自転車ロードレースシミュレーションゲーム「Pro Cycling Manager 2019」を使用して、ブエルタ・ア・エスパーニャの展開を予想していく企画の第7弾。
使用するチームは「ミッチェルトン・スコット」。
元々はエステバン・チャベスの総合を狙う予定だったが、ランダムで決定されるレース前コンディションが最悪な状態で、レース中にもまったく力が出せず。
総合はミケル・ニエベに切り替え、なんとかTOP10を狙って行く。
以下は第1週終了時点での総合順位。
ミゲルアンヘル・ロペスが絶好調。次いでマイカ、そしてバルベルデが、連日の山岳ステージで上位に入り込み続けている。今大会のゲーム中における「3強」だ。
総合で活躍するのが難しいミッチェルトン・スコットにとって、次の目標となるのはルカ・メスゲッツによるスプリント勝利と後半ステージでの山岳逃げ切り勝利。
あるいは、山岳賞。
前回のアンドラ公国を舞台とした第9ステージで、一気に20ポイントを獲得したニック・シュルツに、その役割を担ってもらうこととする。
以下は山岳賞のランキング。
首位を走っているハーゲンは第9ステージでは全く山岳ポイントを収集することができず。後半までそれをキープできる可能性は薄くなってきたため、あとはシュルツが総合系選手たちとの争いで負けないようにすることが重要。
そんな課題を抱えつつ、いよいよ今年最難関と言われている「第2週」に突入していく。
今回は個人TTの第10ステージと、難易度低めの丘陵ステージとなる第11ステージを見ていく。
↓ゲーム中でのスタートリストはこちら↓
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第10ステージ ジュランソン〜ポー 36.2㎞(個人TT)
今大会唯一の個人TTは、ツール・ド・フランスでも個人TTの舞台となったフランスのポー。
ツールのときよりも距離は長く、平坦気味。よりTTスペシャリスト向けのステージと言えるだろう。
そして、今日のミッチェルトン・スコットの戦略は、総合TOP10を狙いたいミケル・ニエベのみ、エアロ重視のTTバイク「Scott PLASMA」を使用。
それ以外の選手は快適性重視の機材選び。
というか彼らはTTバイクすら用意しないということか・・・。
さて、ミッチェルトン・スコットの最初の出走者であるサム・ビューリーを使いながらコースの確認。
ビューリー自体もTT能力の高い選手でやりようによってはステージ上位も狙えるが、今回はあくまでも快適性重視の装備で適当に走る。
ここはスタート直後だがいきなり10%近い勾配が登場。ツールよりは平坦気味だが、それなりに厳しい登りもやっぱりある。
現時点での暫定首位はグルパマFDJのブルーノ・アルミライル。
第1計測ポイント(残り24.3km地点)を越えた先にある下りはクネクネと曲がるテクニカルなそれ。ゲーム的にはあまり影響はないかもしれないが、実際のレースではここでのテクニックが重要になる。
いわゆるダウンヒラーというのはこういうテクニカルな下りを得意とするタイプだと思うので、ログリッチェやヨン・イサギレには有利そうだ。
この時点での暫定首位はブルゴスBHのイェツ・ボル。実際のレースの第5ステージでマドラソと共に逃げていた彼だ。ブルゴスの選手が暫定とはいえTTで首位にいるのはびっくり。
第2計測ポイント(残り12.2km)を越えた先にも曲がりくねる下り区間。
さらに下り切った先には鋭角カーブ。
もちろん、ゲームと実際のレースとで必ずしも一致するわけではない。ただ、ブエルタのレベルになれば事前に結構はっきりしたコースが発表されているはずなので、実際のレースでもこの危険なカーブは存在する可能性が。
悲惨な事故だけは、起こってほしくはない。
さて、暫定首位はグルパマFDJのバンジャマン・トマ、ディメンションデータのエドヴァルド・ボアッソンハーゲンと移り変わり、終盤ではいよいよトニー・マルティンやヴァシル・キリエンカなどの世界王者級の選手たちが暫定トップに。
現実のレースではこの2人がどれだけ「チームのために働く」か。キリエンカについては、チームが総合を狙えない状況になっているため、十分可能性はあるか。ただしマルティンについては、ツールでもほとんど足を使わない走りをしていたため、ブエルタでも同様になる可能性がある。
そしていよいよ、ニエベ出走。
ただし、この日のニエベはちょっとコンディションが良くない状況。
コースも半分も走っていない状況ですでに体力ゲージも半分近くに達しており、出力を落とさざるを得ない事態に。
その結果、まさかのナイロ・キンタナに抜かれるという屈辱。
第1計測地点での記録も暫定首位のティージェイ・ヴァンガーデレンから1分49秒遅れの82位というかなりやばい状況で、これは総合順位を大きく落とすことになりそうだ。
残り1.2km。体力ゲージはほぼ0。尽きかけている。
出力はさらに落とさざるをえなく、キンタナの次に出走しているヒュー・カーシーにすら抜かれる。やばすぎる。
そして、ゴール。
結果は、5分32秒遅れの135位。仮にも総合争いしているライダーの出すタイムではない。
しかしパワーマネジメントについてはこれ以上どうしようもなかったと思うし、何が悪かったのか・・・。
ステージ順位は以下の通り。
ヴァンガーデレンを45秒も更新して暫定首位に立っていたヨン・イサギレがそのままホットシートを譲ることなく勝利。
ログリッチェやクライスヴァイクなど、TTの強い総合系選手も彼に届くことはなかった。
雨も降る中、テクニカルな下りがモノを言うレイアウトは、頭のネジが数本取れているような下り方をするダウンヒラー・ヨンにとっては最適なコンディションとコースだったようだ。
ヨン・イサギレは本当こういうときに強い。代わりに、やりすぎちゃって個人TTでリタイアすることも多い選手だけど・・・。
蓋を開けてみればトニー・マルティンやヴァシル・キリエンカといった世界王者級のTTスペシャリストたちは沈んでしまった。
そしてミゲルアンヘル・ロペスが上位に入るあたり、ゲーム的にはこのステージ、ややクライマーにも有利という判定か? プロフィールを見る限りでは、ツールよりかは平坦クロノマン寄りだと思ったのだけれど・・・。
実際のレースでは果たしてどうなるか。
そして今日の結果を受けての総合順位は以下の通り。
タイムを落とすと思われていたロペスやマイカが善戦したことにより、そこは大きくは変わらず。
ヨンに次ぐタイムを叩き出したログリッチェが総合11位から6位までジャンプアップしている。さすが。
総合17位以下は以下の通り。
ひどいタイムを叩き出したニエベは総合14位から18位に転落。
せめてもの総合TOP10入りという夢も厳しいものになりつつある。現在の総合10位ゴルカ・イサギレとのタイム差は6分53秒だ。
次回はフレンチバスクからスペインのバスクへと向かう移動ステージ。
難易度は高くはないが、ゴール前57kmに設置された2級山岳がスプリンターを阻む可能性もある、読めない丘陵ステージだ。
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