りんぐすらいど

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2021シーズンを振り返る③ UCI世界ランキング男子個人20位~11位全レビュー

 

毎年恒例「ワールドランキング」上位選手紹介。

今年一年で最も活躍した場20名の選手たちを、「獲得UCIポイント」という基準で選出するという形。

ワールドツアーランキングやステージレースランキング、ワンデーレースランキングなど、UCIは様々な基準を用意してはいるが、その中でもこの「ワールドランキング」がグランツールもクラシックもスプリントも同じ指標の中で測れるという意味では、最も参考になるランキングだと思っている。

 

自分がまだまだサイクルロードレース初心者だった頃に、影響を強く受けたとあるブログでやっていたUCIランキングベスト50レビューという記事が、選手の特徴を覚えていくうえですごく役に立った。

初心者にこそ見てほしい、それがこのランキングである。

 

ではまず20位~11位を見ていこう。 

※年齢表記はすべて2021/12/31時点のものとなります。

 

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過去の「ワールドランキング」

2016年:21位~11位10位~1位

2017年:21位~11位10位~1位

2018年:20位~11位10位~1位

2019年:20位~11位10位~1位

2020年:20位~11位10位~1位

 

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第20位 バウケ・モレマ(トレック・セガフレード)

昨年102位、オランダ、35歳、クライマー

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ジロ・デ・イタリアでは常に積極的に逃げに乗り、ゾンコランステージ(第14ステージ)では5位、第15ステージでも7位と健闘するが、結果に結びつかなかった。

しかし、その借りをツール・ド・フランスで返した。第11ステージのモン・ヴァントゥではジュリアン・ベルナールとケニー・エリッソンドとのコンビネーションによって強敵ジュリアン・アラフィリップを翻弄することには成功したが、ワウト・ファンアールトがあまりにも強すぎた結果、勝利には届かなかった。

だが第14ステージ。カルカソンヌからキヨンまでの丘陵ステージの、残り42.6㎞地点で逃げ集団からするりと抜け出した。

2017年に初めてツールで逃げ切り勝利をしたときも、残り29㎞地点の下りを利用して独走を開始した。2019年のイル・ロンバルディアでも、残り18㎞地点、牽制し合うプリモシュ・ログリッチやアレハンドロ・バルベルデの隙を突いたアタックから独走が始まった。

絶妙なタイミングからの抜け出しとソロエスケープという、彼の必勝パターン。それが綺麗に決まったのが、今年のツール・ド・フランスでの、2回目の勝利であった。

そしてそれはもちろん、決して簡単なことではない。ジロ・デ・イタリアでの繰り返しの逃げでの失敗や、ツール・ド・フランス第11ステージでの完敗など、いくつもの敗北を積み重ねた先にこの勝利がある。

今年のモレマは「勝利した」年であった。来年はもしかしたら、勝利はないかもしれない。

ただそれでも、彼は挑戦し続けることを諦めないだろう。来年はもう36歳になる年だけど、その挑戦をし続ける偉大な姿を見続けていたい。

 

 

第19位 ティム・メルリール(アルペシン・フェニックス)

昨年50位、ベルギー、29歳、スプリンター

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シクロクロッサーとして活躍していた彼が、ロードレースの舞台でその名を轟かすのは、当時ワウト・ファンアールトともチームメートであった2018年のフェランダース・ウィレムスクレラン在籍時のポストノルド・デンマークルント(ツアー・オブ・デンマーク)。

同年の3月にファンアールトがストラーデビアンケで3位を獲り、8月にマチュー・ファンデルプールがアークティックレース・オブ・ノルウェーで区間2勝するなど、シクロクロッサーがロードレース界において明確にその存在感を高めつつあったとき、このメルリールもまた、8月のデンマークレースで区間2勝。ポイント賞も獲得した(なお、ファンアールトもここで区間1勝&総合優勝&ポイント賞2位で、とにかくロードレース界における「シクロクロス元年」であった)。

 

だが、すでにシクロクロス界の頂点におり、その才能がシクロクロスの枠に収まらないものであることは証明されていたファンアールトやファンデルプールに比べると、メルリールは「シクロクロッサーである」以上のものはないようにも感じていた。デンマークルントでの勝利も、「ファンアールトやファンデルプール以外のシクロクロッサーも強い」というような印象に。

しかし、翌2019年にベルギー国内選手権を制したとき、彼がファンアールトやファンデルプールとはまた違った1人の才能なのだということを明確に感じ取った。あの魑魅魍魎のベルギーで頂点に立つというのはそれだけのインパクトであった。

そしてその後、彼は単なる「シクロクロッサー」ではなく、ロードレース界においても頂点に近い存在の1人となった(むしろ反比例するようにシクロクロス自体での存在感は薄くなっていったが・・・)。

 

そして「頂点に近い」ではなく、明確な「頂点の1つ」であることを証明したのが今年であった。

何しろ、初出場のグランツール、その初日スプリントステージで、錚々たる顔ぶれの中で堂々たる初勝利を遂げたのだから。

しかも、残り250m。普通に考えれば早すぎるそのタイミングで彼はスプリントを開始し、そして勝利した。それは実に強い勝ち方であった。

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さらに、ツール・ド・フランスでも初日スプリントステージである第3ステージで勝利。

ちょっと前までは、ツール・ド・フランスにおける初日スプリントステージというのは、2013マルセル・キッテルや2015アンドレ・グライペル、2016マーク・カヴェンディッシュなど、その年の最も勝利数を稼ぐ選手が勝てる、本当に強いスプリンターのためのステージであった。

それを、並いる強豪を押しのけて颯爽と奪い取っていくメルリール。それはファンアールトやファンデルプールとはまた違った恐ろしさを感じさせる走りであった。

 

惜しむらくは、ツールに備えてという言い訳もきくジロ・デ・イタリアならまだしも、ツール・ド・フランスも結局は完走できなかったこと。その点、ツールをしっかりと走り切りブエルタでも活躍したジャスパー・フィリプセンとは、最終的な成績の面で差がつく結果となってしまった。

しかし、十分に強さは示してみせた今年のメルリール。来年は果たしてどうなってしまうのか。

 

 

第18位 ヨナス・ヴィンゲゴー(ユンボ・ヴィズマ)

昨年327位、デンマーク、25歳、オールラウンダー

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2019年ユンボ・ヴィスマでプロデビューし、ツール・ド・ポローニュで勝利したときは「どちらさん?」「まさかの大金星」という評価でしかなかった。当時のユンボでの期待の若手総合系ライダーはローレンス・デプルスであり、あるいは台頭し始めていたセップ・クスであった。

が、2020年のブエルタ・ア・エスパーニャにて、山岳アシストとして驚きの活躍。パンチャーだと思っていた彼が山岳でクスと共にガシガシと牽引する姿に、大きく印象が変化した。

それでも、あくまでもNo.1はクスだと思っていた。2021年のUAEツアーで勝利したときも、まだ。

しかしイツリア・バスクカントリー初日TTでタデイ・ポガチャルを上回る記録を出したとき、第4ステージ終盤で抜け出したブランドン・マクナルティに食らいつき、ステージ4位かつ総合3位となったとき、彼は「ログリッチのセカンドエースとなれる存在」という、このチームに欠けていた最重要パーツを埋める存在として急浮上してきた。

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そして、ツール・ド・フランスである。

モン・ヴァントゥで、この年鬼気迫る強さを誇っていたタデイ・ポガチャルを、登りで突き放した唯一の男。

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これはこの男の「序章」である。

この先、果たしてどんな未来を描いていくのか。

2020年代を代表するオールラウンダーがまた1人、生まれたのがこの2021年であった。

とりあえず来年、母国を出発するツール・ド・フランスでの活躍が楽しみである。

 

 

第17位 ジャスパー・ストゥイヴェン(トレック・セガフレード)

昨年55位、ベルギー、29歳、パンチャー

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プロ3年目にクールネ〜ブリュッセル〜クールネで17㎞独走勝利を飾り、注目を集めていたクラシックハンター。しかし期待の割には結果が出ず、なかなか苦しいキャリアを重ねていた彼も、2020年のオンループ・ヘットニュースブラッドでは「敗北を恐れず」賭けに出たことで勝利を掴んだ。

この勝利は長く期待されながらも大きなクラシック勝利に恵まれずにいた彼にとって、ずっと待ち構えていた勝利であった。

だがまさか、その翌年、さらに大きなーー大きすぎる勝利に恵まれることになるとは。

しかも今回もまた彼は、得意のレイトアタックを、恐れず、やり遂げたことによる勝利だった。

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昨年のオンループで勝利した後ですら、まさかミラノ〜サンレモを制するとは、正直思っていなかった。そんな彼の今年のロンド・ファン・フラーンデレンの成績は4位。こちらも、彼にとってはキャリア最高の成績だ。

このサンレモの勝利が彼のキャリアハイとなるのか? それとも彼の「3度目の栄光」はあるのか?

 

 

第16位 ダヴィド・ゴデュ(グルパマFDJ)

昨年62位、フランス、25歳、クライマー

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2016年ツール・ド・ラヴニール覇者。ティボー・ピノの活躍の影に隠れ、必要以上に期待されすぎなかったことが、彼にとって幸いだったのかもしれない。今年はリエージュ〜バストーニュ〜リエージュ3位やイル・ロンバルディア7位など、世界トップクラスのレースでしっかりと存在感を示すことができた。

一方、ツール・ド・フランスは総合11位。3週間のレースの安定感やTT力など課題は多く、まだまだピノの代わりとまでは言えない。もちろんその分はワンデーレースへの高い適性で別の方向性を目指すのもありだが、勝利を手にするにはスプリント力の伸張が鍵となるだろう。

まだまだ発展途上の才能。2〜3年後、サイクリストとして最も高い成績を残せる時期にどんな成果を掴み取っているのか、楽しみだ。

 

 

第15位 ジャスパー・フィリプセン(アルペシン・フェニックス)

昨年65位、ベルギー、23歳、スプリンター

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元ハーゲンスバーマン・アクセオン。ネオプロの2018年にはツアー・オブ・カリフォルニアで、フェルナンド・ガビリアに恐れることなく食らいつく姿が印象的だった。その翌年、ガビリアと同じUAEチーム・エミレーツでワールドツアーデビュー。初レースとなったツアー・ダウンアンダーで、カレブ・ユアンの降格という形ではあるが勝利。これも、ユアンのプレッシャーに臆せず、その番手を冷静に掴み取ったがゆえの勝利であった。

だが、その後、なかなか「先頭でフィニッシュを超えることができない。翌年のツアー・ダウンアンダーも、区間2位や3位には何度か入り、ポイント賞も手に入れるものの、なかなか勝てない。

そんな彼を評して「サガンのような男」と特集記事を書いたこともある。

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そんな彼が、2020年後半にはビンクバンク・ツアーとブエルタ・ア・エスパーニャというビッグレースで勝利。いずれも、同年のシャンゼリゼ覇者マッズ・ピーダスンやパスカル・アッカーマンを倒しての強い勝ち方であった。

そして今年。まさかの、アルペシン・フェニックスへの移籍。カテゴリ的には「降格」だが、もちろん本人にそんなつもりはないだろう。むしろフェルナンド・ガビリアやアレクサンダー・クリストフなどトップスプリンターが渋滞しているUAEにいるよりは、ライバルの少ないプロチームながら確実にトップレースにも出られるアルペシンの方が彼の目的に敵うと判断しても何もおかしくはないだろう。

とはいえ、アルペシンにもティム・メルリールという非常に強力なスプリンターがいる。そこでエースの座を確実なものにするのは決して簡単ではなく・・・実際、メルリールは3月に3レース連続で勝利するなど派手さを見せており、ジロ・デ・イタリアでも驚きの初日スプリントステージで勝利。シーズン前半は明確に「メルリールの方が上」という印象があった。

ツール・ド・フランスでも、やはり同じく初日スプリントステージとなった第3ステージでメルリールが勝利した一方で、そのあとのステージではメルリールのアシストを受けながらも勝ちきれず2位が3回、3位が3回・・・「勝ちきれない」、本当にサガンのような走りを見せていた。

 

だが、冷静に考えれば、6回も3位以上に入り込むことそれ自体が異様なのだ。

そしてその実力が確かなものであることを証明するようにして、ブエルタ・ア・エスパーニャでは2勝。途中リタイアし勝利数的にはファビオ・ヤコブセンには届かなかったものの、彼と並んで今年のブエルタ最強のスプリンターであることは間違いなかった。

実績だけでいえば、今年最強はこのフィリプセンだった。

あとは、それをツール・ド・フランスでの勝利という形で、現実的に証明するだけ。

そもそも彼はまだ23歳。これから誰よりも伸び代のある男なのだ。

 

2020年代最強のスプリンターはもしかしたら彼かもしれない。

昨年も今年も、そこに向けた序章に過ぎない。

 

 

第14位 レムコ・エヴェネプール(ドゥクーニンク・クイックステップ)

昨年20位、ベルギー、21歳、オールラウンダー

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イル・ロンバルディアでのあの悲劇的な落車からわずか1年。いや、1年も経たないうちにジロ・デ・イタリアでの復帰。昨年は総合優勝筆頭とまで言われた男は、第1週の山岳ステージで目覚ましい走りを見せ衆目を驚かせたが、第2週、彼にとって未知の領域となる「第11日目」の戦いでーー彼は失墜した。

 

だが、そんかことでへし折れる男ではなかった。

その2週間後のベルギー・ツアーでは初日から相変わらずの大逃げでタイムを奪い、TTも絶好調で総合優勝。東京オリンピックはイマイチだったが、8月のデンマークルント2勝&総合優勝と続くドライフェンクルス&ブリュッセル・サイクリングクラシックの「3連勝」。ルフェーブルGMに「昨年のイル・ロンバルディア落車直前の最盛期に戻りつつある」と言わしめたほどの状況であった。

 

ヨーロッパ選手権では相変わらず強かったが、ベルギー・ツアーのときもそうだったが強すぎて警戒され、ソンニ・コルブレッリに完全にいいように扱われ欧州王者を失う。世界選手権TTでも衝撃的な走りを見せての銅メダル。絶好調で挑んだ世界選手権ロードレースではーーもしかしたら、最強ベルギーチームの中でも、実際に最も強かったのは彼かもしれない。

が、そこはチームの戦略もあり、のちにチームメートからも語られた彼自身の無謀さもあり、そこにフランスの戦略が加わり、残り180㎞から足を使いすぎ続け、最後は残り30㎞でさしもの彼も体力を失った。

 

そのあとの騒動もあり一時は彼に対する風当たりも強くなったように感じたが、10月のコッパ・ベルノッキではあいも変わらず傍若無人の30㎞超独走勝利。

終始「レムコ・エヴェネプールらしい」シーズンであった。

 

課題は色々ある。どうしても独走に頼りきらざるを得ないスタイルは2年前から不安視されていたが、これがより戦略的な走りをチームと共にできるようになればより強いだろう。その指標はアラフィリップやスティバールなど、チームに多くいるはずだ。

感情的になることが多く、世界選手権前後での舌禍も彼の課題の1つではあると思う。チームや周囲の人びとのメンタルケアによって、彼がレースとは関係ないところで傷つかないことを願うばかりだ。

そして今年のジロ・デ・イタリアで見せた登りへの可能性。やはり彼には、グランツールを制してほしい。今年第11ステージで失墜したのは、大怪我明け最初のレースだったゆえか、それとも彼自身のグランツールへの不適性ゆえか。

ただ、彼が単なるアタッカー、ロングエスケーパーで終わってはほしくない。

彼はそう言われることは嫌うだろうが、「メルクスの再来」であることをぜひ見たい。そして、ベルギー国民に、もう一度愛される存在へ。

 

 

第13位 マイケル・ウッズ(イスラエル・スタートアップネーション)

昨年42位、カナダ、35歳、クライマー

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2016年に30歳でプロデビューを果たした遅咲きの男。そこからのスタートにも関わらず年々成績を伸ばし続け、今年は実にキャリア最大の成果を残している。

が、なかなか勝ちきれなくもあった。キャリア最大の目標であったであろうオリンピックも、素晴らしい成績ではあったが、メダルには届かなかった。

リエージュ〜バストーニュ〜リエージュも、イル・ロンバルディアも、すべて狙える位置にいたからこそ、悔しい思いの強いシーズンだったであろう。23歳のフィリプセンや21歳のエヴェネプールと違って、35歳の彼には、「惜しかった」に対する悔しさは計り知れないものとなる。

だからこそ来年はーー36歳になる来年はーーそこがもっと満足できる結果を得られることを願っている。その1つの形は間違いなく、ツール・ド・フランスでの勝利であろう。

 

 

第12位 マテイ・モホリッチ(バーレーン・ヴィクトリアス)

昨年86位、スロベニア、27歳、パンチャー

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ジロ・デ・イタリア第9ステージの下りで一回転し、頭からアスファルトに叩きつけられたときは今シーズンは終わった、と思った。命の危機すら感じさせる衝撃的なシーンであった。しかしフォークの割れた自転車が衝撃を吸収し、ヘルメットのおかげもあり、奇跡的に脳震盪すらなく無事。ジロ自体はリタイアしたが、半月後にはツアー・オブ・スロベニアで活躍し、その後の国内選手権ロードでも優勝した。

そしてツール・ド・フランスである。まさかのステージ2勝。結果的に、キャリア最大のシーズンを経験することとなった。

その強さは終盤まで維持。ベネルクスツアーではソンニ・コルブレッリと共にチームの絶好調ぶりを象徴し、第6ステージでは抜け出したコルブレッリのために集団のローテーション妨害を仕掛け、自らも2位でワンツーを達成。第7ステージでは逆に自らが独走で勝利し、コルブレッリが集団を押さえ込んだうえでやはり2位を取って2日続けての(勝利者を交換した上での)ワンツーを達成した。これが今年のバーレーンだ。

ツールをも制した彼にとっての次の目標はモニュメントか世界選手権となるだろう。ただし、スプリントも登坂も突き抜けているわけではない彼にとって、独走に持っていけないと勝ちきれないのは、やや不利ではある。今年のクラシカ・サンセバスティアンも、最後ニールソン・ポーレスとのマッチスプリントで敗れてしまった。

一番可能性があるのはリエージュ〜バストーニュ〜リエージュか。なんとか、独りで抜け出すことができればいいのだが。

 

 

第11位 アレハンドロ・バルベルデ(モビスター・チーム)

昨年53位、スペイン、41歳、クライマー

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さすがの彼もグランツール表彰台を狙えるほどの全盛期と比べれば落ち込んできている感もあるが、それでもリエージュ〜バストーニュ〜リエージュの表彰台一歩手前、フレーシュ・ワロンヌでは表彰台と、相変わらずえげつないくらいに強い。これが41歳なので本当に信じられない。

そんな彼も来年いっぱいをもって引退。あと10年は現役を続けると言われても驚かないつもりだったが、あらゆることに終わりはある。

20年近いキャリアの最後は果たしてどのように描かれるのか。やはり、ブエルタ・ア・エスパーニャでのステージ勝利は見てみたいものだ。

 

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