自転車ロードレースシミュレーションゲーム「Pro Cycling Manager 2019」を使用して、ブエルタ・ア・エスパーニャの展開を予想していく企画の第14弾。
激動のアストゥリアス山脈決戦を終え、いよいよ第3週へ。
総合優勝争いは、ほぼミゲルアンヘル・ロペスの総合優勝で決定。2位・3位もマイカ、バルベルデでほぼ確定といったところか。バルベルデも第3ステージの残り10kmでの落車さえなければ、総合2位をキープできていたかもしれないが。
我々ミッチェルトン・スコットはこの総合争いには加われず。
代わりに山岳賞争いを独走している状態。
第3週には2つの山岳ステージ。ここを凌げばマドリードにて山岳賞ジャージを着て凱旋することができる。
そしてもう1つの勝利を目指したい。ルカ・メスゲッツによるスプリント勝負。
今日はそのチャンスとなる、スプリントステージだ。
↓第3週のコースプレビューはこちら↓
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第17ステージ アランダ・デ・デュエロ〜グアダラハラ 219.6km(平坦)
第2週には1つしかなかった平坦ステージも、第3週には3つも存在する。ただし、最後の首都マドリード決戦以外は、果たして本当にピュアスプリンター向けなのかは疑問に思うところ。この日も、公式サイトに「完璧な逃げの機会」と書かれている始末。現実のレースでは予断の許さないステージとなっている。
とはいえ、逃げ切りも簡単には決まらないゲーム中では、ほぼ間違いなく集団スプリントにはなるだろう。
チームの機材選択でも、山岳系選手たちはすべて「快適さ」重視の装備で体力の温存を図る。エーススプリンターのメスゲッツと平坦アシストのビューリー、発射台役のディオン・スミスのみエアロ重視の装備で挑む。
レース中は平坦区間はビューリーに、登り区間ではスミスにメスゲッツを牽かせ、3人で固まって集団先頭付近に待機。
集団の先頭はリーダーチームであるアスタナのほか、スプリントでの勝利を狙いたいトレック、ボーラ、UAEの3チームが協力してコントロールしていた。
残り20kmを切って8名の逃げをすべて吸収。
同時に集団のペースも一気に上がり、プロトンから千切れていく選手たちも。
シュルツたち山岳系メンバーもペースを落とし、グルペットに入ってゴールに向かうこととする。
さて、ゲーム中におけるスプリントの鉄則は1人1km。
残り2kmを切るあたりまでは、平坦巡航速度の高いビューリーにひたすら前を牽いてもらいながら集団の先頭付近を陣取る。
そして残り1kmを切るあたりまでは、ディオン・スミスによるリードアウト。
先頭は、(ゲーム中の)今大会第2・3ステージを連勝しているパトリック・ベヴィン。
残り800mからスプリントを開始したメスゲッツ。ライバルたちを追い抜いていき、先頭に向かって突き進む。先頭は未だ、ベヴィン。メスゲッツの背後を使って、ポイント賞ジャージのバルベルデもあがってくる。
が、残り100m。
先頭に躍り出たのは、いつの間にか前に抜け出ていたUAEチームエミレーツの男、フェルナンド・ガビリア!
見事、勝利!
実際のレースではジロ落車からの復帰後、なかなか勝ちを掴めていなかった彼が、ゲームの中とはいえ復活の勝利。
右からはアイルランドチャンピオンジャージのサム・ベネットが追い上げていたものの、これを振り切ってガビリアが先着した。
ステージ順位は以下の通り。
ゲーム中では残り300mから2~3%の登り勾配が。
その結果、ベヴィンやバルベルデも含め、登りに強いスプリンターやパンチャーが上位に入り込む形に。
実際のレースではもっと長かったり厳しかったりするかもしれない。
ピュアスプリンターたちが普通に勝利を掴める、といったパターンにはなりづらそうだ。
総合争い、山岳賞争いはこの日は動かず。
いよいよ次回は第18ステージ。山頂フィニッシュではないものの、4年前、トム・デュムランが最後の最後でマイヨ・ロホを失ったときと酷似したレイアウトでの勝負だ。
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