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2019年シーズンを振り返る① 今年のベストレース4選

本日、今年最後のワールドツアーレース「ツアー・オブ・グアンシー」が最終日を迎える。

まだ中国で開催される1クラスのレースが1つと、あとはアジア・中南米を中心に2クラスのレースがいくつか残ってはいるものの、基本的にはこれで、今年のサイクルロードレースシーズンはほぼ終わりを迎えることになる。

 

今年も、非常に熱いドラマの多かった1年。

今日から、何回かにわたって、様々なテーマで「2019年シーズンを振り返る」企画をお送りしていく。

 

【参考:過去の「振り返る」シリーズ】

2016年シーズンを振り返る カテゴリーの記事一覧 - りんぐすらいど

2017年シーズンを振り返る カテゴリーの記事一覧 - りんぐすらいど

2018年シーズンを振り返る カテゴリーの記事一覧 - りんぐすらいど

 

第1弾は2016年から続けている「今年のベストレース」。

今年はとくに衝撃的なレースが多く、その中から候補を絞っていくのが大変だった。

異論はあるだろうが、あくまでも個人の独断と偏見ということで、笑って許してもらえれば幸い。

 

それではいってみよう。

 

【参考:過去の「ベストレース」シリーズ】

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第4位 ブエルタ・ア・エスパーニャ  第20ステージ

今年もある意味で「一番面白いグランツール」だったかもしれない。序盤から波乱がありつつも、プロコンチネンタルチームによる感動的な勝利や、若手の台頭。

その中でも驚くべき走りを見せたのが、タデイ・ポガチャルだった。

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2018年のツール・ド・ラヴニール覇者。そのときにはまだコンチネンタルチーム所属で、すでにプロコンチネンタルチームで活躍していたエガン・ベルナルと比べると、そこまで大きな成果を期待できるとは思えなかった。

年初のツアー・ダウンアンダーも新人賞は取れず。やはり、そんなところかという思いはあった。

 

だが、2月のヴォルタ・アン・アルガルヴェで、エンリク・マスやワウト・プールスを相手取り、圧倒的な強さでもって総合優勝。この時点で、この男もベルナルに負けないくらいに只者ではないということを確信できた。

そして、5月のツアー・オブ・カリフォルニア。すでに戦前から総合優勝候補として期待されていたが、その期待に完璧に答える無駄のない勝利。これで、ベルナルと成績を並べることとなった。

そして今回のブエルタ・ア・エスパーニャ。ステージ1勝はするだろう、とは思った。第9ステージでの逃げ切り勝利も、想定の範囲内だった。

しかし、ロス・マチュコスで、バルベルデやミゲルアンヘル・ロペスらを振り切って、プリモシュ・ログリッチェと共にゴールに飛び込んできて2勝目を挙げたときには、これはなんだかやばいんじゃないかと不安になってきた。そのまま、総合3位。ネオプロで、初のグランツールで、総合表彰台?

だから3週目、第18ステージで失速し、これを新人賞ジャージと共に失ったときは、なんだか安心したものである。そりゃ、初のグランツールであれだけ飛ばしてしまったら、失速もするしそれが当然だと。もったいない!悔しい!という思いはなく、近い将来総合優勝も狙える逸材の登場にただ喜んだだけであった。

このまま総合5位、よくて総合4位。新人賞はロペスにとられておしまい。ジ・エンド。

 

まさか、この第20ステージで、なおも力を残していたなどと、予想することなんてできるはずもなかった。

 

 

この日、ミゲルアンヘル・ロペスとアスタナ・プロチームは、終始アグレッシブに戦いをコントロールしにかかっていた。

すでに昨年、総合3位の座を手に入れているロペスにとって、今更総合4位や新人賞の座で満足するわけにはいかなかった。彼はあくまでも、総合の逆転を狙って、攻撃に出たのである。

残り48㎞地点から始まる、今大会最後の1級山岳ペニャ・ネグラ。

誰もが勝負所とわかっていたこの登りで、アスタナ・プロチームはフルサングやフライレ、ヨン・イサギレといったアシストたちを駆使し、一気に集団を絞り込んでいった。

そして、残り43㎞。ついに、ロペスがアタックを仕掛ける。ここにキンタナ、バルベルデ、ログリッチェ、そしてポガチャルといった今大会の「5強」たちは皆ついてきた。

すかさず、ロペスは2度目のアタック。これでもライバルたちを振り払うことはできず、彼は一旦、足を緩めた。

もしここで、守備的な走りに徹していれば、彼は少なくとも新人賞ジャージを失うことはなかったかもしれない。

だが彼の目標はそんなところにはなかった。あくまでも狙うは総合大逆転だけ。だから彼は、自分の足を信じて、残り40㎞で、もう一度だけアタックした。

結局、ライバルたちはこのアタックにも千切られることはなかった。それでもロペスは足を緩めることなく、ひたすらペダルを回し続けた。だがどれだけ本気で踏み続けても、彼は4人のライバルたちを引き離すことはできなかった。

ロペスが諦め、サドルに腰を下ろした瞬間に、ポガチャルがカウンターで飛び出した。

そして、ロペスにはもう、彼を追う力は残っていなかった。

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これにてロペスは新人賞ジャージを失い、何も持ち帰るものなくブエルタを終えることになる予定だった。

しかし、最後に大会側は彼に、スーパー敢闘賞を授与した。それは、今大会を最も盛り上げる走りをした証。

たしかに、第20ステージのみならず、アスタナとロペスは常に、アグレッシブに挑み続けていた。

彼はその賞を与えられるに相応しい選手であった。

 

 

そして、ポガチャルは、この日最も強い男であった。

初めてのグランツール。第1週目から我武者羅に走り続け、その勢いが最後までもつとは思えなかった。

2015年ブエルタのデュムランもそうだった。2018年ジロのサイモン・イェーツもそうだった。今年のツールのアラフィリップだってそうだった。

ましてやネオプロのポガチャルが、第1週と第2週でステージ勝利を挙げ、すでに出来すぎているほどの成績を残しながら、第3週の最初の山岳ステージで失速を見せて、その上でなお、この最後の山岳ステージでより強い走りを見せるなどと、誰が想像できようか。

残り40㎞で飛び出したポガチャルはその後、あっという間に50秒先にいたはずのルーベン・ゲレイロとタオ・ゲオゲガンハートを捉え、これを追い抜いた。

彼らもまた、まだ若く、将来を嘱望されている才能の持ち主である。

そんな彼らをまるで赤子の手をひねるかのように突き放し、ポガチャルは40㎞の独走を開始する。

 

それはまるで、今年のツールの第19ステージで、エガン・ベルナルが果たそうとして果たせなかった40㎞独走勝利を代行するかのようだった。

そして、驚異の、初グランツールでのステージ3勝&総合3位&新人賞。

ベルナルと並ぶどころか、1年目の成績としては、彼を超えてしまったといってもよいかもしれない。

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恐るべき新人。来年は、果たしてどんな成長を見せるのだろうか。 

 

 

 

 

第3位 ロンド・ファン・フラーンデレン

過去に何度も多くのドラマを提供し続けてくれている「クラシックの王様」ツール・デ・フランドル/ロンド・ファン・フラーンデレン。

昨年・一昨年はドゥクーニンク・クイックステップがそのチームワークを活かして連覇し、今年もオンループ・ヘットニュースブラッドやE3・ビンクバンククラシックなどではその流れを汲んだ勝利を積み上げていた。

今年のロンドもこの「ウルフパック」がチームワークで勝利を掴むか、と思っていたところ、カペルミュールの後の出入りの激しい展開に彼らは疲弊し、そこにワウト・ファンアールトとマチュー・ファンデルポールの2人のシクロクロッサーのロードレースの常識に囚われないアグレッシブさが重なって、ついに「ウルフパック」は瓦解してしまった。

代わって、その「ウルフパック」らしい動きを見せたのは、EFエデュケーション・ファーストであった。

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「無冠の帝王」セプ・ファンマルクの残り60㎞「2回目オウデ・クワレモント」での飛び出し。

そして、これが残り27㎞で捕らえられたあとも、そのままチームメートのために全力で集団を牽引し続けた。

この勢いに乗って、「3回目オウデ・クワレモント」にてついにアルベルト・ベッティオルが発射される。

独走を開始するベッティオル。これを追う追走集団の中で先頭付近に留まり、ローテーションを妨害するのがこのチームのもう1人の優勝候補セバスティアン・ラングフェルト。

 

ファンマルク、ベッティオル、ラングフェルトそれぞれがそれぞれの役割を見事に果たし、最後にこのチームは勝利を掴んだ。

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まさに、「ピンクのウルフパック」。このチームは今年、大きく成長している。そのことを象徴するような勝ち方であった。

 

 

 

 

第2位 世界選手権男子エリートロードレース

昨年に引き続き、世界選手権が盛り上がりを見せ、ランクイン。

悪天候による混乱の中、優勝候補たちが次々と脱落し、その中でもチーム力を見せたオランダ、イタリアの巧みな戦略と、それをかいくぐって勝利を掴んだ意外な男マッズ・ペデルセンのドラマが感動的であった。

詳細は以下の記事を参照のこと。

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そして、この世界選手権で最大の優勝候補と目されていたマチュー・ファンデルポールは、チームメートたちによる完璧な戦略の前に勝利を掴みとる寸前までいったものの、残り13㎞地点で突如としてその足を止めてしまった。

理由はわからない。ハンガーノックかもしれない。寒さが大きな影響を及ぼしたのかもしれない。

いずれにせよ、彼は2019シーズンのロードレースの最後に大きな失望を味わうこととなる。

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ただ、今年、彼が残した足跡は非常に大きなものであったことは間違いない。

次のレースこそ、彼がロードレース界に与えたあまりにも大きな衝撃を象徴するレースであり、そして今年最も衝撃的だったと断言できるレースである。

 

 

 

 

第1位  アムステルゴールドレース

迷いに迷った挙句、今年最も衝撃的なレースとして挙げたいのはこのレース。

このレースの最後の瞬間のあの、誰もが「は??????」となった瞬間のことは、今でも鮮明に思い出せる人も多いのではないか。

 

 

今年から本格的にロードにも参戦するということで注目を集めたマチュー・ファンデルポール。

グランプリ・ド・ドナンでの圧倒的な逃げ切り勝利から始まり、ドワースドール・フラーンデレンで早くもワールドツアー初勝利。ロンド・ファン・フラーンデレンでは致命的な落車をしながらもそこからの4位。

強い。強いけど、これくらいかな、という思いもあった。

 

そんな中、アルデンヌ・クラシックの「前哨戦」となるブラパンツ・ペイルで、アラフィリップ、マシューズ、ウェレンスといったアルデンヌの超有力候補たちと共に逃げ、これをスプリントで制してしまったのだ。

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あっという間に、世界最強クラスにまで躍り出たマチュー。

そして、彼がシーズン前半期のロードレースの最終戦として選んだアムステルゴールドレースは、もともと彼が最も得意とするタイプのレースであると言われていた。

 

 

アムステルゴールドレースは、オランダのリンブルフ州を舞台にし、合計35の丘と「千のカーブ」とも形容される細く曲がりくねった道が特徴のレースである。

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2年前からコースが変わり、かつてはゴール前の登りを利用したアタックで決まることの多かったこのレースも、この2年は残り40〜30㎞あたりで抜け出した選手たちによる逃げ切りが続いている。

今年もまた、同じような展開で推移した。

 

残り40㎞台に入り、集団前方に各チームのエース級の選手たちが集まっていく。いよいよ勝負所が始まると、どのチームも認識し始めていた。

集団前方を積極的に牽くのはアスタナ・プロチーム。早くもトレインを形成し、先頭はゴルカ・イサギレが引っ張っている。

そしてマチュー・ファンデルポールも、アシストと共に少しずつ番手を上げていった。

 

残り44.9㎞地点の「No.28グルペルベルグ(登坂距離600m、平均勾配10%)」。

プロ選手でも自転車を傾けながら小さく蛇行しつつ登るしかないこの激坂で、マチューがアタックを仕掛けた。

集団先頭を走っていたゴルカだけがかろうじて食らいつき、あとは皆、ただただ引き離されるだけであった。

 

一気に2〜30秒差まで引き離されたメイン集団。

このままマチューがいってしまうか?と思われた中、集団先頭にドゥクーニンク・クイックステップの面々が集まってきた。

マチューがロードレースの常識を覆すアグレッシブな走りを見せるならば、ロードレース界最強のクラシックチーム、ドゥクーニンクはチームでこれを打倒する。

そして残り40㎞を前にして、いよいよマチューも諦め、一旦集団の中に戻ることを決意。

その直後、落車が発生。カーブで詰まった選手たちが押されるようにしてコース外に飛び出て、集団は絞られ細く長くなった。

 

この隙を狙って、残り39.5㎞地点の「No.29クライスベルグ(登坂距離800m、平均勾配8.5%、最大勾配15.5%)」で、ドリス・デヴェナインスの猛牽引に導かれてジュリアン・アラフィリップが集団から抜け出した。

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2年前もジルベールらの決定的な逃げ集団を形成したこの厳しい登りで、ついていけたのはマッテオ・トレンティンとヤコブ・フルサングの2人だけだった

先ほど足を使っていたマチューは、ここでメイン集団の中に取り残されてしまう。

 

 

続く「No.30アイゼルボスウェグ(残り37.5㎞、登坂距離900m、平均勾配9.1%)」の急勾配区間で、アラフィリップが再度アタック。

トレンティンは突き放され、フルサングがペース走法でゆっくりとアラフィリップに追いついた。

こうして、3月のストラーデビアンケのとき同様のコンビが形成された。

2年前の展開を考えると、後ろからブリッジがかかることはあっても、このままこの2人がメイン集団に吸収される、ということはなさそうだ。

少なくとも2人の逃げ切りは確定。そして、そうなれば、ストラーデビアンケのことを考えて、アラフィリップが圧倒的に有利となるだろう。

おそらく、私を含む多くの視聴者が、そのように感じたに違いない。

 

マチュー・ファンデルポールは彼らしい積極的な走りを見せたものの、結局はロードレースらしい集団戦略でもって完全に叩きのめされてしまった。

そんな風に、感じられていた。

 

 

ゴールまで20㎞地点で、先頭2人にミカル・クウィアトコウスキーが10秒差にまで迫っていた。

逆に先頭2名とメイン集団とのタイム差は1分を超える。マチューは集団の中ほど。ばらばらと起こるアタックにも反応することすらできず、彼のレースはもう終わってしまったかのように見えた。

 

それでも、残り7㎞で動き始める。アタックしていたロマン・バルデとヴァランタン・マデュアを飲み込んで、ビョルグ・ランブレヒトとアレッサンドロ・デマルキと共に5名の追走集団を形成する。

このときはローテーションしながら、少しずつ先頭に迫っていた。

それでも、残り3㎞で、先頭との間にいた最後のメンバー(バウケ・モレマ、サイモン・クラーク)を飲み込んだ際にも、先頭とのタイム差は1分。距離でいうと500mの差がついていた。

 

3㎞で500m。先頭のアラフィリップとフルサングとクウィアトコウスキーに対し、残り3㎞を、常に時速10㎞/h分上回り続けなければならないのだ。

 

そんなこと、不可能なように思えた。

しかし、マチューは、この不可能を可能にした。

しかも残り3㎞を、自らが先頭で牽き続ける形で。

 

 

実際に、データによると、残り3㎞の1㎞ごとの速度を確認してみると、アラフィリップが37.25→38.50→52.94で推移しているのに対し、マチューは46.75→51.80→64.29で推移していたという。

先頭では最終盤まで牽制が続いていた、という要素は確かにある。しかしクラシックにおいては、この局面では追走集団でも同様に牽制が起きるのが常である。誰もが、できるだけ自分の足を使いたくないのだから。

 

だが、マチューはそのロードレースの常識を打ち破り、残り3㎞をほぼ全速力に近い速度で走り続けた。牽制などとは無縁で、集団を牽引する形で。

それでいて、ゴール前の直線、残り500mで先頭を捉えると、背後にきっちりとつけていたサイモン・クラークのことなど気にせず、長い長い長いスプリントを開始する。

それは、先頭にいたアラフィリップやフルサングを容易に抜き去り、そしてスリップストリームに入っていたはずのクラークを突き放す勢いで、彼はゴールラインに飛び込んできた。

 

まさに、ありえない瞬間だった。

以下のハイライトでも、その瞬間について、実況が「俺の今までの人生で見たこともないような信じられない瞬間だよ!」と興奮しながら叫んでいることが、このシーンの非常識さを物語っている。

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マチュー自身もゴールした瞬間に信じられないという風に頭を抱えており、ゴールした直後はもう空っぽであることを示すかのように、道端に大の字になって倒れ込んでしまった。

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今年のマチューはこのあと、8月にロードレースに復帰し、ツアー・オブ・ブリテンでも鮮烈な走りを見せ、万全の体制で世界選手権に臨んだように思えた。

しかしヨークシャーの苛烈な気候によって彼の体力は奪われ、最後は残り13㎞地点でハンガーノックに陥ったかのように全身の力が抜ける経験を味わった。

 

歓喜と、失望とを同時に味わった、2019年ロードレースのマチュー。

来年は、世界選手権もクライマー向きだし、東京オリンピックでのマウンテンバイク種目に集中する可能性が高そうではあるが、再来年の世界選手権はベルギー・フランドル地方で開催される、再びマチューにとってもチャンスのあるレイアウト。

 

必ずや彼はリベンジを達成する。

2020年代の新たな主人公は、これからもきっと、私たちを興奮させ続けてくれるだろう。

 

 

 

 

その他の候補

上記に挙げたレースたちの他にも、ランクインさせるかどうか迷ったレースは数多くある。

その中でも特に、以下のレースは十分に上位に食い込める見事なレースであった。

 

クラシカ・サンセバスティアン

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19歳のネオプロ、レムコ・エヴェネプールがまさかの逃げ切り勝利。

残り21㎞で飛び出したときはやや見逃されたきらいがあったが、勝負を決める激坂ムルギル・トントーラでも失速するどころかむしろ突き放し逃げ切ったその実力は本物。一緒に抜け出してずっと後ろに張り付いていたトムス・スクインシュが引き千切られるほどであったのだ。

 

 

オンループ・ヘットニュースブラッド

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元シクロクロス王者で彼自身十分にエースを担える存在でありながら、常にチームの攻撃の先鋒役を担い続けていた男が、掴んだチャンスを見事モノにした感動的な勝利。

レース後に彼が明かした監督との無線内容がとくに感動的。これぞウルフパック。

 

 

ツール・ド・スイス第8ステージ

今年急成長を遂げた男の1人、EFエデュケーション・ファーストのヒュー・カーシーが、驚異の100㎞独走逃げ切り勝利を決めた。

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この日は、悪天候のためにレース距離が短縮され、そもそもが101.5㎞の短さに。ただし、その中に超級山岳が3つも詰め込まれ、難易度は間違いなく高かった。

そんな中、序盤のアタック合戦から抜け出したカーシーがそのまま最後まで長い1人旅を制した。

今年、ツール・ド・ロマンディのアグレッシブな走りで印象を残し、ジロ・デ・イタリアでは総合上位陣に食らいつく走りを見せて総合11位でフィニッシュ。

セルヒオ・イギータ、ダニエル・マルティネスと並び、チームの今後を担う若手の期待の星である。

 

 

あとはもちろん、今年のツール・ド・フランスにおけるジュリアン・アラフィリップの走りはまさに神話の如しであった。

が、こちらはこの1ステージが、というように限定することが難しいため、ここでは取り扱わないことにする。

 

 

 

 

以上、独断と偏見で選ぶ、今年の私的ベストレース4選+3である。

なかなか選びきれない、という思いが伝わってくれただろうか。

 

もちろん、異論はあると思う。

それぞれにそれぞれのベストレースがあると思う。皆さんが考える今年のベストレースなどがあれば、ぜひ教えていただきたいと思う。

 

 

 

来年も、選ぶのに苦労するくらい面白いレースが沢山あることを願っている。

 

 

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