自転車ロードレースシミュレーションゲーム「Pro Cycling Manager 2019」を使用して、ブエルタ・ア・エスパーニャの展開を予想していく企画の第16弾。
いよいよブエルタも最終盤。
前回までの戦いで、山岳賞は確実なものとしたミッチェルトン・スコット。
あとは、取りこぼした勝利を狙って行く。
今回は一応の「平坦」ステージ。
序盤では2位や3位は獲れていたルカ・メスゲッツによるスプリント勝利を得ることがこの日の目標だ。
ただしラストに待ち構えるは、スプリント勝負を考えるにはやや厳しすぎる石畳の登り。
果たして、どのような結末を迎えることになるのやら・・・。
↓第3週のコースプレビューはこちら↓
スポンサーリンク
第19ステージ アビラ〜トレド 165.2km(平坦)
世界遺産の街アビラからトレドまで。美しい街並みの期待できるステージだ。
しかしラストに待ち構えるは、平均で7~8%はありそうな急勾配。しかもそこには石畳が敷かれているという。
完全にクラシックスペシャリスト向けのフィニッシュレイアウト。
2010年に同じ登りを使用したときはフィリップ・ジルベールが勝ったという。
果たしてそんなステージで、メスゲッツは勝利を狙えるのか?
実際のレースの予習も踏まえ、シミュレートしていく。
スタート直後の4~7%勾配の登りで抜け出したのは3名。
AG2Rラモンディアルのシルヴァン・ディリエに、ロット・スーダルのサンデル・アルメ、エウスカディ・バスクカントリー・ムリアスのミケル・イツリア。
純粋な集団スプリントになるかはともかく、逃げ切りは難しいと思われるこのステージで、見事、勝利は狙えない少数の逃げ。
このあと集団はゆったりとしたペースでこの3名を泳がせながら追走していく。
残り17kmでアルメとイツリアを吸収。
残り12kmで最後まで粘ったディリエも飲み込んで、メイン集団が先頭に。
集団の先頭はトレック、ボーラ、UAEチームエミレーツといったチームが積極的に牽引していく。
ミッチェルトン・スコットはメスゲッツをエースに、本日のコンディションが+2と好調なシュルツを発射台として、ホーゾン、スミスを牽引役にしながら残り2.3kmで先頭の方へと出てくる。
そして残り1km。8%超えの勾配がいきなり登場。
先頭はトレック・セガフレードのディラン・トゥーンス。その後ろに、ジョン・デゲンコルブを従えて加速していく。
メスゲッツはシュルツに先導されながらなんとか集団の前方をキープしていこうとする。
しかし9%勾配を越えていく中で、ずるずるとポジションを落としていく。
集団の先頭にはジョン・デゲンコルブ。サム・ベネットもなんとか持ちこたえようとしている。
そして残り400m。石畳区間が始まる。
その中で、先頭に躍り出たのはなんと、アスタナ・プロチームのオマール・フライレ!
バルベルデ、ジルベールといった優勝候補たちがその番手を上げていく。
彼らの前にはボアッソンハーゲンやラファル・マイカ、パトリック・ベヴィンなど。
しかし、オマール・フライレはなおも、先頭を譲ることなくフィニッシュラインに向けて突き進んでいく。
そのまま、両手を天に突き上げて、見事、勝利!
並み居るパンチャーたちを退けて、2015・2016年ブエルタ・ア・エスパーニャ山岳賞の男がこのトレドの石畳激坂フィニッシュを制した。
ステージリザルトは以下の通り。
結局サム・ベネットは13位と下の方に落ちていき、総合系の選手たちが上位に入ってくる、明らかに平坦とは何ぞやといったステージとなった。
メスゲッツたちは結局何もできないままずるずると・・・。
ここはスプリントステージではなかったようなので仕方ない。あとはマドリードでなんとかするしか・・・。
次回は今大会最後の山岳ステージ。
山岳賞は確定しているため、そのための動きは良いとして、最後にせめて、彼のステージ優勝を狙いたいところだが・・・。
スポンサーリンク