りんぐすらいど

サイクルロードレース情報発信・コラム・戦術分析のブログ

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2016-05-01から1ヶ月間の記事一覧

ジロ・ディタリア2016 総括

ヴィンツェンツォ・ニバリ、2度目のジロ総合優勝。戦前の予想では優勝候補の一角に掲げられた人物であり、その優勝には誰も疑問を抱かないだろう。 しかし、その勝利に至る過程は決して簡単ではなかった。 何しろ、第18ステージの段階で、総合首位とは4分以…

ジロ・ディタリア2016 第17ステージ

全長196km。トリノを除けば今ジロ最後のピュアスプリントステージ。 当然、このステージを最も高いモチベーションで臨んでいたのは、トレック・セガフレードのジャコモ・ニッツォーロである。 昨年大会でポイント賞を獲得したニッツォーロは、今年もまた、ポ…

ジロ・ディタリア2016 第15ステージ

ロンド・ファン・フラーンデレンのような伝統的なクラシックは「強い者が勝つ」というある意味シンプルなレースである。だが、21日間にもわたって戦われるグランツールに関しては、「崩れなかった者が勝つ」といった印象を持っている。昨年のジロもツールも…

ジロ・ディタリア2016 第14ステージ

最後の直線は2番手で入り、そのあとは必死にもがいた。昨ブエルタ第2ステージのデュムランを突き放したスプリントで先行し、いつものように十字を切って高々と右手を突き上げた。あのマイヨ・ロホは偶然ではなかった。ブエルタは総合5位に終わったけれど、こ…

ジロ・ディタリア2016 第13ステージ

かつて所属していたのはバスク人のためのチーム。2013年のチーム解散の翌年からはチーム・スカイでアシストとして尽力した。実力は折り紙付きで、昨年ブエルタでは総合8位。だが絶対的なエースのために忠誠を尽くす必要のある最強チームの中では、なかなか自…

ジロ・ディタリア2016 第11ステージ

今大会2勝目。昨年は1勝。その前年も2勝。まさにキング・オブ・ジロ。総合争いには決して絡んでは来ないけれど、「勝利」への鋭さは随一。全ワールドツアーチームの中で最も年間予算が少ないのではないかと再三にわたり指摘されていたランプレ・メリダの26歳…

ツアー・オブ・カリフォルニア2016 第2ステージ

誰もが集団スプリントで終わるだろうと思っていたステージ。タイム差も途中までは順調に縮んでいるように思えた。しかし、ラスト10kmを切ってから雲行きが怪しくなった。 下り基調と追い風が影響したのか。逃げの1人であるエヴァン・ハフマンが元アメリカTT…

ジロ・ディタリア2016 第10ステージ

今日もまた、劇的な勝利が演じられた。年齢は21歳。昨年まではコンチネンタルチームに所属していた。今年がプロデビュー初年度であり、もちろん初のグランツール出場である。そしてこの勝利がプロ初勝利というのだから驚きだ。すべては、逃げに3人も送り込ん…

ジロ・ディタリア2016 第9ステージ

激しい雨が降りしきるキアンティ・クラシッコ。後半の総合勢が走るタイミングではゴール直前が激しい雨に見舞われ、落車も多発する状況となった。ツール・ド・ロマンディでも好走を見せ、大きな期待がかけられていたロシアの新星イルヌール・ザッカリンも、…

ツアー・オブ・カリフォルニア2016 第1ステージ

ジロ・ディタリアの裏側で、スプリンター中心に活躍を見せるツアー・オブ・カリフォルニア。その初日の優勝を手に入れたのは、ディフェンディングチャンピオンのペーター・サガン。今年、アルカンシェルを着たままヘント~ウェヴェルヘム、ロンド・ファン・…

ジロ・ディタリア2016 第8ステージ

13人の逃げの中からまず飛び出したのはAG2Rのモンタグーティ。連日逃げを見せていたベルラートがこれを追うもさすがについていけず。離れたのちにデマルキがブリッジを仕掛け、その後、追い付いたブランビッラがそのまま単独で逃げ始めた。 ステージ勝利は当…

ジロ・ディタリア2016 第7ステージ

最後の山岳で遅れた後もなんとか下りで集団に追い付いたキッテルも、残り5km地点にパンクに見舞われて、完全に勝利を諦めてしまった。やはりイタリアでの勝利は今回も難しいのか。 そしてキッテルなき集団において間違いなく最強だったのはこの男、アンドレ…

ジロ・ディタリア2016 第6ステージ

今年すでにパリ~ニースで1勝。そしてアムステルゴールドレースでも積極的な走りを見せ上位でフィニッシュ。そしてこの日、ついにグランツールにおける初勝利を遂げた。ベルギーチームのエースを任された24歳の新星ティム・ウェレンスが、圧倒的な独走でもっ…

ジロ・ディタリア2016 第5ステージ

石畳+登りゴールを前にして、最強ピュアスプリンターのマルセル・キッテルは早々に勝利を諦めた。代わりに圧倒的な強さを見せつけたのが、ロット・ソウダルのアンドレ・グライペルであった。 シーズン序盤は体調不良に悩まされながらも、ロンド・ファン・フ…

ジロ・ディタリア2016 第4ステージ

チームのエースでありながら果敢に逃げに乗り、そしてアシストの尽力によって最高のタイミングで飛び出し、ラスト2.5kmの長い直線区間でも10秒近いタイム差をほとんど失うことなく逃げ切った。 昨年ジロで、苦難を乗り越えた末の感動的な復活勝利を遂げたデ…

ジロ・ディタリア2016 第3ステージ

強すぎる。 圧倒的すぎる。 もはや発射された瞬間に、誰もがその勝利を確信した。 ゴールまでまだ距離がある段階で、チームメートたちが次々と両手を挙げる。 そしてその男も両手を挙げる。 俺が勝者だ、と。 俺が最強だ、と。 そしてそれを否定する者はいな…

ジロ・ディタリア2016 第2ステージ

誰もが期待していた勝利。 誰もが想像していた通りの勝利。 現代のキング・オブ・スプリンター、マルセル・キッテルがジロ最初のスプリントステージを制した。 jsportsより アーネムからナイメーヘンまでの190km。オランダらしいド平坦のステージ。ラストに1…

ジロ・ディタリア2016 第1ステージ

第99回ジロ・ディタリアの第1ステージは、オランダの都市アペルドールンで行われた全長9.8kmの個人タイムトライアル。地元オランダでの開催ということで、オランダが誇るタイムトライアルスペシャリスト、トム・デュムランに大きな期待がかけられていた。ま…

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