読み:カハルラル・セグロスエルヘアー
国籍:スペイン
略号:CJR
創設年:2010年
使用機材:DE ROSA (イタリア)
2017年ヨーロッパツアーランキング:17位
(以下記事における年齢はすべて2018年における数え年表記となります)
2018年ロースター
昨年までは、スペイン籍唯一のプロコンチネンタルチームとして、ブエルタ出場常連チームとなっていた。そして、スペイン人の有望な若手を、モビスターなどのワールドツアーチームへと供給する役割も担っていた。
2015年はオマール・フライレがブエルタ山岳賞を獲得。2016年はツアー・オブ・ターキーで区間2勝と総合優勝まで手に入れた。
しかしその立役者たちも次々とチームを離れ、2017年はたったの4勝。しかも2クラスがほとんど。ブエルタでもまったくと言ってもいいほど活躍ができず、影が薄くなった印象だ。
2018年シーズンはずば抜けて強い新加入選手がいるわけではない。それでも、チェラーノやイサードなど、外国人選手が大きな助けになりそうな予感はある。また、そういうときだからこそ、こういうチームで伸びる、思いもかけぬ才能の存在に注目していきたいところだ。
注目選手
ダニーロ・チェラーノ(イタリア、29歳)
脚質:クライマー
元々はアルバニアのコンチネンタルチーム、アモーレ&ヴィータというチームに属していたが、コッピ・エ・バルタリ山岳賞獲得、ジロ・デッラペンニーノ優勝といった実績を叩き出したことで、シーズン途中の8月に現チームへ移籍。
そして、ツアー・オブ・ターキーではクイーンステージのタルチュク山頂フィニッシュステージを終えた段階で山岳賞を獲得した。
最終的には残念ながら2ポイント差で奪われてしまうものの、全体的に不調だった2017年シーズンのカハルラルにおいて、強力な助っ人であったことは間違いない。
2018年シーズンはさらなる山岳ステージ、ワンデーレースでの勝利を期待したい。もちろん、本人にとって初となるブエルタでの活躍というのも。
ヤニス・イサード(フランス、25歳)
脚質:スプリンター
昨年末で解散してしまったエキップ・シクリスト・ドゥ・アルメー(フランス陸軍チーム)で2クラス中心とはいえ5勝を稼ぎ、チーム躍進の立役者の1人となった選手。ステージ勝利数の乏しかったカハルラルにとって、最も期待しているであろう新加入選手である。
セルヒオ・パルディーリャ(スペイン、34歳)
脚質:クライマー
2009年ツアー・オブ・ジャパン総合優勝者。2年だけだがモビスター在籍経験もあり、グランツール出場経験も豊富。ブエルタでは毎年、総合10位台を安定してキープしており、チーム随一のベテランとして今期も活躍が期待される。
今年は1~2クラスのステージレースでの区間勝利や総合上位を期待したいところ。
ネルソンアンドレス・ソト(コロンビア、24歳)
脚質:不詳
昨年はコロンビアのコンチネンタルチーム、コルデポルテス・クラロに所属。そしてブエルタ・ア・コロンビアで区間3勝とポイント賞を獲得した。
まだまだその実力は未知数だが、今後の躍進に期待が持てる選手の1人だ。