ProCyclingManager2019で今年のツール・ド・フランスのコースを予習しながらEFエデュケーション・ファーストのティージェイ・ヴァンガーデレンで総合表彰台を目指すという無謀な冒険の第5弾。
今回は、ヴォージュ山塊の入り口。総獲得標高2,325mの丘陵コースだ。
※スタートリストは実際のレースとは全く異なっております。
↓前回はこちらから↓
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第5ステージ サン・ディエ・デ・ヴォージュ〜コルマール 169㎞(丘陵)
今大会最初の2級山岳が登場。しかも2つ。
スプリンターたちが残ることはまず不可能で、パンチャーや登れるスプリンター、あるいはクライマーたちによるスプリント争いが予想された。
ということでこの日の優勝予想。
フルサングやダニエル・マーティンといった、アルデンヌ・クラシックを得意とするクライマーが上位に入り込む。
チームとしての作戦は、当然今日も山岳賞ジャージのベッティオルを逃げに乗せること。
この作戦は問題なく成功し、逃げは以下の6名に。
- アルベルト・ベッティオル(EFエデュケーション・ファースト)
- ジョナタン・イベール(トタル・ディレクトエネルジー)
- サイモン・スピラック(カチューシャ・アルペシン)
- レイナルト・ヤンセファンレンズバーグ(ディメンションデータ)
- アンドレア・パスクアロン(ワンティ・グループゴベール)
- ホセホアキン・ロハス(モビスター・チーム)
ロハスは第3ステージに続いての逃げ。山岳賞を狙っているのか。
しかしそうはさせない。しっかりと最初の3級山岳も先頭通過。
この登りで早くもヤンセファンレンズバーグとパスクアロンのスプリンター2名、そしてスピラックも脱落し、集団に吸収される。
逆に集団からは新たにルーベン・ゲレイロ(カチューシャ・アルペシン)、ニコラ・エデ(コフィディス・ソルシオンクレディ)、ビクトル・デラパルテ(CCCチーム)がアタックして合流。先頭は6名に。
そして残り65.5km地点の今大会最初の2級山岳(登坂距離5.9km、平均勾配5.9%)も先頭通過。
これでベッティオルの山岳ポイントは14にまで積み上がった。
残り45.6kmの小さな登りでエデが単独アタック。独走を開始。
ベッティオルとその他の逃げメンバーは無理して追うことはなく、もう1つの2級山岳を前にして集団に吸収された。
ちなみにその2つ目の2級山岳(登坂距離5km、平均勾配6.7%)でポジションを下げていたヴァンガーデレンとその護衛マイケル・ウッズ。
まさかの下りで千切られる。この2人、ダウンヒル(DHI)の値が少なすぎる・・・! 下り苦手だったのかこの2人。セットでの運用は危険だ。
なんとかこれは最後の登り(3級山岳)に突入する直前で追い付くことができ、すぐさま集団の前方に舞い戻って登坂開始。
そこで、一か八かの攻撃を敢行する。
ウランに牽引させて、集団からヴァンガーデレンをアタック。
しかし、この攻撃は叶わず。
抜け出すことのできないまま、35名に絞られた小集団の中でのスプリント勝負に突入する。
ここでも諦めることなく、ウッズ、ウラン、ヴァンガーデレンでトレインを組んでスプリントを狙う。
が、結局はヴァンガーデレンのスプリント能力も足りず、むしろウッズとウランの方が強かった。
ラスト。
なんとかウランで先頭を獲れるか――と思いつつ、そこに右から上がってくるサガンの姿が。
彼がいては、勝てるはずがない。
また、その後ろからはサイモン・イェーツが喰らいついていく。
ステージワンツーは、登れるスプリンターの代表格、マイヨ・ヴェール経験者のサガンとマシューズが独占。実際のレースでも、クライマーたちに混じって彼らが残って勝利を奪ってしまいそうだ。
(現実のツール第3ステージではマシューズの調子も良かったし、悪くないのでは?)
ウランは7位。ヴァンガーデレンは16位と散々な結果となった。
やはり、無理はしないに限る。足の無駄だったわけだ・・・。
総合は第3ステージの結果が反映されたもののまま。
ウッズは総合5位をキープ。ウランとヴァンガーデレンは1分以上遅れている。
ポイント賞はここまでステージ勝利と中間スプリントポイントで活躍していたユアンに対し、いつもの得意の「山岳を越えてのスプリント」によってサガンが逆転。
今年も結局この選手が緑ジャージを奪い取っていくのか。
山岳賞はベッティオルがポイントを重ねて首位キープ。しかしこの後の本格山岳ステージの開始によってここは厳しくなるとは思う。
新人賞ではマルティネスがなんとか3位に。
ただしここも、この後の山岳ステージでミゲルアンヘル・ロペスやエガン・ベルナルが本気を出してきたときに、守り切る自信は正直、ない。
チーム総合では、ウッズ、ウラン、ヴァンガーデレンの3名が上位に入っているEFエデュケーション・ファーストが首位に。
次回はいよいよ、「王の山」ラ・プランシュ・デ・ベルフィーユである。
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