りんぐすらいど

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【PCM2019】ツール・ド・フランス第13ステージ――運命の個人タイムトライアル

自転車ロードレースシミュレーションゲーム「ProCyclingManager2019」を使用してツール・ド・フランス2019のコースを予習しつつティージェイ・ヴァンガーデレンで総合表彰台を目指す無謀なプレイ。

第12ステージ終了時点までの総合成績は以下の通り。

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総合3位から9位までが1分以内にひしめき合う大接戦で迎えた第13ステージは今大会唯一の個人タイムトライアル。

総合成績が上下すること必至のこの日、最後に笑うのは誰だ?

 

↓前回はこちらから↓

www.ringsride.work

↓各ステージの詳細はこちら↓ 

www.ringsride.work

 

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第13ステージ  ポー〜ポー  27.2㎞(個人TT)

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全長27kmの中距離個人タイムトライアル。

決して長くはないが、途中10%を超える勾配の登りも含んでおり、一筋縄ではいかない。

ゲーム中では総合首位に立つクリス・フルームや総合2位のトム・デュムランに向いているステージと言え、実際に現在進行している現実のツール・ド・フランスでは、総合2位のゲラント・トーマスや同3位のエガン・ベルナルに有利と言えるだろう。

もちろん、総合首位のジュリアン・アラフィリップにとっても。トーマスにその差は縮められるかもしれないが、この日もしっかりとマイヨ・ジョーヌを守ってはくれそうだ。

 

 

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総合4位のティージェイ・ヴァンガーデレンは終盤の出走。

調子は上々。

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ここまでの状況はトップタイムを記録しているのがチーム・イネオスのワウト・プールス。2位のトニー・ガロパン(AG2Rラモンディアル)を27秒も引き離し圧倒。

TT能力が高いはずのフィリッポ・ガンナ(チーム・イネオス)やパトリック・ベヴィン(CCCチーム)などがすでに1分以上遅れている辺り、やはり純粋なTTスペシャリスト向けのレイアウトというわけではなさそうだ。

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スタート直後に右90度カーブ、そこから左に急カーブを曲がりながら早速6%程度の勾配の登りが続く。

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この登りの直後に下りが入り、橋を渡ると今度は再び登りに。

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1km近くにわたり9%近い勾配が延々と続く。

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丘を登り切ると、第1計測地点まであと1kmほど。

最後の1kmは下りとなり、時速50kmを超えるハイスピードで最初の計測ポイントを通過する(実際のレースでは微妙に位置が変わる可能性あり)。

 

第1計測の結果は以下の通り(ヴァンガーデレンまで通過した状態のもの)

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先ほどまで1位だったプールスは一気に7位にまで沈み、現時点での最速はヴィンツェンツォ・ニバリ。2位モレマと、やはり登りの影響は大きいようだ。

ヴァンガーデレンはニバリから11秒遅れの6位。ウランは27秒遅れの15位。

正直、良い状態とは言えない・・・。

 

 

第1計測地点を越えたあとにまた少し登り、そこからは2~3kmほどの下り。

ただしかなり曲がりくねっており、思ったよりもスピードは出ない。テクニックが要求されるレイアウトで、その意味でたしかにニバリは得意かもしれない。

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下り切ったあとは、すぐにまた10%を超える区間も含んだ登り。
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20km/hを下回るスピードでひいひい言いながら登りきり、最後は2km弱の下り60km/hの速度で走りぬけて第2計測地点へ。

実際のレースではこの厳しい登りの頂上に第2計測地点が置かれているようだ)

トップタイムのニバリから31秒遅れの6位に。この日のスタート時点でニバリとのタイム差は10秒しかなかったため、大きく逆転されている状態となる。

 

 

第2計測地点が終われば、あとはゴールまでひたすら平坦な道をまっすぐ。

(実際のレースでは平坦区間の途中に第3計測地点も設置されている)

 

時速50km弱でひたすら懸命にペダルを回し続け、やがて、ゴールへ。

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結局、最後に走ったデュムランとフルームがステージでも上位に食い込み、その中でもフルームがデュムランに30秒以上の大差をつけて圧勝。

ヴァンガーデレンは1分11秒遅れの10位。少なくともクリス・フルームを打ち倒して総合優勝・・・はかなり厳しくなったと言わざるを得ない。

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区間3位に入ったニバリが一気にジャンプアップして総合3位に。ヴァンガーデレンは総合5位に沈んだ。

バルデとマーティンがやはりタイムを大きく失い、ウランが総合9位にジャンプアップしている。

実際のレースでもこの2人がどこまでタイムを失ってしまうのかは注目の的である。

 

 

果たして実際のレースではどうなるか。

 

 

ちなみに、通常のラインレースでは「リプレイの保存」をするとポディウムが見られなくなる。

チームTTと今回のITTはポディウムを見られる数少ないチャンス。

以下、各賞ジャージのポディウムを紹介。

 

まずはマイヨ・ジョーヌ。チーム・イネオスのクリス・フルーム。

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次に、かろうじて山岳賞ジャージをキープしているアルベルト・ベッティオル。

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続いてマイヨ・ヴェールが一番似合う男、ペテル・サガン。

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最後に新人賞ジャージのジュリオ・チッコーネ。現実世界のジロで山岳賞、そしてツールでも一時期マイヨ・ジョーヌを着たこの男。ゲームの中でもしっかりと活躍中だ。

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このゲームは3Dキャラクターのモデルはみんな一緒な感じなので少し寂しくはあるが、それでもチームジャージを着て表彰を受ける姿はやっぱり燃えるものがある。

 

 

次回はいよいよ、今大会最注目ステージの1つ、「トゥールマレー頂上フィニッシュ」である。

 

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