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アブダビ・ツアー2017 プレビュー

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2月23日(木)から4日間にわたり、中東における3番目のレースとしてアブダビ・ツアー Abu Dhabi Tour が開催される。

2015年に誕生したばかりのまだ若いステージレースではあるが、今年は昨年までの10月開催ではなく2月開催に変更。資金不足により開催中止となったツアー・オブ・カタールに代わりシーズン3番目のワールドツアーレースとして堂々の開催となった。

 

今年はDAZNでの放送も決まったこともあり、本格的な観戦を行うつもりである。

それに先立ち、個人的に注目する選手、およびステージ詳細、スタートリスト、表彰台予想などを挙げてみる。もしよければ参考にしてほしい。

※選手の年齢はすべて数え年での表現となっております。

 

目次

 

 

アブダビ・ツアーとは?

2015年に生まれたばかりの中東ステージレース。その名の通り、アラブ首長国連邦を構成する首長国の一つ、アブダビ首長国を舞台とするレースである。

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 アラブ首長国連邦最大の面積をほこるアブダビ首長国。この地で総走行距離672kmの戦いが繰り広げられる。

 

開催初年度となった2015年は、10月の開催。

直前のイル・ロンバルディアで優勝したばかりのヴィンツェンツォ・ニバリや、そのチームメートでブエルタ・ア・エスパーニャを総合優勝したファビオ・アルツール・ド・フランス総合3位のアレハンドロ・バルベルデなど、豪華なオールランダ―たちが集まったレースとなった。

 

そんな強豪たちを押しのけて、初代王者となったのはエステバン・チャベス

その年のブエルタで2勝し、一躍その名を轟かせたステージレーサーであり、もちろんその後の活躍は我々のよく知るところである。

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アブダビ・ツアー初代王者となったエステバン・チャベス。2位にはファビオ・アル、3位にはワウト・プールスなど、類稀なるクライマーたちが名を連ねている。

 

 

開催2年目となった2016年は、同じく第3ステージにあたるジャベルハフィート山岳フィニッシュで総合優勝が決まった。

このとき、この栄誉に預かったのは当年ジロ総合優勝を果たしたヴィンツェンツォ・ニバリでも、あるいは伝説の男アルベルト・コンタドールでもなく、アスタナ・プロチームのエストニア人、タネル・カンゲルトであった。

同じエストニア人で同年代のレイン・タラマエが、先にグランツールでの勝利を重ねていく中で、なかなか大きな勝利を得ることができていなかったカンゲルトの決死の挑戦が実った形だ。新たな時代の到来を感じさせる勝利だった。

 

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全力の登坂の結果、クイーンステージでの独走勝利を決めたカンゲルト。2位にはニコラ・ロッシュが入り、総合3位にはディエゴ・ウリッシと、やはり強豪選手たちが揃った表彰台であった。

 

 

さらに、4ステージ中3ステージは中東らしいド平坦スプリントステージとなる。

2015年はエリア・ヴィヴィアーニが2勝。

そして2016年にはその年のツールで4勝を果たしているマーク・カヴェンディッシュが、勢いそのままに2勝を遂げてシーズンを終えるなど、その時代の名スプリンターたちが活躍を見せている。

この2人はすでに今年のアブダビ・ツアーへの参戦を決めている。

中東第1戦目にあたるドバイ・ツアーで思うような結果を出せずにいた2人だけに、このアブダビでの活躍には大いに期待したいところだ。

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絶好調の2016年シーズンをアブダビでの2勝とポイント賞獲得で終えたカヴェンディッシュ。今年の爆発のきっかけを、ここアブダビで見せることができるか?

 

 

主催者はジロ・ディタリアやドバイ・ツアーを主催するRCSスポルト。センスある映像の提供に定評があるだけに、このアブダビでも、映像面でも我々を楽しませてくれることは間違いないであろう。

 

そんなアブダビ・ツアーは、今年のメンバーも豪華だ。

以下では、そんな選手たちの中での、個人的な注目選手を紹介していく。

 

 

注目選手たち

ALL-ROUNDER / CLIMBER

ヴィンツェンツォ・ニバリ(イタリア、33歳)

 今年からバーレーンメリダ所属。2010年ブエルタ覇者、2013年・2016年ジロ覇者、 2014年ツール覇者、そしてアブダビ・ツアーでは過去2年でそれぞれ総合9位と総合4位という結果。

 まずまずの成績ではあるが、いずれもチームメートに上位を獲られているという意味では微妙。ただ、いずれの年も、10月という、シーズン最終盤であったことも原因だったと思われる。

 今年はここまでブエルタ・サン・フアン総合8位とまだまだ本調子ではない結果だが、昨年もこの時期に開催されたツアー・オブ・オマーンで総合優勝を果たすなど、十分に成果を出すことのできる時期のはず。昨年はその勢いのままにジロ・ディタリアを制覇した。今年も100周年記念大会のジロに向け、この時期から調子を上げていきたいところである。

 そして、そんな思いを彼自身も確かに持っているのだろう。昨年総合優勝しているこのオマーンへの参加を回避し、このアブダビに照準を当ててきた。このレースでの優勝を、彼は本気で目指しているようだ!

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ブエルタ・サン・フアンはまだまだ小手調べ。ニバリの本気はこの2月から始まる。

 

 

ナイロ・キンタナ(コロンビア、27歳)

 ヴィスター・チームの揺るぎないエースクライマー。2014年ジロ総合優勝、2016年ブエルタ総合優勝、そして2度のツール総合2位。今年は100周年記念大会のジロに参戦することを決めており、その意味で、同じくこのアブダビに参戦するニバリやアルとのジロ前哨戦を見ることができるかもしれない。

 そしてキンタナもまた、ニバリ同様にツアー・オブ・オマーン参加を回避してのアブダビ参加である。先日のヴォルタ・ア・バレンシア総合優勝など、例年母国以外でのレースには参加せずに過ごしてきたこの1月末~2月を精力的に動いているのは、もしかしたらこのアブダビに照準を合わせてきているからかもしれない。

 もちろんその先にあるのはジロ2度目の総合優勝。5月の戦いに向けた激しい鍔迫り合いが、今まさに始まろうとしている。

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バレンシアナ総合優勝。トップコンディションで挑むアブダビツアーでも、同じように力を見せつけるのか。

 

 

ファビオ・アル(イタリア、27歳)

 ニバリなき後のアスタナ・プロチーム唯一無二のエース。2015年ブエルタ総合優勝。

 昨年は苦難の年であった。結局勝利はドーフィネの1勝だけ。ステージレースの総合成績でも結果を出せないまま、シーズンを終えてしまった。

 しかし、彼は決して腐ってはいない。彼は言う。「(2016年は)学ぶべきことの多い年だった。でもそれは良い年でもあった。(中略) 将来に向けて僕は、楽観的になれているよ」と*1

 ツールに照準を合わせすぎてしまったことにより失敗した2016年シーズン。今年の彼は、彼の生まれ故郷であるサルデーニャ島から出発するジロ・ディタリアに全力を注ぐことを決めている。そのための最適なシーズンインの方法として、まるで昨年のニバリ成功の足跡を辿るかの如く、この中東のステージレースからの参戦――ニバリが出場を回避したツアー・オブ・オマーンでの総合優勝を目指し、そしてアブダビでもきっと上位を目指すはずだ。時期は違ってはいるが、かつてジロ総合2位を得た年に、アブダビも総合2位を獲得できているのだ。ゲン担ぎの意味も、もしかしたらあるかもしれない。

 まずはオマーンでの活躍に期待したい。そのときのコンディション次第では、もしかしたらこの男が、アブダビの第3回覇者になるのかもしれない。

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「敵ではなく、ライバルだ」と告げるニバリとの、シーズン最初の(そしてニバリ移籍後初の)激突の結果は果たして。

 

 

ニコラ・ロッシュ(アイルランド、33歳)

 今年からBMCレーシングに移籍したアイルランドチャンピオン。まあ、彼自身はジロをパスしてツールに臨むようだし、ティージェイ・ヴァンガーデレンの方がジロを狙い、それゆえにアブダビも彼がエースで参戦する形ではあるようだが、ロッシュも昨年のアブダビで総合2位。実績で言えばロッシュの方が勝利の芽があるんじゃないかと思っている。ヴァンガーデレンはまた謎の不調が発生する可能性も…

 実際、自由な立場の方が勝利を掴みやすい男、という印象。総合狙いでなくステージ狙いで戦った結果総合優勝をついでに獲ることができる、というアブダビの形式は彼に最適なんじゃなかろうか。

 山岳を登った末でのスプリント対決にも適性がある男で、うまく山頂までやり過ごせばチャンスは十分にある。

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昨年のアブダビ・ツアーではカンゲルトに対しわずかに届かなかったニコラ・ロッシュ。今年はエースではないかもしれないが、チャンスを掴んでリベンジを果たしてほしい。

 

 

ホナタン・レストレポ(コロンビア、23歳)

 正式なプロデビューとなる昨シーズン、いきなりのブエルタ山岳でいい走りを見せる。これは期待のクライマーか、と思えば、今年に入ってからは山だけでなく平坦でも活躍し、ダウンアンダー新人賞獲得。さらにはカデルエヴァンス・グレートオーシャンロードレースでは名うてのスプリンターに混じっての4位。おい、何者だコイツ。

 そんな彼の脚質に合わせ、今年はまずグランツールではなくアルデンヌクラシックで大暴れする予定。ジロ以降はまだ未定だ。

 アブダビ・ツアーは山岳ステージもワンステージのみだし、トップクライマーたちのハイスピードな攻防の隙を突くことができれば十分に勝利の可能性がある。昨年のカンゲルトのこともあるし、大穴かもしれないが期待しておきたいところだ。

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ダウンアンダー新人賞。かつての若手も20代後半となり、段々と有力選手たちが年を重ねていく中で、期待できる新人がまた一人現れた。

  

バウケ・モレマ(オランダ、31歳)

 トレック・セガフレードのエースであり、昨年のツール・ド・フランスでは終盤まで総合2位をキープしていた実力者。今年は年初のブエルタ・サン・フアンで総合優勝を果たす。

 今年はチームにコンタドールが加入したこともあり、ツールではおそらくアシストに回ることになるだろう。代わりにジロに出場。もちろん総合優勝を目指す優勝候補の1人となっており、その前哨戦に近い顔ぶれとなるこのアブダビ・ツアーにもエース格で乗り込んできた。

 

レオポルド・ケーニッヒ(チェコ、30歳)

 昨年はシーズン前半を病気で苦しみつつ、再起したあとのブエルタ・ア・エスパーニャで中盤まで総合上位をキープする。その総合的実力は十分。そして今年は古巣であるボーラ・ハンスグローエに帰還し、総合エースとしてグランツールに挑む。

 ツール・ド・フランスのエースはマイカでいくのか? ケーニッヒ自身はジロから参戦。そのためこのアブダビ・ツアーもマイカも共に参戦するものの形上のエースはケーニッヒに。実際ケーニッヒで、他のジロ参戦有力選手との力試しを行うつもりだろう。

 むしろマイカと共に攻撃の打ち合いを行うことができるという点で他のチームよりもアドバンテージを持っているのかもしれない。その動きが楽しみなチームだ。

 

ロマン・バルデ(フランス、27歳)

 昨年ツール・ド・フランス総合2位。ついに爆発したフランスの英雄。ただ、この選手は他の選手が脱落していく中を耐えたり、隙をついて攻撃をするタイプなので、山岳一個で勝負が決まるアブダビ・ツアーで勝利を得るタイプではないように感じる。またジロに出場する予定もないようなので、どちらからというとツアー・オブ・オマーンが本命であり、アブダビの方はそこまで狙っていかないのではないかと思う。

 

トム・デュムラン(オランダ、27歳)

 来るのか? 来るのか? 今年こそ。今年こそグランツールでの総合優勝、来るのだろうか?? とはいえ参戦が決まっているジロはさすがの強豪ぞろいでちと厳しいかもしれない。だからこそ、その前哨戦たるこのアブダビでの結果が気になるところ。ここもワンステージだけで勝負が決まるので、十分チャンスはあるはずだ。

 

 

SPRINTER

マルセル・キッテル(ドイツ、29歳)

 昨年10勝。それでもツール・ド・フランスでまさかの1勝と悔しい思いを味わった。その借りを先日のドバイ・ツアーできっちりと返す。同じく砂漠のレースとなるこのアブダビで、再びその実力を見せつけることになるだろう。もちろん最大のライバルは――カヴェンディッシュだ。

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脅威のドバイ・ツアー3勝でシーズン最高の入り方を決めたキッテル。今年はジロを回避してツールに集中し、再び大量勝利の栄光に預かるつもりらしいが・・・この砂漠のレースでもぜひ勝ちを掴んでおきたい! 

 

 

マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、32歳)

 昨年8勝。だがツール・ド・フランスで4勝、アブダビ・ツアーでも2勝、さらにはツアー・オブ・カタールでも1勝しており、ドバイ・ツアーではキッテルの後塵を拝することも多いが、砂漠レースとの相性は悪くない。今年のドバイでもうまくいかず。だが、それはツールに向けて、最大限の慎重さを発揮した結果。今年はカヴェンディッシュはレースを選んでいる。彼にとって最初のワールドツアーとなるこのアブダビに対する思いは十分なはず。何しろ昨年の王者の1人なのだから。

 本気のカヴェンディッシュとキッテルの激突が見られるとしたら、このレースなのかもしれない。今度はどっちが、勝つのか?

 

アンドレ・グライペル(ドイツ、35歳)

 昨年10勝。ジロ3勝と、2年連続となるシャンゼリゼ勝利。間違いなくトップスプリンターの1人である。今年も昨年に続きマヨルカチャレンジでの勝利をひっさげてのシーズン入り。そして今シーズン、キッテルやカヴェンディッシュとの、最初の直接対決となるこのアブダビ・ツアーだ。

 純粋なピュアスプリントとなると2人には少し敵わない印象もあるが、果たして。

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もういい加減いい年にもなるのだが、未だに衰えを見せないゴリラ・スプリンター。今年も北のクラシックから積極的に参戦し、ライバルの少ない中でのジロ参戦を決めている。

 

 

エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、28歳)

 2015年の王者の1人。昨年は2勝と悔しい思いを味わったが、今年は年初のサン・フアンでも勝利こそ逃したもののガヴィリア相手に良い走りを見せ、ドバイ・ツアーでも惜しいところを見せた。昨年のアブダビも2位まで食い込んではいるので、今年十分にリベンジは可能。

 キッテルもカヴェンディッシュも不在のジロにおいて、グライペルと競い合うスプリンターの1人となりうるだけに、このアブダビでの活躍にも期待がかかる。

 

カレブ・ユワン(オーストラリア、23歳)

 今年のダウンアンダーで4勝という凄まじい結果を叩き出した。昨年はそれ以降、思うような成績を出せないまま、年間5勝と寂しい結果となった。今年はそれを払拭すべく、この砂漠のワールドツアーで勝利を掴んでおきたいところ。これだけの顔ぶれの中で力を見せつけることができたとき――この青年が、真のトップスプリンターの仲間入りを果たせたことになるだろう。

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この男は確実に成長している。その成長を見せつけられるかどうか、このアブダビでの結果は大きな意味を持つだろう。彼もジロ出場が決定している。

 

 

このほか、ジャンルカ・ブランビッラ、ロベルト・ヘーシンク、ステファン・クルイシュウィク、ベン・スウィフトなどなど、注目できる選手たちが多数控えている。

新ワールドツアーレースに相応しい顔ぶれとなったこの砂漠の4日間を、我々は大きな期待をもって迎えることができるであろう。

 

 

ステージ詳細

 

第1ステージ:EMIRATES MOTOR COMPANY STAGE 188km

  アブダビ市街地のバイヌナ・エデュケーショナル・コンプレックスからリワ砂漠を南下し、カスル・アル・サラブに行って帰ってきて再びアブダビ市街のマディーナット・ゼイトに戻ってくる188km。

 昨年・一昨年と使うコースはほぼ変わらないが、距離が長くなっている(一昨年は159.5km、昨年は147km)。基本的には平坦コースだが、砂漠の暑さとの戦いとなる。ここ最近目立つ強い横風にも注意だ。

 ワールドツアーにおける最初の砂漠ステージを制するのは誰か。ここまでの勢いであればマルセル・キッテルに分があるか。

Winner予想:マルセル・キッテル(クイックステップ・フロアーズ)

 

第2ステージ:NATION TOWERS STAGE 155km

 アル・マリア・アイランドからビッグフラッグまで、アブダビ市街地を巡る155km。途中、壮大な「シェイク・ザイード・グランド・モスク」や「ヤス・マリーナ・サーキット」に立ち寄る。

 1日目に続き平坦中心のコースとなるが、1日目と違うのは、だだっ広い砂漠の中心を突き抜けるわけではないため、横風などの影響は受けづらいところだ。そして直線が多めだった第1ステージに比べ、複雑なカーブなどが多いところも異なる。

 それでも、勝者の選定には大きな影響は及ぼさないだろう。第1ステージに勝利した、ノリに乗っている男がそのまま勝利を掴む可能性が高い。しかし昨年はこのステージで逃げ切りまであと一歩というところまで行った。もしかしたら今年も――なんてことがありうるかも。

Winner予想:マルセル・キッテル(クイックステップ・フロアーズ)

 

第3ステージ:AL AIN STAGE 186km

 アブダビ首長国の東の端に位置するアル・アイン市からスタートし、一時砂漠の中をぐるりと一周したペロトンは、アル・アイン市南方のジャベルハフィート山頂ゴールへと向かう。186km。

 ジャベルハフィートの登坂距離は12km。標高差は760m。ツアー・オブ・オマーンの名物山岳グリーンマウンテンが登坂距離5.7kmなので、それと比べてもより本格的な、クライマーのためのステージだと言える(ただしグリーンマウンテンは平均勾配10%と、ジャベルハフィートよりもきつい)。

 たった1日とはいえ、並み居る強豪クライマーたちにとって、十分な足の試し合いを行えるステージのはずだ。そしてここでの勝者が、今年2人目のワールドツアーステージレースの総合優勝者となる。

Winner予想:ヴインツェンツォ・ニバリ(バーレーンメリダ)

 

第4ステージ:YAS ISLAND STAGE 143km

 中東を舞台としたワールドツアーレースの最終日は、アブダビGPの舞台となるヤス・マリーナ・サーキット。1周5.5kmのコースで143kmということなので・・・おそらく26周。これは昨年と同じ周回数だ。

 昨年は日が落ちてからのナイトレースとなったこの最終日。今年もその幻想的な光景が見られるか。そして勝利を掴むのは・・・やはりここは、勝ち方を知っているマーク・カヴェンディッシュに、2月頭のリベンジを果たしてほしいところだ。

Winner予想:マーク・カヴェンディッシュ(ディメンション・データ)

 

 

今後、公式のスタートリストなどが充実し次第、スタートリストなどを掲載していく予定。

 

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