自転車ロードレースシミュレーションゲーム「ProCyclingManager2019」を使用してツール・ド・フランス2019のコースを予習しつつティージェイ・ヴァンガーデレンで総合表彰台を目指す無謀なプレイ。
イゾアール・ガリビエのクイーンステージを終え、総合成績は以下の通り。
誰もが予想していなかった、ダニエル・マーティンの総合首位。そして、ティージェイ・ヴァンガーデレンも総合2位に。総合表彰台は夢どころか、総合首位すら狙える可能性が見えてきた。
残る山岳ステージは2つ。
本日は「まだやさしい」方のステージ。
しかし・・・
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第19ステージ サン・ジャン・ド・モーリエンヌ~ティニュ 126.5㎞(山岳)
今大会最標高地点のイズラン峠(標高2,770m)を通過するものの、ゴールまではまだ距離があり、直接的に総合争いに影響を及ぼす可能性は低い。総獲得標高も3,000m台と(前後のステージと比べれば)低い。
よって、この日は比較的総合勢も落ち着いた動きで終始することになるだろう、と思っていた。このときは。
出走前の各選手の状態をチェック。
前日の厳しいステージで、タイラー・フィニーがタイムアウト失格になってしまい、全部で7名になっているEFエデュケーション・ファースト。
残った選手たちもルーラーたちを中心にコンディションは「Bad」。山岳で重要な役割を果たす3名はなんとか持ちこたえてはいるが、いつバッドデイがきてもおかしくはない。
総合2位に登りつめたヴァンガーデレンに対し、各メディアからも注目が集まっている様子。
「我々は最強クライマーであることを示すためにヴァンガーデレンが攻撃を仕掛けていくことを期待できるだろう。今最も注目すべき男だ」
ほかにもカラパスに対するインタビューが掲載されていたり、こういう細かいところも面白いゲームである。
さて、実際のレースに入ったところで、各選手の調子を確認。
ヴァンガーデレンも+2と悪くないが、それ以上にウランがここにきて+4と絶好調。頼りになる。
ちなみにウッズも+1。
逃げ集団は10名ほど。いつも通りミゲルアンヘル・ロペスや山岳賞のワレン・バルギル、そしてトニー・ガロパン、ボブ・ユンゲルスなどのメンバー。
中間スプリントポイントが近い位置にあることもあり、ペテル・サガンも乗っていたようだ。
集団はとくに脱落者を出すことなく最初の3つの山岳ポイントを通過していき、いよいよ超級イズラン峠(登坂距離12.9km、平均勾配7.5%)に。
プールス、ベルナル、トーマスなどの最強クライマーたちを総動員し、チーム・イネオスが全力牽引でペースアップしていく。
するとたちまち、絞り込まれていくメイン集団。EFも当然、いつもの3人に。
残り1kmでベルナルがさらにペースアップ。
そこにデュムラン、プールス、モレマが喰らいついていき、ヴァンガーデレン含む集団はやや離される。
慌ててハイペース走行の指示を出して山頂までに追い付き事なきを得るが、一瞬ハラハラした。
このときすでに、彼らイネオスがこの日を「狙っている」ことを、如実に示していた・・。
総合勢ばかりが残った集団で長い下りを終え、残り17km。山頂で一度遅れたウッズも戻ってきて、いよいよ最後の戦いへと準備を整えていく。
なお、このとき先頭で逃げるロペス、ガロパン、ユンゲルスとメイン集団とのタイム差は4分20秒。
最後が登りとはいえ、このゲームの中のツールでは初めての逃げ切り勝利が決まるか?
ゴールまで残り10kmから始まるこの日最後の1級山岳モンテ・ドゥ・ティネ(登坂距離7.4km、平均勾配7%)
一番きつい、登り始めの1kmでヴィンツェンツォ・ニバリがアタック!
そしてそこにモレマ、フルームが喰らいつく!
これは逃がしたらアカンやつ! ウッズを先頭にEF、ペースを上げて捕まえにかかる。
がっ……駄目っ……!
マイヨ・ジョーヌを着たダニエル・マーティンもいよいよ前に上がってきて本格的に追走を仕掛け始める。
フルームはそのまま爆走。モレマ、そしてやがてニバリをも突き放し、単独で、逃げる先頭の3名(ユンゲルス、ロペス、ガロパン)に迫っていく。
そして、フルームが先頭に追い付いて山頂通過。
メイン集団が山頂のゲートに到達したのは、そこから遅れること1分であった。
少しでもフルームとのタイム差を埋めるべく、山頂間際の8%ほどの登りをハイ・ペースで駆け上っていくダニエル・マーティン、デュムラン、フルサング、サイモン・イェーツ。
ここで、ヴァンガーデレン、遅れる・・・!
ウランはまだ足が十分に残っているのだが、延々と続くハイ・ペースに対し、先にヴァンガーデレンの足が売り切れてしまった形だ。
いわゆる、「あー! ヴァンガーデレン遅れるーーー!!」の状態である。
今大会、常に好調を維持し続けてきた彼の、初めて見せた弱みであった。
そして、逃げ切ったフルームはそのまま、ユンゲルスとガロパンを出し抜いて先着でゴール。
ゴール前8kmからの鮮やかなアタックにより、チャンピオンとしての実力を存分に発揮することとなった。
マーティンらメイン集団も、1分ほど遅れてゴールに到達。
そして、ヴァンガーデレンはそこからさらに30秒のビハインドを抱えたままフィニッシュとなった。
ガロパン、ユンゲルスは(ゲームの中の)今大会初の逃げ切り勝利目前だったが、最後の最後でフルームに追い付かれ、勝利を逃してしまった。
そしてニバリ、デュムラン、サイモン・イェーツ、マーティンはフルームから1分07秒遅れ。
ヴァンガーデレンはウランに守られながら、それでもフルームから1分38秒も失ってしまった。
これを受けて総合成績は以下の通り。
マーティンは何とかマイヨ・ジョーヌを維持するが、フルームに2秒差にまで迫られた。
やはりこの男は最強なのか。
そしてヴァンガーデレンは総合3位に転落。
とはいえ、まだ4位のデュムランとは2分49秒もの大差がついている。
大崩れさえしなければ、なんとか総合表彰台は堅持することのできる位置だ。
残る山岳ステージは1つ。
ヴァンガーデレン、総合表彰台を守り切ることはできるか。
そして熾烈な争いの末、マイヨ・ジョーヌを手に入れるのは果たして・・・?
次回、アルプス最終決戦。超級山岳山頂フィニッシュだ。
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