自転車ロードレースシミュレーションゲーム「ProCyclingManager2019」で、今年「20勝」を目指しながら6勝しか果たせなかったCCCチームのリベンジを狙って行く企画の第5弾。
前回のアデレードヒルズアップダウステージで見事勝利を掴んだパトリック・ベヴィン。
チーム目標の20勝に向けて3勝目を稼ぎだし、さらには今大会の最大目標である総合優勝に向けても、大きなリードを稼ぐことができた。
↓第3ステージ終了時点での総合順位↓
本日は、総合優勝を目指すにあたって鬼門となりうるステージの1つ目。「コークスクリュー」ことモンタキュートの登りが待ち受ける丘陵ステージだ。
果たしてベヴィンはしっかりと先頭に残り、総合優勝争いでビハインドを抱えずに済むか。
また、平坦ステージとなる第5ステージも合わせてお届けする。
※このゲームでは、Youtubeでも数多くの動画を配信しているBenjiNaesen氏の手掛けたMOD「WorldDB 2019」を使用しております。記事中には実際のレースと変わらないチーム名・選手名・レース名・バイクサプライヤー名・スポンサーなどが登場しますが、いずれもMODによるものが多く、実際の何もいれていない状態でのゲームとは異なる場合があることをご了承ください。
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第4ステージ アンリー~キャンベルタウン 132km(丘陵)
ゲーム的には大会初の丘陵ステージ。
カテゴリはついていないものの序盤から登るレイアウトで、パウェルスやデラパルテなどのクライマー/パンチャーたちでベヴィンをしっかりと守る必要がある。
綜合リーダーの証であるオークルジャージを身に着けることとなったベヴィン率いるCCCチーム。
本来であればプロトンコントロールをする必要もあるのだろうが、とりあえず総合争いに関係ない選手たちは次々と行かせることに。
結果、9名もの逃げが生まれる。
ディリエ、キング、カミングスなどのエスケープスペシャリストが多数。
とりあえず、10km1分のイメージで、選手たちを前に出しながら追走。
ただ、この日も第1ステージ同様に強風が吹き荒れており、エシェロンや集団分裂が発生するなど、プロトンも混乱。
ゴール前9km地点から始まるコークスクリューの登りにさしかかった時点で、先頭とのタイム差は2分。
逃げ切りがほぼ確定的となってしまった。
プレイヤーとしても実は初めてのプロトンコントールは大失敗に終わる。
やっぱ人数を許してしまうのは良くないというわけか。勉強になった。
逃がしてしまったのは仕方ないとして、大事なのはこのコークスクリューで総合におけるライバルたちに置いていかれないようにすること。
10%前後の激坂区間を登るプロトン。
ベヴィンもデラパルテにアシストされながら集団中腹から先頭に向けて番手を上げていくが、見た目上はベヴィンの方が先行してしまっている。
そして、プロトンからベルナルがアタック!
ベヴィンも必死になってこれを追走。
ベルナルは危険な存在だ。
先頭の逃げ集団は逃げ残った6名が横一直線のスプリント。
勝ったのはシルヴァン・ディリエ。パリ~ルーベ2位経験がありながらもそれなりに激坂などにも強みをもつルーラー/パンチャー両面タイプの選手。
今年はいまいち目立ちきれていない彼だが、今後更なる成長が期待できる選手ではある。
そして、プロトンの方では山頂を先頭通過したベルナルがそのまま下りでリードを広げようとする。
これをマシューズ、のちにヴィクトール・カンペナールツなどが全力で追走。
一時は15秒ほどついた差も、彼らの頑張りによって少しずつ縮まっていった。
最後はベルナルに遅れること5秒。
エリア・ヴィヴィアーニやジャスパー・フィリプセンが集団先頭を取る形で雪崩れ込む。
もちろん、ベヴィンもこの集団の中に。表記上では5秒だが、このゲームではスプリントにおいては、この程度の秒差はなかったことになる。
よって、ベルナルは集団の選手たちに1秒もリードを得ることなく終了。
ベヴィンはなんとか、コークスクリューの危機を脱することができた。
しかしヴィヴィアーニやフィリプセンは普通にコークスクリューを超えてきたのか・・・恐ろしい男たちである。
本日のリザルトはこちら。
総合は動かず。
なお、山岳賞はコークスクリューを先頭通過したベンジャミン・キングが一気に16ポイントを獲得し、首位に。
続いて平坦カテゴリの第5ステージ。
第5ステージ グレネルグ~ストラサルビン 158km(平坦)
この日は正真正銘の平坦ステージ。
第1ステージの結果を見ても、このダウンアンダーに集まってきているピュアスプリンターたちにベヴィンが敵うとは思わない。
よってこの日は、バイクも快適性重視の選択を行い、とにかく体力の温存に努めることにする。
現実のレースでは、この日にベヴィンが落車し、怪我を負ったことで、総合優勝争いから脱落してしまった。
同じような悲劇は起こさないように、油断せずに進めていきたい。
逃げは4名。ライアン・ミューレン(トレック・セガフレード)にレイナルト・ヤンセファンレンズバーグ(ディメンションデータ)、エドゥアルド・アッフィーニ(ミッチェルトン・スコット)に、前日まで山岳賞ジャージを着ていたエドゥアルド・プラデス(モビスター)。
プラデスとしては、なんとしてでも本日の山岳賞ポイントを1位通過し、昨日そのジャージを奪ったキングからジャージを奪い返したいところ。
だが、残念ながら唯一の2級山岳でプラデスはミューレンに先着される。
2位通過で6ポイントは獲得するも、合計点では16ポイントでキングと並ぶ。
そうなると、より高い等級の山岳を制しているキングが優先され、山岳賞ジャージの奪い返しに失敗した。
オークルジャージの由来となった、オーストラリアの黄土色の大地を駆け抜けるプロトン。
逃げ集団は残り6kmで捕まえられ、集団は最後のスプリントに向けて緊張感を増していく。
右端はトム・レーゼル→アムンドグレンダール・ヤンセン→ティモ・ローセン→マイク・テウニッセンのユンボ・ヴィズマトレイン。
左端はラモン・シンケルダム→ヤコポ・グアルニエーリ→アルノー・デマールのグルパマFDJトレイン。
そしてFDJの左にはルーカス・ペストルベルガー→マキシミリアン・シャフマン→サム・ベネット→パスカル・アッカーマンのボーラ・ハンスグローエトレインが連なる。
なお、エリア・ヴィヴィアーニはどうしたかというと、この時点でなんと近くにいるアシストがイーリョ・ケイセのみ。
この直前のペースアップで集団が分裂したとき、ファビオ・ヤコブセンやフィリップ・ジルベールなどは皆、後続に取り残されてしまったようだ。
このトレイン群の中で、抜け出たのはボーラ・ハンスグローエ。
ドイツチャンピオンジャージを着たシャフマンが、得意の高速巡航能力の高さでもって、残り3kmから残り1.5kmまでひたすら先頭を牽き倒す。
そこから放たれる、サム・ベネット砲。
ここに喰らいついて行けたのは、テウニッセンを牽引するティモ・ローセンのみ。
しかし結局、サム・ベネットからのパスカル・アッカーマンという、あまりにも豪華すぎる2段ロケットに、敵うはずもなく。
最後は余裕のアッカーマン勝利。
ヴィヴィアーニは完全に出遅れてしまう結果となった。
リザルトは以下の通り。
ステージ2勝を挙げたヴィヴィアーニに遅れを取っていたアッカーマンが、ここでリベンジを達成。
イタリア人若手スプリンターの期待株モスケッティも、2位に入る快挙。
今年のジロ・デ・イタリアではそれなりに上位に入る姿は見せていたものの、現実のレースでは期待されていたほどには結果を出せていないモスケッティ。
2020年は飛躍することを願う。
さて、総合争いにおいてはまず動きがないため、ベヴィンとしてはとくに何も構わずこのフィニッシュを見送っていたのだが・・・。
すっかり忘れていた、ポイント賞の存在。
ツアー・ダウンアンダーはフィニッシュ地点でも10位までポイントが手に入るため*1、ヴィヴィアーニにはしっかりとポイントが入ったのに対し、ベヴィンは0点。
よって、わずか2ポイントの差で、逆転されてしまった。
最終日のウィランガ・ヒルで上位フィニッシュするのはやや難しいかもしれず、こうなるともしかしたら、現実のレースではベヴィンがきっちりと手に入れたポイント賞ジャージを、手に入れることができないかもしれない。
それでもまあ、あくまでも目標は総合優勝。
そっちに集中し、明日のウィランガ・ヒルに備えることとする。
いよいよ最終決戦。
泣いても笑っても、ここですべてが決まる。
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*1:現実のレースでは15位までポイントが入るのだが、ゲーム上ではそれは再現されていないようだ。