Class:ヨーロッパツアー HCクラス
Country:ベルギー
Region:ヴェストフラーンデレン州
First edition:2002*1
Editions:17回*2
Date:3/22(金)
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昨年まで「ハンザーメ・クラシック」と呼ばれていたレースが、名前を変えて新レースとして生まれ変わった。
スタート地点は変わらず、北海沿いの町ブレーデネ。
ゴールは昨年まではその名の通り内陸の町ハンザーメだったが、今回は海沿いのコクサイデ。「デパンヌ~コクサイデ3日間」のあのコクサイデだ。シクロクロスの名舞台でもある。
ゴール地点は変わっても、コースの特徴は変わらない。
レース中盤にはフランドル・クラシックでお馴染みの「ケンメルベルグ」などが登場するも、勝敗にはおよそ影響を与えない位置となる。
最後は集団スプリントで決まることの多い、スプリンターズ・クラシックの1つである。
直近の上位入賞者は以下の通り。
やはりピュアスプリンター、とくに若手の、その後台頭する実力ある選手たちが上位に入賞していることがよくわかる。
今回も数多くの若手有力スプリンターたちが出場している今レース。
今回は、その中から注目すべき選手たちを5名、ピックアップしていきたいと思う。
パスカル・アッカーマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ)
今大会出場者の中で実績No.1。昨年も3位。チームメートもエリック・バシュカ(2016年優勝者)、マッカーシー、ゼーリッヒと豊富。
ノケレ・コールスでも優勝候補の1人として挙げていたが、どちらかというとピュアスプリンタータイプである彼にとって、ノケレベルクの登りスプリントはやや、相性がよくなかったかもしれない。先頭を切ってスプリント開始したところまではよかったが、そのあとに失速し、チェス・ボルに先を越されてしまった。
今回は完全にフラットなピュアスプリンター向けフィニッシュとなるため、彼の実力が発揮され、しっかりと優勝をもぎ取ってくれることだろう。
ユーゴ・オフステーテル(フランス、コフィディス・ソルシオンクレディ)
170㎝、65㎏の体格を生かし、ノケレベルクの登りスプリントで5番目にゴールに飛び込んだ男。それだけでなく、今年2月のトロフェオ・パルマでキッテル、デュポンに次ぐ3位、そしてつい先日のロンフォ・ファン・ドレンテ(1.HC)でも3位と、調子の良さを見せつけている。
プロ3年目の昨年にようやくプロ初勝利。その1勝以外での勝利は無し。
ただし、昨年はこのノケレ・コールスから4月1日のレースにかけて、小さな北のクラシックレース全てでシングルフィニッシュを果たし、チーム内で最もUCIポイントを稼いだ男となった。
ゆえにこの男は侮れない。今大会も、もしかしたら勝てないかもしれないが、必ず上位に入ってくるはずの男だ。
ティモシー・デュポン(ベルギー、ワンティ・グループゴベール)
今年の成績はトロフェオ・パルマ2位、アルガルヴェ第4ステージで7位、といったところ。
ただしチームメートのパスクアロンと並び、チームのUCIポイント稼ぎ頭トップ1,2となっている。昨年のツール・ド・フランスではあくまでもエースはパスクアロン、といった感じだったが、今回の「ブレーデネ」ではデュポンがエースナンバーを着ける。ベルギー人だから、ということもあるだろうが、実際に結果を出し、ツールにおけるエース争いで優位に立ちたいところ。
もちろん、状況次第ではパスクアロンが勝利を狙って行く。
うまくコンビネーションを組んでいければいいのだが・・・。2人の動向にも注目。
クリストファー・ハルヴォルセン(ノルウェー、チーム・スカイ)
基本的にはノケレ・コールスで書いた内容を参照してほしい。
そのノケレ・コールスではゴール前の大落車に巻き込まれて勝負に絡むことすらできなかった彼が、リベンジ達成となってほしいところ。
とにかく勢いでいえば間違いなくある選手だ。
今回こそ活躍を見たい。
アルバロホセ・ホッジ&ファビオ・ヤコブセン
ノケレ・コールスでは同じく落車に巻き込まれて(足止めされて?)勝負に絡めなかったホッジ。今大会は前回覇者でもあり、なんとか結果を出したいところ。チーム力では間違いなく各チーム中でも随一。
ただ今回はもう1人の実力者ヤコブセンも参戦する。ワンティにおけるデュポン&パスクアロン同様、こっちもどっちがエースか、その実力と実績だけでは判断しづらい。
ノケレ・コールスでは積極的な走りを見せていたエヴェネプールが今大会でまたどんな動きを見せてくれるかにも注目しておこう。
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