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【全ステージレビュー】ブエルタ・ア・エスパーニャ2022 第2週

 

オランダ、そしてバスクといった「北」の戦いを終えたプロトンは、一気に「南」へと到達する。灼熱のアンダルシア、そしてイベリア半島の「天井」シエラ・ネバダ山脈へ。

今大会最大の山岳決戦が開幕する。果たしてレムコ・エヴェネプールは第1週に引き続きその圧倒的な強さを見せ続けることができるのか。それともライバルたちによる反撃が始まるのか?

 

第1週の全ステージレビューはこちらから

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目次

 

第2週のコースプレビューはこちらから

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第10ステージ エルチェ~アリカンテ 30.9㎞(個人TT)

 

レースレポートはこちらから

オランダ、そしてバスクと「北」の戦いを終えたプロトンは、一気にスペイン南東部のバレンシア州へ。そして30㎞超の長距離個人タイムトライアルで総合争いを加速させていくこととなる。

序盤でトップタイムを記録したのは「クレルモンフェランのTGV」ことレミ・カヴァニャ。およそ2時間半に渡りホットシートを守り続けてきた彼だが、この記録をギリギリで打ち破ったのがこれまでブエルタ・ア・エスパーニャの個人タイムトライアルでは無敗記録を打ち立て続けてきたプリモシュ・ログリッチ。カヴァニャの記録を14秒、更新して暫定トップに立った。

だが、やはりこの男は絶好調であった。第1週で圧倒的な強さを見せつけてマイヨ・ロホを守り続けてきたレムコ・エヴェネプール。第1計測地点でトップのカヴァニャを21秒、第2計測地点でも36秒、そしてフィニッシュ地点でも、ログリッチの記録をさらに48秒も更新し、文句なしの圧倒的優勝を飾ることとなった。

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これでエヴェネプールとログリッチとの総合タイム差は2分41秒に。

エヴェネプールのマイヨ・ロホ獲得への可能性が大きく前進することとなった。

 

 

第11ステージ アルハマ・デ・ムルシア~カボ・デ・ガタ 191.2㎞(平坦)

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第3ステージ以来となる純粋大集団スプリントステージ。ほぼ逃げ切りが許されないことが確定しているステージだけに、できあがった逃げもプロチームだけで構成された3名のみとなった。

プロトンも2~3分程度しかタイム差を許さず、何事もなく平穏に最後のスプリントに突入するかと思われたが・・・途中、残り63.8㎞地点でジュリアン・アラフィリップが落車して動けなくなるというアクシデントが発生。

右肩の脱臼。これで、アラフィリップは即日リタイア。エヴェネプールにとっては重要な山岳アシストとして活躍していただけに、その影響は決して少なくないだろう。

 

レース展開自体は残り26㎞地点で逃げ残りのイェツ・ボルを吸収し、その後は新たな逃げが生まれることなくフィニッシュへ。

残り3.7㎞地点からローソン・クラドックを先頭にチーム・バイクエクスチェンジ・ジェイコのトレインが集団先頭を奪取。残り2.2㎞あたりからネオプロのケランド・オブライエンが先頭をバトンタッチし、そのまま残り500m手前まで独りで牽ききり、最終発射台のマイケル・ヘップバーンへと託した。

残り300mを切ってブエルタ・ア・エスパーニャ通算10勝のジョン・デゲンコルプが早駆けのアタックを繰り出すが、残り175mで飛び出してきたフアン・モラノに並び立てられる。モラノは強力な飛び出しだったが、肝心のエースのパスカル・アッカーマンの姿は背後にない。

同じタイミングでヘップバーンが仕事を終え、ついにエースのカーデン・グローヴスが動き出す。モラノの背後についていたダニエル・マクレーの番手を取り、マッス・ピーダスンとティム・メルリールを後ろに従える。

残り100m。デゲンコルブは失速。先頭に立ったモラノもリードアウターのつもりで飛び出していただけにすぐさま足を失う。その背後のマクレーも、足が持たない。

残り75mで先頭はグローヴス。その背後にメルリールと、メルリールと落ちてきたマクレーとの間の狭い隙間を抜けてきたダニー・ファンポッペルが猛烈な加速で上がってくる。

だが、メルリールもファンポッペルも、残り距離が足りなさすぎた。

先行したグローヴスが先頭を譲らぬまま、自身初のグランツール勝利を掴み取った。

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第12ステージ サロブレーニャ~ペーニャス・ブランカス 192.7㎞(平坦・登りフィニッシュ)

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今年から取り入れられた、「平坦・登りフィニッシュ(Flat. Uphill finale)」カテゴリ。実際には最後の1級山岳は登坂距離19㎞・平均勾配6.7%というプロフィールであり、普通に本格的な山頂フィニッシュステージと見て良いだろう。

逃げ切りを狙いたい選手たちによる激しいアタック合戦の末に、32名もの大規模な逃げ集団が形成。プロトンも最大で12分近くまでタイム差を許し、早くも逃げ切りが確定することとなった。

残り19㎞地点から始まる登りの登り口から、ボーラ・ハンスグローエのアシストであるマッテオ・ファッブロが、エースのウィルコ・ケルデルマンのために先頭逃げ集団の中でペースを上げていく。

残り4.7㎞地点でこのファッブロが仕事を終えると、アルケア・サムシックのエリー・ジェスベールがアタック。これは一度引き戻されるも、残り3.7㎞で再びアタック。追走集団もその数を減らしながら追いかけ、再度ジェスベールは吸収される。

そして残り2㎞。残った逃げ集団の中からリチャル・カラパスがアタック。2019年ジロ・デ・イタリア覇者、2020年ブエルタ・ア・エスパーニャ総合2位、そして今年のジロ・デ・イタリアでも総合2位となっているグランツール表彰台常連の実力者が、今大会はここまで苦しい状況が続いていたが――ここで、その実力の高さをしっかりと見せつけた。

昨年の東京オリンピックを思い出させるような鋭いアタックからの独走で、自身初のブエルタ・ア・エスパーニャ勝利を勝ち取った。

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そしてメイン集団では登り初めからユンボ・ヴィズマがアシストの枚数を費やしながら一気にペースアップ。まずはローハン・デニス、次いでクリス・ハーパー、サム・オーメンといった面々で代わる代わる加速していく中で、プロトンの数は一気に絞り込まれていく。

だが、クイックステップは強力だった。このハイ・ペースの中でイラン・ファンヴィルダーとルイス・フェルヴァーケという2枚のアシストがしっかりとエヴェネプールの傍に残って彼をアシストし続けており、そうこうしているうちにユンボの方が先にアシストを失ってしまっていた。

残り5㎞前後でのエンリク・マスのアタックをきっかけにいよいよ集団はエースのみが残る形に。残り1.8㎞で、この集団はすでにログリッチ、ミゲルアンヘル・ロペス、マス、フアン・アユソー、レムコ・エヴェネプールの6名だけに。

ここでエヴェネプールが先頭に。1週目同様、先頭に立ったままひたすらシッティングで加速し続けていくエヴェネプールに対し、ライバルたちは食らいつくのが精一杯。誰一人アタックできないままフィニッシュ直前にまで到達し、ラスト200mでエヴェネプールが自らアタックしてそのまま先頭でフィニッシュに雪崩れ込んだ。

やはりエヴェネプールは盤石なのか。

 

 

第13ステージ ロンダ~モンティーリャ 168.4㎞(平坦)

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第11ステージに引き続き集団スプリントも期待できる平坦ステージ。よってこの日も逃げは3名、タイム差も2~3分と典型的な展開となった。

ただし、この日のラストは緩やかな登り勾配となっており、単純なピュアスプリンターによる大集団スプリントとはいかないかもしれない、と予想はされていた。

実際、残り3㎞からモビスター・チームが先頭を牽引し、残り1.3㎞からはプリモシュ・ログリッチのステージ勝利を狙ったユンボ・ヴィズマ・トレインが一気に番手を上げていく姿も。

そして残り1㎞を切ってからの直角右カーブを終え、6%の割としっかりとした登り勾配が始まると各チームのアシストはほとんどが脱落。

そこからエキッポ・ケルンファルマの選手(フランシスコ・ガルバン?)が先頭を奪いペースメイク。マッス・ピーダスンがその背後にぴったりと貼りつき、さらにその後ろにパスカル・アッカーマンの姿が。

一度引き伸ばされた集団も少しずつ先頭の人数を増やしながら緩やかな右カーブを経て、その終着地点でアッカーマンが加速。

ピーダスンの前に出て先頭を奪った状態で、残り350mの直角左カーブに突入。早すぎるタイミングだったが、第11ステージも全く勝負に参加できなかった苦しい状況の彼が、純粋なスプリント勝負ではない形で勝利を掴むために必要な博打であった。

実際、ほとんどのライバルたちはこの動きについていけず、彼はほぼ一人で抜け出す格好にすることはできていた。

だが、ピーダスンがしっかりと先頭付近をキープしており、このアッカーマンの動きにも冷静に対処し、その番手を奪い取った。

最後は残り200mで力尽きたアッカーマンを追い抜き、独走状態でフィニッシュへ。

アッカーマンの狙いは悪くはなかったが、最終的にはピーダスンがしっかりと強さを見せつけた格好となった。

これにて今年、ツール・ド・フランスに続くグランツール2勝目。奇しくも、ツールと同じ第13ステージであった。

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第14ステージ モントロ~シエラ・デ・ラ・パンデラ 160.3㎞(山岳)

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今大会最も厳しい2週目の週末、シエラ・ネバダ山脈2連戦が開幕する。その1つ目は1級シエラ・デ・ラ・パンデラ(登坂距離8.4㎞、平均勾配7.8%)山頂フィニッシュ。15%の勾配が何度も登場する、非常に厳しいプロフィールの登りである。

この日も逃げ切りを狙ってヴィンツェンツォ・ニバリ等を含む実力派クライマーたちが次々とアタックしては引き戻されるという激しい展開を経て、前半80㎞の平坦部分をほぼすべて消化したうえでようやく10名の逃げ集団が形成された。

残り22㎞地点から始まる2級山岳プエルト・デ・ロス・ビラレス(登坂距離10㎞、平均勾配5.5%)の登りで逃げ集団は絞り込まれていき、最終的に最後の1級山岳の登りで先頭は4名(リチャル・カラパス、ルイスレオン・サンチェス、クレモン・シャンプッサン、フィリッポ・コンカ)に。

そしてメイン集団も3分半遅れで最終山岳に突入し、ユンボ・ヴィズマのクリス・ハーパーが先頭で猛牽引。セップ・クスも失った中、準エース級の実力者ハーパーが一気にペースを上げたことによって、プロトンの中のアシストはほとんどいなくなり、エヴェネプールにとってもそれはイラン・ファンヴィルダーただ一人となってしまった。第12ステージのときとは、状況が大きく変わってきている。

そして残り4.5㎞。3分半のタイム差を一気に1分10秒にまで縮めたハーパーが仕事を終え、集団先頭はファンヴィルダーにスイッチ。

その次の瞬間、15%の超激坂区間に突入すると同時に、プリモシュ・ログリッチがアタック! エヴェネプールは反応しない。第1週の山岳ステージでも決してアタックはせず、一定ペースで集団を引き千切っていたエヴェネプールにとって、これを無理に追うことは危険。本来であればファンヴィルダーが力でログリッチを抑え込むことが理想だが、まだ若い彼にはそこまでの力はなかった。

着実に開いていくログリッチとエヴェネプールとの差。ファンヴィルダーも脱落し、エヴェネプールが先頭に。ここでエヴェネプールも焦ったのか、ダンシングに切り替えてハイ・ペースで追いかけ始めてしまう。

途端に崩れ始めるエヴェネプール。すぐさまペースを落とし、エンリク・マスやミゲルアンヘル・ロペスがこれを突き放してログリッチを追い始める。一度パンクして遅れたフアン・アユソーも、やがてエヴェネプールに追い付いたあと、これを無慈悲に追い抜いていった。

レムコ・エヴェネプール、ここまで絶好調の走りをしていた中で、初めて見せた崩壊の瞬間であった。

そして先頭の4名からも、残り3.5㎞地点でカラパスがアタックし、独走を開始する。そこにログリッチとマスとロペスの3名が追走を仕掛けるが、残り3㎞で25秒差、残り2㎞で21秒差、そして残り1.5㎞で26秒差と、なかなか思ったようには縮まらない。

そのままフィニッシュ前の下りと登り返しを経て、カラパスはそのまま今大会2回目の逃げ切り勝利を達成。やはりこの男の実力は本物だ。総合優勝候補の一人としての意地を見せた強い勝ち方となった。

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そしてログリッチ集団とエヴェネプールとのタイム差は残り2㎞時点で35秒差。残り1.5㎞地点で38秒差。

それでもエヴェネプールは緩斜面区間に入り復調したのか、一度追い抜かれたアユソーを再び追い抜き返す場面も。

最終的にはログリッチから48秒遅れでフィニッシュ。ログリッチとの総合タイム差は1分49秒差に。何とかダメージを最小限に抑えた形だ。


果たしてエヴェネプールのこの日の失速はたまたまのバッド・デイなのか? それとも?

そしていよいよ、今大会のクライマックスへと突入していく。

 

 

第15ステージ マルトス~シエラ・ネバダ 149.6㎞(山岳)

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高地トレーニングのメッカでもある「スペインの天井」シエラ・ネバダ。ここで、今大会最大の戦いが繰り広げられることになる。

残り48.6㎞地点から始まる1級山岳アルト・デル・プルシェ(登坂距離9.1㎞、平均勾配7.6%)、そして残り19.3㎞地点から始まる今大会唯一の超級山岳シエラ・ネバダ(登坂距離19.3㎞、平均勾配7.9%)。最後は標高2,512m地点でフィニッシュを迎える、正真正銘今大会最難関ステージである。

序盤から激しいアタック合戦が繰り広げられ、総勢29名の逃げが形成。その中にはユンボ・ヴィズマのローハン・デニスとサム・オーメン、クイックステップ・アルファヴィニルのファウスト・マスナダとルイス・フェルヴァーケといった、それぞれセカンド・サードエースアシストを前待ち要員として入れており、激しい戦いを予感させる布陣であった。

 

最後の超級山岳は登り口が最も厳しい。いきなり20%の超激坂区間が待ち受けているのだ。

 

先頭集団からはここでマルク・ソレルが独走を開始。そしてメイン集団では、この激坂を前にして早くも先頭からデニスとオーメンが落ちてきてしまう。

本来であればこの激坂でアタックしたあとに、そのあとの比較的緩やかな区間で合流するのが定石では? 案の定、登り初めでいきなりデニスもオーメンもほとんど仕事しないままに脱落し、前待ちの意味なくログリッチはアシストがクリス・ハーパーだけに。

一方クイックステップ・アルファヴィニルもマスナダが同じタイミングで降りてきて、しかも登り直前の下り区間で落車してしまい同じく脱落してしまうが、それでも前にフェルヴァーケを残してもいた。

 

生き残ったアシストのハーパーも序盤で力尽き、ログリッチもエヴェネプールも一人に。ログリッチはそこから先頭で加速するもエヴェネプールを引き離すことはできない。逆にエヴェネプール自身がペースアップしていくと今度はログリッチが番手を落としてミゲルアンヘル・ロペスとエンリク・マスの後ろに。彼らしくないその姿に、ログリッチ、もしかして調子が悪いのか?という不安が生まれる。

残り16㎞。序盤の激坂区間が終わり、レムコ・エヴェネプールの得意分野の一定ペースの登りが始まると、そのベストタイミングで先頭からルイス・フェルヴァーケが降りてきて前を牽き始める。

このままエヴェネプールの独壇場でこの日は終わってしまうのか? その膠着を打ち破るようにして、残り11㎞で飛び出したのが総合6位であり5年前同じ第15ステージのこのシエラ・ネバダで山頂フィニッシュを制したミゲルアンヘル・ロペス。

さらに直後に総合3位のエンリク・マスもアタックし、彼から54秒のリードしか持っていないはずの総合2位プリモシュ・ログリッチはこれを見送る。

やはりログリッチ、調子が悪いのか? 残った集団の先頭を走るエヴェネプールは背後のベン・オコーナーに交代を促すが聞き入れてもらえず、それ以上強く追及することなくいつも通りひたすら淡々と前を牽き始める。

ログリッチはそのままじっとオコーナーの背後で動かずにい続けた。

 

残り7㎞。先頭を独走していたソレルのもとに、単独で追走をかけていたテイメン・アレンスマンが合流。そしてそのままこれを突き放す。

後方では逃げ残りのダビ・デラクルスにアシストされたミゲルアンヘル・ロペスと、これについていくエンリク・マスとが残り4㎞で逃げ残り集団に追い付いてさらに加速していくが、先頭アレンスマンとのタイム差は1分半以上残っている。

そのままアレンスマンは標高2,500m超のシエラ・ネバダの山頂に一人、到達。

2018年ツール・ド・ラヴニール総合2位。若手育成に定評のあるサンウェブ~DSMで武者修行を積み、今年はツアー・オブ・ジ・アルプス総合3位とジロ・デ・イタリアでのTTを含む区間2位×2&3位という活躍を果たす。そして来年はイネオスへの移籍を噂されているこのオランダの期待のオールラウンダーが、グランツール初勝利を成し遂げた。

信じられないという風に両手で顔を覆い、歓喜の瞬間を存分に味わった。

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そして、マイヨ・ロホ集団は。

残り1.5㎞。そこまでひたすら先頭をエヴェネプールに牽かせじっと耐え抜いてきたプリモシュ・ログリッチが、このタイミングで一気にアタック! オコーナーがすぐさまその背後につくが、エヴェネプールはついていけない!(下記46秒から)

 

ログリッチはやはり残していた。そして、エヴェネプールはしっかりと足を削られていたのである。

ここまでエヴェネプールに力の差を見せられ続けてきたログリッチは、しかし決して慌てることなく、自らにできることをひたすらやり続け、そしてこの第15ステージでも冷静に状況を判断しながら最も効果的なタイミングでの攻撃を繰り出した。

まさに、不屈の男である。

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とはいえ、エヴェネプールも負けてはいなかった。第14ステージのように無理をせず、マイペースでこれを追いかけ続けた彼は、最終的にログリッチからわずか15秒差でフィニッシュする。

 

 

これで、総合首位エヴェネプールと総合2位ログリッチとのタイム差は1分34秒。また、マスは最後にボーナスタイムも手に入れ、ログリッチとのタイム差を27秒にまで縮める。


まだまだ何が起こるか分からない。

第3週はこの第2週と比べれば難易度の低い登りしか残ってはいない。とはいえ、引き続きログリッチが着実にエヴェネプールからタイムを奪い続けるのだとしたらわからない。

 

そして何より、この第3週に待ち受けているグアダラマ山脈は、2015年ブエルタのあの奇跡の大逆転劇を演出した山脈なのである!

 

最後まで何が起こるか分からない。今年も最高に面白いブエルタ・ア・エスパーニャの、いよいよ最終章が開幕する。

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