読み:アクアブルー・スポート
国籍:アイルランド
略号:ABS
創設年:2017年
使用機材:3T (イタリア)
2017年ヨーロッパツアーランキング:22位
(以下記事における年齢はすべて2018年における数え年表記となります)
2018年ロースター
2017年発足の新チーム。当時、英国ロード王者だったアダム・ブライスや、解散したばかりのIAMサイクリングなどから選手を集め、注目を集めていた。
しかも、いきなりのブエルタ出場枠の獲得。ばかりか、そこできっちりとステージ優勝。ツール・ド・スイスでも1勝しており、1年目のプロコンとしては十分な結果だったと言える。
とはいえ、勝者はたったの2人。しかも、元IAMの、ベテラン~中堅選手によるもの。若手やアイルランド人選手による勝利はなく、そこは今後に期待したいところ。
2018年はU23ヨーロッパロード王者のキャスパー・ペダースンなどが加入。アクセオンからも実力のあるアイルランド人も加わり、昨年とはまた違った活躍の仕方を楽しみにしたい。
注目選手
キャスパー・ペダースン(デンマーク、22歳)
脚質:ルーラー
昨年はコンチネンタルチームのジャイアント・カステリに所属。トラックとの兼用選手で、2017年のトラック世界選手権では団体追抜のメンバーに選ばれ、見事金メダルを獲得した。
その経験がゆえに独走力は高く、ロードにおいてもヨーロッパ選手権U23ロード部門と、ポルドノルド・デンマーク・ルント(デンマーク1周)第1ステージにて、それぞれ逃げ切りで強豪スプリンター勢を振り切っての勝利を決めている。後者のレースでは、その後の個人TTでも好走を見せ、総合成績でも3位と健闘した。
2018年シーズンは期待の若手が大量にデビューを果たしているが、そのうちの1人であり、2018年のアクアブルーで最も期待できる選手の1人である。
ステファン・デニフル(オーストリア、31歳)
脚質:クライマー
言わずと知れた、ブエルタでの勝者。昨年はほかにも、地元のオーストリア1周レースでも総合優勝を果たしている。
IAM創設当初からのメンバーだったが、その頃に勝利はなし。しかし昨年の走りによって周りの見る目も変わったことだろう。今後はチームを引っ張っていくキャプテンの1人として、そして総合エース、もしくは山岳逃げ屋として、活躍していくことだろう。
ラリー・ワーバス(アメリカ、28歳)
脚質:クライマー
デニフルと並ぶ、2017年アクアブルーの勝利獲得者。ツール・ド・スイスの山頂フィニッシュで、カルーゾを破って勝利するという、強い走りを見せつけた。
そして、アメリカ国内選手権ロード部門でも優勝。今年はナショナルジャージを着て走ることに。
アダム・ブライス(イギリス、29歳)
脚質:スプリンター
ティンコフ在籍中の2016年に英国ロード王者に。期待をもって現チームに加入したものの、2017年シーズンは2位続きで結果が出せず。
ブエルタ・ア・エスパーニャでも区間3位が一度だけ。今年は大きな勝利がほしい。
エドワード・ダンバー(アイルランド、22歳)
脚質:ルーラー
有力選手の育成に定評があるアクセオン・ハーゲンベルマンスにて育ってきたアイルランド人。昨年は、U23版ロンド・ファン・フラーンデレンで優勝。
今後、チームの中心になれるよう、今年は成長と経験の1年にしてほしい。