りんぐすらいど

サイクルロードレース情報発信・コラム・戦術分析のブログ

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2019シーズン 3月主要レース振り返り(前編)

「北のクラシック」が開幕する3月。

同時に、パリ~ニース、ティレーノ~アドリアティコという、ヨーロッパの本格的なステージレースがスタートする時期でもある。

屈強なクラシックレーサーから軽やかに山岳を登るクライマーまで。

様々なタイプの選手たちが世界各国で活躍する華やかなりし1ヶ月のレースを振り返っていく。

 

とにかく扱うべきレースの数が多すぎるので、今回は前後編に分割する。

まずは「クラシック開幕戦」からウィメンズ・ワールドツアー第2戦までの9レースを振り返る 

 

 

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オンループ・ヘットニュースブラッド(1.WT)

ワールドツアー 開催国:ベルギー 開催日:3/2

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↓詳細はこちら↓

www.ringsride.work

 

昨年に引き続き激戦となった「クラシック開幕戦」。

今大会は、クラシック最強チーム「クイックステップ」が、14年ぶりの勝利。

しかしチームとしての力というよりも、スティバル自身の判断力と、彼を信じるチームの信頼とが描き出した勝利であった。

 

そして勝者以外に注目すべき走りを見せたのがウェレンス、ルツェンコ、トゥーンスの3名。いずれも、どちらかというとアルデンヌ向きのライダーであると思われていた彼らが、最後の最後まで喰らいつく走りを見せてくれた。

もちろん、残り30kmのベノートの落車の際、前に出て後方のエースのための走りをしていた「アシスト側」が残った結果かもしれない。

だとしても、カペルミュールやその後のボスベルグなどでのファンアーフェルマートとスティバルによる猛プッシュに対しても千切れなかったその走りはホンモノと言えるだろう。

今後も、北のクラシックで彼らが活躍する姿が見られるのだろうか。 

 

 

クールネ~ブリュッセル~クールネ(1.HC)

ヨーロッパツアー 1クラス 開催国:ベルギー 開催日:3/5

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毎年オンループ・ヘットニュースブラッドとセットで開催される、北のクラシック開幕戦。

純粋なクラシックスペシャリスト向けのオンループに対し、こちらはスプリンター向けと言われる。実際、昨年は集団スプリントをフルーネウェーヘンが制している。

しかし、毎年の最初の勝負所となる「オウデクワレモント」(残り85km)で、チーム・スカイのイアン・スタナードと、ドゥクーニンク・クイックステップのイヴ・ランパールトが中心となって猛プッシュ。

逃げ集団を捕まえると共に、前年覇者フルーネウェーヘン(ユンボ・ヴィスマ)や優勝候補の1人アッカーマン(ボーラ・ハンスグローエ)を後方に置き去りに。30名以上の塊となった先頭集団にクイックステップは5名。ユンボ・ヴィスマらが含まれる追走集団とのタイム差は30秒以上。

 

とはいえ、例年、この途中の勝負所で生まれたギャップが、長い長い平坦路を経て、最終的には全てなかったことになってしまう。実際、この年も、フルーネウェーヘンたちは最終的に先頭集団に合流する。

ただし、そこから飛び出した1名を除いて。それがボブ・ユンゲルスだ。

残り65kmから自らの足でペースアップを試みて、これに追随した4名を引き連れてのエスケープを開始した。

 

ユンゲルスは今年、北のクラシックにも力を入れることを宣言していた。とはいえ、チームにはクラシック・エースが数多く揃っており、ユンゲルスがそこをエースとして走ることはまず不可能だった。

だからこそのこの走りだった。そして、後方にはしっかりと強力なチームメートが揃っており、自らのアタックが成功しなかったとしてもチームの勝利の芽は十分にあるという状態。

クイックステップお得意のパターンだ。

 

残り16kmからユンゲルスが独走。

クイックステップやボーラが追走を試みる集団は残りの4名を吸収するものの、TTスペシャリストのユンゲルスの独走力、そして集団内に大量に配置されたクイックステップの選手たちによるローテーション妨害。

 

もはや、この男を止める手段は残されていなかった。

Embed from Getty Images

 

2番手には、終盤に繰り返し積極的なアタックを見せたオウェイン・ドゥール。ゴール前でも飛び出し、後続から迫るテルプストラやフルーネウェーヘンを振り切った。

スカイ3年目。昨年はオンループ・ヘットニュースブラッド11位、イギリス国内選手権ロードレース3位、今年もカデルレース9位にヘラルドサン・ツアーでの逃げ切り勝利など、ワンデーレースやクラシック的展開に強いスプリンター/ルーラータイプの若手。

今年は今まで以上の活躍を見せてくれる可能性の高い選手。注目していきたい。 

 

 

ル・サミン(1.1)

ヨーロッパツアー 1クラス 開催国:ベルギー 開催日:3/5

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出入りの激しい熱い展開。とくにドゥクーニンク・クイックステップが最強メンバーを連れてこなかったことにより、普段はアシストで活躍するような選手たちが駆け引き無しの力のぶつかり合いを見せる実に見ごたえのあるレースだった。

前年覇者テルプストラはプロコンチネンタルチームへと移籍したものの、そのディレクトエネルジーは、昨年3位のダミアン・ゴダンや同4位のアドリアン・プティなど、実力のある選手を揃えていて、チーム力的にも問題はないはずだった。 

だが、残り1周(24.8km)に入るタイミングで、すでに逃げていた2名(デヘント、セリー)に追い付く形で集団からラインデルス、アッセルマン、デクレルク、ファンデンベルフ、メルツの5名がジョイン(ワロニー・ブリュッセルのルーカス・スペングラーも同じタイミングで飛び出したがこれはすぐに脱落した)。

この動きに1人も入れられなかったディレクトエネルジーは、当然、残されたメイン集団の牽引役を担うこととなった。これにより、強力なディレクトエネルジーのアシスト陣は疲弊。周回コース2つ目の、3つ星登り基調のパヴェで、テルプストラが自ら強烈なアタックで先頭集団にブリッジをかけることに成功するが、そのときにはラース・ボームとフロリアン・セネシャルという、2人の強力なエース級選手を引き連れての合流となり、テルプストラの不利な状況に変わりはなかった。

しかし、驚きの走りを見せたのはルームポットだった。ボームだけが強力なチームかと思えば、先頭2名に最初に単身で追い付いたラインデルスや、その後の4人にきっちりと喰らいついていったアッセルマンは、普段は決して目立つ選手ではないものの、良い走りをしたと言える。ラインデルスはのちのデクレルクのアタックに対して集団を牽引してこれに追い付くという重要な役割も果たしていた。

だが、やはりクイックステップは強かった。とくにデクレルクは、残り3kmでセネシャルがアタックしたことにより形成された先頭3名に追い付き、これをしばらく牽引したのちに、隙を突いて単独アタックするという、非常にアグレッシブな働きを見せてくれた。

これらの動きによってエースのセネシャルは十分に足を貯めることができていた。逆にテルプストラは終盤にほぼ1人でブリッジ、アタックなどをこなし続けていたために、最後のスプリントで戦うだけの力は残せていなかった。

よって、セネシャルが嬉しいプロ初勝利。

これはやはり、紛れもなく「ウルフパック」のチームの力であった。

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ストラーデビアンケ女子(1.WWT)

ウィメンズ・ワールドツアー 開催国:イタリア 開催日:3/9

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イタリア・トスカーナ州で開催される、未舗装路と激坂が特徴の「白い道」レース。

男子レースに先立って行われた女子レースは、ウィメンズ・ワールドツアー開幕戦。距離こそ男子よりも短い136kmではあるものの、勝負所の未舗装路激坂はそのまま使用され、男子と変わらない難易度を誇るレースとなった。

勝負が動いたのは残り17km地点にあるセクター7、全長2.4km・最大勾配15%の「モンテリスカイ」。ここで前年覇者ファンデルブレッヘン、同2位のニエウィアドマ、同4位のブラークなどを含んだ11名の精鋭集団が形成される。

そして、最後の登りセクター8(残り12km地点)。全長1.1km、最大勾配18%の未舗装路の激坂で、誰もが止まりそうなスローペースで懸命に駆け上がる中、「女王」ファンフルーテンがゆっくりと集団から抜け出した。

あとはもう、個人TT世界王者のファンフルーテンの独壇場だった。追走集団はロード世界王者ファンデルブレッヘンを先頭に追走を仕掛けるが、そのタイム差は縮まるどころか広がる一方であった。

最終的にファンフルーテンがそのまま独走勝利。彼女はこれまであらゆるレースで勝利を重ねてきたが、このストラーデビアンケは昨年の5位が最高記録で、それゆえに今回の勝利に対するコメントは喜びに溢れていた。

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2年連続2位のニエウィアドマを打ち破って2番手でカンポ広場のゴールに飛び込んできたのは、今年、MTBから転向してきたばかりのラングヴァド。

今期初レースでいきなりビッグレースでの好成績となった。

 

 

ストラーデビアンケ(1.WT)

ワールドツアー 開催国:イタリア 開催日:3/9

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女子レースに続いて開催された男子レースは、女子レースで使われなかった未舗装路区間を含んだ全長184km。その3分の1が11の未舗装路で覆われた厳しいレースとなった。

毎年大きな動きが起こる第8セクター「モンテサンテマリエ」。

残り40km地点まで11kmにおよぶ長い未舗装路区間で、今年も15名の精鋭集団が絞り込まれた。

そして決定的な動きが巻き起こったのは残り23km地点の第9セクター「モンテアペルティ」。きっかけを作ったのはアスタナのヤコブ・フルサング。これに昨年3位のワウト・ファンアールトが喰らいつき、当然、クラシック王者のクイックステップもしっかりと反応した。

ただし、最初に喰らいつこうとしたイヴ・ランパールトはペースを上げきれず。代わってファンアールトの後輪に喰らいついたのはジュリアン・アラフィリップだった。

未舗装路を特徴としつつも登りも多く、アルデンヌクラシックの特徴も兼ね揃えているストラーデビアンケは、アラフィリップとの相性も非常に良いレース。

残り18km地点の第10セクターでファンアールトが脱落し、フルサングとアラフィリップは一騎打ちに。このままゴールに到達すれば、圧倒的にアラフィリップが優位である。そのことは十分に理解しているフルサングは最後の未舗装路区間「レ・トルフェ」の最大18%区間でアタックを仕掛けるも、アラフィリップが千切られることはなかった。

番狂わせは起こらず。最後のカンポ広場でのスプリント勝負にアラフィリップは勝利し、右手を高らかに突き上げた。

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負けたとはいえ、きっちりと勝負所で切っ掛けを作り、そのあとも牽制することもなく堂々と攻撃を続けたフルサングは素晴らしい走りを見せてくれた。

アンダルシアに続いての大きな成果は、2年連続ツール・ド・フランスでエースを任されながらもうまく行かなかったことへのチームからのプレッシャーを振り払う役割を担ったかもしれない。

また、途中で千切られながらも追走に飲み込まれることなく終盤に再び先頭に舞い戻るほどの走りを見せ、2年連続の3位に入り込んだファンアールト。

先日のオンループ・ヘットニュースブラッドではイマイチな走りだった彼も、北のクラシックの本格化を前にして、着実に調子を上げてきているようだ。

 

 

GPインダストリア&アルティジアナート(1.HC)

ヨーロッパツアー HCクラス 開催国:イタリア 開催日:3/10 

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前日のストラーデビアンケと同じトスカーナ地方で行われるワンデーレース。
レース拠点となる町の名前から「GPラルチアーノ」と呼ばれることもある。

 

小規模ながら登りを含んだ周回コースが用意され、同じイタリアのワンデーレースであるトロフェオ・ライグエーリアなどと同じくパンチャー向けのステージと言っていいだろう。ただし最後の登りからゴールまでは下りが続き、体力勝負の得意なルーラータイプのアタックもまた、決まりやすい。

昨年は下りスペシャリストのモホリッチが勝利。

 

今年はマヌエーレ・モーリやジョヴァンニ・ヴィスコンティといった強力なメンバーが含まれる9名が最終周回でアタックしたものの、稀代のパンチャー、ミヒャエル・アルバジーニでの勝利を狙うミッチェルトン・スコットが集団牽引を引き受けてこれを吸収。

するとラスト10km。最大勾配17%の最後の登り「サン・バロント」でカッタネオとシャフマンの2人が抜け出し、残りのダウンヒルで集団を突き放した2名がそのまま逃げ切り。

最後はスプリントでシャフマンがワールドツアーとしての意地を見せて勝利した。

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昨年はクイックステップに所属し、フレッシュ・ワロンヌでは粘り強い逃げを見せてチームメートのアラフィリップの勝利をお膳立てした。

今年はボーラに移籍した彼は、得意のパンチ力とエスケープ力を活かし、見事な勝利を掴んだ。 

昨年はカタルーニャ1周とジロ・デ・イタリアの山岳ステージで逃げ切り勝利。

ビンクバンクツアー総合4位とドイツ・ツアー総合3位の成績も残しており、それこそモホリッチのような活躍も期待できそうな彼の、アルデンヌでの勝利や、ツール・ド・フランスでの逃げ切り勝利に今年は期待したいところだ。

 

 

パリ~ニース(2.WT)

ワールドツアー 開催国:フランス 開催日:3/10~3/17

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例年、ミラノ~サンレモを見据えたトップスプリンターたちはこの時期、ティレーノ~アドリアティコに集まることも多い。しかし今年のティレーノで採用されたスプリンターズステージがピュアスプリンターのためとは言えないレイアウトであったこと、それに対してパリ~ニースが例年と違って最初の3ステージに驚くほどにフラットなステージを用意したことによって、実に多くのトップスプリンターたちがパリ~ニースに集まった。あのキッテルもパリ~ニース初出場である。

しかし、そんなスプリンターのための冒頭3ステージになるはずが、嵐のような強風が吹き荒れ、かつそこに意欲を燃やしたチーム・スカイが残酷な横風分断を仕掛けまくったことで、パリ近郊の3ステージは阿鼻叫喚の地獄絵図に。サイモン・イェーツが、ミゲルアンヘル・ロペスが、総合優勝を狙える有力勢が次々とタイムを失っていく。最後にはチーム一丸となって横風からエースを守り続けたユンボ・ヴィズマのフルーネウェーヘンが開幕2連勝を飾った。

 

その後は少しずつ丘陵ステージに。第5ステージの個人TTもわずかな起伏を含んだレイアウトだったが、ここで勝ったのは誰もが想像していなかった男、サイモン・イェーツ。

そのサイモンはクイーンステージとなった第7ステージでも逃げに乗って最後のステージ優勝を争うも、これを出し抜いて勝利を掴んだのは現在急成長中のコロンビアンライダーの1人、マルティネスだった。今年のコロンビアTT王者。

一方、総合優勝候補の1人として最初から期待されていたもう1人の若手コロンビアン、ベルナルは、このクイーンステージで強さを見せつけ、ナイロ・キンタナと並んでのゴールを迎えた。

そして最終ステージではキンタナが総合逆転を狙って果敢な攻撃に出たものの、チーム・スカイが盤石のチーム力で軽々とこれを打ち砕き、最後はベルナルがついにトップクラスレースの総合優勝を飾った。

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ワールドツアーでの総合優勝は昨年のカリフォルニア以来の2回目。

しかし若手の登竜門的な位置づけのカリフォルニアと異なり、こちらはグランツール総合優勝すらも争うトップクライマーたちが過去優勝者に名を連ねているレース。

そのレースでの総合優勝ということで、ベルナルがまた一つ、偉大なるステップを駆け上っていったことを示した。

 

 

ティレーノ~アドリアティコ(2.WT)

ワールドツアー 開催国:イタリア 開催日:3/13~3/19

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www.ringsride.workイタリアの西海岸ティレニア海から東海岸アドリア海に至る、「二つの海を結ぶレース」。水曜日から始まって火曜日に終わるという変則的なスケジュールは、コースの真ん中に位置する「イタリアの背骨」アペニン山脈超えのクイーンステージを週末に設定するため。

しかし今年はそのクイーンステージで、例年のような本格的な山頂フィニッシュを用意しなかった。代わりに用意されたパンチャー向けのアップダウンステージ。そして、その日に大きなタイム差がつかないことにより、相対的に重要度が増したのが、初日のチームタイムトライアルと最終日の個人TT。結果として、チーム全体としても個人としてもTT能力がトップクラスのログリッチェが、安定した強さでUAEツアーに続くワールドツアーステージレース2連覇となった。 

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だが、驚きの走りを見せたのがミッチェルトン・スコットとアダム・イェーツだった。

チームTTではユンボ・ヴィスマを打ち破っての勝利。そしてクイーンステージでも強烈なアタックでログリッチェを突き放した。最終日個人TTも明らかに改善されてきたTT能力でもって、最終的にはわずか「0.31秒」さでの敗北となった。

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今回は敗北したものの、そのチームとしての強さと彼自身の強さははっきりと見せつけた。

彼らが最終目標としているであろうツール・ド・フランスでの走りが楽しみだ。 

 

 

ロンド・ファン・ドレンテ女子(1.WWT)

ウィメンズ・ワールドツアー 開催国:オランダ 開催日:3/17

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165.7kmというウィメンズ・ワールドツアー史上最長のコースで戦われた今年のロンド・ファン・ドレンテは、激しい雨と泥に塗れた地獄の様相のような展開を迎えた。

その中でチーム力を発揮して数多くの有力スプリンターたちを脱落させたのがブールスドルマンスサイクリング。そのエースであるシャンタル・ブラークは、わずか12人に絞り込まれた先頭集団を率いる形でゴール前12kmから始まる最後の石畳区間に突入した。

しかし残り9km。舗装路に入った直後にアタックしたのは、トレック・セガフレードのエレン・ファンダイク。牽制するライバルたちを尻目に、そのタイム差を広げていく。

元TT世界王者のファンダイクの走りは強烈だったが、これをブラークとマルタ・バスティアネッリが追走。最初はバスティアネッリが先頭交代に協力的でなかったためになかなかタイム差は縮まらなかったが、ようやく彼女が交代するようになると一気にファンダイクとのタイム差は縮まり、やがてゴールまで4kmを残してファンダイクは2人に捕まえられた。ファンダイクはその後も果敢に攻撃を仕掛けるが決まらず、やがて3人は固まって最後の1kmを通過した。

最初に仕掛けたのはバスティアネッリだった。残る2人は彼女の後輪をしっかりと捉える。

ブラークがバスティアネッリの背後から飛び出し加速を開始すると、すぐさまバスティアネッリがこれを追いかけて、そしてギリギリでこのオランダチャンピオンを差し切った。ファンダイクはスプリントすることなくそのまま3位でゴールした。

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先日のストラーデビアンケ4位と合わせ、これでウィメンズ・ワールドツアーの総合首位に立ったバスティアネッリ。

3月後半から始まる「北のクラシック」本格戦においても結果を出すことができるか。 

 

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