自転車ロードレースシミュレーションゲーム「Pro Cycling Manager 2020」を用いて、2020年シーズンのツール・ド・フランスを「本来の期間」で「本来のスタートリスト」を再現しながら実況する企画の第1週を振り返っていく。
今年のツール・ド・フランスの特徴の1つは、序盤から厳しい山岳が連続すること。
第1週にしてすでに、総合優勝候補が絞り込まれる展開。
また、その合間合間に挟み込まれたスプリントステージでも、平坦とは言い難いようなアップダウンが影響しているのか、意外な勝者も次々と出てくる波乱の連続。
8/29から開催される現実のツール・ド・フランスの予習にもぜひどうぞ。
※動画へのリンクは各ステージのジャケット画像の下にあります。
- 第1ステージ ニース・モイエ・ペイ〜ニース 160.6㎞(平坦)
- 第2ステージ ニース・オー・ペイ〜ニース 188.6㎞(山岳)
- 第3ステージ ニース〜シストロン 197.3㎞(平坦)
- 第4ステージ シストロン〜オルシエール・メルレット 159.3㎞(山岳)
- 第5ステージ ギャップ〜プリバ 183.1㎞(平坦)
- 第6ステージ ル・テイユ〜モン・エグアル 189.2㎞(丘陵)
- 第7ステージ ミヨー〜ラヴァール 162.5㎞(平坦)
- 第8ステージ カゼール=シュル=ガロンヌ〜ルダンヴィエル 140.1㎞(山岳)
- 第9ステージ ポー〜ラランス 155.6㎞(山岳)
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↓第1週のコースプレビューはこちらから↓
↓「幻の春のクラシック2020」はこちらから↓
第1ステージ ニース・モイエ・ペイ〜ニース 160.6㎞(平坦)
グランデパールの地、ニース市街を舞台にした周回コース。
山岳ポイントが3回用意されてはいるものの、最後は集団スプリント。
果たして、初日に勝利し、マイヨ・ジョーヌを着用するスプリンターは誰だ?
もちろん、最初の山岳賞ジャージ争いにも注目。
※11:15~15:45、17:20~18:00、18:35~22:55は注目選手の紹介に費やしているので不要な人は飛ばしてください。
第2ステージ ニース・オー・ペイ〜ニース 188.6㎞(山岳)
今年のツール・ド・フランスは、第2ステージからいきなりの山岳ステージ。
山頂フィニッシュではないものの、前半にまず過去2年のパリ~ニースのクイーンステージで使われた山岳が設けられ、後半には例年のパリ~ニースの終着地点になっているエズ峠+キャトルシュマン峠セットが用いられるという、3ステージ分くらいの要素がありそうな凶悪なステージ。
過去幾度となく大逆転の舞台となってきたレイアウトの先にある「英国人の遊歩道」で、総合優勝候補たちによる小集団スプリントを制するのは?
第3ステージ ニース〜シストロン 197.3㎞(平坦)
全部で7つもの山岳ポイントが用意され、その他にもカテゴリのついていない小刻みなアップダウンが連続。
「平坦詐欺」極まりないレイアウトではあるものの、最後はしっかりと集団スプリントでの決着となる。
初日勝利したあの選手が2勝目を飾るのか、それとも。
第4ステージ シストロン〜オルシエール・メルレット 159.3㎞(山岳)
第2ステージからいきなりの山岳ステージだった今年のツール・ド・フランス。
第4ステージではさらに、さっそくの1級山岳山頂フィニッシュ。
まさに序盤からクライマックスといった状態で、この日、最後にマイヨ・ジョーヌを着るものは間違いなく今年の総合優勝候補となるだろう。
オルシエール・メルレットは残り6㎞から4㎞地点にかけて勾配8~10%の急勾配区間が配置されており、このあたりでまずはしっかりとした攻撃が繰り広げられることだろう。
そして、逆に総合優勝争いから早くも崩れ落ちてしまう選手たちも・・・?
第5ステージ ギャップ〜プリバ 183.1㎞(平坦)
いくつかの登りは含まれてはいるものの、それでも十分に「平坦ステージ」。
ラストはやや登っているようには見えるものの、実際には2~3%程度の緩やかな勾配であり、スプリンターたちの足を止めるようなものではない。
真夏のフランスの「ひまわり」に囲まれながらフィニッシュに突き進むプロトンの先頭から解き放たれて、今大会3度目の集団スプリント決戦が繰り広げられる。
第6ステージ ル・テイユ〜モン・エグアル 189.2㎞(丘陵)
丘陵ステージとは言うものの、この日も山頂フィニッシュ。
ラストの2級山岳はそこまででもないものの、その手前に位置する1級山岳「コル・ドゥ・ラ・ルセット」は、ツール初登場ながら非常に難易度の高い登りである。
よって、この日も総合優勝候補たちが鎬を削り、そこから脱落してしまう選手たちが炙り出される日となってしまうだろう。
第7ステージ ミヨー〜ラヴァール 162.5㎞(平坦)
「世界一高い橋」ミヨー高架橋のある街ミヨーから出発したプロトンは、3つの山岳ポイントを乗り越えて、最後は今大会4度目の集団スプリントへ。
ここまで2勝している選手のいないスプリント戦国合戦。果たしてそこから抜け出す選手たちはいるのか?
第8ステージ カゼール=シュル=ガロンヌ〜ルダンヴィエル 140.1㎞(山岳)
いよいよ第1週の週末。ピレネー2連戦が始まる。
ここまでも厳しい山岳ステージは登場してきてはいるものの、やはり週末は格が違う。
まずは、今大会初登場の超級山岳「バレ峠」。しかもそのあとにも名峰ペイルスルド峠が。
それでも、山頂フィニッシュではないという意味で、まだまだ総合優勝争い勢による「様子見」が発生するかもしれない。
その意味で、一流クライマーたちによる逃げ切りにも期待したいステージだ。
第9ステージ ポー〜ラランス 155.6㎞(山岳)
パッと見は、第8ステージよりも難易度が低いように見えなくもない。
だが、実際にはそんなことはない。まずはこの日も超級山岳が登場。「ラ・ウルセル峠」。
そして、1級ではあるものの、ゴール前18㎞地点に登場する「マリーブランク峠」が、今大会でも屈指の凶悪さを誇る登りとなっている。
登坂距離7㎞、平均勾配8.9%。
しかしその山頂まで3.5㎞の区間はなんと11%を切ることがほとんどないという、凶悪なプロフィールを誇る。
この登りで、確実に総合に関わる大きな動きが巻き起こり・・・ここまでマイヨ・ジョーヌを着続けてきた「彼」は、それをこの日守り切ることができるのか?
第2週に続く・・・
https://www.ringsride.work/entry/PCM20_TDF2
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