〜11位を紹介。 

 

↓10位~1位はこちらから↓

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※以下の記載の年齢はすべて2019/12/31時点のものとなります。

 

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第20位 リサ・ブレナウアー(ドイツ、31歳)

WNTローター・プロサイクリング所属、TTスペシャリスト

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2014年のTT世界王者。トラックレースでも活躍しており、2018年には個人追い抜きでヨーロッパ王者に輝いている。国内選手権では3回のTT王者、ロードレースでは今年2回目のドイツ王者となっている。

TT能力の高さが第1の武器であり、今年から始まったミックスドリレー・チームタイムトライアルではヨーロッパ選手権・世界選手権共にオランダに次ぐ2位。マドリッド・チャレンジでの総合優勝も、初日のTTで圧倒したが故の結果だった。

ただ今年は、チームのエーススプリンターであるクリステン・ワイルドのための最終発射台としても活躍。ピュアスプリントステージにおけるワイルドへの信頼感は間違いなく高かったが、その要因の多くはこのブレナウアーの存在にあったと言えるだろう。

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第19位 コリン・リヴェラ(アメリカ、27歳)

チーム・サンウェブ所属、スプリンター

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ロンド・ファン・フラーンデレンを始め4つのワールドツアーで優勝した2017年、アメリカ王者に輝いて年間5勝した昨年と比べると、かなり調子を落としてしまった印象の今年のリヴェラ。得意の登りスプリントでも最後にメカトラがあったり失速したりで、うまくいかないことが続いた。結果、シーズン終盤のロット・ベルギーツアーで2勝するまでは、勝利のないシーズンであった。

来年は復活を期待。パンチ力の必要なスプリントではリヴェラ!と安心して任せられるように。

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第18位 リア・キルヒマン(カナダ、29歳)

チーム・サンウェブ所属、オールラウンダー

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カナダ最強の女子ライダー。2014年には、国内選手権でロード・TT・クリテリウムを同年に制覇する初めての選手となった。国内選手権TT王者には3度輝いていて、今年の国内選手権以外での唯一の勝利も、地元カナダでの1クラスのレース、GPシクリスト・ド・ガティノーである。

カナダ以外では伸び悩み。かつてはジロ・ローザ総合8位になったこともあり、登坂力・スプリント力・TT能力をバランスよく備えてはいる選手だけに、同様の輝きをまた見せてほしいところ。

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第17位 アシュリー・ムールマン(南アフリカ、34歳)

CCCリヴ所属、クライマー

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CCCリヴにおけるマリアンヌ・フォスと並ぶダブルエースといった印象。よりスプリントに強いフォスと、純粋な登りに強いムールマン。アルフレッド・ビンダなどではムールマンがフォスのためにガンガン牽引し集団にダメージを与えるというアシストを行なっていた。

昨年はジロ・ローザ総合2位、今年は4位。バスクのステージレース、エマクメーン・ビラでは2年前に総合優勝している。来年の東京オリンピック、もしくはスイスの世界選手権でも期待できそうな選手だ。

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第16位 アレニス・シエラ(キューバ、27歳)

アスタナ・ウィメンズ・チーム所属、パンチャー

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男子のプロチームにもいない珍しいキューバ人選手。純粋なスプリント力においてはトップクラスではないものの、多少の起伏がある中でピュアスプリンターが脱落するような場面では信頼感の高い選手。

キューバ人としてはやはりアメリカ大陸での成績を重ねていきたいところ。その意味で、昨年勝ってもいるカリフォルニアが来年中断してしまうことは実に惜しい出来事だ。

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第15位 エリザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、28歳)

トレック・セガフレード所属、クライマー

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丘陵系レースにめちゃくちゃ強い 。昔からトロフェオ・アルフレッド・ビンダ、ロンド・ファン・フラーンデレン、ストラーデ・ビアンケなどで勝利。ジロ・デッレミリアに関しては2度も優勝している。今年はリエージュ〜バストーニュ〜リエージュ9位やエマクメーン・ビラ総合優勝など。

2016年のリオ・オリンピックでは3位。来年の東京も目標の1つ。世界選手権でも最大3位、今年は5位。来年のスイスは、やや厳しすぎる可能性もあるか?

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第14位 エリザ・バルサモ(イタリア、21歳)

ヴァルカー・サイランス・サイクリング所属、パンチャー

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16位のシエラに似て、登りで生き残って最後のスプリントで勝負するタイプ。シエラよりもより純粋なスプリンターとしての実力をもつ印象がある。GPブルーノ・ベヘッリが得意なので、男子でいえばソンニ・コルブレッリみたいなタイプだ。

なかなか勝ちきれないタイプのようなので、2020年は勝ち星を稼ぐことが目標だ。まだかなり若いので。より強くなっていくのは確実だろう。

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第13位 ルシンダ・ブランド(オランダ、30歳)

チーム・サンウェブ*1所属、オールラウンダー

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最強オランダ勢の一角。このランキングでここでようやくオランダ人が出てくるのは、彼女らが弱いからではなく、強すぎて上位に固まっているからである。

オランダ勢の中ではとくにスプリント力とTT能力に秀でている。ファンフルーテンやファンデルブレッヘンほどの登坂力はないが彼女たちよりもスプリント力があり、フォスほどのスプリント力はないが彼女よりもTT能力が高いといった位置付け。

だが過信はいけない。TT能力は高く常に上位に入るけれど、なぜか勝てない。TTスペシャリストとは言えない所以だ。

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第12位 リサ・クライン(ドイツ、23歳)

キャニオンスラムレーシング所属、TTスペシャリスト

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ブレナウアーが覇権を握っていたドイツ最強クロノマンの地位に殴り込みをかける若手。今年のドイツTT王者である。ベネ・レディース・ツアーとヘルシー・エイジング・ツアーも、TTでしっかりとタイムを稼いでからの総合優勝。

今年初挑戦となった世界選手権TTでは5位。ファンフルーテンやファンデルブレッヘンなど、ライバルは強大ではあるが、近い将来の世界選手権制覇を目指す。

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第11位 ロッテ・コペッキー(ベルギー、24歳)

ロット・スーダル所属、スプリンター

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実にベルギー人らしい、クラシック系の路面に強く、スプリント力も高いワンデーレーサー。今年はベルギーのTT王者にも輝いた。

目標はやはり、ロンド・ファン・フラーンデレンでの優勝か。昨年は不出場だが、2017年に5位に入ってる。十分に狙っていけるはずだ。

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*1:10月1日付でチーム離脱。2020年1月からはトレック・セガフレードに移籍。

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