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【日本トップランカーたちのアンケート付き!】いまから始めるPCS Game徹底ガイド! 2021年シーズンはみんなでPCS Gameをやろう!

 

自転車ロードレースファンなら誰もが重宝する世界最大の自転車プロロードレースデータベース、Pro Cycling Stats(略称PCS)

プロの実況解説者たちも実況中つねに傍らに置いて使用しているというこのサイトには、PCS Gameと呼ばれる「予想ゲーム」が存在する。

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https://www.procyclingstats.com/index.php

Pro Cycling Statsホーム画面。右上のメニューにある「Game」からPCS Gameに入れる。


その存在は知りつつも、やったことない、あるいは少しはやったことあるけれどよくわからない、という人も多いだろう。

しかしこのPCS Gameをやることで、自転車ロードレースを「より楽しめる」側面もあり、何より日本のプレイヤー人口が増えることでさらにみんなが楽しめる環境が出来上がってくる。

 

 

よって、今回は興味はあったけれどやり方がよくわからないという方々向けに、PCS Gameを丁寧に紹介していく。

また、日本のトップランカーたちの協力を得て、事前にアンケートに答えてもらっている

彼らの「当て方」を学び、コツを掴むことで、より楽しくプレイし、かつより楽しくレースを見ることができるようになるだろう。

 

2021シーズンはみんなでPCS Gameをやって盛り上がっていこう!

 

目次

 

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PCS Gameとは? どうやってプレイするの? コツは?

PCS Gameとは、世界最大の自転車プロロードレースデータベース Pro Cycling Stats(略称PCS)の中に用意された予想ゲームである。

プレイするためにはアカウント登録が必要になるため、ホーム画面右上のこの緑色のところでSign up(登録)しておこう(ログインしていない状態ではここの表記がLog inとなっている。また、モバイルの画面でも緑色のこのマークがついているのでそこをタップしよう)。

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ログインしていない状態でもたしかGameはできるはずだが、記録が残らないので実質意味がない。

ときおり何かの拍子でログアウトされていることに気が付かずに星を振って・・・という悲劇につながらないよう、Gameをするときはしっかりとログイン状態になっているか確認すること。

 

なお、このPro Cycling Statsの運営者たちが2020年シーズンから「Pro Cycling Game」というまた違ったゲームを別サイトで立ち上げている。

https://www.procyclinggame.com/

 

これはどちらかというとTour de France公式のFantasyのようなルールで、人によってはよりとっつきやすく面白いかもしれない。

ただし、自分もあれもこれも手を出すほど余裕がなかったため、正直まともにプレイできていない。よって今回は、こちらの「Pro Cycling Statsの」Gameについてのみ、解説していくこととする。

 

また、PCS Gameについては『サイバナ』を運営するあきさねゆうさんも過去にYoutubeで解説動画を上げているため、そちらも参考にしていただけると良いだろう(バージョンが古いものなので、一部今とは違った仕様になっているところもあります)。

www.youtube.com

 

 

 

ゲーム画面は以下の通り。

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簡単に言えばTOP10に入る5名の選手を予想し、全部で9つの星を割り振るというもの。
1位の選手を当てることができれば星の数×10ポイント、2位の選手を当てることができれば星の数×9ポイント・・・のように、10位の選手までは星の数と順位に応じてポイントが手に入る。

さらにTOP10を2名以上当てると、2人目からは1人につきボーナスポイント5ポイントが付与される。

もちろんTOP10を外すとその選手に振った星はすべて無駄になる(上記でいうとルイスレオン・サンチェス)ため、1位を確実に当てるよりも、いかにTOP10(とくにTOP5)の選手を当てられるか、が重要になる

よって、予想ゲームとは言いつつも、総合的に各選手の実力やコンディション、そのレースへの適性に対する正確な知識や直観が求められる、よくできたゲームである。

そして、このゲームをこなしていくことで、「今、誰が強いのか」をなんとなくではなくリアルに理解していくことができるようになっていく。

その知識はやがて、自転車ロードレースをより楽しむことに寄与するようになるだろう。

 

 

なお、最高点である100点を手に入れるためには「1位の選手に星5を振り、2位~5位の選手をすべて当てる」必要がある。

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上記は私の最高得点である99点を獲得したときのレース。

このときの5位はダニー・ファンポッペルだったため、彼をマレツコの代わりに入れることができていれば、100点を獲ることができた。

100点を獲るためにはまず1位を当てること。そして、上位勢を取りこぼしなく選べることが重要。

ただし、星を5つ振ることには当然リスクが伴う。その選手が落車したりパンクしたりそもそも体調不良などでDNS(不出場)になってしまえば、大きくポイントを失うことに・・・(★1つを4人、1位~4位で当てたとしても49ポイントしか手に入らない)。

ときに、あえて100ポイントを捨てて堅実に星を振ることもテクニックの1つとなるため、このあたりの戦略がこのGameでは非常に重要になってくる。

 

 

また、ランキング上位に入るためには単純に好ポイントを獲るだけでなく、「より多くの人が予想を外したレース」でポイントを稼ぐ、つまり「平均点との差を大きくして勝つ」ということが重要になってくる。

たとえば下は2019年のブエルタ・ア・アンダルシア(ルタ・デル・ソル)第2ステージのときの予想で、おそらくこれが自分の中で最も平均点との差を大きく獲れたステージだったように思う。

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ポイント自体は77ポイントで、TOP10に入る選手については3名しか当てられていないが、"193Players predicted the winner of the race, which is 28.0%" とあるように、この日28%の人しかTOP10入りを予想していなかったマッテオ・トレンティンを選択し、しかも彼が勝つと強く信じて星5個を上げたことを見事的中させたことが高ポイントの秘訣となった。

”693 players scored on average 16 points." とあるように、この日の平均点は16ポイント。よって、そのポイント差は61ポイント

ちなみに先ほどの99ポイントのレースの平均点は86ポイント。その差はわずか13ポイント。

ランキング上位を目指すうえでどちらの成績がより重要かは言うまでもない。

 

いかに「平均点との差を大きく広げるか」に注目していく必要があるし、これは逆にマイナスとなる際にもいかに平均点から離れないようにするか、というのが重要になることも意味している。

負けるときは手堅く負け、勝てるときに大きく勝つ。このバランスがPCS Gameを制するうえでは重要になる。

 

 

それでは、より好成績を獲るためにはどんなことが必要になるのか?

それは勉強と同じで、「予習と復習」である。

 

 

 

PCS Gameにおける「予習と復習」

予習はもちろん、コースや選手について知ること。

コースについてはPCSの中でも簡単なコース断面図などがあるが、細かな部分となると、実はこの断面図だけに頼っていると不安がある。

 

たとえば上記のブエルタ・ア・アンダルシア第2ステージだが、用意された断面図ではパッと見「山頂フィニッシュ」のようにも見える。

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実際にこの日の "Most picked" すなわち「5名の中に選ばれた数の多い選手ランキング(=予想人気ランキング)」では、上位にヨン・イサギレ、ステフェン・クライスヴァイク、ヤコブ・フルサンといった総合系クライマーたちの名前が集まる結果となった。

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こちらのMost pickedはレース終了後にメニューから選択して見ることができる(下図参照)。

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だが、公式サイトや各種海外サイト、あるいは過去の同じコースで行われたレースの結果などを紐解いていくと、この断面図では判別できない特徴を掴むことができるようになってくる。

たとえばこの日のコースについてりんぐすらいどでコースプレビューしたときには次のようにコメントしている。

 

終盤は少しずつ山がちに、ゴール25km手前には登坂距離4.3km、平均勾配5%の3級山岳が。そしてゴールに向かっても平均勾配3%程度の緩やかな登りがだらだらと続く。

よって、この日は集団スプリントで決着する、と考えても良いだろう。一応は登りスプリントということを考えれば、バレンシアナで強さを見せたマッテオ・トレンティン(ミッチェルトン・スコット)やイバン・ガルシア(バーレーン・メリダ)、あるいはオドクリスティアン・エイキング(ワンティ・グループゴベール)あたりにチャンスがと言えるだろう。

 

このコメントが何を根拠にしているかは今となっては覚えていない・・・おそらくは今はすでにリンクが切れている公式サイトでのより詳細な断面図などを確認していたのか。

とにかく、こういった、PCSの断面図だけには頼らないコース知識は重要なポイントになってくる。

 

 

とはいえ、そこまでするのはさすがに難易度が高いし、コストもかかる。

よって、予習は原則はPCSのコース断面図と予想ページの右側に掲載される「人気選手ランキング(選択されている数の多い選手たちの上位勢)」を参考にするのがベストである。 

人気の高い選手を選べば、たとえ大外れだったとしても自分だけが外して平均点からのマイナスが大きくなることは避けられる。

 

そして、予習はコストをかけずにいる分、むしろおろそかにしがちな「復習」に力を入れたほうがよりよい。

上記の "Most picked" の確認はもちろん、私がよくやるのは、その日の "Day ranking"上位勢(とくに日本勢)の人たちが「何を選んだのか」に注目することである。

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メニューから "Dayranking" を選択して進んだ先のページで、NationからJapanを選択することで日本勢の成績を一覧で見ることができる。

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日本勢の中で自分がどういう位置にいるのか、そして上位勢は誰にどれだけの星を振ったのか、ということが一目瞭然となり、非常に参考になる。

 

ここでなぜあえて日本勢に注目するかというと、国籍というよりは、「定点観測」の重要性である。

外国人の良く知らない人が1位になっていても、彼(彼女)がその日たまたま偶然に高得点を獲っただけだとしたらあまり参考にならない。

とりあえず日本人じゃなくてもいいけど何名か常に高得点を獲っている人を常に意識して、その人がより高得点を獲ったときは一体どんな選び方をしたのか、そして逆にその人よりも上位になったときはどういう選択を自分がしたからだったのか、ということを確認することが非常に重要になる。

 

これを繰り返していくことで確実に点数が取れるようになっていくし、自分の知らなかった注目選手の存在を学んでいくことができるようになる。

 

 

やがてより興味を持ち始めてきた段階で、PCS外のいろんな情報源に触れるようになっていくことで、より高得点を獲れるようになったり、選手やレースに詳しくなっていくことが期待できるようになるだろう。

 

まずは、一回一回のプレイを経て「復習」を積み重ねていくこと。

これが実に肝心である。

 

 

あとは各個人の選手ページに飛ぶことでさらにいろんな情報を手に入れられるようになっていくが、このあたりのテクニックやコツは、また別の機会にお話ができればと思う。

逆に、気になることがあればぜひ色々質問していただければと思うので、何卒宜しくお願い致します。

 

 

 

日本トップランカーたちのアンケート 彼らの高得点獲得の秘訣は?

もしかしたら今回、こちらがより参考になるという人も多いだろう。

現在、日本国籍でプレイしていてPCS Game RankingやSeasonRankingの日本勢で上位にきている5名の方々に、事前にアンケートを獲りました。

内容としては予想の際に参考にする情報源だったり、予想の際のマイルールだったり、「お得」な選手だったり・・・

それぞれのプレイヤーのやり方が多岐にわたるこのGameにおいて、他のプレイヤーの考えを聞ける場というのは非常に貴重。

今回、快くアンケートに答えていただいた5名の方々には、改めて感謝申し上げます。

 

5名の方のプロフィールは下記の通り。(いずれも、PCS登録名でのご紹介となります)

なお、ランキングはPCS Game RankingSeasonRankingの2種類があります。

後者は分かりやすくて、そのシーズンで獲得したポイントの合計値でのランキングです。

前者はPCS自体が「メインランキングである」と明言しているランキングで、これは過去12か月の各レースで「平均点以上」を獲得したレースのその平均点からの差のみを集計したランキングで、平均点以下を獲った場合は一律0点となるものです。

PCS Game Rankingは「大外れしない」巧さが反映されづらいという難点はある一方で、何かしらの事情でレースに参加しなかった/できなかった場合もマイナスが大きくならないという利点もあります。

どちらも一長一短あるため併記してご紹介いたします。そこまで大きく変わりはしませんが。

 

それではまず5名の紹介から。

 

RUI_vocaさん

PCS Game Ranking 世界11位(日本1位)

SeasonRanking 世界9位(日本1位)

観戦・視聴歴8年。現在、PCS Game日本勢堂々の1位に君臨されている方です。

その予想的中率の秘訣を、今回のアンケートで探っていきましょう。

 

Yuuaさん

PCS Game Ranking 世界33位(日本3位)

SeasonRanking 世界43位(日本3位)

観戦・視聴歴17年。ご存じ『サイバナ』運営者のあきさねゆうさんです。

ワールドツアーレースの成績だけを集計したWorld Tour Rankingでは2019年シーズン堂々の日本勢1位(世界35位)を記録しており、Tour de FranceのFantasyでも日本勢1位の経験者でもある予想のプロです。

 

Glideさん

PCS Game Ranking 世界41位(日本4位)

SeasonRanking 世界44位(日本4位)

観戦・視聴歴31年(途中の中断を除くと23年)。

いつも「どこから仕入れてきているの!?」と驚くようなマニアックな情報を提供してくださる方です。当時まだ1クラスのレースも対象にしていてより難易度が高かった2016年~2018年シーズンに3年連続でアジア1位を獲り続けた古参の実力者であり、最近は「縛りプレイ」をしたうえでもこの上位に名を連ねております。

 

budouRさん

PCS Game Ranking 世界116位(日本5位)

SeasonRanking 世界172位(日本7位)

観戦・視聴歴9年超。

PCS上では日本国籍ではなく無国籍ですが、これは登録時のエラーによるものとのこと。安定した成績の秘訣は?

 

hys16+さん

PCS Game Ranking 世界192位(日本6位)

SeasonRanking 世界268位(日本8位)

観戦・視聴歴4年。

私より歴は短いですが、どこから仕入れてきているのかわからないような超若手の選手の情報だったり、海外のマニアックな情報など、よくご提供してくださる方です。今年は参加されていないレースも多かったようでランキングを下げておりますが、同様に上位常連の方です。

 

 

以上5名の方々からアンケートの回答を頂きましたので、紹介していきましょう。

一応、このブログの筆者である私、SuzuTamakiの回答(観戦歴6年)の回答も載せておきます。

 

1.いつからPCS Gameをやられておりますか?

RUI_vocaさん

2018年から

Yuuaさん

2018年の途中からです

Glideさん

2016年のPCS Game稼働開始時から

budouRさん

2017からです

hys16+さん

2019年のはじめからしています

SuzuTamaki

2019年から

 


2.予想する際に参考にする情報源は?

RUI_vocaさん

PCSサイト(コース情報、過去リザルトなど)

Twitter(優勝予想を上げている人など)

Yuuaさん

基本はpcsのみ、チーム公式と大会公式もたまに見ます。稀にヨーロッパの天気予報サイトも見ます笑

Glideさん

ここは昨年までと今年で大きく変えた部分なので分けて表記します。
【~2019】
大会公式ルートブック、各チームレースプレビュー、主要自転車競技メディア&開催国ローカル自転車競技メディア(30~40はブックマーク済)、Googleマップ&ストリートビュー(公式プロフィールが怪しい時)、Strava(山岳登坂タイムデータや試走状況データが欲しい時)、過去戦績

【2020】
ProCyclingStats内データのみ(いわゆる縛りプレイです)

budouRさん

PCS、公式サイトや色々なサイトでのコースプロフィール

hys16+さん

直近のリザルトやそのレースの過去の結果などです。

SuzuTamaki

PCS内の情報(そのレースの過去とくに3年間の上位と、注目すべき選手のそのレースでの過去の戦績などを中心に)、公式サイトのプロフィール、Twitter、海外ロードレース情報サイトなど。

 

3.どのタイミングで予想しますか?

RUI_vocaさん

レース開始の3日前~前日くらい、スタートリストがある程度固まった時点で1度投票し、当日の昼にスタートリストの変更や他人の予想などを確認して微修正。

ステージレースの場合は、総合予想をするために、初日開始前に全ステージ分を予想投票しておく。(ただし、グランツールは1週間ごとに分けて休息日にまとめて投票)

Yuuaさん

オープンになったら忘れないようその時点のベストを入れて、あとはロースター確定してからですね

Glideさん

レース当日の昼(アジア/オセアニアレースは前日の夜)。前日までの選手の状態(調子や落車の有無など)を考慮したいので。

budouRさん

1日前ぐらいにします 理由:それぐらいでないとスタートリストがほぼほぼ確定せず、予想できないことが多々あるから

hys16+さん

ワンデーレースやステージレースの総合順位の予想は、選ぶ選手をある程度までは絞れるので、3-4日前から考えて決めることが多いです。

一方で、ステージ順位の予想は、前日のリザルトから予想できることが多いので、締め切りの日に決めています。

SuzuTamaki

原則1日前。可能であれば開始数時間前に再チェック。


4.星の振り方のルールはありますか?

RUI_vocaさん

イチ推し選手に星5、他の4人の選手に星1ずつという振り方で固定。2人が突出している場合は2人に全振りしたほうが安定するのは分かっているが、そういう状況でも一流の予想屋ならば5人当てられるはず(!)。無理やり5人選ぶことが新しい選手を知るきっかけになるなど、次回以降の予想にも活きると信じて5人選んでいる。一種の縛りプレイのようなもの。

イチ推し枠を2人のどちらにしようか迷ったときでも、星3ずつに分けたりせず、少しでも有利な要素がある方に星5振りする。大コケのリスクはあるが、長期的にはその方が得点の期待値は高いはず。

Yuuaさん

突出していて他が予想が難しい場合は星5と星4を振るとか、総合予想ではイレギュラーを嫌って原則星5はあげないとか、5人を選ぶときと2~4人を選ぶときはどういう観点で判断するか、など)
基本は100点目指して星5+星1×4。あとは予想難易度のリスクに応じて星3×2+星1×3、星5+星3+星1とか使い分けます!

Glideさん

おそらくこの点が他の予想プレイヤーと違う点だと思うのですが、まずどんな予想でもリスクヘッジ最優先で100点満点を狙っていません(実際、過去最高点は99点)。

スプリントでガチガチの本命がいたとしても落車やメカトラに見舞われることを考慮して星4か星3にしたり、山岳登坂フィニッシュでド本命に星5を振っても5人目を置きに行く(確実に10位以内に来てくれるけどTOP5は厳しそうな選手)とか。

この辺は星の持ち分が7つな代わりに2人目からのボーナスが10点と大きかった2017年までの配点システム時代の癖が抜け切れていないという側面もあるのですが。

budouRさん

必ず一人に星5を入れることをルールにしてます

hys16+さん

基本的には100点を狙っているので、優勝すると思った選手は星5つ、2-5位予想の選手は星1つをつけています。

ただ、1週間くらいのステージレースで総合成績上位が狙えるときは、星をつける選手を3人くらいまで絞って、安全に点数をとるときもあります。

SuzuTamaki

突出して強い選手がいればその人に星5。

2人が突出していて他が予想が難しい場合は星5と星4をその2人だけに振る。

ステージレースの総合予想ではイレギュラーを嫌って原則星5はあげないようにする。

ボーナスポイントの5ポイントは6位以下を当てるよりも「お得」なので、原則5名選ぶがあまりにも安定しないリザルトが連日続いた場合は無理して5名は選ばない。

 

5.逃げ確実と思われるステージでの予想の仕方

RUI_vocaさん

ひと口に逃げ展開といっても、
・10人以上の大きな逃げ集団でゴールする展開(逃げた中の上位10人のみポイント)
・数人の逃げ集団でゴールする展開(逃げた全員と後方集団の上位にポイント)
など様々なパターンが存在する。なので、逃げに乗ってそのまま逃げ切る可能性もあるし、逃げに乗らなかったとしても後方集団の上位を取り、トップ10以内に入る可能性もあり得るという、そんな選手に投票する。逃げそうかどうかよりも、脚質的に途中の坂などでもしっかり生き残れてゴールレイアウト的にも勝負できるかどうかで選ぶことが多い。
特に山頂ゴールの場合は、大きな逃げ集団でゴールすることは少ないため、後続側の集団からトップ10に滑り込むのを狙って、総合争い上位の選手に投票する。

この選手に逃げてほしいなぁ、逃げたら面白いなぁという願望だけで投票してはいけない。(自分への戒め)

逃げレースに限らずだが、どうしても悩む場合は、人気上位に来るであろう選手を予想して投票する。人気選手に投票しておけば、周りはほとんど当てている中で自分だけが大外しするという最悪のケースはとりあえず回避できる。とりあえずペーターサガン。とりあえずレムコ。

Yuuaさん

結局逃げ切っても、7〜10位くらいに総合勢入ることもあるので、最近は余程の自信ない限り、あるいはリスクとってでも点をとりたい時以外は逃げ切り予想はしません。

Glideさん

先程の星の振り方に通じる部分ですが、どんな逃げ切り確実ステージでも1人は総合系であったりスプリンターであったりプロトン側にいるであろう選手を入れます。どのチームが総合首位にいるかにも拠りますが、逃げ切り容認でも10名以上になるシチュエーションが多くはない点と逃げを狙う選手が確実に逃げに乗れるわけではない点から0点のリスクを避ける狙いです。
あとグランツール限定ではありますが、山岳賞争いをしている選手については最後のフィニッシュが配点の高い山岳かどうかで選択の有無/星の振り方を変えてはいます。

budouRさん

同じレースで、何度も逃げに乗っている選手を優先的に選んだり、山岳賞争いをしている総合系以外の選手を優先的に選んで予想します。

hys16+さん

グランツールの場合は、結果を残している若手選手であったり、逃げが得意な選手を中心に考え、直近のリザルトやコースプロフィールを考慮して、逃げ切って上位に入りそうな5人を予想しています。

SuzuTamaki

グランツールの終盤であれば、直近のステージで逃げに乗って2位や3位などに複数回付けている選手はまた逃げてくれる可能性が高いので積極的に選ぶようにしています。また、山岳賞狙いの選手なども。

上記パターンでない場合はかなりまぐれの要素が強くなるので、デヘントなど実力あってかつ他の人も選んでいる選手(であれば外してもリスクは少ない)。もしくはまったく逃げは無視して予想する必要もあると思っています。

 

6.PCS Gameをやっているときのあるある

RUI_vocaさん

・人気薄の選手を当てて、今日の1位はもらった!と思ったら更に上を行く人がいる。
・レース結果が出たら他の日本人の方々の予想選手リストを見に行って、なるほどねぇ~と思う。(皆様いつも参考にさせていただいてます!)
・スプリンター向けのステージレースで、投票した選手が不発に終わり、次のステージから投票する選手を変えた途端、前日の不発がウソのように快勝する。
・人気上位選手の中で、自分が選んだ選手だけがきれいにトップ10圏外。

Yuuaさん

星5振ってたスプリンターが落車するとレース展開がどうでもよくなったり、逃げ切られるとポイント稼げない展開にワクワクできなくなったりと、感情が左右されてフラットにレースを楽しめなくなること

Glideさん

ステージレースで予想に入れた選手が急な体調不良でDNSになったと『スタート後に』知った時は情報収集の甘さに頭抱えたくなります……。
あと、これはProCyclingStatsの中の人も苦慮されているようですが、女子レースのスタートリスト公開が暫定版にしろ最終版にしろとにかく遅いことが多くて、出るはずの選びたい選手がリストにまだない時は若干イラッとはします。

budouRさん

いつも予想で選んでいる選手ができて、その選手をずっと応援してしまう 例:ヒルシ、ポガチャ、マチュー

hys16+さん

ワンデーレースはリザルトをみると、もっといい予想ができたのではと思います。

SuzuTamaki

安全牌を取りすぎて、意外な展開が起きたときについ悔しくなる(レース的にはめちゃくちゃ面白いのに!)

特定の選手に肩入れして純粋にレースを見れなくなる

 

7.PCS Game失敗談
RUI_vocaさん

・星5入れた選手がDNS。
・通信環境が悪いところで操作し、投票が反映されていなかった。
・コースプロフィール詐欺に引っかかった(主にスペインクオリティ)。
・過去の同レースのリザルトだけ見て投票したら、今年からコースプロフィールが大きく変更されていて想定と全然違うレース展開になった。

Yuuaさん

気付いたら締め切られていて、参加できないのは痛いですね…

Glideさん

失敗・・・失敗・・・、長くやってる分数限りなくあったんでしょうけど忘れてしまいましたw
こうやって忘れて引き摺らなかったから、継続モチベーションの維持に(年初は)苦労しながらも続けていられるんでしょう。

budouRさん

ステージの展開読み誤りでよく1桁ポイントになってしまいます

hys16+さん

2020年のブエルタ第2ステージで、逃げ切りステージになると予想していたら、総合優勝を争う選手がトップ10を占めたことで、平均54点に対して、0点をとってしまったことです。

SuzuTamaki

一番多くて悔しいのは、〆切超過ですね。

逆に早く予想しすぎて直前に出場しなくなったりとかDNSが決まったりとかも悔しいので、予想するタイミングはシビアかつ重要です。


8.過去最高の得点や最も平均点から遠い点数を(良い方向でも悪い方向でも)取ったときのことを、その要因も含めて覚えている限りで!

RUI_vocaさん

○過去最高点 100点(2レース)
・2019 PostNord Danmark Rundt / Stage 5
[自分の予想:メルリエ☆☆☆☆☆(1位)、コカール☆(2位)、デビュイスト☆(3位)、カピオ☆(4位)、A.G.ヤンセン☆(5位)]
得票数人気上位5人がそのままリザルトでも上位5人になるという順当な結果だったが、得票数で5位ながらも勝利したメルリエに星5入れられたことが100点の要因と思われる。当時、メルリエは地元ベルギーを中心にほぼHC、1クラスのレースしか出ておらず、知名度があまりなかったのかもしれないが、前年(2018年)の同レースでのスプリント勝利や2019年ベルギー国内選手権の勝利などを知っていれば、納得の勝利だった。

・2020 Vuelta a Andalucia Ruta Ciclista Del Sol / 総合
[自分の予想:フルサン☆☆☆☆☆(1位)、ヘイグ☆(2位)、ランダ☆(3位)、J.イザギレ☆(4位)、D.テウンス☆(5位)]
こちらも人気上位選手がほぼ順当に上位に来る結果だったが、人気上位の中では1人沈んだE.マスを選ばなかったことが100点の要因と思われる。このレース、モビスターはM.ソレルとE.マスのダブルエース体制での出場だったので、どちらを選ぶか考えた末に、バーレーンのD.テウンスを選ぶことにした。信頼と実績のダブルエース体制のモビスター。


○最も平均点より高かった点 平均+56.1点
・2018 Tour de France / Stage 16
[自分の予想:J.アラフィリップ☆(1位)、G.イザギレ☆(2位)、A.イェーツ☆☆☆☆☆(3位)、バルギル☆(19位)、T.デヘント☆(46位)]
コース終盤に1級山岳を2つ超えて、最後は下ってゴールのレイアウト。票は総合上位勢に集まるものの、連日大きな逃げが出来ていたので、この日も逃げきりと読んで、総合タイムが既に遅れた山岳系の選手たちを選出した。特にアラフィリップは山岳賞ジャージを持っていたので逃げる可能性は高かった。
予想通り、序盤から数十人の逃げが形成されてレースは進み、最後の1級山岳で星5入れたイェーツが逃げ集団から単独で抜け出した時には展開予想が当たりすぎてニヤニヤが止まらなかった。結局、ラストの下りでイェーツが落車し、下りをかっ飛ばしてきたアラフィリップやゴルカイザギレに抜かれたものの、平均点13点の中で上位3人を当てられたことが高得点につながった。このレースは、まだ予想を始めたばかりでリスキーな予想に勝ったに過ぎないので、今だったらもう少し無難な予想をして外していたと思う。

○(ついでに)2番目に平均点より高かった点 平均+54.5点
・2020 Santos Women's Tour Down Under / Stage 1
[自分の予想:ホスキング☆☆☆☆☆(1位)、ヘンッタラ☆(2位)、エルヴィン☆(4位)、キルヒマン☆(6位)、シエラ☆(9位)]
2020年シーズン1発目の予想にして、この年からProレースに昇格したために初めて予想の対象になった女子レース。緩めの丘であれば苦にしない系スプリンターに投票し、見事全員トップ10入りした。自分の中では、実力通り順当な結果だと思ったので、平均点を大きく上回っての1位が取れたことに驚いたし、やはり女子選手の脚質は一部の最強クラスを除いてまだあまり世に知られていないのだなと思った。そして、これがシーズン初日だったため、年間総合の世界一位の座に一瞬だけいられたことがいい思い出。

Yuuaさん

一番記憶に残ってるのは、2019年のグランプリ・ド・ドナンです。直前に落車して病院送りになったマチューを信じて、スプリントになる展開を確信して16番人気のヴェルテン、18番人気のモスケッティ入れたのは今振り返っても会心のファインプレーですね笑

Glideさん

自分の平均点からの最大プラスレースは今年のブエルタSt.10(平均24.9/得点85/+60.1/デイリー2位)。
今年の縛りプレイ『予想時間は1レース最大5分/予想時参照はProCylingStats内限定』でこの結果に辿り着いた方法がありますので、1つの予想テクニックとして紹介しておきます。

各レース/ステージのRESULTSページの右側にあるRace informationの中にリンク付きのStart/finishがあります。ここのfinish地のリンク先に同地での過去の勝者/通過レース等のデータページが存在しますが、ここから辿れる過去レースのリザルトが役に立つのです(フィニッシュレイアウトの違いは確認する必要がありますが)。

このブエルタSt.10のフィニッシュ地はスアンセス(Suances)だったのですが、同地での過去の勝者は2008年ブエルタSt.12でのパオロ・ベッティーニだけでした。ここからは長い観戦視聴歴で見てきた記憶が役立つ場面で、そのリザルトを眺めた時にバルベルデがレインウェアを返しにチームカーに戻ってる間に集団がペースアップし取り残されて総合を失った重要ステージだったこととフィニッシュの展開もタイム差が発生し得るレイアウトだと思い出せたのです。
こうなればこっちのもので、スプリンターはばっさり切り捨てて今回この手のフィニッシュではボーナスタイムを取りに出続けていたログリッチを大本命の星5に丘陵パンチャー系を並べて大成功、となりました。

この時は記憶から引っ張り出しましたが、過去レースのリザルトを確認したらそのレース(+ステージ)で検索してフィニッシュ動画を見ることでも予想資料としての代替は可能なので、予想精度を高める方法としてはアリだと思います(但し過去動画を見る分時間はかかります)。

budouRさん

過去最高は99pt 師匠よりポガチャルのほうが強いとみて星5を入れた2020バレンシアst2

最も平均点から遠い点数で悪い方向は-63.1の2019ツールドスイスst4です。原因:スプリント勝負ではなく総合系の勝負だとみてしまったこと

hys16+さん

(過去最高得点は自分の場合、ベタな予想をしたものだったので、過去最高順位をとったときのことも書いておきます。)
過去最高得点は2019年のジロ・デ・イタリア第2ステージの99点で、100点を狙って星5をつけたアッカーマン選手がステージ優勝をしたことが大きかったです。ただ、そのステージは100点をとりやすいレースだったので、そこは悔いのあるところになりました。
過去最高順位は2位で2回あるのですが、2019年のツアー・オブ・ユタの第6ステージでの2位が印象に残っています。そのステージでの僕の予想は、総合優勝争いはしていなかったものの、その年のツール・ド・ランカウイ総合2位のキーガン・スウィルブル選手に直感で星5つをつけて、あとは総合順位上位の4選手に星を1つずつつけました。すると、スウィルブル選手が3位をとり、他の4選手が1.2.4.5位をとったので、92点となり、2位になれたことです。
最も平均点から遠かったレースは、2019年のウィメンズ・ツアー第6ステージで、平均点から58.5点差で6位に入れました。その要因はよくわかりませんが、最も選ばれていた選手がトップ10に入らなかったことや、僕が星5をつけた選手がステージ優勝をしたことなどによって、トリプルスコアを達成できたと思います。

SuzuTamaki

過去最高点や平均から良い方向に離れているときはすでに記事内で言及しているので、逆に平均から最も悪い方向に離れていたときを紹介。

投票エラーや漏れを除いておそらく最低は今年のビンクバンクツアーで第4ステージの個人タイムトライアルで、平均63ポイントでありながら20ポイントしか獲れず、マイナス43ポイントとなった。

このとき予想したのはイヴ・ランパールトに星3つ、ニルス・ポリッツとパトリック・ベヴィンの星2つ、マチュー・ファンデルポールとアレックス・エドモンドソンに星1つ振っており、結果はマチューが5位。ランパールトが8位で他は全て圏外となった。

ランパールトは8位で残念だったが十分悪くない選択しだと思うし、マチューはむしろチャレンジして5位なのはラッキーだったとは思う。ポリッツも11位と惜しかったしベヴィンは29位だったけれど投票数ランキング4位だったし、悪くない。

ただ、投票数ランキング1位で結果も2位、今年のヨーロッパTT王者となるシュテファン・キュングをなぜ選ばなかった? 投票数ランキング2位で結果も1位のセーアンクラーウ・アナスン、投票数ランキング6位で結果も4位のマッズ・ピーダスンのデンマーク人コンビを選べなかったのも悔しい。ピーダスンはまだしも、アナスンはパリ~ニースの個人TTでも勝っていたのに・・・。

デンマーク人に対する評価を再度考え直すきっかけとなりました。

 

9.PCS Gameをやっていて良かったこと

RUI_vocaさん

出場選手やコースを予習したり、展開予想をしたりしてからレースを見ることになるので、選手の位置取りやアシストの働きなど細かい部分まで見えるようになった。自分の好きな選手だけに注目して見ているよりもレースの楽しみ方が増えた。

Yuuaさん

優勝しないけど、安定してトップ10に入る選手や、スプリントで途中で諦めて踏みを辞める選手とかの違いを知ることができたことですかね?笑

Glideさん

まず自分の脳内選手データベースの精度が上がったこと。
そもそも書籍の選手名鑑は利用していない、というかこれまで所持したことがなく今年あきさねさんのサイバナ監修名鑑を初めて買ったような人間なのですが、それまでネット上の某コミュニティで解説の真似事のようなことをしていた中で精度を上げたいと始めたPCS Gameなのでこれは素直に良かったと思っています。

もう1点は1クラスも予想対象だった2017年までがメインのことになりますが、RRマイナー国のコンチネンタルチームの詳細把握やそこから出てくる若手のキャッチアップに大いに役立った点です。やはりこういう点は何らかのきっかけや動機がないとなかなか深くチェックすることがないだけにその動機付けになってくれたのは今にしてみればありがたかったです。

budouRさん

若手の有力選手に注目してレースが見れたり若手の情報を集めるようになった

hys16+さん

若手選手が花開く瞬間をみれることです。

SuzuTamaki

アモリー・カピオとかアンドレア・パスクアロンとか、「なかなか勝てないけれど安定して上位に入る実力者たち」の存在を知れるのは大きいと思います。彼らは近いうちに勝利を掴む、注目の選手であることは間違いないので。

 

10.「お得」な選手、おススメな選手などがいたら教えてください! 

RUI_vocaさん

予想に困ったときのA.アランブル

Yuuaさん

山岳以外のTTでのガンナは、当分星5振ってていい気がします

Glideさん

正直なところ1クラスが対象外になったことと、UCIランキングシステムの変更で各コンチネンタルランキングにWorldTourポイントも合算されるようになったことで、予想上「お得」な選手はいなくなったというのが本音です。
以前のシステムだとコンチネンタルランキング上位獲得によるアピールを狙ってPCT/CT所属のエース選手が1クラスレースを全部勝ち狙いで来るようなことがあり、それこそ「お得」な選手としてよくチョイスしていたものなのですが。

budouRさん

今年だとログリッチやポガチャルを入れておけば0ptはかなり回避できたかなと思います 

hys16+さん

ビニアム・ギルマイ選手です。

SuzuTamaki

ベルギーの1クラス~Proクラスのスプリントステージではアモリー・カピオが非常におススメです。多少の起伏もものともしません。今年もツール・ド・ワロニーで2回シングルリザルトと総合3位、ツール・ド・ルクセンブルクでも2位を含む3回のシングルリザルト、さらにブリュッセル・サイクリング・クラシックとシュヘルデプライスでもTOP10入りを果たしています。

来年はアルケア・サムシックに移籍となるので、それがどう走りに影響するかはやや不安なところはありますが・・・。


11.(PCS Gameとは関係ないですが)2020シーズンの感想をぜひ! 

RUI_vocaさん

PCS Game的には、年間総合9位、日本人1位を取ることができて、とても満足のシーズンだった。得意の女子レースで稼ぎつつ、シーズン終盤の苦手なグランツールのラッシュを無難な予想で粘り切れたのが良かったと思う。
また、オランダやスペインでは多くのレースが中止になった一方で、ベルギーとイタリアのレースはほぼ強行されるなど、各国での自転車競技の位置づけの違いが見えたのは興味深かった。ともかく、競技自体の継続も危ぶまれる状況のなか、臨機応変に開催したレースの主催者や出場チームには感謝しかない。2021年シーズンも少しでも多くのレースが無事に開催されることを祈っている。

Yuuaさん

個人的ベストレースは1位、ロンド 2位、ツール 3位、ジロですかね〜。

Glideさん

コロナ禍で3月以降中断されたままシーズンが終わってしまう可能性もあった中、エリートレース中心になってしまったとはいえよくこれだけのレースを開催してくれたことを嬉しく思う一方、ベテラン勢が一時中断によるシーズンリズム変化への対処に苦慮したり例年ならば就活アタックが頻発していたブエルタが大人しかったりと過密になった日程の影響も見受けられるシーズンであり、その意味で2020シーズンを『世代交代の年』とみるのはまだ早計かなとも思っています。

budouRさん

2019年にブエルタアンダルシアでPCS総合成績1位が取れたのでまたどこかで総合優勝したいです

hys16+さん

若手の台頭が目立ったシーズンだったと思います。例えば、ツールドフランスでは、25歳以下の選手が6ステージで勝った一方で、30代の選手が勝ったステージは3つしかないなど、若手や中堅選手がトップになりつつあることを象徴するシーズンになったようにみえました。

SuzuTamaki

一言でいえば「荒れに荒れたシーズン」。このシーズンで起きたことがこれからも標準になるとは言い切れない部分もあるのですが、2021シーズンもまだまだ「元に戻る」のは難しそうですね・・・。


12.2021シーズンの注目の選手/チームは? 

RUI_vocaさん

今年(2020年)の欧州選手権RR女子U23のリザルト上位3選手を今後期待の若手選手として紹介する。
(所属チーム名の記載は2021年のもの)

・1位 バルサモ(Elisa Balsamo / ITA / Valcar)
欧州選のスタートリストで名前を見たときに、なんでエリートじゃなくてU23に出てるの?と思ったくらい、若くして実力も実績も持っている22歳イタリア人スプリンター。
今年(2020年)の Ceratizit Challenge by La VueltaのStage 3では、中間ボーナス争いで消耗した中での勝負だったとはいえ、トップスプリンターのウィーベスを抑えて勝利を挙げた。トラック選手でもあるせいか、ゴール前のポジション取りが上手く、格上のスプリンター相手でも互角以上の勝負ができるのが強み。ただし、ちょっとしたアタック合戦で先頭集団から姿を消すことも多いため、2021年は集団での生存能力を伸ばし、勝負に絡む機会がさらに増えることを期待する。将来の完成形はバスティアネッリのようなタイプか。


・2位 ウネケン(Lonneke Uneken / NED / SD Worx)
20歳のオランダ人スプリンター。チーム内では発射台などのアシスト役となることが多かったため、ここまで目立った実績は無いものの、エースが遅れた代わりにスプリント勝負をしたときにはきっちり上位でフィニッシュするスプリント力を持っている。
SD Worx(旧Boel-Dolmans)とは2024年までの長期契約を結んでおり、チームとしても将来のエーススプリンター候補として育てていく覚悟と期待を感じている。
石畳や激坂への適正が未知数な部分があり、ピュアスプリンターになるのかワンデーレーサーになるのか、色々楽しみな可能性を秘めている。チームのエース級がこぞって引退予定を発表している中、2021年どれだけの成長を遂げられるかが楽しみな選手。


・3位 E.C.ノルスゴー(Emma Cecilie Norsgaard / DEN / Movistar)
21歳デンマーク人で、兄のマティアスと同じく妹のエマの方もTTスペシャリスト。だが、妹はスプリント力も兼ね備えるため、逃げからの小集団スプリント勝負などの勝ちパターンが確立できれば、今後凶悪な存在になると思う。2021年からは兄を追ってなのかモビスターに移籍。チームには山岳に強い選手が多いため、平坦もしくは坂が緩めのレースではチームのエース格としての活躍を期待したい。独特な脚質を持っているが、女子にはTTステージが少なく、活躍できるレースが男子の環境よりは少し限られそうなのが惜しい。
将来的には、登坂力がもう少しつけばL.ブレナウアーのような活躍ができるだろう。

Yuuaさん

EFの中根さんに注目ですね!新城、別府以来のWTに定着できるか期待したいですし、WTが求める仕事をこなせる力を持っている方なので、重要なレースで先頭を走るところを見たいです!

Glideさん

先の2020シーズンの感想に通じるのですが、コロナ禍の影響は残しながらも今年よりは連続した日程での開催が期待できる2021シーズンにおいて、今年躍進したポガチャル/レムコ/ヒルシ等の新世代勢とバルベルデ/ニバリ/ジルベール/フルーム等のベテラン勢が『真の世代交代』を賭けた勝負をしてくれることに期待しています。
あとは、あくまでも東京五輪MTBがシーズン最大目標であるマチューのTdFデビューがどのような形になるのかも注目しています。

budouRさん

若手として来年UAEに上がるJuan AyusoやQSTのAndrea Bagioli、ユンボのOlav Kooij 、もちろんINEOSのTPに注目してます また、チームとしてはあれだけの補強を行ったINEOSが全グランツーㇽをとれるかに注目してます。

hys16+さん

選手はトーマス・ピドコック選手で、理由は、フランドルクラシックには出場しない予定の彼が、どこまで活躍してイネオスを再建できるかに期待しているからです。

チームはAG2Rシトロエンで、ワンデーレースに特化したようなパンチャーだらけのチームがどこまで勝利数を増やせるか気になるからです。

SuzuTamaki

若手の注目選手たちがどう活躍するのか・・・そして、今年は悔しい思いをしたエガン・ベルナルの復活にも注目したいと思います。

 

 

以上、改めて皆さん、ご回答本当にありがとうございました!

 

 

 

最後に:「日本リーグ」の紹介

改めて皆さん、PCS Gameについて興味を持っていただき、2021シーズンから新しく始めてみたい、あるいはそんなに真剣にやっていなかったけれど真剣にやってみたい、と思っていただいた方はいるでしょうか。

ぜひ、プレイ人口を増やして、より盛り上げていけるようになると幸いです。

 

最後に、そんな「互いの切磋琢磨」をより後押しするための機能「League」について紹介いたします。

Gameのホーム画面のサイドバーから、「Leagues」を選択。

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するとリーグ一覧画面が出てくるので、そこで検索窓に「Japon(注:Japanではない)」を入力してFilterボタンを押すと、下記の通り「日本リーグ」ことCoupe de Japonが表示されます。

 

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こちらは今回アンケートに参加していただいたhys16+さんが作られたリーグでして、おそらく現在唯一の日本リーグとなります。

リーグに参加しているとわざわざDayrankingのNationからプルダウンでJapanを選択する手間(これが意外と面倒)が省けて楽ですし、budouRさんのように実は日本国籍で登録していないけれど日本国籍の方なども一緒にランキング表示されるようになります。

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もちろんこの利便性を高めるためには、多くの方のリーグ登録が必要になります。

ぜひ、この記事を読んでみて今後PCS Gameを楽しんでいきたい!と思った方は、ぜひリーグ登録の方をよろしくお願いいたします。

リーグへの加入は、各リーグページのメンバー一覧の下に青い小さな文字で "I want to join this league" と書いてあるはずなので、それをクリックすることでリクエストが送られます。

管理者のhys16+さんが承認したあと、晴れてリーグメンバーとして活動できるようになりますので、こちらも利用してぜひみんなで盛り上がっていきましょう!

 

 

 

その他、この情報が足りない!とか間違っている!とかこの情報についてより詳しく教えてほしいなど、PCS Gameをやっていて疑問に思うことなど含めて何でもご意見をお寄せください。

私も記事を書いていてもっといっぱい語るべきこと、説明するべきことがあると感じたりもしましたので、それは2021年シーズンの記事でこのPCS Gameの記事を少しずつ増やして、その中でも解説していきたいと思います。

 

皆さまの意見・感想をお待ちしております。

 

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