りんぐすらいど

サイクルロードレース情報発信・コラム・戦術分析のブログ

スポンサーリンク

クラシカ・ドゥ・アルメリア2021 プレビュー

f:id:SuzuTamaki:20210213221125p:plain

 

Class:UCIプロシリーズ

Country:スペイン

Region:アルメリア県

First edition:1986年

Editions:36回

Date:2/14(日)

 

スペイン南部アンダルシア州の東端に位置するアルメリア県。

例年であれば2月頭のマヨルカ・チャレンジからボルタ・ア・ラ・コムニタ・バレンシアナ、ブエルタ・ア・ムルシアと続く南東スペインの開幕レース群を経て辿り着くレースとなっているが、今年に関してはそれらの前提レースがすべて中止(延期)。

このアルメリアは実質スペインの開幕レースとなった。

 

と同時に、このレースは、いくつかのピュアスプリンターたちにとっての開幕戦にもなりそうだ。

前半こそアップダウンの激しいレイアウトが続くものの、後半は海岸沿いの平坦路を使用。

f:id:SuzuTamaki:20210213221213j:plain

過去にもカレブ・ユアンやパスカル・アッカーマンなどの世界トップスプリンターたちが勝ち星を飾っているこのレース。

今年は実はそこまで「トップスプリンターたちが集結」というほどではないにしても、それでもガビリアやホッジ、そしてカヴェンディッシュなどが、今季初レースを飾ることになる。

 

以下、今大会の注目選手たちをピックアップしていこう。

(年齢表記はすべて2021/12/31時点のものとなります)

 

 

スポンサーリンク

 

  

 

ジャコモ・ニッツォーロ(チーム・キュベカ・アソス)

イタリア、32歳

Embed from Getty Images

昨年は年初から中盤まで非常に調子が良く、イタリア王者になった勢いでそのままヨーロッパ選手権でも優勝。絶頂期で迎えたツール・ド・フランスでは、1勝くらいはしてしまいそうな勢いだった。

しかし、落車に膝の痛みを訴え、1週目であえなくリタイア。そのままシーズンを終えてしまう。

2021年はリベンジの年にしたい。そんな中、緒戦エトワール・ド・ベセージュでは厳しい登りスプリントの第1ステージで4位。第2ステージでも素晴らしいスプリントを見せ、第1ステージ勝者のラポルトを横に並ばせない強さでフィニッシュに突き進んでいたものの、直前の落車の混乱でアシストと適切なタイミングを失っていたこともあり、ラポルトと共に失速。後続から捲り上げてきた2人のプロチーム選手たちに追い抜かれ、3位に終わってしまった。

ただ、調子はかなり良いのは確か。今大会、最大の優勝候補といって良いだろう。

 

 

フェルナンド・ガビリア(UAEチーム・エミレーツ)

コロンビア、27歳

Embed from Getty Images

2017年ジロ・デ・イタリアでステージ4勝とマリア・チクラミーノ、2018年にツールでマイヨ・ジョーヌ。世界最強スプリンター候補として注目を集め続けた男だったが、2019年ジロでの怪我以降、ひたすら振るわない状況が続いている。

その意味で、今年の緒戦となるこの大会でどこまでの結果を出せるのかは、未知数ではある。

しかし、チームは彼を全力で信頼し、彼のための最強メンバーを揃えてきた。2018ツール2勝を支えた「盟友」マキシミリアーノ・リケーゼ。そして昨年のジロで、もしかしたら最強のリードアウターであったようにも思えるフアン・モラノ。

さらには昨年のブエルタでジャスパー・フィリプセンの勝利をアシストしたオリヴェイラ兄弟と、平坦アシストとして信頼され続けているマルコ・マルカートとオリヴェイロ・トロイア。

およそ考えられる最高のアシストを揃えてきている彼らがこのアルメリアを制する可能性は十分に高いと感じている。

ここで弾みをつけて、UAEで大爆発する伏線にしよう。

 

 

イバン・ガルシア(モビスター・チーム)

スペイン、26歳

Embed from Getty Images

元バーレーン・マクラーレン。今年からモビスターに。毎年着実に成長を続けている男で、2019年にはツアー・オブ・カリフォルニアでプロ初勝利。そして昨年はパリ〜ニースで勝利を遂げた。

今年はグランツールでの初勝利も目指していきたい。そのために、今回のアルメリアでまずは幸先の良い勝利を遂げられるか。

なお、今大会は今年引退を決めているアレハンドロ・バルベルデの今季初レースでもある。もちろん、調整が基本だろうし勝利を狙うことはないだろうが、ガルシアのためのアシストに奮闘する姿を見れたら幸い。

2006年にはこのレースでも7位に入っているが・・・もちろんそれは若いときなので・・・。

 

 

ダニー・ファンポッペル(アンテルマルシェ・ワンティゴベールマテリオ)

オランダ、28歳

Embed from Getty Images

ネオプロ時代の2015年にいきなりのブエルタ・ア・エスパーニャ区間勝利。その可能性の大きさに期待したものの、その後大きな勝利を得ることはなかなかできず、昨年からこのチームに。

今年このワンティが昇格したことによってワールドツアーへ復帰を果たす。チームにとっても実績は随一のスプリンターなので、エースナンバーはヨナス・コッホではあるものの、彼で勝利を狙ってくるのではないかとは思っている。

過去このレースでの実績としては2018年2位、2020年4位と相性はいいはずだ。

 

 

フロリアン・セネシャル(ドゥクーニンク・クイックステップ)

フランス、28歳

Embed from Getty Images

ドゥクーニンク・クイックステップとしては最も注目すべき選手が、2015年覇者でもあるマーク・カヴェンディッシュ。当時もクイックステップ所属だった。

しかし、さすがに彼がエースとして走るかというと、そんなことはないのではないかとは思っている。ほかにもアルバロホセ・ホッジや昨年のブエルタの区間3位を獲っているヤニク・ステイムルなどもいるが、その中であえて自分はこのフロリアン・セネシャルを選んでおきたいと思う。

2020年はヘント~ウェヴェルヘム2位やブルターニュ・クラシック3位。クラシックに強いスプリンターだが、クラシカ・ドゥ・アルメリアも何だかんだ言って途中の登りがピュアッピュアのスプリンターの足にはダメージを与えがちなので、その意味でそういうのに弱いホッジよりは向いていると言えるだろう。

この男も毎年成長しつつある男。このあたりで、一皮剥けそうだ。

 

 

他にもエトワール・ド・ベセージュ第1ステージでいきなり区間6位に入ったネオプロのジョルディ・メーウス(ボーラ・ハンスグローエ)、そのベセージュの第2ステージで勝利したティモシー・デュポン(ビンゴール・ワロニーブリュッセル)、過去このレースで5位に入っているエドワード・トゥーンス(トレック・セガフレード)などにも注目をしていきたい。

 

 

スポンサーリンク

 

  

 

スポンサーリンク