東京都シンボルプロムナードで行われた、1周800m、計40周のクリテリウム。
予選にて8人全員を決勝に進出させたチームUKYOが終始レースをコントロール。他チームの逃げを1度も許さないまま名スプリンターのジョン・アベラストゥリ・イザガが勝利を掴んだ。
それでも2位、3位にはUKYOに次ぐ人数を決勝に送り込んだ宇都宮ブリッツェンが入り込んだ。
いずれもチームランキング1位、2位のチームであり、また宇都宮ブリッツェンに次いで積極的なレース展開をしたのはチームランキング3位でかつリーダージャージを擁するマトリックス・パワータグ。
現在のJプロツアーの実力の序列をまざまざと感じさせるレース展開となった。
優勝したジョンと、2位の阿部嵩之、3位の鈴木譲。
レースがラスト5周に入るタイミングで、ゴール前の直線に入るカーブで落車が発生。選手の1人が血を流しながら倒れ動けなくなる。コース内に緊急車両が入りレースは一時中断。
UKYOにとっても、ちょうど攻勢を仕掛けようとしていたブリッツェンにとっても、決して良いとは言えないタイミングからのリスタートであったが、最後まで優位を保ったままレースを展開できたことは、この両チームの実力の高さを証明している。
UKYOは将来的にはヨーロッパ進出も考えているとか。日本生まれとしては初?のプロコンチネンタルチームとなって欧州でもぜひ活躍してほしいところだ。
また宇都宮ブリッツェンは逆に地域密着型チームの先駆けとして、今後の日本におけるロードレース普及に貢献していただきたい。
それぞれの未来に向けての可能性を強く感じさせてくれるレースとなった。
レース終盤になっても変わらず先頭を牽引し続けるチームUKYO。写真の先頭はオスカル・プジョル。