誰もが集団スプリントで終わるだろうと思っていたステージ。タイム差も途中までは順調に縮んでいるように思えた。しかし、ラスト10kmを切ってから雲行きが怪しくなった。
下り基調と追い風が影響したのか。逃げの1人であるエヴァン・ハフマンが元アメリカTTチャンピオンであることが影響したのか。メイン集団はカチューシャやディレクトエネルジーが全力で牽引したものの、逃げ切った先頭に8秒届かない結果となった。
ラストの一騎打ちで勝利したのは、キャノンデール・プロサイクリングチームのアメリカ人ベンジャミン・キング。アメリカの下部育成チームから登りつめた実力者。すべてのアメリカ人レーサーの夢の1つともいえるカリフォルニアの勝利を得た、まさにアメリカンドリームの体現者となった。
jsportsより。
途中のスプリントポイントもともに先頭通過し、合計6秒のボーナスタイムを得ていたこともあり、総合1位のリーダージャージを得ることにもなった。
連覇を狙うサガンにとっては痛い結果となったが、問題は明日のクイーンステージ。超級山岳の山頂ゴールとなるステージでどこまで喰らいついていけるのか。あるいは、今日の最初の山頂も獲ったジュリアン・アラフィリップが、昨年のリベンジとばかりにこのクイーンステージでタイムを稼ぐのか。結果が楽しみなレースである。