自転車ロードレースシミュレーションゲーム「ProCyclingManager2019」を使用してツール・ド・フランス2019のコースを予習しつつティージェイ・ヴァンガーデレンで総合表彰台を目指す無謀なプレイ。
ポーで行われた丘陵個人TTを終え、総合成績は以下の通り。
今回は今大会注目ステージの1つ、「トゥールマレー」頂上フィニッシュ。
総合成績の変動は間違いないものとなるだろう。
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第14ステージ タルブ〜トゥールマレー 117.5㎞(山岳)
ピレネーの定番峠、美しき「トゥールマレー」。
その頂上にフィニッシュを置くという、9年ぶり、史上4回目の挑戦が今年のツールの注目ステージの1つである。
距離も121kmと短め。また、最後のトゥールマレーだけでなく、途中にある1級山岳も十分に破壊力があり、総合勢での動きが巻き起こることは間違いないと予想された。
そして、ヴァンガーデレンの体調も上々。
第1週のラ・プランシュ・デ・ベルフィーユで3位を獲ったときと同様にRDCが+3。
これは期待して良さそうだ。
さて、この日、最後の登りだけで勝負するのではなく、少し作戦を考えることにした。
すなわち、山岳賞ジャージを着るベッティオル、そして体調が十分でなく毎回山岳ではあまりにも早く脱落してしまうマルティネスの2人を、逃げに乗せる、という作戦だ。すなわち「前待ち作戦」。
スタート直後からアタック合戦が繰り広げられ、15kmほど消化したのちに、20名の逃げ集団が確定した。
ベッティオル、マルティネスも作戦通り入り込んだこの集団には、ミゲルアンヘル・ロペスやリッチー・ポート、エンリク・マスといった本来であれば総合を狙ってもおかしくはない選手たちも含まれていた。
また、新人賞ジャージを着るジュリオ・チッコーネや、4分40秒遅れの総合7位ボブ・ユンゲルスの姿も!
しかし、早々に遅れ始める2名の姿が。
一体誰だ・・・?
お前らかーーーーーーー!!!!!
集団のヴァンガーデレンたちに注意すべく、先頭のこの2人にはオート指示を与えていた。
しかしまさか、その結果18km地点の4級山岳(登坂距離1.4km、平均勾配6.7%)でいきなり遅れるとは・・・。
とりあえず前待ち作戦は失敗。
気を取り直して、8人全員揃った集団内で、最初の1級山岳コル・デュ・スロール(登坂距離11.9km、平均勾配7.8%)の登坂を開始する。
10%近い急勾配区間も含んだ長い登りで、EFの平坦ルーラーたちも次々と脱落していき、集団も着実に絞り込まれていく。
頂上までラスト2kmは9%以上の勾配が延々と続く。
集団の数も40名程度にまで縮小し、EFエデュケーション・ファーストもいつものヴァンガーデレン、ウラン、ウッズの3名だけになってしまった。
そしていよいよ、超級トゥールマレー(登坂距離19km、平均勾配7.4%)の登りに突入する。
登り始めで逃げは2名に。
総合7位、第9ステージでも勝利しているボブ・ユンゲルスが単独で先頭。そこから24秒遅れのワレン・バルギルは今にも集団に捕まりそうになっている。
そのユンゲルスも、登りから4km、残り15km地点で捕まり、メイン集団が先頭でゴールを目指す形に。
ゴールまで残り9kmで残っている24名
(BOH)コンラッド
(INS)フルーム、ベルナル、トーマス、プールス
(AST)フルサング、ロペス
(TJV)ログリッチェ
(SUN)デュムラン
(TBM)ニバリ、デニス
(MOV)キンタナ
(UAD)Dマーティン
(DQT)ユンゲルス、マス
(MTS)Sイェーツ、Aイェーツ
(GFC)ピノ
(EF1)ウラン、ヴァンガーデレン、ウッズ
(TFS)モレマ、チッコーネ
(ALM)バルデ
相変わらずイネオスは強いが、その中で3名も残せているEFエデュケーション・ファーストは優秀だと思う。
動きのないまま残り4kmを迎え、勾配が増していく中、EFエデュケーション・ファーストが先手の攻撃を仕掛ける。
マイケル・ウッズが持てる力の全てを出し切って、ペースアップ。
2km近い超牽引の末、集団は縦に長く伸び、ウラン、ヴァンガーデレンを引き連れたウッズは集団から抜け出す形に。
イネオスのアシストも必死で追いかけるが、肝心のフルームは後方に留まっている。
そして残り1.5km。ウッズは力尽きて脱落。しかしそのときには、エース2人は集団との距離を一気に開くことに成功していた。
勾配8.9%。しかし2人の速度は24km/h。強烈なアタックに、精鋭たちは反応することもできなかった。
さしものフルームも、アタックの際にこの位置にいたんじゃどうしようもない。
そのままタンデム走行を続け、一時は集団に50秒近いタイム差をつけた2名。
ウランは終始、ヴァンガーデレンのために前を牽き続けていた。
そしていよいよ、ゴール目前。
最後の最後は30秒近くまで詰められたものの、なんとか、ヴァンガーデレンとウランのワンツーフィニッシュを達成することができた。
興奮し過ぎて、ガッツポーズを出すことを忘れていたが、見事な勝利だった。
現地メディア?も大々的に報道。
美しきワンツートップ。しかも、今大会最注目ステージの1つであるトゥールマレー山頂フィニッシュで。
そして総合成績でも、ついに、ついに表彰台圏内に!
夢は夢で終わらない。
現実世界のヴァンガーデレンが望み続けて手に入れられないままでいるこの総合表彰台という夢を、つかみ取る、その瞬間まであとわずかである。
あとは、この先の山岳ステージの連続の中で崩れないことを祈るばかり・・・。
次回もピレネーの超級山岳ステージ。
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