りんぐすらいど

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パリ~ニース2019 全チームスタートリスト&プレビュー

3/10(日)から8日間の日程で開催される、シーズン序盤の本格的ステージレース、パリ~ニース。

今回はその23の出場チームについて、簡単なプレビューを掲載していく。

本来はスタートリスト形式での掲載を考えていたが、3/8(金)現在、正式なスタートリストが公開されておらず、所用により明日から3日間ブログを更新できないため、あえなく断念。

余裕があれば3/11(月)の夜にでもスタートリストは更新します。

※更新しました。全チーム最新のスタートリストを掲載しました。

 

現時点でまだ全選手が確定しているわけではないため、一部のチームは決まっている選手だけ。

またもちろん直前での出場選手変更もありうるため悪しからず。

(記載の年齢はすべて2019/12/31時点でのものとなります)

 

↓コースプレビューはこちらから↓

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1~.モビスター・チーム(MOV)

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前年覇者マルク・ソレルがエースナンバーを着用。とはいえ、今回は実に6年ぶりにナイロ・キンタナが出場する。しかも、そのキンタナにアシストされたことによってブエルタ・ア・サンフアンを総合優勝したウィネル・アナコナもついてくる。

ライバルたちにとってみれば、一体誰で勝負してくるんだ!と困惑せずにはいられないだろう。

キンタナ自身の調子も、直近のコロンビア2.1の最終ステージで切れのよいアタックを仕掛けて鮮やかに勝利するなど決して悪くはない。総合までは望まないまでも、第7ステージの山頂フィニッシュで、再び「強いキンタナ」を見てみたい。

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11~.ミッチェルトン・スコット(MTS)

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昨年ブエルタ覇者サイモンは、今期開幕戦となったブエルタ・ア・アンダルシアで初日から大幅に遅れ・・・たかと思えばクイーンステージで見事な逃げ切り勝利。やっぱり強い。

ジロを狙っている以上、さすがに今大会でも同じような調整的な走りをすることは考えられない。すなわち、今回のサイモンはガチだ。チャベス、ニエベ、ヘイグとほぼ最強メンバーも揃っていて、今大会最大の優勝候補の1人と言えるだろう。

スプリントではトレンティン&メズゲッツの黄金コンビ。だがさすがに今大会は、サイモンの総合優勝優先かな。

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21~.アスタナ・プロチーム(AST)

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ブエルタ・ア・ムルシア総合優勝のルイスレオン・サンチェス、ボルタ・ア・ラ・コムニタ・バレンシアナ総合優勝のヨン・イサギレ、ツール・ド・ラ・プロヴァンス総合優勝のゴルカ・イサギレ、コロンビア2.1総合優勝のミゲルアンヘル・ロペス・・・今年のステージレース総合優勝者4名が揃って今大会も盤石の態勢。似たような最強メンバーで挑んだブエルタ・ア・アンダルシアではそのチーム力を活かして最終的にヤコブ・フルサングが逆転総合優勝を果たしている。今大会も昨年ジロ&ブエルタ総合3位のロペスを中心に、TTの状況次第ではヨンが総合を狙うダブルエース体制で挑む。

このロペス&ヨン体制はそのまま今年のジロの布陣でもある。2015年のアスタナ最強体制の復活は、今年こそ実現できそうな予感がする。そのための今回は前哨戦だ!

クラシックスペシャリストのウル、登りもこなせるスプリンターのコルトニールセンもいて、平坦でのアシストも盤石。

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31~.ロット・スーダル(LTS)

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チームの軸は、初出場ユアンによるスプリント勝利。トラック世界選手権でとんぼ帰りアルカンシェルのクルーゲとデブイスト、そしてマース&ハンセンがしっかりとこれをアシストする。

もちろん、デヘントとモンフォールによる山岳逃げ勝利&山岳賞ジャージ獲得もチームの重要な目標である。第2ステージ「は」割と何も起こらないんじゃないかとコメントしているデヘント。きっと虎視眈々と、第6ステージでの逃げ切りを狙っているに違いない・・・。

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41~.バーレーン・メリダ(TBM)

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実力や実績から言えば総合エースはポッツォヴィーヴォ。ツアー・オブ・オマーンでも総合2位と健闘。

しかし一方で、昨年総合6位のトゥーンスも侮れない。ステージレーサーとしての力量も確実に増してきており、ボルタ・ア・ラ・コムニタ・バレンシアナでは総合5位。そこでは個人TTでも高い能力を発揮しており、このチームも第5ステージの状況次第ではエース交代の可能性はある。だがさすがに第7ステージのような本格山岳では、ポッツォヴィーヴォの方が一日の長はあるか。

イバン・ガルシアもブエルタ・ア・アンダルシアの登りスプリントで3位になるなど今をときめく成長株だが、今回のパリ~ニースには彼向きのコースと言えるところは少ない。もし雨が降れば、コルブレッリが勝利をもぎとってくれるだろう。

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51~.ボーラ・ハンスグローエ(BOH)

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今年もこのチームはスプリンターが強い。サガン、ベネット、アッカーマンのトリプルエース体制で、その全員が勝ってるんだから凄い。今回はベネットがエースだが、彼も今年出場しているサンフアンとUAEの両方でしっかり勝利している。いずれも強い勝ち方だった。

新加入のドリュケールは今期ここまで期待以上の働き。ベネットはあまりアシストを必要としない勝ち方をしているが、ドリュケールのアシストで、ちょっとムラのある彼の勝率が改善されれば幸い。

総合では昨年総合7位、今年もブエルタ・ア・ムルシア総合4位のコンラッドがエースを担う。グロスチャートナーも昨年、優れたアシスト振りを発揮していて、自身も総合10位に入っていただけに、今年も期待したいところ。

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61~.AG2Rラモンディアル(ALM)

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とにかくバルデの総合だけを狙って行くためのチーム。一応、シュレル、ガロパン、コズネフロワあたりの逃げも狙ってはいけるだろうが、おそらくはそんな色気を見せることもなく、バルデのアシストに徹することになるだろう。

それがゆえに、バルデの両肩に乗せられた責任は重い。今年は昨年同様、1~2月は1クラスのレースのみに出場というゆったりとした立ち上がり。それがゆえに今年の彼の本気の走りはまだまだ未知数だ。

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71~.チーム・スカイ(SKY)

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ここもジロを意識した体制。22歳にしてグランツールエースを完全に任されたベルナルは、昨年総合優勝したコロンビアのステージレースでは、ある意味後輩のソーサのためのアシストに徹し、彼の総合2位を助けつつ自らも総合4位に入る走りを見せた。すでにして老獪な新人たるベルナルの魅力については以下の動画を参照するとなおより深く感じられることだろう。

www.youtube.com

もちろん、状況によってはクウィアトコウスキーがエースになりうる。とくに第5ステージの個人タイムトライアルでは、彼が優勝候補の1人となるだろう。

2012年~2017年の6年間のうち5回総合優勝、それも4人の選手で、という成績を出しているチーム・スカイにとってパリ~ニースは非常に相性の良いレース。この歴史にさらに今年、ベルナルやソーサが名前を刻むことができるか。

 

 

81~.UAEチーム・エミレーツ(UAD)

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今大会の総合エースはアルではなくエナオ。まあ、2年前の総合優勝者だしね。だが、本来はアシストとして移籍してきたはずのエナオにエースの座を奪われることはアルにとっては悔しいだろう、と思いきや、チームとしても、これがアルのためだと思ってやってはいるらしい。総合成績に対するプレッシャーをとにかくなくし、できるだけ自由に走らせること。それこそエナオのアシストを務めるくらいの心の余裕をもって走ることで、彼は彼本来の強みを取り戻すはず――そんな思いと共に挑む今大会は、その意味でたしかに「ジロ前哨戦」となるかもしれない。

www.cyclingnews.com

ぜひ、伸び伸びと走ってその力を取り戻してほしい、アル。そしてあわよくば、今大会の後半では、集団から抜け出しての逃げ切り勝利なんかを見せてほしい。

スプリントでは今年絶好調のクリストフが勝利を狙う。完全ピュアスプリントでは分は悪いものの、今年の勢いをもってすれば1勝くらいはいけるんじゃないか。

 

 

91~.トレック・セガフレード(TFS)

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デゲンコルブ&デコルトの黄金コンビが登場。とはいえ、完全ピュアスプリンター向けの今大会ではなかなか勝利には届かなそう。ピュアスプリンターが残ることはないだろうと予想される第4ステージがチャンスか。

また、総合においてはパンタノがどれだけの走りを見せられるか。かつてはグランツールの総合上位も狙えるだろうと期待されていたこの男も昨年はめっきり活躍できず。せめてポートの最強アシストの1人となれるよう、少しずつ足をあっためていきたいところ。もちろん第8ステージなどでの逃げ切り勝利とかも全然狙っていけるだけの男だ。

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101~.グルパマFDJ(GFC)

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デマールはパリ~ニースと非常に相性の良いスプリンター。直近3年は全て第1ステージで勝利している。

とはいえ、彼がこのレースを得意としているのは、このレースのスプリンターがピュアスプリンター向けではなく、やや登りを含んだスプリントが中心だったからである。その意味で今年のパリ~ニースはそのあたりをガラッと変えて、ティレーノ・アドリアティコ並みにピュアスプリンター向けのステージを用意してきた。

よって、今年は例年のように勝てない可能性のあるデマール。とはいえ、今年も唯一出場しているヴォルタ・アン・アルガルヴェで2つのステージで2位と決して悪くない状態のため、勝てはしなくとも上位に喰い込む姿は期待したい。アシストもグアルニエーリとコノヴァロヴァス、シンケルダムという万全の構え。

総合エースはモラールが担うことになりそうだが、アシストとしては非常に優秀で、1クラスのステージレースであれば上位には入れる彼でも、さすがに今回のような強豪揃いの中では厳しいだろう。むしろ山岳逃げで勝利を掴みたい。第6ステージとか、第8ステージで。

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111~.ドゥクーニンク・クイックステップ(DQT)

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総合エースは2016年・2017年ジロ新人賞連覇のボブ・ユンゲルスが担うことになるだろう。昨年のツールでは結果を出せず、そのエースの座を新鋭のエンリク・マスにとられてしまった彼は、今年2年ぶりのジロでリベンジを果たそうと燃えているはずだ。その意味で今回のパリ~ニースでの走りは注目。個人TTでは十分に優勝候補だと思うが、第7ステージの本格山岳を果たして乗り越えられるかどうか。もちろん、コロンビア2.1やクールネ~ブリュッセル~クールネで見せたような、不意打ちからのステージ優勝を狙って行く可能性もアル。

もう1人の軸がヤコブセン。ヴォルタ・アン・アルガルヴェ第1ステージでは、アルノー・デマールを打ち破っての勝利。今回も最強リードアウター、サバティーニがついてきてくれており、強豪だらけの今大会でも十分に優勝候補と言えるはずだ。

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121~.チーム・カチューシャ・アルペシン(TKA)

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チャレンジ・マヨルカでの勝利、そしてクラシカ・デ・アルメリアでの2位で、復調しつつあるか?と前のめりに期待したマルセル・キッテルも、UAEツアーではまたも勝負に絡めない姿も繰り返し見られた。結局ダメなのか? 昨年は同時期のティレーノ・アドリアティコでは2勝できていたので、今大会もせめて1勝はほしいところだが・・・

総合エースのザッカリンも昨年へし折れたチームの柱。UAEツアーのジュベルハフィートではなんとかセカンドグループに残れるだけの走りはしてみせた。だが・・・あれ、なんでUAE最終日にDNSになってるの? 

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131~.チーム・アルケア・サムシック(PCB)

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今年の移籍市場の目玉たるグライペル、2年前ツール・ド・フランス山岳賞のバルギルと、チーム随一の有名選手を共に連れてきて本気の体制のアルケア。ただこの2人は期待されているほどに活躍せず、それよりはその中で着実に成績を伸ばしてくれるだろう信頼のあるジェスベールに注目しておきたい。

今年のツアー・オブ・オマーンでは総合5位。ちょっと前までは山岳で逃げられるエスケープスペシャリストって感じの印象だったが、グリーンマウンテンでも5位に入るその脚力は間違いなくホンモノ。今年飛躍する選手の1人だと確信する。

モワナールは昨年もバルギルを支えたベテラン。こういういぶし銀が逃げ切りで勝利する姿も見たい。

 

 

141~.チーム・ユンボ・ヴィスマ(TJV)

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今大会最強スプリンターはフルーネウェーヘンでほぼ間違いはないだろう。盟友ローセンはいないものの、アルガルヴェ最終ステージで驚異の牽引を見せてくれたマイク・テウニッセンがいるので不安はない。

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総合エースはジョージ・ベネットが担うことになるだろうが、山岳アシストが揃っているわけでもないので、今回はまず、足試しといったところで終わる気はする。

 

 

151~.EFエデュケーション・ファースト(EF1)

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総合エースはリゴベルト・ウラン。TTスペシャリストのヴァンガーデレンは第5ステージでの勝利を狙って行くことだろう。

ただ、今年のコロンビアTTチャンピオンに輝いたマルティネスも注目すべき存在。昨年のツアー・オブ・カリフォルニア総合3位、今年のコロンビア2.1でも総合3位。今大会でも、新人賞を狙っていける存在だ。ベルナルさえいなければ。

最近の若手は規格外な存在が多すぎて、これだけの実力者ですら埋もれてしまうように感じるのは凄いことである・・・。

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161~.チーム・サンウェブ(SUN)

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今年のジロをデュムランのアシストとして励み、そしてツール出場も決まっている過去ブエルタ総合4位ケルデルマン。UAEでもデュムランとタッグを組み、どちらがエースか微妙なところではあったが、とりあえずは総合順位では彼の方が1つ上に。

今回は単独エースとして挑むこととなり、今後のことを考えてもなんとか結果を出したいところ。年始のインタビューでも、グランツールで完全なエースとして走れない以上、このパリ~ニースのような短いステージレースでしっかりと結果を出したいというコメントを残していた。

実際、TTでタイムは稼げるはずの彼が、第7ステージの凶悪な山頂フィニッシュでどこまで耐えられるか。

スプリントではマシューズがエースに。パリ~ニースとは相性の良い彼だが、デマール同様、それはあくまでもややパンチャー向けのレイアウトが多かった以前のパリ~ニースでの話。今大会はスプリンターとして参戦する今シーズン最初のレースだけに、どれだけの結果を出してくれるかは未知数だ。 

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171~.コフィディス・ソルシオンクレディ(COF)

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チーム内戦争を絶賛勃発中のラポルトは、今年もライバルのブアニに対して一歩二歩リードした状態で3月を迎えている。昨年もエースとして参戦したが、最高位は3位。昨年はツールでも勝てず、逆にブエルタでブアニに勝たれてしまったラポルトは、そろそろ大きいレースでの勝利もほしい。

山岳では、アスタナから移籍してきたハンセンが、元ワールドツアーとしての意地を見せるか。あるいはエデが得意の山岳エスケープの実力を示してくれるのか。

 

 

181~.チーム・ディメンションデータ(TDD)

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ブエルタ・ア・サンフアンではスプリントに参加して良い位置につけたものの、結局は純粋に力負けする姿を見せてしまったカヴェンディッシュ。UAEツアーでは、レイナルト・ヤンセファンレンスバーグにスプリントを任せる場面もあった。

もちろん、まだ病気の影響からの完全復活がなされていなかっただけかもしれない。しかしもうかつての最強スプリンターとしての姿を見ることはできないのかも・・・とちょっと不安になる状況である。

今回もクイックステップから昨年やってきた最高の平坦アシスト=スプリンターのために逃げを捕まえる役目、のフェルモートがついてくるなど、カヴェンディッシュのためのチームを用意する意思は感じられる。果たして。

ボアッソンハーゲンは今年、開幕戦となったボルタ・ア・ラ・コムニタ・バレンシアナの第1ステージ個人TTで優勝している。10.3kmと短く最後が激坂フィニッシュという、TTスペシャリストよりはパンチャー向けのレイアウトだったからというのもあるだろうが、国内TT王者に10回もなっている男だ。今大会第5ステージの個人TTでも期待はしたい。 

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191~.CCCチーム(CPT)

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BMCのスポンサー降板からのカタストロフのようなチーム再編成劇を経て、その趨勢が不安視されていたこのチームも、蓋を開けてみればダウンアンダーとバレンシアナで1勝ずつ、先日のオンループ・ヘットニュースブラッドでもファンアーフェルマートが2位と決して悪くない状況で推移している。

しかし今大会はそのエース2人が欠場。今回のメンバーでは最もその活躍が期待されるであろうマレツコも、今シーズンここまでは過大な期待に対しての成果を出せずにいる。今大会は序盤3ステージが彼の得意とするピュアフラット。なんとか結果を出したいところだが・・・。

アントゥネスはヴォルタ・アン・アルガルヴェでは非常に積極的な走りを見せて目立っていたが、彼はポルトガルでは強い、というだけの可能性もあるので、今回同じように総合上位に入ってこれるかは、不安。

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201~.ディレクトエネルジー(DEN)

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2016年ブエルタ、そして2017年ツールで逃げ切り勝利を果たし、トマ・ヴォクレールの後継者と持て囃されたカルメジャーヌ。しかし2018年は比較的大人しかった。UCIポイントはしっかりと集めてはいたけれど。つい先日、クラシック・ドゥ・ラルディシュ(1.1)で約1年ぶりの勝利を挙げたところだ。

期待したいのはやっぱり山岳エスケープ。第7ステージではデヘントと並んで優勝候補と言ってよいだろう。また、2年前のパリ~ニースでは山岳賞ジャージも手に入れている。今年もまた、それが叶うだけの走りを期待したい。デヘントと山岳賞ジャージを巡る争いが展開、とかになったら激アツだろう。

スプリントではラ・トロピカーレ・アミッサ・ボンゴ3勝のボニファツィオを中心に昨年5勝のイヴェールや、クラシックにも強いプティなどがトレインを形成。しかしさすがに、勝つのは厳しいかな・・・。

 

 

211~.ヴィタルコンセプト・B&Bホテルス(VCB)

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かつて、キッテルに喰らいつき、シャンゼリゼでも2位にまで登りつめた男、コカール。しかし一昨年・昨年とツールには出られず、苦しい時を過ごし続けている。今年ももしかしたら・・・

だが、まずはツールの前段階のレースでしっかりと勝利を重ねていくことだ。まだ彼も十分に若い。今年は焦らずに、出ることのできたビッグレースで確実な勝利を追い求めよう。元フランスロード王者のヴィショ、5年前のパリ~ニースで総合6位のゴチエなど、ワールドツアーからも次々と有力選手が加入し、着実に強化が進んでいるチームでもある。今回は出ていないがローランも加入している。

来年からは純粋にUCIランキングでグランツールの枠が決まるとの話もあり、まずは今期、どれだけのポイントを積み重ねられるか。コフィディスやディレクトエネルジーに負けない結果を出せるだけのポテンシャルがあるチームだとは思っている。 

 

 

221~.デルコ・マルセイユプロヴァンス(DMP)

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パリ~ニースと言えば・・・シシュケヴィチュスの逃げ、というイメージ。このチームもなかなかトップレースに姿を現すことが少ないので、このパリ~ニースの出場の際はいつも注目したいチームである。それなのに、話題のルワンダ人ジョセフ・アレルヤが今大会出場しないのは少し残念。

もう1人注目しておきたいのは、今年ニッポから移籍してきたグロース。若手の有力パンチャーで、昨年はツアー・オブ・チンハイレイクで3勝、デパンヌ3日間レースでも10位に入った。

純粋なスプリントで勝利するのはさすがに難しいだろうから、ぜひ果敢な逃げと共に、うまく小集団でフィニッシュを迎えられたときにその足の強さを発揮してみせてほしい。 

 

 

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