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「UCIプロシリーズ」って何?  2020年から始まる新カテゴリと、そこに追加された旧1クラスのレースについてまとめてみた

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すでに十分に話題になっているのでご存知の方も多いとは思うが、2020年シーズンより、UCIワールドツアーの下に位置付けられていたUCIコンチネンタルサーキット「HC」カテゴリが消滅し、代わりにコンチネンタルサーキットとワールドツアーとの間に位置するカテゴリとして「UCIプロシリーズ」が発足することとなった。

まだまだ分かりづらいところもあるこの新カテゴリについて、旧来との違いは何か、そして新しく追加されるレースも含め、どんなスケジュールになっているのかを、自分なりにまとめてみた。

 

個人的に最も気になっていたのは、旧来の「1クラス」だったレースのうち、これまでのHCクラスに相当すると言ってもよさそうなこのプロシリーズに「昇格」したレースはどんなレースなのか、という点。

全部で15あるというそのレースについても解説してみたので、興味ある人はぜひ。というか、そっちの方がこの記事のメインである。

 

 

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何が変わるの?  旧来の仕組みとの違い

詳しい説明は栗村修さんの下記のブログにも詳しいので参照してみてほしい。

www.toj.co.jp

 

これまでの仕組みでは、UCIのレースは以下の通りに分類されていた。

 

1.UCIワールドツアー

  • 3大グランツール(ツール・ド・フランス、ジロ・デ・イタリア、ブエルタ・ア・エスパーニャ)
  • モニュメント(ミラノ〜サンレモ、ロンド・ファン・フラーンデレン、パリ〜ルーベ、リエージュ〜バストーニュ〜リエージュ、イル・ロンバルディア)
  • その他有名ステージレース(ツアー・ダウンアンダー、パリ〜ニース、ツアー・オブ・カリフォルニア、クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ、ビンクバンクツアーなど)
  • その他有名ワンデーレース(ストラーデビアンケ、ヘント〜ウェヴェルヘム、ラ・フレーシュ・ワロンヌ、エシュボルン・フランクフルト、クラシカ・サンセバスティアンなど)
  • 一部レースを除きワールドツアーチームには出場義務があり、コンチネンタルチームは出場できない(日本籍チームにはプロコンチネンタル以上のチームはないため、出場できない)。

 

2.UCIコンチネンタルサーキット

  • 大陸別に分けられた5種類のレース群(ヨーロッパツアーアジアツアーアフリカツアーアメリカツアーオセアニアツアー
  • その中でクラスを上からHCクラス1クラス2クラスに分類
  • コンチネンタルチームも出場可能

  

 

今回のUCIプロシリーズは、この2つのカテゴリの間に挟まる形となる。

すなわち以下のような構成だ。

 

1.UCIワールドツアー

  • 旧来の制度と同様

2.UCIプロシリーズ

  • 新創設カテゴリ
  • コンチネンタルチームも出場可能

3.UCIコンチネンタルサーキット(大陸別)

  • クラスが上から1クラス2クラス
  • コンチネンタルチームも出場可能

 

 

プロシリーズに組み入れられるレースは、旧来のコンチネンタルサーキットにおける「HCクラス」および一部の「1クラス」のレース群である。

 

よって、すごく単純に言うと

 

  • これまでの「HCクラス」の名前が変わった。
  • 一部の1クラスのレースが「昇格」した。

 

と考えても悪くないのだろうが、ここで無視できない要素としては、この新設プロシリーズが、これまでのワールドツアー同様に「大陸別ではない」ということである。

これまでアジアツアーHCクラスとかヨーロッパツアーHCクラスと呼ばれていたレースたちが、大陸の名を冠さずに単純にプロツアーと呼ばれることになる。

 

そのことがどんな影響を及ぼすのかは、不勉強ながらまだ自分にもよく分かっていない。

ありそうなのは、プロシリーズも招待可能なコンチネンタルチームについて、その国籍的な縛りへの影響である。

 

 

ただ、とりあえず以下の記事では、先ほどの「単純な理解」を前提にして、プロシリーズ全54レースのスケジュールの確認、および旧来の1クラスレースから「昇格」したレースについて確認したいと思う。

 

 

2020UCIワールドツアー/プロシリーズ一覧

それでは、早速2020年シーズンのUCIプロシリーズのスケジュールを確認していきたいと思う。

ただし、せっかくなのでまずはワールドツアーのスケジュールも合わせて確認していこう。

f:id:SuzuTamaki:20191016222335p:plain

※2019年まではクラシカ・サンセバスティアンと呼ばれていたレース。

ワールドツアーカレンダーにも、2019年との違いがいくつかある。

まず代表的なのは、東京オリンピックとの兼ね合いでツール・ド・フランスやその前哨戦レース(クリテリウム・ドゥ・ドーフィネとツール・ド・スイス)の日程が前倒しになっている。

いつもはツール・ド・フランスとブエルタ・ア・エスパーニャの間に位置付けられ、ツール・ド・フランスに出場していた選手がそのまま出場することもあったツール・ド・ポローニュも、ツール・ド・フランスと重なる時期に移動している。

ビンクバンク・ツアーはツール・ド・ポローニュのあとに開催され、ブエルタ・ア・エスパーニャの前哨戦の1つとしても機能していたが、こちらも日程が変更され、ブエルタ・ア・エスパーニャのあとになっている。

 

各レースのもつ意味・価値も変わってきそうなこの新カレンダー。十分に注意しておく必要があるだろう。

 

 

 

続いて、プロシリーズ全54レースのスケジュールを確認していく。

f:id:SuzuTamaki:20191017004118p:plain

 

2019年まではワールドツアーだったツアー・オブ・ターキーはいい加減ワールドツアーチームからの人気もなく、プロシリーズへの格下げとなった。

2019年とスケジュールでの変更があるのは、ツアー・オブ・ハイナン(2019年は開催なし。2018年までは秋開催だった)とコッパ・ベルノッキ、それからツール・ド・ルクセンブルクが夏ではなく秋に開催となった。

また、今年ログリッチェがジロ・デッレミリアに続いて勝ったトレ・ヴァッリ・ヴァレジーネがない!と思ったらこっちは1クラスに格下げになっていた。コッパ・サバティーニとコッパ・ベルノッキが「昇格」しているのになぜ?

新設レースは9月のメリーランド・サイクリング・クラシック。いきなりHCクラス相当のこのプロシリーズで新創設とは、ずいぶん気合が入っている(新設レースは大体1クラスから始まり、数年かけて昇格していくパターンが一般的)。

 

 

上記を踏まえ、最後に「昇格」したレースについて、簡単なプレビューを行っていきたい。これが今回、一番やりたかったことでもある。 

 

 

 

プロシリーズに「昇格」したレースについて

かつて1クラスだったレースのうち、15のレースが、これまでHCクラスだったレースたちと「肩を並べる」ことになる。

これは実質的な昇格に値すると考えて良さそうだが、どういったレースがこれに当てはまるのか、それらはどんなレースなのか、を確認していきたいと思う。

2020年シーズンにおいて注目すべきレースであることは間違いなく、その簡単なプレビューとしても見てもらえると幸い。

なお、昇格レースだけでなく、新創設となったメリーランド・サイクリング・クラシックについても触れている。

 

 

ボルタ・ア・ラ・コムニタ・バレンシアナ

日程:2/5〜2/9    開催国:スペイン

通称「バレンシア1周」。その名の通り、スペインの南東部に位置するバレンシア州で開催されるステージレース。

バレンシア州は冬季キャンプの定番であるマヨルカ島の対岸に位置し、この地でのキャンプを終えたトップ選手たちがシーズン開幕に向けて足慣らしをしていくレースとしても人気を集める。なお、シーズン序盤にも関わらず、実にスペイン的

で山岳丘陵多めのレイアウトである。

過去の総合優勝者はナイロ・キンタナやアレハンドロ・バルベルデ、ヨン・イサギレなど。

2019年まではDAZNでも放送されており、2020年も放送を期待したいところだが・・・。

↓こちらの記事も参照のこと↓

www.ringsride.work

 

 

ツール・ド・ラ・プロヴァンス

日程:2/13〜2/16    開催国:フランス

プロヴァンスとは南フランスの海岸沿いの地域のこと。マルセイユなどが有名な都市。シーズン序盤のこの時期は、ヨーロッパであればスペインとこの南フランスの地域でのレースが多く開催される。

プロシリーズにもその1つとしてプロヴァンスが仲間入り。

短めのTTの存在とパンチャー向けのレイアウトが特徴。ボーナスタイムが存在しないため、丘陵コースで遅れさえしなければ、TTでのタイム差が勝敗を分けるパターンが多い。

昨年はまさにその「TTが得意なパンチャー」であるゴルカ・イサギレが総合優勝。過去にはローハン・デニスが総合優勝したことも。

ベヴィンとか出たら強そうなんだけどなぁ。

 

 

アルデシュ・クラシック

日程:2/29    開催国:フランス

2019年まではクラシック・ドゥ・ラルデシュ・ローヌ・クリュソルと呼ばれていたワンデーレース。南フランスのアルデシュ県で開催されるパンチャー向けのクラシックレースで、標高400〜600mくらいの丘陵地帯を駆け巡る。

ゴール前7㎞地点に登坂距離2km、平均勾配10%の激坂が用意されており、昨年はロマン・バルデが逃げ切り優勝。これを追う集団の中にはシャフマン、カルメジャーヌ、ゴデュなどの錚々たるメンバー。今年も、パリ〜ニース前哨戦、あるいはアルデンヌ・クラシックに向けた調整のスタートとして、利用する選手たちが多そうだ。

 

 

ツアー・オブ・ハイナン

日程:2/23〜3/1    開催国:中国

2018年までは10月末に開催されていたが、2019年は開催されず。代わりに2020年は、このシーズン序盤での開催となった。

「中国のハワイ」とも称せられる中国最南端地域の大きな島「海南島」を舞台に行われるステージレース。

スプリンター向きのコースが多く、総合優勝者にもサッシャ・モドロやモレーノ・ホフラントなどのスプリンターの名前が並ぶこともあったが、2018年は山頂フィニッシュが用意され、そこで勝ったファウスト・マスナダが総合優勝。その後彼がジロ・デ・イタリアでステージ優勝し、2020年からはCCCチームで走ることは周知の事実である。

ただ、2020年のこの時期は、もう北のクラシックやUAEツアー、パリ〜ニースの準備などで、メジャーなチーム・選手たちは忙しくなってくる時期。時期的には、ツール・ド・台湾や(まだ開催日程は確定していないが可能性として)ツール・ド・ランカウイに出場するような選手たちが主に参加しそうなイメージ。

プロシリーズになったものの、参加選手が豪華になるかどうかは分からない。そういうレースの方が、意外と面白かったりもするんだけれど。

 

 

ドローメ・クラシック

日程:3/1    開催国:フランス

上記のアルデシュ・クラシックに続き、隣接するドローメ県で開催される、やはりパンチャー向けクラシック。2019年のアルデシュで勝ったバルデは2014年に勝っており、2019年のドローメで勝ったカルメジャーヌは2019年のアルデシュの2位だった。

基本的にはアルデシュと同じメンバーでの出場となるだろう。相性の良いバルデは2020年の東京オリンピックを狙っているという噂もあり、合わせて過去にも好成績を残したリエージュ〜バストーニュ〜リエージュなど、アルデンヌクラシックを狙うのであれば、この南仏2連戦も狙ってきそうだ。

 

 

グラン・プレミオ・ミゲル・インドゥライン

日程:4/4    開催国:スペイン

その名の通り、スペイン・バスクの英雄ミゲル・インドゥラインを記念したバスクのパンチャー向けクラシック。アルデシュやドローメよりもより本格的な登りの厳しさを有し、クライマーズクラシックと呼んでも差し支えないほど。過去にはバルベルデやサイモン・イェーツ、ヨン・イサギレなどが勝利している。

2019年はヨナタン・イベールが飛び出して逃げ切り。DAZNでも放送されていたので、英語のみでも良いので2020年も放送してもらえると嬉しい。

 

 

トロ・ブロ・レオン

日程:4/19    開催国:フランス

ブルターニュ半島で開催される未舗装路レース。合計25〜30セクション、総距離30㎞近い石畳・ダート・未舗装路区間が用意され、「プティ・パリ〜ルーベ」「ブルターニュのパリ〜ルーベ」「西の地獄」と形容される。未舗装路は田舎の農村でよくありがちな草の生えた轍みたいなものもあって、視覚的にもすごく楽しいレースである。

過去の勝者にはクリストフ・ラポルテ、ダミアン・ゴダン、アドリアン・プティなどのクラシックライダーたちも多いが、一方でアレクサンドル・ジェニエや2019年のアンドレア・ヴェンドラーメのようなクライマータイプもいる。これはゴールが若干の登り勾配だからか?

 

 

グランプリ・ド・プリュムレック=モルビアン

日程:5/16    開催国:フランス

ブルターニュ半島南部のモルビアン県で行われる、実にブルターニュらしいパンチャー向けの丘陵クラシック。過去の優勝者はブノワ・コズネフロワ、アンドレア・パスクアロン、アレクシー・ヴュイエルモ、サミュエル・デュムランなどのパンチャー&クラシカルスプリンターたち。最後も登り勾配なので、ピュアスプリンターには厳しいレースだろう。

 

 

ブークル・ド・ラ・マイエンヌ

日程:5/28〜5/31    開催国:フランス

ブルターニュ半島の付け根に位置するマイエンヌ県で開催される小さなステージレース。毎年、県庁所在地ラヴァルでのプロローグ(4.5㎞の個人タイムトライアル)で開幕し、平坦基調のステージと、ときおりちょっとしたアップダウンが用意されている。

TT能力、スプリント力、ちょっとした丘陵への適性などが総合的に問われるため、過去の総合優勝者はブライアン・コカールやアンソニー・テュルジなどのクラシックに強いスプリンターのほか、マチュー・ファンデルポールが2連勝しているなど、シクロクロッサーにも有利なステージレースと言える。今年、シクロクロス界を賑わせている若き才能エリ・イゼールビットもかつてこのレースで成績を出していた。

 

 

ZLMツアー

日程:6/3〜6/7    開催国:オランダ

このレースもマイエンヌに似て、初日の短めの個人タイムトライアルと、平坦基調のレースが続く。

2019年は地元のユンボ・ヴィズマが本気を出しすぎて、初日のプロローグをヨス・ファンエムデン、続いてディラン・フルーネウェーヘンが2連勝、ちょっと丘陵ちっくなステージではアムンドグロンタール・ヤンセンと、最終日にカレブ・ユアンが勝たなければユンボが全勝するところだった。なお、総合優勝は、フルーネウェーヘンをアシストしながら自らも2位に入るなど圧倒的すぎる強さを見せていたマイク・テウニッセンが掻っ攫う。思えば、マイヨ・ジョーヌの伏線はここから引かれていたのかもしれない。

 

 

ドワースドール・ヘット・ハヘラント

日程:6/17    開催国:ベルギー

フラームス=ブラバント州で開催されるワンデークラシック。初開催は2001年と、比較的新しい(2010年からUCI公認レース)。

このレースはトロ・ブロ・レオンと同じ方向性で好きなレースだ。とにかく、ビジュアルが美しい・・・というか非常にのどかだ。

ベルギーの片田舎の農道で開催される牧歌的なレースで、見ているだけで心が癒されてくるのだ。

しかし、レースの展開は激しい。決してメジャーな選手が出場するわけではないのだが、それがゆえに展開が読めない。集団スプリントで終わることはまずない。必ずや逃げが生まれ、クラシックライダーたちのギリギリのせめぎ合いが楽しめる。

とにかく最高に面白いレース。これも2020年もDAZNでやってほしい。

 

 

ツアー・オブ・オーストリア

日程:6/27〜7/3    開催国:オーストリア

ツール・ド・フランスの裏で開催される数少ないレース。近年着実に強豪選手を輩出しつつある(一方でドーピング問題も話題になってしまった)オーストリアのレースということで、重要度は高い。

コースもしっかりとハードなものとなっている。とくにほぼ毎年登場している超級山岳キッツビューラーホルンは、登坂距離6.7㎞、平均勾配13%というかなり強烈な登りである。

ツールの裏ということで、ワールドツアーチームは4チームくらいは出場しているものの、プロコンチネンタルチームの選手たちの活躍が目立つ。総合優勝者も、2015年以来毎年プロコンチネンタル以下のチームの選手だ。

そこがプロシリーズになることで変わるかどうか。

 

 

メリーランド・サイクリング・クラシック

日程:9/6    開催国:アメリカ合衆国

アメリカ合衆国の自転車ロードレースの熱は東海岸よりもロッキー山脈のある西海岸の方が熱い。ツアー・オブ・カリフォルニアも、ツアー・オブ・ユタも、西海岸だ。

そんな中、2020年に新設されるこのレースは、東海岸、それもワシントンD.C.に隣接するメリーランド州ボルチモアで行われるワンデーレースである。アメリカ合衆国最大のワンデーレースとなる。

コース詳細などはまだ不明だが、新設でいきなりHCクラス相当ともいうべきプロシリーズというのはなかなかない。アメリカ人トップスライダーたちにとっては、ブエルタ・ア・エスパーニャの裏レースとはいえ、是非とも参加したいレースとなるだろう。

 

 

コッパ・サバティーニ

日程:9/10    開催国:イタリア

秋のイタリア・クラシックシーズンの開幕を告げるレース。ここからおよそ1ヶ月間に渡り大小様々なイタリアのワンデーレースが展開され、その最終局面がイル・ロンバルディアとなる。

このレースもそれがゆえに、イージーな平坦レースでは決してない。ただ、めちゃくちゃハードな山岳レースというわけでもなく、それなりの丘陵と登りフィニッシュによって、例年、ソンニ・コルブレッリやアンドレア・パスクアロン、ファンホセ・ロバトなどの登れるスプリンターたちにも大きなチャンスがもたらされる。

なお、名前はサバティーニ杯を意味する。20世紀前半の自転車選手ジュゼッペ・サバティーニにちなんでいるという。

 

 

グランプリ・ド・ワロニー

日程:9/15    開催国:ベルギー

その名の通りベルギー・ワロン地方で開催されるワンデーレース。ワロン地方らしくアップダウンは激しく、ラストも石畳とセットになってのナミュール要塞(シタデル・ド・ナミュール)の登りフィニッシュ。

過去の優勝者もピュアスプリンターというよりはクラシックに強いアタッカーやスプリンター/パンチャーたちが占めている。グレッグ・ファンアーフェルマート、ティム・ウェレンス、ジャスパー・ストゥイヴェンなど。

 

 

コッパ・ベルノッキ

日程:10/5    開催国:イタリア

ロンバルディア州で行われる、コッパ・サバティーニ同様にイタリア秋のクラシックの前半戦レースとして、例年9月中旬に開催されていた。今年はそれが10月、ロンバルディアの直前に移動した。

コースは、中盤に「ピッコロ・ステルヴィオ(小さなステルヴィオ)」という名の小高い登りが連続する区間があるものの、終盤は比較的平坦基調。過去の優勝者を見てみても、サッシャ・モドロやエリア・ヴィヴィアーニ、ジャコモ・ニッツォーロなどピュアスプリンターの名前も並んでいる。2019年はフィル・バウハウスが勝利。

なお、こちらのレース名は自転車選手ではなく繊維業界の起業家アントニオ・ベルノッキにちなんでいる。

 

 

 

おそらく、ほとんど知らないレースばかりだったと思う。しかし、やがてワールドツアーで活躍することになる若き才能などはこういったレースで見出されることも多い。

2020年は是非とも、これらのレースへの注目を高めていただきたい。

また、この中のいくつかのレースをすでに放送してくれているDAZNは引き続き、できればさらに増やして放送してくれると嬉しい。

英語実況でも構わない。来年はもしかしたら、英語実況レースについては、ツイキャスか何かで解説放送するかもしれない。

 

 

また、ここには載せていない、元々HCクラスだったレースについては、このブログであらかたレビューしているため、以下のリンクから確認し、チェックしていただきたい。

www.ringsride.work

 

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