自転車ロードレースシミュレーションゲーム「Pro Cycling Manager 2020」を用いて、2020年シーズンのツール・ド・フランスを「本来の期間」で「本来のスタートリスト」を再現しながら実況する企画の第2週を振り返っていく。
激しい山岳が連続する第1週を終え、第2週は比較的平穏なステージが続く。
しかし、後半にかけてやはり、ある意味で第1週以上に総合争いを決定的なものにする難易度の高い山頂フィニッシュが登場。
第13ステージの1級山岳「ピュイ=マリー」は今大会最も厳しい激坂山頂フィニッシュであるし、第15ステージは超級グラン・コロンビエを「実質的に3回登る」ステージ。
この難関山岳ステージを超え、第2週の最後にマイヨ・ジョーヌを着ているのは一体?
また、第1週では均衡状態が保たれ続けていたポイント賞及び山岳賞争いにも、少しずつ動きが出てきていく。
8/29から開催される現実のツール・ド・フランスの予習にもぜひどうぞ。
※動画へのリンクは各ステージのジャケット画像の下にあります。
- 第10ステージ ル・シャトー=ドレロン(オレロン島)〜サン=マルタン=ド=レ(レ島) 163.2㎞(平坦)
- 第11ステージ シャトライヨン=プラージュ〜ポアティエ 164.3㎞(平坦)
- 第12ステージ ショヴィニー〜サラン(コレーズ県) 210.8㎞(丘陵)
- 第13ステージ シャテル=ギヨン〜ピュイ・マリー(カンタル) 185.4㎞(丘陵)
- 第14ステージ クレルモン・フェラン〜リヨン 193.6㎞(平坦)
- 第15ステージ リヨン〜グラン・コロンビエ 181㎞(山岳)
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↓第1週の振り返りはこちらから↓
↓第2週のコースプレビューはこちらから↓
第10ステージ ル・シャトー=ドレロン(オレロン島)〜サン=マルタン=ド=レ(レ島) 163.2㎞(平坦)
ツール・ド・フランス初上陸の島「オレロン島」から「レ島」へと至る珍しいタイプのステージ。
そしてそのレイアウトも、ツール・ド・フランスではこれまた割と珍しい、山岳ポイントの一切ないオールフラットステージ。
とはいえ、一切波乱がないというわけではない。
島と本土とを結ぶ二つの橋を渡ることになるのだが、この日は生憎の悪天候。
悪天候に橋、となれば、思い起こされるのが2015年ツール・ド・フランス第2ステージのあの悪夢。
そういえばあのときも、山岳ポイントの一切ないステージで・・・
果たして今回も、「波乱」は巻き起こるのか?
第11ステージ シャトライヨン=プラージュ〜ポアティエ 164.3㎞(平坦)
前日に続き、山岳ポイントのほとんどない純粋スプリントステージ。
実際、波乱らしい波乱は一切起こらず、今大会6度目の集団スプリントへ。
「サイキョウスプリンターズチーム」のサム・ベネットが現時点で最も最有力候補。
ただ、そこに今大会絶好調のリードアウトを見せるフアンセバスティアン・モラーノが、フェルナンド・ガビリアを率いて襲い掛かる。
果たして、今大会6度目のスプリンター頂上決戦の行方やいかに。
第12ステージ ショヴィニー〜サラン(コレーズ県) 210.8㎞(丘陵)
今大会2度目の中央山塊へと向かうこの日は、典型的なアルデンヌ・クラシック風味の丘陵レイアウト。
ゴール地点のサランは2001年にもフィニッシュ地点として使われており、そのときは「逃げ王」イェンス・フォイクトが見事な逃げ切り勝利を果たしている街。
今回もその逃げ切りを果たすべく、フォイクト同様にアワーレコードを更新したベルギーのTTスペシャリスト、ヴィクトール・カンペナールツが果敢な走りを見せる。
迫りくるメイン集団。そして、逃げから抜け出す形で残り5㎞のバナーを潜るカンペナールツ。
その狙いは果たして成就するのか。
第13ステージ シャテル=ギヨン〜ピュイ・マリー(カンタル) 185.4㎞(丘陵)
「丘陵」ステージとカテゴライズされてはいるものの、実際には1級山岳山頂フィニッシュという本格的な総合争いが勃発するステージ。
実際、この日、大きな動きが巻き起こる。
この日のフィニッシュ地点となる「ピュイ=マリー」は、「カンタル県のピラミッド」とも呼ばれる登りで、とくにそのラスト2㎞が非常に厳しい勾配を擁する。
ラスト2㎞は常に10%以上。
さらに残り1㎞からは14~15%が延々と続く。
今大会最大の「激坂フィニッシュ」。
総合争いが巻き起こることは必至だ。
第14ステージ クレルモン・フェラン〜リヨン 193.6㎞(平坦)
今大会最大の平坦詐欺ステージ。
前半戦の2級山岳はもちろん、終盤の2つの4級山岳とカテゴリのついていない登りも含めた3つの「丘」の存在は、単純な集団スプリントには終わらせない仕組みとなっている。
当然、逃げ切りの可能性も。
リヨンの街中で繰り広げられる逃げと集団との追走劇が白熱するステージとなる。
勝つのは逃げ屋か、登れるスプリンターか、パンチャーか。
第15ステージ リヨン〜グラン・コロンビエ 181㎞(山岳)
いよいよ第2週の最終ステージ。
第1週と比べると比較的大人しく推移してきていた第2週も、今大会最高レベルの難易度を誇るこのステージを迎えることに。
何しろ、ツール・ド・フランスの「新しき伝統」となりつつあるこの超級グラン・コロンビエを、今大会は初の山頂フィニッシュとして使用した。昨年のトゥールマレーのように。
さらに、グラン・コロンビエの同じ山を別方向から2回途中まで登るというレイアウトを準備し、骨の髄までこの山を味わい尽くす仕組み。
結果として、総合優勝候補たちの激しいバトルが繰り広げられることとなる。
そして、最後、この厳しい登りの山頂で、栄光の勝利を掴み取るのは、何と、あの男――。
これらの激戦の果てに、プロトンはいよいよ第3週へ突入していく・・・。
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