りんぐすらいど

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Israel Cycling Academy 2018年シーズンチームガイド

読み:イスラエル・サイクリングアカデミー

国籍:イスラエル

略号:ICA

創設年:2015年

使用機材:De Rosa (イタリア)

2017年ヨーロッパツアーランキング:25位

(以下記事における年齢はすべて2018年における数え年表記となります) 

 

 

 

2018年ロースター

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創設にはサガンも関わっているらしいイスラエル籍のチーム。今年、プロコンチネンタルチームに昇格したと共にジロ誘致と出場権獲得を果たした、イスラエル財政の豊かさを象徴するチームだ。

その財力を使って、ワールドツアーチームから多くの有力選手を獲得。実力では一気にプロコンチネンタルチームの上位にのし上がっていった。あとはどれだけの実績を出せるか。

目下、目標となるのはジロ・ディタリア。ベン・ヘルマンスとルーベン・プラサの2大クライマーが中心となるだろう。その他、ティレーノ~アドリアティコや(おそらくは)イル・ロンバルディアなど、その他の有力なワールドツアーレースでの実績獲得を目指す。RCSとの蜜月が、来年も続くとは限らないので・・・。

 

 

 

注目選手

ベン・ヘルマンス(ベルギー、32歳)

脚質:クライマー

トップスポート・フランデレンでデビューし、レディオシャックを経て昨年までBMCに所属。元々短いステージレースでは実力を発揮していたクライマーだったが、昨年はツアー・オブ・オマーンにて区間2勝と総合優勝。実は2016年ブエルタでも総合14位と、グランツールでも十分に戦える実力をもっていた。

2018年イスラエルサイクリングアカデミーはティレーノ~アドリアティコ及びジロ・ディタリアへの出場権を得ている。ヘルマンスが昨年14位と健闘したイル・ロンバルディアの出場権を得られる可能性も高そうだ。チームとしては絶対に失敗できない今年のジロ・ディタリアにおける、総合エースとしての大きな期待を寄せられていることだろう。

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ルーベン・プラサ(スペイン、38歳)

脚質:クライマー

スペインのベテランクライマー。独走力も高く、山岳逃げスペシャリスト。2015年はツールとブエルタの両方で山岳逃げ切り勝利を果たした。とくにブエルタでは単独で115km。確か、アウターで走り切ったとか? 誰もが無理だろ、と思ったその独走勝利をやりきった彼は、デヘントとはまた違ったタイプのスペシャリストであった。

そんな彼にとって、総合狙いに変化しつつあったチームは若干、居心地が悪かったのかもしれない。ジロ出場の決まったこのイスラエル・サイクリングアカデミーにおいて羽を伸ばし、ジロ勝利を果たすことで「全グランツールで勝った男」の1人として名を残すことが、残りの自転車人生における最大の目標と言えるかもしれない。

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オーギュスト・イェンセン(ノルウェー、27歳)

脚質:パンチャー

ノルウェーのコンチネンタルチーム「チーム・コープ」に所属していた昨年、アークティックレース・オブ・ノルウェーにて区間1勝と総合2位を獲得。

クリストフやディラン・トゥーンスなどワールドツアーチームの選手たちも参加するこのHCクラスのレースでのこの実績はなかなかのもの。プロコンチネンタルチームへの昇格を果たした今年、更なる活躍が期待される。

 

クリスティアン・ズバラーリ(イタリア、28歳)

脚質:スプリンター

元ディメンションデータ。MTNクベカ時代からずっと所属しており、2015年ブエルタではステージ勝利も果たした。

彼もまた、ワールドツアーチームの人数削減の憂き目に遭った一人なのか。実力はあるはずなので、1クラスやHCクラスでの勝利を重ね、復活を目指したい。

 

ネイサン・アール(オーストラリア、30歳)

脚質:クライマー

かつてはチーム・スカイなどに所属。昨年はチーム右京に在籍し、ツアー・オブ・ジャパン総合2位などの結果をもたらし、チームのアジアツアー首位に貢献した。

 

ソンドレホルスト・エンゲル(ノルウェー、25歳)

脚質:スプリンター

「壇上ダンス」で有名になったスプリンター。IAM解散後はAG2Rに移籍するも結果を出せず、今年はイスラエルに。

先日のマヨルカ・チャレンジ初日トロフェオ・カンポスで2位と勝ちきれなかったが力は示せた。 このまま沈んでいってほしくはない男。復活の年になれるか。

 

 

 

2018年シーズン主要出場予定レース(1/28時点)

1/31~ ボルタ・ア・ラ・コムニタ・バレンシア(ヨーロッパツアー2.1)

出場予定選手

1.ルーベン・プラサ

2.ベン・ヘルマンス

3.ガイ・ニヴ

4.ガイ・サギフ

5.ダニエル・テュレック

6.デニス・ファンウィンデン

 

プラサ、ヘルマンスといったチームを代表する一流クライマーを引き連れ、ジロに向けたウォーミングアップを図ると共に、二ヴやサギフといったイスラエル人選手の経験を積ませる目的もしっかり持つ。

スプリント、チームTTではどうしようもないとは思うので、第4ステージでのクライマー2名の活躍と、あとは積極的な逃げに期待したい。プラサは第2ステージでのロングエスケープとかにも期待できそう。