読み:ツェツェツェ・スプランディ・ポルコウィツァ
国籍:ポーランド
略号:CCC
創設年:2000年
使用機材:Guerciotti (イタリア)
2017年ヨーロッパツアーランキング:10位
(以下記事における年齢はすべて2018年における数え年表記となります)
2018年ロースター
昨年もジロに出場し、エースのヤン・ヒルトが活躍するなど注目を集めたチーム。今期はUAEから一流スプリンターのマルコ・クンプを獲得し、スプリントでの活躍を目指す。昨年アルガルヴェで一勝した元コンチネンタルのアントゥネスや、ポーランド人の若手ライダーの躍進にも期待が持てそう。
また、このチームはプロコンチネンタルチームでありながら、チームTTが強いチームとしても注目を集める。世界戦チームTTのメンバーも数名残っているので、この傾向は今年も期待できそうだ。
注目選手
マルコ・クンプ(スロベニア、30歳)
脚質:スプリンター
今シーズンにおけるCCC最大の補強と言えそうなのがこの人物。昨シーズンは勝利なしだが、それでもブリュッセル・サイクリング・クラシックでグライペルをも下して2位に入るなど実力は十分。本人も、クリストフ加入で主役を張れる可能性がより低くなる中で、自らがエースを走れるこのチームから誘いを得られたことは嬉しかったはずだ。
事実、母国のコンチネンタルチームに所属していた2015年には、ツアー・オブ・チンハイレイクで5勝している。ワールドツアークラスで戦うよりも、プロコンチネンタルチームで1クラスやHCクラスのレースで伸び伸びと走る方が性に合っているのかもしれない。
そしてジロ・ディタリアなどで、かつてのチームメートであるモドロらと戦うことも十分に可能そうだ。ポーランドチームの新エースとして、十分な活躍を期待している。
手前がクンプ。今年こそ、表彰台の頂点に立ちたい。
アマーロマヌエル・アントゥネス(ポルトガル、28歳)
脚質:クライマー
昨年は母国ポルトガルのコンチネンタルチーム、W52/FCポルトに所属していた。
メジャーなレースとしてはヴォルタ・アン・アルガルヴェの最終ステージでの勝利が印象に強いが、それ以外にもポルトガルのワンデーレース、ステージレースともに勝利や総合優勝、山岳賞と幅広く活躍している。
ポルトガル人選手の若手~中堅クラスでは今最も注目すべき存在の1人だ。
母国最大のレースで、キャリア最高の勝利を遂げたアントゥネス。人生の次なるステージへと登った。ここで止まるな!
ピョートル・ブロジナ(ポーランド、23歳)
脚質:TTスペシャリスト
昨年のポーランド国内選手権U23個人タイムトライアルで優勝。ツール・ド・スロバキアのプロローグでも5位となり、その勢いのまま同レース総合3位、新人賞も獲得した。
ツアー・オブ・ターキーにも出場し新人賞2位。今は経験も少なくTTの力のみ突出している感はあるが、今後、よりオールラウンダーに活躍の幅を広げそうな若手である。
アラン・バナシェク(ポーランド、21歳)
脚質:スプリンター
昨年は弱冠20歳にして5勝。ツール・ド・ラヴニールでも連日TOP10入りを果たし、ツアー・オブ・ブリテンでもガヴィリア、ヴィヴィアーニ、クリストフ、フルーネヴェーヘンに続く区間5位を獲るなど、今後の可能性を強く感じさせる走りを見せた。
シモン・サイノック(ポーランド、21歳)
脚質:不詳
昨年はアタッキ・チームグストのメンバーとして度々来日。ツール・ド・熊野のプロローグで優勝したり、国内選手権U23個人タイムトライアルで2位に入るなどの活躍を見せた。