自転車ロードレースシミュレーションゲーム「ProCyclingManager2019」を使用してツール・ド・フランス2019のコースを予習しつつティージェイ・ヴァンガーデレンで総合表彰台を目指す無謀なプレイ。
トゥールマレー決戦を終えて、現在の総合順位は以下の通り。
前日の見事な活躍により、ついに総合表彰台圏内に登りつめたヴァンガーデレン。
しかし、安心はできない。むしろ厳しいステージの連続はまだ始まったばかりなのだから。
本日は第2週最終日となる第15ステージ。
トゥールマレーと同等、いやもしかしたらそれ以上の難関山岳ステージである。
↓各ステージの詳細はこちら↓
スポンサーリンク
第15ステージ リムー〜フォワ・プラットダルビ 185㎞(山岳)
前半は平坦基調だが、残り80kmを切ったあたりから立て続けに3つの1級山岳が連続する、総獲得標高4,700m超の難関山岳ステージ。
とくにボーナスクライムも用意された2つ目の1級山岳ミュール・ド・ペゲール(登坂距離9.3km、平均勾配7.9%、残り47.3kmから登坂開始)は、ラスト3kmの平均勾配が12%以上のまさに「壁」。
この激坂を乗り越えた先にある1級山岳プラット・ダルビ(登坂距離11.8%、平均勾配6.9%)山頂フィニッシュで一体どの選手が生き残るのか。
トゥールマレーよりも厳しい展開が予想されるステージで、現実のレースではジュリアン・アラフィリップが本当に最後まで耐え抜くことができるのか、注目の集まる一戦となっている。
そしてゲームの中では、前日のトゥールマレーでの勝利によってついに総合表彰台圏内に浮上してきたヴァンガーデレンが、さらにタイムを稼ぐことができるのかどうかに注目が集まった。
ヴァンガーデレンの状態はここまでの最高値である+5。アダム・イェーツに匹敵する登坂力となっている。
この状態で迎えるプラット・ダルビ決戦。総合2位のデュムランに届くとまで言わなくとも、総合4位以下の選手たちとのタイム差はもっとつけておきたいところ。
今日も前待ちとしてベッティオルとマルティネスを逃げに乗せる。
ほかにもリッチー・ポート、ミゲルアンヘル・ロペス、ラファル・マイカ、パトリック・コンラッド、ロバート・ヘーシンク、ボブ・ユンゲルスなど、昨日に続き実力者たちが逃げに乗っている。
オート操作にして早々に遅れた前日の反省から、「リレー(ローテーション)」状態でパワーを最低でも60%台で維持させて、ローテーションに回らないから突き放される、みたいな状態を作らないようにした。
それでも最初の1級山岳ポール・ド・レール(登坂距離11.4km、平均勾配7%、残り75.9kmから登坂開始)の山頂まで残り3kmあたりに到達すると、さすがにダニエル・マルティネスは力尽きるようになる。
こうなったらもうあとは力をセーブしてメイン集団を待つだけだ。
逃げ集団もバラバラに分解され、リッチー・ポートやファビオ・アル、エマヌエル・ブッフマンらは遅れ始める。
メイン集団も40名を切って精鋭集団だけが残るようになり、EFエデュケーション・ファーストもいつものヴァンガーデレン、ウラン、ウッズの3名だけに。
そこに落ちてきたマルティネスが合流して前を牽いてくれたので、前待ちは今回、多少なりとも功を奏したようだ。
もちろん、そんな彼らも、2つ目の1級山岳ミュール・ド・ペゲール(登坂距離9.3km、平均勾配7.9%、残り47.3kmから登坂開始)のとくに厳しい残り3kmの
急勾配区間(平均勾配12%以上)に突入すれば早々に遅れていってしまう。
山頂まで1kmを切って、これまで強力にサポートしてくれていたウッズすらも遅れてしまっていることが、この登りで厳しさを証明してくれている。
そして、いよいよ最後の1級山岳プラット・ダルビ(登坂距離11.8%、平均勾配6.9%)。
逃げ残りは3名。ロペス、コンラッド、ユンゲルス。集団とは45秒程度のタイム差。
集団は24名。登り始め3km付近(残り8km台)で15%近い勾配が続き、いきなり集団は搾り取られていく。
残っているメンバーは以下の通り。
(BOH)(先頭にコンラッド)
(INS)フルーム、ベルナル、トーマス、プールス
(AST)フルサング、ビルバオ(ロペスは先頭)
(TJV)ログリッチェ
(SUN)デュムラン
(TBM)ニバリ、デニス
(MOV)キンタナ、カラパス、ランダ
(UAD)Dマーティン
(DQT)(先頭にユンゲルス)
(MTS)Sイェーツ、Aイェーツ
(GFC)ピノ
(EF1)ウラン、ヴァンガーデレン
(TFS)モレマ
(ALM)バルデ
(PCB)バルギル
(TDE)カルメジャーヌ
(TKA)ナバーロ
EFがいつもより枚数が少ないのに対し、イネオスは相変わらずの豪華メンバー。
そして、残り7kmでピノが動いた。
ウランがすぐさま追いかけようとするも、すぐについていけなくなり、再び集団に戻る。
ピノは現在、総合12位。山頂までまだ距離はあるし、慌てる必要はない。
すぐさま(残り6km)逃げていたユンゲルス、コンラッドたちに追いつくピノ。集団とのタイム差は30秒にまで開いている。
しかしほぼ同じタイミングで先頭からもロペスが抜け出しており単独先頭に。
となれば、ピノも2人に頓着せず、すぐさまこれを突き放して先頭へ向かう。
そして残り5.3kmでロペスに追い付いたピノ。
このとき、メイン集団とピノたちとのタイム差は、2分30秒近くにまで広がっていた。
同じころ、メイン集団からも総合9位ダニエル・マーティンが抜け出す。
残り4kmでピノはロペスも突き放し独走。
マーティンもすぐさまロペスにまで追い付き、そしてこれを抜き去ってピノに追随。
メイン集団ではサイモン・イェーツ、次いでフルサングがアタックし、活性化。
しかしこのとき、先頭のピノとマーティンとメイン集団とのタイム差は、4分44秒にまで広がっていた。
爆走するピノ、追いすがるマーティン。
結局、マーティンはピノに追い付くことはできなかった。
そのまま、プラットダルビ逃げ切り勝利!
まるで、昨夜の現実世界のトゥールマレーを見ているかのような、鮮やかな力での勝利だった。
メイン集団からはフルサングを追って、ワウト・プールスの牽きでフルームがアタック。
ウランの力を借りながらヴァンガーデレンもここに喰らいつき、ゴール直前で逃げこぼれていたコンラッドたちを飲み込みながらゴールに雪崩れ込んだ。
それでも、ピノとマーティンからは2分51秒遅れのゴールとなってしまう。
結果、総合成績はこの通り。
スタート前、ヴァンガーデレンからは2分21秒遅れの総合9位だったマーティンが、一気にジャンプアップしてヴァンガーデレンよりも36秒早い総合2位に。
ヴァンガーデレンから3分01秒遅れの総合12位だったピノも、ヴァンガーデレンと同タイムの総合4位に浮上してきた。
完全に、油断していた。まさかこの2人が、一気にあれだけのタイムをつけて爆走するとは。
ゲーム特有のスケールの問題もあるものの、タイム差を意識せずに自由に走らせすぎた。
トゥールマレーでの快進撃により総合表彰台を手に入れたヴァンガーデレンだが、一夜にしてこれを失うことに。
ただ、彼自身の調子が悪いわけではない。
第3週のアルプス3連戦にて、デュムランまでの33秒を挽回できれば、再び表彰台圏内に入っていける。
可能性は十分にある。いよいよ、最後のアルプス最終決戦だ。
スポンサーリンク