りんぐすらいど

サイクルロードレース情報発信・コラム・戦術分析のブログ

スポンサーリンク

【PCM2019】ツール・ド・フランス第3ステージーー意外にも総合勢の動きが巻き起こった日

前回に引き続き、ProCyclingManager2019 EFエデュケーション・ファーストプレイを続けていく。

前回はチームTT。今日はアップダウンの激しい丘陵ステージとなる。

意外にも総合でも動きが巻き起こったこの日。もしかしたら少しは、現実のレースの予習になるかもしれない。

※スタートリストは実際のレースとは全く異なっております。

 

↓前回はこちらから↓ 

www.ringsride.work

 

スポンサーリンク

 

 

第3ステージ  バンシュ〜エペルネー  215㎞(丘陵)

www.ringsride.work

f:id:SuzuTamaki:20190707160246j:plain

終盤にいくつかの山岳ポイントが用意された丘陵コース。

カテゴリはないが前半も結構ギザギザしているのは、実際にゲームで走ってみて痛感した。

 

優勝予想の3位に我らがマイケル・ウッズが。

ということで、この日のチームの目標は

  1. ベッティオルには山岳賞ジャージを守らせるため逃げに乗せる
  2. ステージ優勝をウッズに狙わせる

 

の2本立てで行う。

 

ファーストアタックから逃げに乗るが、やはり山岳ポイントも多く、場合によっては逃げ切りも狙える可能性のあるこのステージ。

次々と集団から逃げにジョインしようとする選手たちが現れ、最終的に逃げは以下の10名に。

f:id:SuzuTamaki:20190707160851j:plain

  • アルベルト・ベッティオル(EFエデュケーション・ファースト)
  • エンリーコ・ガスパロット(バーレーン・メリダ)
  • エーリ・ジェスベール(アルケア・サムシック)
  • エンリーコ・バッタリン(カチューシャ・アルペシン)
  • トーマス・マルチンスキー(ロット・スーダル)
  • ジェローム・クザン(トタル・ディレクトエネルジー)
  • ホセホアキン・ロハス(モビスター・チーム)
  • ジーコ・ワイテンス(コフィディス・ソルシオンクレディ)
  • ケヴィン・ルダノワ(アルケア・サムシック)
  • トム・レーゼル(ユンボ・ヴィズマ)

 

パンチャー、クライマーたちが勢揃いで、やはり終盤の山岳賞ポイント、もしくは逃げ切りを狙っている選手たちであることが明らか。

実際のレースでも、それなりの大きさの逃げ集団が作られそうだ。

 

人数が多いこともあり、タイム差も最大で5分程度までしかつかない。

途中、6%程度の登りなどもいくつも現れ、そのたびに集団もペースダウン。足もごりごり削られていく。

やはり結構アップダウン激しいステージである。

 

残り65.8km地点に中間スプリントポイント。ここは現実のレースとは違っている(現実のレースでは残り113km地点)。

メイン集団では先頭をまたもカレブ・ユアンが通過し、次いでアンドレ・グライペルが通過。

f:id:SuzuTamaki:20190707161615j:plain

このPCM上ではグライペルが非常に元気。

現実のレースでもそういう姿を見せてほしいものだが。

 

 

後半の山岳ポイントが近づいてきた残り58.5km。逃げ集団からホセホアキン・ロハスがアタック。

レースが動き始める。

f:id:SuzuTamaki:20190707161943j:plain

 

このアタックは最初の山岳ポイントが来る前に捕まえるも、逃げ集団からはルダノワが脱落。

最初の4級山岳では自らアタックし先頭通過。

f:id:SuzuTamaki:20190707162347j:plain

この登りでジェスベール、マルチンスキー以外のメンバーがすべて集団に吸収されてしまい、残ったメンバーも集団まで1分にまで迫られてしまった。

 

そして、続く3級山岳(残り28.7km地点)。

このゲームでは登坂距離1.5km、平均勾配7%の登り。現実では登坂距離900m、平均勾配10.5%の厳しい登り。

ここでも、プロトンから30秒差にまで迫られた逃げ集団を捨て単独アタック。

f:id:SuzuTamaki:20190707162952j:plain

山頂を先頭通過し、山岳賞ポイントを6ポイントにまで伸ばした。

ここで、ベッティオル吸収。

ゴールまで26km以上残した早めの吸収。

ここから激しいステージ優勝争いが巻き起こる。

 

 

勝負所の1つ、ゴール前15kmの3級コート・ド・ミュテニー。ゲーム上では登坂距離1km、平均勾配11.8%。現実では登坂距離900m、平均勾配12.2%の激坂だ。

f:id:SuzuTamaki:20190707163333j:plain

ゲーム上の表記では17%を超える区間も。

現実のレースではこの頂上に今大会初導入の「ボーナスクライムポイント」も設置されており、白熱しそうな登りであるが、ゲームでは再現されていないため、とりあえず大きな動きは起こらずに通過。

 

 

しかし、動きが起こったのはその先、ゴール前4kmに位置するカテゴリのない登り。

ここでロマン・バルデ、そしてナイロ・キンタナが動いた。

f:id:SuzuTamaki:20190707165738j:plain

アタックしたバルデに、アマドールに牽かれていたキンタナが喰らいつく。

その後ろにはデュムランやフルームなどの総合勢が数珠つなぎに追随していくが、油断していたヴァンガーデレンとウランは後方に。

 

結果として、この登りの頂上を抜けて先頭は以下の10名に。

 

  • マイケル・ウッズ(EFエデュケーション・ファースト)
  • ヤコブ・フルサング(アスタナ・プロチーム)
  • ダニエル・マーティン(UAEチームエミレーツ)
  • バウケ・モレマ(トレック・セガフレード)
  • ロマン・バルデ(AG2Rラモンディアル)
  • トム・デュムラン(チーム・サンウェブ)
  • ティボー・ピノ(グルパマFDJ)
  • ナイロ・キンタナ(モビスター・チーム)
  • クリス・フルーム(チーム・イネオス)
  • ミケル・ランダ(モビスター・チーム)

 

完全なる総合勢の集団。

ここにヴァンガーデレンたちを乗せられなかったのは大きな痛手である。

 

こうなったらせめてステージは。

ということでゴール前でウッズにアタックさせる。

f:id:SuzuTamaki:20190707170212j:plain

 

が、早すぎて失速。

最後は後方から一気にペースアップしてきたダニエル・マーティンに抜かれ、勝利を奪われてしまう。

f:id:SuzuTamaki:20190707170500j:plain

f:id:SuzuTamaki:20190707170616j:plain

ウッズ、8位。

ヴァンガーデレンたちを犠牲にしたのにこの結果は酷い。

 

あと、キンタナをアシストしたランダはともかく、最後の10名に入っていたはずなのに遅れてしまうピノさん。。

 

今回の結果を受けて、マイヨ・ジョーヌは早くもクリス・フルームの手に。

f:id:SuzuTamaki:20190707170847j:plain

ウッズは総合5位に入ったものの、ヴァンガーデレンとウランは総合で1分以上遅れてしまう結果に。

今回は痛い勉強料だった。

 

 

と、いうことで、あくまでゲームとはいえ、思いがけず総合の動いた今ステージ。

しかも、厳しい3級山岳の方ではなく、最後のカテゴリのない登りで。

 

現実のラスト5kmのレイアウトは以下の通り。

f:id:SuzuTamaki:20190630191856j:plain
実際のレースでも、激しいバトルが展開されるのだろうか。

実に楽しみなステージだ。

 

次回は平坦ステージ。

 

スポンサーリンク

 

 

スポンサーリンク